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第2章 エルフ編
40.元魔王
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スペア、マダラ、ドスラー、マリンと街を出て1時間ほど経っただろうか?
俺はあることに気づいた。
剣…折れてる…………結構気にってたのに……ちょっと岩にぶつかっただけで…相当脆くなってたんだろうな。
「フレイン…剣、折れてるよ?」
「うん……気に入ってたんだけど……まあいいや」
俺は少し残念な気持ちになった。
「……あれはなんだ?」
スペアが指さした先には、人影があった。
「行ってみるか……」
俺たちは歩き出した。
そこにいたのは魔族のおじいさんだった…人間でいうと…おそらく70ぐらいだろう。
「おぉ……若いもんが5人も来たわ。」
「あなたは誰ですか?」
俺は聞いた。
「しがないジジイじゃよ」
その爺さんはクァーナといった。俺はクァーナに少し話をしてみた
「なぜここに?」
「あそこになんか凄い岩があるじゃろ?」
「はい…?」
「あれ、時の岩じゃ」
「えっ!?」
俺達は驚いた。なぜなら本当に普通の岩だったからだ。
工事中の岩かと思った。
「時の岩って、エルフが守っているんじゃなかったんですか?」
「そうじゃな…それにしても、お主らは負傷してるようじゃのう。岩に祈ってみたらどうじゃ?」
「祈る?」
私は聞き返した。
「そう、祈りじゃ」
「やってみます。」
私はそう言って、岩の方に近づいていった、しかし…何故か岩に近づけない。目を擦ってみた、何かが見える…結界?のようなものがある気がする。
「結界か…無理だな……これでは」
そう思って帰ろうとした時……
「フォッフォッフォッ、わしの結界じゃのう。解除するのを忘れたわい」
後ろから声が聞こえた。振り返るとそこにはクァーナがいた
「じいさん、あんたがこの岩を守っているのか?」
「そうじゃよ、これ以上、国民に罪を着せたくなくてな」
「そうですか………えっ、国民?」
マリンは違和感を持った、何に違和感を持ったのかよくわからない。クァーナは国民に罪を着せたくないって…えっ…国民?
「そうじゃよ、これ以上、国民に罪を背負わせないために、わしはこの岩を一人で守ってきたのじゃ」
「そうですか……国民って…」
「魔族のことじゃが?」
…………てことは………いや、一応確認だ、そんな立場の人がそこらへんの岩に座ってのんきにやっているはずがない。
「あなた…魔族の王なんですか?」
「昔はすごかったんじゃ…“魔王”と、呼ばれていたのう。威厳も出そうと思えば出せるんじゃぞ?今はおじいちゃんモードじゃ。」
!?……………!?………………!?!?
俺はあることに気づいた。
剣…折れてる…………結構気にってたのに……ちょっと岩にぶつかっただけで…相当脆くなってたんだろうな。
「フレイン…剣、折れてるよ?」
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俺は少し残念な気持ちになった。
「……あれはなんだ?」
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「行ってみるか……」
俺たちは歩き出した。
そこにいたのは魔族のおじいさんだった…人間でいうと…おそらく70ぐらいだろう。
「おぉ……若いもんが5人も来たわ。」
「あなたは誰ですか?」
俺は聞いた。
「しがないジジイじゃよ」
その爺さんはクァーナといった。俺はクァーナに少し話をしてみた
「なぜここに?」
「あそこになんか凄い岩があるじゃろ?」
「はい…?」
「あれ、時の岩じゃ」
「えっ!?」
俺達は驚いた。なぜなら本当に普通の岩だったからだ。
工事中の岩かと思った。
「時の岩って、エルフが守っているんじゃなかったんですか?」
「そうじゃな…それにしても、お主らは負傷してるようじゃのう。岩に祈ってみたらどうじゃ?」
「祈る?」
私は聞き返した。
「そう、祈りじゃ」
「やってみます。」
私はそう言って、岩の方に近づいていった、しかし…何故か岩に近づけない。目を擦ってみた、何かが見える…結界?のようなものがある気がする。
「結界か…無理だな……これでは」
そう思って帰ろうとした時……
「フォッフォッフォッ、わしの結界じゃのう。解除するのを忘れたわい」
後ろから声が聞こえた。振り返るとそこにはクァーナがいた
「じいさん、あんたがこの岩を守っているのか?」
「そうじゃよ、これ以上、国民に罪を着せたくなくてな」
「そうですか………えっ、国民?」
マリンは違和感を持った、何に違和感を持ったのかよくわからない。クァーナは国民に罪を着せたくないって…えっ…国民?
「そうじゃよ、これ以上、国民に罪を背負わせないために、わしはこの岩を一人で守ってきたのじゃ」
「そうですか……国民って…」
「魔族のことじゃが?」
…………てことは………いや、一応確認だ、そんな立場の人がそこらへんの岩に座ってのんきにやっているはずがない。
「あなた…魔族の王なんですか?」
「昔はすごかったんじゃ…“魔王”と、呼ばれていたのう。威厳も出そうと思えば出せるんじゃぞ?今はおじいちゃんモードじゃ。」
!?……………!?………………!?!?
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