軌跡旅行

2キセイセ

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第2章 エルフ編

47.叩き割り

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俺は血を吐いた。やばい……死ぬかも……そんなことより………

フレインサイドの様子は…あと…半分ってとこか……。

「どうしたのかしら?もう終わり?」

ドベルがそう言った瞬間、俺は立ち上がり、ドベルに向かって走った。

「あら、まだ動けたんだ、でも……無駄よ」

ドベルはそう言って、また地面に潜ろうとした。

「……」

「なっ!?」

クソっ…またこれ、だが俺が2度も同じ手に引っかかる馬鹿じゃねぇ!

「残念だったな……」

俺は両手を地面につけた。これで何ができるわけじゃ無い…だが!

「うしっ!」

左足が暖かくなってきた!ここの下にドベルがいる!

「よし……」

案の定、地面が溶けてドベルが足を掴みに来た。俺はそれをバックステップで回避した。

「しゃぁ!」

俺は潜る前に弾丸を2発叩き込んどいてやった!

「うぐっ……」

ドベルは、痛みで声を上げた。しかし………

「効いたろ?」

そう言って油断していた俺は…接近を許してしまい、手首を握られてしまった!

「なっ!?」

ドベルはニヤッと笑い、こう言った。

「あなた、この技は知ってる?」

「……?」

なんのことだろう?俺は考えた。そして思い出した。

「……まさかっ!?」

俺が気づいたときには遅かった、ドベルは俺の手首を握ったまま、熱を出した。

「うああああっ!!!」

俺はとっさ銃をだし、自分の手首ごとドベルの手首を撃ち、離させた。このまま潜られてたら死んでたな…

「くそぉ……」

俺は、ドベルの手を振り払い、すぐに後ろに下がった。

「よくもやってくれたわね……」

ドベルは、自分の手首を見て、怒りの声を上げている。
ドベルは再度、地面に手を入れ、地面を溶かし始めた…しかし、そこから動こうとしない。なら…上に射撃だ。

「どうした?」

俺はドベルに聞いた。するとドベルは、不気味に笑った。

「地面を熱くしてしまえば…あなたは地上には立てなくなるわ」

「なるほど……地面に手を入れて、熱を発生させると」

「そうよ……だから、もう地面は使えないわよ」

「……ふっ、お前は今、誰と戦っている?」

「よく分からないわね、質問の意図を教えて頂戴?」

俺は、ドベルに問いかけた。ドベルは余裕そうな表情をしている。

「その意味がわかんねえと…俺達には勝てねぇよ。」

「舐めてると…死ぬわよ?」

ドベルはそう言うと、土に潜り込んだ…さっそく足元が熱くなってくる。できるだけ耐えろ……今の足元の温度は約60℃といったところだ

「はぁ、はぁ、こりゃきつい作戦だな…」

俺は息切れしながら呟いた。まずい……かなり体力を持ってかれた……しかし、俺は負けない。今の温度は…かなり熱い!このタイミング!

「今だ!マリン!」

ーーーーーフレイン視点ーーーー

スペアの上への発砲が合図だった。

高い山の頂上に登り、そこからマリンは翼を少し大きくして、滑空をできるようにした。俺はマリンに掴んでもらって、空を飛んでいる。

「今だ!マリン!」

スペアの合図!その瞬間、マリンは俺を離し、俺は上空から飛び降りた!

この一撃は…地面ごと攻撃を通す!

「いけぇえ!!!」

俺は渾身の力を込め、拳を叩きつけた!

「うおおおぉぉぉ!!」

ドゴォオオン!!と凄まじい音が鳴り響いた。
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