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第一章 結界編
2.未確認の魔法
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コンコンコンッ、3回、ドアのノックがなる。
「スペアかな?」
「どうしたんだろう?こんな時間に。」
マリンと一緒に扉を開けるとそこには、見たことのない鎧の着た兵士らしき人がいた。
「ここで、魔族と人間のハーフを見なかったか?小さい翼と角が生えた、赤い髪の長髪で赤い目をした奴。」
「いや、見てないです」
俺が嘘をつく、奴の言っている人はおそらくマリンのことだ、マリンの存在がバレると…マリンは殺されるかもしれない。
「そうか、ならその嬢ちゃんは何だ?」
「あっ、この子は、僕の妹のマリンです。両親が死んでしまったんで僕が育ててるんです。」
「ほぉ~ん、妹ねぇ~」
なんだこいつは……なんか凄く嫌な雰囲気を感じるぞ……。
「じゃあなんで、角が生えているのかなぁ?」
「えっと、それについては……」
俺は言い淀む。嘘をつくにしても本当のことを言っても、どちらにせよ危険だ。
「俺はなぁ~、王国騎士団長のガウェイン様、あんた…噂の魔族とのハーフか……。単刀直入に言う、殺しの許可が出た。」
そう言うと剣を抜き、斬りかかってくる。俺は咄嵯に避けたが、頬から少し出血する。
「フレイン!!大丈夫!?」
「くそ…」
痛くはない…それでもわかる、こいつには勝てないと。そして、俺の精神を折るかのように、ガウェインは俺に語りかけてきた。
「なあ…魔法も開花していないお前が俺に勝てるわけねえだろ?諦めてその嬢ちゃんを引き渡しな。」
「断る!!」
マリンを守らないといけない。それに、こいつに負ければきっとこいつらはマリンを殺すだろう。
「じゃあ死ね!」
また襲いかかってくる。今度はしっかり見極める……。
ブンッという音とともに俺に刃が襲う、それを間一髪で交わしている。しかしすぐに次が来る。だめだ!やつに勝てない!!
「はっ!安心しろ、その女を殺してお前も地獄に送ってやるよ。」
俺は怒りに任せて殴りかかるが、簡単に避けられてしまう。
「無駄だっての」
ドゴッ 腹に蹴りを入れられ、地面に倒れ込む。
「ぐっ……ゲホッゴホ……うっ……」
「これでわかったろ、お前じゃ勝てない…さて…ハーフを始末するか」
「……やめて………けて…フレイン…」
「命乞いなんて無駄だ、死ね!」
そう言って、ガウェインはマリンに斬りかかる。それはマリンの腕の肉を削った。
「ああぁぁあ!!!」
マリンはこれまでに聞いたことのないぐらいの大きな声で悲鳴をあげている。
マリンから助けを求められた瞬間から、俺はこの考えに支配されていた。殺す、こいつは殺してやる、強く願った、強く強く願った。
「やめろ!!殺すぞ!!」
「うるせえなぁ、さっさと身柄引き渡せばよかったのに…」
「あんたらなんかに、絶対に渡せない!!」
「そうか、ならもっと痛い目にあうだけだな」
「うるさい!死ねゴラァ!!!」
俺は奴の鎧を殴った。その時、奴の鎧が粉々に砕け散った!
「ごふぁ!」
そして、血も吐き出し、その後気絶した。
「マリン!!!大丈夫か!!??」
「大丈夫…怖かった…」
「良かった……」
俺は安心した
「それにしても、なに?あの攻撃、すっごいかっこよかったよ!フレイン」
「ありがとな、でも……」
そう、俺の攻撃は奴の鎧を破壊した。だが、それは何がどうなってそうなったのかは全然わからない。それに、マリンが心配だ。
「私の回復魔法で腕の回復できるから安心して。心配かけてごめんね、フレイン」
「痛かったろ、大丈夫か」
回復できるとはいえ、絶対に痛いだろう。無理に笑うマリンの顔を見て、とても辛く悔しい思いになった。
「それにしても何だったんだ…あの力?」
俺はこの鎧の破壊するようなパワーがある人ではない。だからますます謎なのだ。まさか…魔法が開花したのか?
「多分、魔法の開花だよ。それも、未確認の!」
「スペアかな?」
「どうしたんだろう?こんな時間に。」
マリンと一緒に扉を開けるとそこには、見たことのない鎧の着た兵士らしき人がいた。
「ここで、魔族と人間のハーフを見なかったか?小さい翼と角が生えた、赤い髪の長髪で赤い目をした奴。」
「いや、見てないです」
俺が嘘をつく、奴の言っている人はおそらくマリンのことだ、マリンの存在がバレると…マリンは殺されるかもしれない。
「そうか、ならその嬢ちゃんは何だ?」
「あっ、この子は、僕の妹のマリンです。両親が死んでしまったんで僕が育ててるんです。」
「ほぉ~ん、妹ねぇ~」
なんだこいつは……なんか凄く嫌な雰囲気を感じるぞ……。
「じゃあなんで、角が生えているのかなぁ?」
「えっと、それについては……」
俺は言い淀む。嘘をつくにしても本当のことを言っても、どちらにせよ危険だ。
「俺はなぁ~、王国騎士団長のガウェイン様、あんた…噂の魔族とのハーフか……。単刀直入に言う、殺しの許可が出た。」
そう言うと剣を抜き、斬りかかってくる。俺は咄嵯に避けたが、頬から少し出血する。
「フレイン!!大丈夫!?」
「くそ…」
痛くはない…それでもわかる、こいつには勝てないと。そして、俺の精神を折るかのように、ガウェインは俺に語りかけてきた。
「なあ…魔法も開花していないお前が俺に勝てるわけねえだろ?諦めてその嬢ちゃんを引き渡しな。」
「断る!!」
マリンを守らないといけない。それに、こいつに負ければきっとこいつらはマリンを殺すだろう。
「じゃあ死ね!」
また襲いかかってくる。今度はしっかり見極める……。
ブンッという音とともに俺に刃が襲う、それを間一髪で交わしている。しかしすぐに次が来る。だめだ!やつに勝てない!!
「はっ!安心しろ、その女を殺してお前も地獄に送ってやるよ。」
俺は怒りに任せて殴りかかるが、簡単に避けられてしまう。
「無駄だっての」
ドゴッ 腹に蹴りを入れられ、地面に倒れ込む。
「ぐっ……ゲホッゴホ……うっ……」
「これでわかったろ、お前じゃ勝てない…さて…ハーフを始末するか」
「……やめて………けて…フレイン…」
「命乞いなんて無駄だ、死ね!」
そう言って、ガウェインはマリンに斬りかかる。それはマリンの腕の肉を削った。
「ああぁぁあ!!!」
マリンはこれまでに聞いたことのないぐらいの大きな声で悲鳴をあげている。
マリンから助けを求められた瞬間から、俺はこの考えに支配されていた。殺す、こいつは殺してやる、強く願った、強く強く願った。
「やめろ!!殺すぞ!!」
「うるせえなぁ、さっさと身柄引き渡せばよかったのに…」
「あんたらなんかに、絶対に渡せない!!」
「そうか、ならもっと痛い目にあうだけだな」
「うるさい!死ねゴラァ!!!」
俺は奴の鎧を殴った。その時、奴の鎧が粉々に砕け散った!
「ごふぁ!」
そして、血も吐き出し、その後気絶した。
「マリン!!!大丈夫か!!??」
「大丈夫…怖かった…」
「良かった……」
俺は安心した
「それにしても、なに?あの攻撃、すっごいかっこよかったよ!フレイン」
「ありがとな、でも……」
そう、俺の攻撃は奴の鎧を破壊した。だが、それは何がどうなってそうなったのかは全然わからない。それに、マリンが心配だ。
「私の回復魔法で腕の回復できるから安心して。心配かけてごめんね、フレイン」
「痛かったろ、大丈夫か」
回復できるとはいえ、絶対に痛いだろう。無理に笑うマリンの顔を見て、とても辛く悔しい思いになった。
「それにしても何だったんだ…あの力?」
俺はこの鎧の破壊するようなパワーがある人ではない。だからますます謎なのだ。まさか…魔法が開花したのか?
「多分、魔法の開花だよ。それも、未確認の!」
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