軌跡旅行

2キセイセ

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カッテス編

7.カッテス村

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「旅の方、すまないが、こいつも同行させてくれないか?」
村長は隣にいる、濃い青髪のぱっつんでふわふわした雰囲気がある女の子を指した。

「こいつ…“アカリ”っていうんだが…こいつは“あの事件”から自分を責めすぎてんだ、一緒に怪物を殺して、こいつの気を楽にしてやってくれねぇか?」

「はい!もちろんです!」 

「……お願いします…」

アカリとの挨拶も済ませたし、さっさと討伐しますか。

こうして、俺達は4人で行動する事になった。

ーーー広場ーーー

ここが広場か…いろいろ気になるところはあるが、一番気になったのは、“魔法適性診断”というところだ。

「なあ、アカリさん、あの魔法適性診断ってどんな場所だ?」

「…魔法の適性を調べる場所です」

ほう…たしか、俺は前に水晶玉で調べたときに何も出なかったから、ワンチャンこれでなにかわかるんじゃね?

「俺、これ受けたい!受けていい?」

俺は全員に聞いてみた。

「お好きにどうぞ~」

「いってらっしゃーい!」

快く返事をしてくれたマリンとスペアに甘えて、行かせてもらいます。

ーーーー診断所ーーーー

さて…診断はどこでするんだ…そう思っていると、左から声をかけられた

「診断ですか?」

その声の主は、しっかりとした服を着た、男性の従業員らしき人だった

「はい、診断です」

「では、こちらに」

俺はその人についていった、そこには前に測ったときのような、水晶玉があった

「ここに手をかざしてください。」

「はい」
水晶玉に手をかざすと、水晶玉は小さな赤い光を出した。

「あ~、熱関連の魔法が適正ですね、マグマを出すとか、熱気を出すとか、火を出すとか」

そんな感じでわかるのか…でも…俺、衝撃だぞ?

「あの、これって誤診あるんですか?」

「はい、ありますね」

あ~~それだ…結局意味なしね。俺は診断所をあとにした。

ーーー広場ーーー

「おかえり!どうだった?」

マリンが元気な声を出しながら俺に近づいてくる。

「炎って出た!」

「誤診ね。んじゃ、討伐しに行くか」

今から討伐しに行くのか、その前にアカリさんに聞いておきたい情報があったな。

「さて…アカリさんに聞きたいのだが…怪物ってどんな見た目だ?」

俺は質問をする。

「……植物のような見た目、枯れ木に近いかも……あと、腕が6本ある」

「へぇ~、そりゃまたこええ見た目だな。ちなみに名前は?」

「エビルプラントって言う名前。」

「なるほど、ありがとな」

なる程…手強そうだ。それでも最善を尽くすだけだな。

「案内は私がするね」

アカリは案内をすると言って先を歩み始めた。アカリの歩いている方を見てみると、近くに枯れ木だらけの森?があることがわかった。

「なあ、アカリさん……あれって森だよな?」

「うん、てかアカリでいい。」

「わかったよ、じゃあ、俺もフレインでいい」

「ん。」

「早速、行くの?」

マリンが聞いてきた。

「ああ、早く行こうぜ」

「俺も賛成だ。さっさと討伐しようぜ」

「私も。」

よし!全員一致、さっさといくか。

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