42 / 169
第2章 エルフ編
41.古き魔族
しおりを挟む
「……そう……ですか……」
「……魔族の歴史を知りたいか?」
「はい……」
俺は知りたかった、魔族と人類の戦争のことを……
「良い返事じゃ。さて…200年前に邪神が人類を滅亡させかけたのは知っておるか?」
「はい」
「そこから、わしは魔王になった。」
「そうですか……」
俺はその話を聞きながら思った……やっぱり、俺達と同じような感じなのかと……
「そこからは平和じゃ、人類にとってもな。」
「そう……なんですね」
俺は少し安心した。クァーナさんは続ける
「それから150年くらいは、みんな幸せだった。わしもな」
「そう……ですか」
「ある時じゃった、国家転覆が始まったのは」
クァーナさんは話を続けた。
「ある日のことじゃ……突然わしらの国でクーデターが起きた。最初は小さなことだったが、どんどん規模が大きくなっていった」
「それで?」
「国家転覆じゃ、裏切る者もいれば、逃げ出す者もいた。奴らは……邪神の復活を目論んでいた。」
その計画を聞いたとき、ドスラーは何か心当たりがあるように、こういった
「それって……今の魔族の計画じゃねえか!?」
「あぁそうだ、その通りだ。六魔王、三魔天みたいな階級も立て、魔族を支配した、今思えば、邪神の復活なんて戯言に過ぎなかったのかもな…」
クァーナはそういった……
「戯言?」
「邪神の復活を建前にして、世界を支配するのが、奴の目的だろうな。」
「奴?」
「ああ、奴の名は…ムアン」
「ムアン……あの、ムアンですか?」
「ああ、そうだ、ムアンだ。」
「えっ……?」
俺は驚いた、まさかここでその名前を聞くとは思ってなかったから……
「奴は相当頭が切れる、自分と同等の階級を作ることで、強き者が、反乱するという気持ちをなくしている」
「つまり………魔族も被害者ってことか?」
「ああ、そういうことだ。」
「……」
俺は何も言えない……
「だから……あんたには感謝しているよ、マダラ」
「えっ?」
「ゼロマジックNo.2、総指揮を取っているマダラ…じゃよな?」
マダラは、少しうなずきながら返事をした
「名前を覚えていてくれてありがとう。これからも平和を守っていこうじゃないか」
「わかっとるわい、回復しないといけない体なのに、ジジイの長話に付き合ってくれてありがとな、若いもん」
「いえ、こちらこそ貴重な情報をありがとうございました。」
「フォッフォッフォ、いいってことじゃよ」
「また、いつか会おうぜ」
「えぇ、そうですね」
俺たちは、そう言って時の岩に向かった。
「……魔族の歴史を知りたいか?」
「はい……」
俺は知りたかった、魔族と人類の戦争のことを……
「良い返事じゃ。さて…200年前に邪神が人類を滅亡させかけたのは知っておるか?」
「はい」
「そこから、わしは魔王になった。」
「そうですか……」
俺はその話を聞きながら思った……やっぱり、俺達と同じような感じなのかと……
「そこからは平和じゃ、人類にとってもな。」
「そう……なんですね」
俺は少し安心した。クァーナさんは続ける
「それから150年くらいは、みんな幸せだった。わしもな」
「そう……ですか」
「ある時じゃった、国家転覆が始まったのは」
クァーナさんは話を続けた。
「ある日のことじゃ……突然わしらの国でクーデターが起きた。最初は小さなことだったが、どんどん規模が大きくなっていった」
「それで?」
「国家転覆じゃ、裏切る者もいれば、逃げ出す者もいた。奴らは……邪神の復活を目論んでいた。」
その計画を聞いたとき、ドスラーは何か心当たりがあるように、こういった
「それって……今の魔族の計画じゃねえか!?」
「あぁそうだ、その通りだ。六魔王、三魔天みたいな階級も立て、魔族を支配した、今思えば、邪神の復活なんて戯言に過ぎなかったのかもな…」
クァーナはそういった……
「戯言?」
「邪神の復活を建前にして、世界を支配するのが、奴の目的だろうな。」
「奴?」
「ああ、奴の名は…ムアン」
「ムアン……あの、ムアンですか?」
「ああ、そうだ、ムアンだ。」
「えっ……?」
俺は驚いた、まさかここでその名前を聞くとは思ってなかったから……
「奴は相当頭が切れる、自分と同等の階級を作ることで、強き者が、反乱するという気持ちをなくしている」
「つまり………魔族も被害者ってことか?」
「ああ、そういうことだ。」
「……」
俺は何も言えない……
「だから……あんたには感謝しているよ、マダラ」
「えっ?」
「ゼロマジックNo.2、総指揮を取っているマダラ…じゃよな?」
マダラは、少しうなずきながら返事をした
「名前を覚えていてくれてありがとう。これからも平和を守っていこうじゃないか」
「わかっとるわい、回復しないといけない体なのに、ジジイの長話に付き合ってくれてありがとな、若いもん」
「いえ、こちらこそ貴重な情報をありがとうございました。」
「フォッフォッフォ、いいってことじゃよ」
「また、いつか会おうぜ」
「えぇ、そうですね」
俺たちは、そう言って時の岩に向かった。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
海と風の王国
梨香
ファンタジー
ショウは海洋王国・東南諸島連合王国を治めるアスラン王の第六王子に転生した。第六王子なら王位に就くこともないだろうと呑気に構えていたが、兄王子達の諍いに巻き込まれていく。
スローライフと同じ世界ですが、国と時代が変わります。

当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!

社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中

妹はわたくしの物を何でも欲しがる。何でも、わたくしの全てを……そうして妹の元に残るモノはさて、なんでしょう?
ラララキヲ
ファンタジー
姉と下に2歳離れた妹が居る侯爵家。
両親は可愛く生まれた妹だけを愛し、可愛い妹の為に何でもした。
妹が嫌がることを排除し、妹の好きなものだけを周りに置いた。
その為に『お城のような別邸』を作り、妹はその中でお姫様となった。
姉はそのお城には入れない。
本邸で使用人たちに育てられた姉は『次期侯爵家当主』として恥ずかしくないように育った。
しかしそれをお城の窓から妹は見ていて不満を抱く。
妹は騒いだ。
「お姉さまズルい!!」
そう言って姉の着ていたドレスや宝石を奪う。
しかし…………
末娘のお願いがこのままでは叶えられないと気付いた母親はやっと重い腰を上げた。愛する末娘の為に母親は無い頭を振り絞って素晴らしい方法を見つけた。
それは『悪魔召喚』
悪魔に願い、
妹は『姉の全てを手に入れる』……──
※作中は[姉視点]です。
※一話が短くブツブツ進みます
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げました。

【完結】聖女が性格良いと誰が決めたの?
仲村 嘉高
ファンタジー
子供の頃から、出来の良い姉と可愛い妹ばかりを優遇していた両親。
そしてそれを当たり前だと、主人公を蔑んでいた姉と妹。
「出来の悪い妹で恥ずかしい」
「姉だと知られたくないから、外では声を掛けないで」
そう言ってましたよね?
ある日、聖王国に神のお告げがあった。
この世界のどこかに聖女が誕生していたと。
「うちの娘のどちらかに違いない」
喜ぶ両親と姉妹。
しかし教会へ行くと、両親や姉妹の予想と違い、聖女だと選ばれたのは「出来損ない」の次女で……。
因果応報なお話(笑)
今回は、一人称です。

神様のミスで女に転生したようです
結城はる
ファンタジー
34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。
いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがマンションの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった……。
目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。
美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい
死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。
気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確認する。
ん……、なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。
え……。
神様、私女になってるんですけどーーーー!!!
小説家になろうでも掲載しています。
URLはこちら→「https://ncode.syosetu.com/n7001ht/」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる