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ちびりゅうの すごろくあそび
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ともくんは つくえの ひきだしで ちびりゅうを かっていました。てのひらに のるほどの ちいさな りゅうです。
ともくんが がお と いえば ちびりゅうも がお と こたえます。ともくんと ちびりゅうは ともだちでした。
ともくんと ちびりゅうは きょうも いっしょに あそんでいます。
なにを しているのかと いえば すごろくあそび です。
すごろくは ともくんの てづくり。いたずらごころ いっぱいの すごろくです。ともくんは がようしを つなぎあわせて すこし おおきな すごろくを つくりました。
ともくんの すごろくの コマは ちびた くろい クレヨン。だけど ちびりゅうの コマは ちびりゅうじしん だったからです。
「それじゃ はじめるよ。がお!」
ともくんが こえを かけると ちびりゅうも
「がお!」
と こたえました。
「いい? こう やるんだよ」
ともくんが サイコロを ふりました。でた めは さん。ちびた クレヨンが みっつ すすみました。
「こんどは ちびりゅうの ばんだよ」
「がお」
ちびりゅうは カギづめで サイコロを つかんで
よいしょ!
「がお?」
サイコロには あかい めだまが いっこだけ。
「いち だよ。ちびりゅう。ひとつ さきに すすめるよ」
ちびりゅうは ぴょんと つぎの マスめに とびうつりました。
ところが その マスめには なにか かいてあります。
「いっかい やすみだよ。ちびりゅう」
ちびりゅうは ともくんを みあげて
「がお」
と ふまんそうに なきました。
ともくんは にかい サイコロを ふりました。でた めは よんと ご。
ちびた クレヨンが ここのつ すすみました。
さあ こんどは ちびりゅうの ばんです。
ちびりゅうは カギづめで サイコロを つかんで
よいしょ!
でた めは さん。
ちびりゅうは ぴょんぴょんぴょんと みっつ すすみました。マスめに また なにか かいてありました。
「ちびりゅう。みっつ もどるだって」
ちびりゅうは かたを おとして マスめを みっつ もどりました。ちびりゅうは もとの ばしょに もどって しまったのです。
しかも もとの ばしょ ですから そこには
「いっかい やすみ」
と かいてあります。
ちびりゅうは ともくんを みあげると うらめしそうに
「ぎゃお」
となきました。
すると まどの そとから とつぜん ざーっという おとが きこえはじめました。あめが ふりはじめたのです。
「わあ たいへん!」
ママが あわてて ベランダへ かけていくのが みえました。
「せんたくものを とりこまなきゃ」
さて ともくんは また サイコロを にかい ふりました。
でた めは さんと ろく。
ちびた クレヨンは ちびりゅうを おいて どんどん さきへと すすみます。
つぎは ちびりゅうの ばんです。
さあ こんどこそ!
ちびりゅうは カギづめで サイコロを つかんで
よいしょ!
でた めは また さんです。ちびりゅうは みっつ すすんで また みっつ もどりました。
「あはは。また いっかい やすみだ。ちびりゅう」
ちびりゅうは めを さんかくにして
「ぎゃお ぎゃお」
と なきました。
まどの そとが ピカッと ひかったかと おもうと がらがらどっしゃーん と すごい おとが しました。
かみなりが おちたのです。
「きゃーっ!」という ママの ひめいが かいだんの したから きこえました。
ともくんは すこし きに なりましたが いまの かみなりが ちびりゅうの せいで あることを ママには だまっている ことに しました。
いったら おこられる ような きがしたからです。
ともくんは また にかい サイコロを ふりました。でた めは さんと いち。ちびた クレヨンが よっつ すすみました。
ちびりゅうの ばんです。
こんどこそ! そう こんどこそ!
ちびりゅうは カギづめで サイコロを つかんで
よいしょ!
でた めは ろくです。ちびりゅうは うれしそうに ぴょんぴょんぴょん ぴょんぴょんぴょん。むっつ すすみました。
ところが ちびりゅうが とまった マスめには こう かいて あったのです。
「ちびりゅうが ここに とまったら くろい クレヨンを かじる。ともくんが ここに とまったら うでたてふせを じゅっかい する」
ともくんが ちびた くろい クレヨンを わたすと ちびりゅうは クレヨンを かじり はじめました。ちびた クレヨンは ますます ちびて いきます。
ちびりゅうは みるみる くろく なっていきました。
「がお~!」
「うん。いつもより はくりょくが あるよ。ちびりゅう」
ともくんは くろちびりゅうを ながめて うなずきました。
「くろくて つのが あって なんだか あくま みたいだよ」
「が、がお?」
ちびりゅうは ともくんを みあげて くびを かしげました。
つぎは ともくんの ばんです。ともくんが サイコロを ふると でた めは よん。ちびりに ちびた クレヨンが よっつ すすみます。その マスめには こう かいてありました。
「ここに とまったら みんなで しちみとうがらしを すこし なめる」
ともくんは だいどころから しちみとうがらしと コップに はいった みずを もってきました。なんといっても ルールですから。
ともくんは てのひらに しちみとうがらしを ふりかけて ほんの すこしだけ なめてみました。
「か、か、から~!」
ともくんは コップの みずを ごくごくと のみほしました。
「ちびりゅうもだよ」
ちびりゅうは ともくんの てのひらの しちみとうがらしを ちろっと なめました。
そのとたん
「が、が、がお~!」
ちびりゅうは ぴゃっと とびあがると くちから ぼっと ひを ふきました。
ぼっぼっぼっぼっ ぼっぼっぼっぼっ。
ちびりゅうの ひは なかなか おさまりません。
ともくんが コップに いれてきた みずを のませると やっと ひは おさまりました。だけど まだ くちから けむりが でています。
ともくんも ちびりゅうも なみだめ。さっきまで くろかった ちびりゅうは こんどは まっかに なって います。
「こんなこと かかなければ よかったよ。ちびりゅう」
ともくんは とても こうかい しました。
さあ つぎは ちびりゅうの ばん。ともくんの コマは もう ゴール まぢかまで きていました。はたして ちびりゅうは おいつける でしょうか。
ちびりゅうは カギづめで サイコロを つかんで
よいしょ!
でた めは に。ちびりゅうは ぴょんぴょんと ふたつ すすみます。ところが ちびりゅうが とまった マスめ には こう かいて あったのです。
「いっぱつ ぎゃくてん! うしろの コマと まえの コマが いれかわる!」
「え~!」
ともくんは くちを あんぐり あけました。くやしくても しかたありません。これも ともくんが じぶんで かいたの ですから。
ともくんの ちびた クレヨンと ちびりゅうが いれかわりました。いれかわったので ちびりゅうは
「ここに とまったら みんなで しちみとうがらしを すこし なめる」
の マスめに きたことに なりますが さっき こりたので しちみとうがらしを なめるのは やめておく ことに しました。
こんどは ちびりゅうが ゴール まぢかです。
ともくんが サイコロを ふりました。
でた めは いち。ともくんは ちびた クレヨンを ひとつ すすめましたが そこには なにも かかれて いませんでした。
これじゃ ちびりゅうに おいつけない!
ともくんは あせりました。ぜつぼうてきな きぶんです。
さあ また ちびりゅうの ばんが きました。
ちびりゅうは カギづめで サイコロを つかんで
よいしょ!
でた めは ご。ちびりゅうは ぴょんぴょんぴょん ぴょんぴょんと いつつ すすみました。そこは あがりと かかれた ゴールでした。
ちびりゅう ゴール とうたつ!
「がお! がお! がお! がお!」
ちびりゅうは うれしそうに ゴールで くるくる まわっています。
「まけた~!」
ともくんは くやしそうに さけびました。
「ちびりゅうに まけた~!」
だけど ちびりゅうの ようすが なんだか へんです。
「がお! がお! がお! がお!」
ちびりゅうの くるくるは とまりません。それどころか どんどん はやく なっていきます。
「ち、ちびりゅう?」
すごろくに おちていた サイコロが コロコロと ころがりました。
まどの カーテンが ふわりと ふくらみました。
ともくんの つくえの うえに あった おえかきちょうが パタンと ゆかに おちました。
「わあっ!」
ともくんは ゆかに ペタンと しりもちを つきました。
たつまき です!
ちびりゅうが たつまきを おこしているのです!
へやの なかに あった ものが ぐるぐると うずを まいています。
「きゃあ!」
へやの ドアを あけた ママが ひめいを あげました。その さけびごえで ちびりゅうは やっと くるくるを やめました。
「もう! へやが めちゃくちゃ じゃない! ともくん! ちびりゅう!」
ママは かんかんです。
「きちんと もとに もどしなさい!」
「ぼくじゃないよ。ちびりゅうが やったんだよ」
ともくんは ママに うったえましたが
「だめだめ。ちびりゅうだけで かたづけられる わけがないじゃない。ふたりで あそんで こうなったんだから ふたりで かたづけるの」
ママは そういって へやを でていきました。
けれども へやには どこから てを つけたら よいのか わからないほど たくさんの ものが ちらばっています。
それでも ともくんは こころを きめて かたづけを はじめました。
ちびりゅうも ちょこちょこ はしりまわったり ぱたぱた とびまわったりして へやの なかに あった ものを もとの ばしょへ もどします。
えほんに クレヨン ぞうの ぬいぐるみ。
おりがみに カレンダー めざましどけい。
へやの かたづけが おわる ころには ともくんも ちびりゅうも くたくたでした。ともくんは ゆかに だいのじ。ちびりゅうも ゆかに ぺたんと しりもちを ついて しまいました。
やがて ママが へやの まえまで やってきました。
「なんだか いやに しずかね」
ママは そう いって へやの ドアを あけました。
「あらあら。つかれて ねちゃったのね」
ママは へやを みて いいました。すっかり もとどおりに なった へやで ともくんと ちびりゅうが よりそって すやすやと ねいきを たてて います。
ともくんが ねごとで がお といいました。ちびりゅうも ねごとで がお とこたえました。
ともくんが がお と いえば ちびりゅうも がお と こたえます。ともくんと ちびりゅうは ともだちでした。
ともくんと ちびりゅうは きょうも いっしょに あそんでいます。
なにを しているのかと いえば すごろくあそび です。
すごろくは ともくんの てづくり。いたずらごころ いっぱいの すごろくです。ともくんは がようしを つなぎあわせて すこし おおきな すごろくを つくりました。
ともくんの すごろくの コマは ちびた くろい クレヨン。だけど ちびりゅうの コマは ちびりゅうじしん だったからです。
「それじゃ はじめるよ。がお!」
ともくんが こえを かけると ちびりゅうも
「がお!」
と こたえました。
「いい? こう やるんだよ」
ともくんが サイコロを ふりました。でた めは さん。ちびた クレヨンが みっつ すすみました。
「こんどは ちびりゅうの ばんだよ」
「がお」
ちびりゅうは カギづめで サイコロを つかんで
よいしょ!
「がお?」
サイコロには あかい めだまが いっこだけ。
「いち だよ。ちびりゅう。ひとつ さきに すすめるよ」
ちびりゅうは ぴょんと つぎの マスめに とびうつりました。
ところが その マスめには なにか かいてあります。
「いっかい やすみだよ。ちびりゅう」
ちびりゅうは ともくんを みあげて
「がお」
と ふまんそうに なきました。
ともくんは にかい サイコロを ふりました。でた めは よんと ご。
ちびた クレヨンが ここのつ すすみました。
さあ こんどは ちびりゅうの ばんです。
ちびりゅうは カギづめで サイコロを つかんで
よいしょ!
でた めは さん。
ちびりゅうは ぴょんぴょんぴょんと みっつ すすみました。マスめに また なにか かいてありました。
「ちびりゅう。みっつ もどるだって」
ちびりゅうは かたを おとして マスめを みっつ もどりました。ちびりゅうは もとの ばしょに もどって しまったのです。
しかも もとの ばしょ ですから そこには
「いっかい やすみ」
と かいてあります。
ちびりゅうは ともくんを みあげると うらめしそうに
「ぎゃお」
となきました。
すると まどの そとから とつぜん ざーっという おとが きこえはじめました。あめが ふりはじめたのです。
「わあ たいへん!」
ママが あわてて ベランダへ かけていくのが みえました。
「せんたくものを とりこまなきゃ」
さて ともくんは また サイコロを にかい ふりました。
でた めは さんと ろく。
ちびた クレヨンは ちびりゅうを おいて どんどん さきへと すすみます。
つぎは ちびりゅうの ばんです。
さあ こんどこそ!
ちびりゅうは カギづめで サイコロを つかんで
よいしょ!
でた めは また さんです。ちびりゅうは みっつ すすんで また みっつ もどりました。
「あはは。また いっかい やすみだ。ちびりゅう」
ちびりゅうは めを さんかくにして
「ぎゃお ぎゃお」
と なきました。
まどの そとが ピカッと ひかったかと おもうと がらがらどっしゃーん と すごい おとが しました。
かみなりが おちたのです。
「きゃーっ!」という ママの ひめいが かいだんの したから きこえました。
ともくんは すこし きに なりましたが いまの かみなりが ちびりゅうの せいで あることを ママには だまっている ことに しました。
いったら おこられる ような きがしたからです。
ともくんは また にかい サイコロを ふりました。でた めは さんと いち。ちびた クレヨンが よっつ すすみました。
ちびりゅうの ばんです。
こんどこそ! そう こんどこそ!
ちびりゅうは カギづめで サイコロを つかんで
よいしょ!
でた めは ろくです。ちびりゅうは うれしそうに ぴょんぴょんぴょん ぴょんぴょんぴょん。むっつ すすみました。
ところが ちびりゅうが とまった マスめには こう かいて あったのです。
「ちびりゅうが ここに とまったら くろい クレヨンを かじる。ともくんが ここに とまったら うでたてふせを じゅっかい する」
ともくんが ちびた くろい クレヨンを わたすと ちびりゅうは クレヨンを かじり はじめました。ちびた クレヨンは ますます ちびて いきます。
ちびりゅうは みるみる くろく なっていきました。
「がお~!」
「うん。いつもより はくりょくが あるよ。ちびりゅう」
ともくんは くろちびりゅうを ながめて うなずきました。
「くろくて つのが あって なんだか あくま みたいだよ」
「が、がお?」
ちびりゅうは ともくんを みあげて くびを かしげました。
つぎは ともくんの ばんです。ともくんが サイコロを ふると でた めは よん。ちびりに ちびた クレヨンが よっつ すすみます。その マスめには こう かいてありました。
「ここに とまったら みんなで しちみとうがらしを すこし なめる」
ともくんは だいどころから しちみとうがらしと コップに はいった みずを もってきました。なんといっても ルールですから。
ともくんは てのひらに しちみとうがらしを ふりかけて ほんの すこしだけ なめてみました。
「か、か、から~!」
ともくんは コップの みずを ごくごくと のみほしました。
「ちびりゅうもだよ」
ちびりゅうは ともくんの てのひらの しちみとうがらしを ちろっと なめました。
そのとたん
「が、が、がお~!」
ちびりゅうは ぴゃっと とびあがると くちから ぼっと ひを ふきました。
ぼっぼっぼっぼっ ぼっぼっぼっぼっ。
ちびりゅうの ひは なかなか おさまりません。
ともくんが コップに いれてきた みずを のませると やっと ひは おさまりました。だけど まだ くちから けむりが でています。
ともくんも ちびりゅうも なみだめ。さっきまで くろかった ちびりゅうは こんどは まっかに なって います。
「こんなこと かかなければ よかったよ。ちびりゅう」
ともくんは とても こうかい しました。
さあ つぎは ちびりゅうの ばん。ともくんの コマは もう ゴール まぢかまで きていました。はたして ちびりゅうは おいつける でしょうか。
ちびりゅうは カギづめで サイコロを つかんで
よいしょ!
でた めは に。ちびりゅうは ぴょんぴょんと ふたつ すすみます。ところが ちびりゅうが とまった マスめ には こう かいて あったのです。
「いっぱつ ぎゃくてん! うしろの コマと まえの コマが いれかわる!」
「え~!」
ともくんは くちを あんぐり あけました。くやしくても しかたありません。これも ともくんが じぶんで かいたの ですから。
ともくんの ちびた クレヨンと ちびりゅうが いれかわりました。いれかわったので ちびりゅうは
「ここに とまったら みんなで しちみとうがらしを すこし なめる」
の マスめに きたことに なりますが さっき こりたので しちみとうがらしを なめるのは やめておく ことに しました。
こんどは ちびりゅうが ゴール まぢかです。
ともくんが サイコロを ふりました。
でた めは いち。ともくんは ちびた クレヨンを ひとつ すすめましたが そこには なにも かかれて いませんでした。
これじゃ ちびりゅうに おいつけない!
ともくんは あせりました。ぜつぼうてきな きぶんです。
さあ また ちびりゅうの ばんが きました。
ちびりゅうは カギづめで サイコロを つかんで
よいしょ!
でた めは ご。ちびりゅうは ぴょんぴょんぴょん ぴょんぴょんと いつつ すすみました。そこは あがりと かかれた ゴールでした。
ちびりゅう ゴール とうたつ!
「がお! がお! がお! がお!」
ちびりゅうは うれしそうに ゴールで くるくる まわっています。
「まけた~!」
ともくんは くやしそうに さけびました。
「ちびりゅうに まけた~!」
だけど ちびりゅうの ようすが なんだか へんです。
「がお! がお! がお! がお!」
ちびりゅうの くるくるは とまりません。それどころか どんどん はやく なっていきます。
「ち、ちびりゅう?」
すごろくに おちていた サイコロが コロコロと ころがりました。
まどの カーテンが ふわりと ふくらみました。
ともくんの つくえの うえに あった おえかきちょうが パタンと ゆかに おちました。
「わあっ!」
ともくんは ゆかに ペタンと しりもちを つきました。
たつまき です!
ちびりゅうが たつまきを おこしているのです!
へやの なかに あった ものが ぐるぐると うずを まいています。
「きゃあ!」
へやの ドアを あけた ママが ひめいを あげました。その さけびごえで ちびりゅうは やっと くるくるを やめました。
「もう! へやが めちゃくちゃ じゃない! ともくん! ちびりゅう!」
ママは かんかんです。
「きちんと もとに もどしなさい!」
「ぼくじゃないよ。ちびりゅうが やったんだよ」
ともくんは ママに うったえましたが
「だめだめ。ちびりゅうだけで かたづけられる わけがないじゃない。ふたりで あそんで こうなったんだから ふたりで かたづけるの」
ママは そういって へやを でていきました。
けれども へやには どこから てを つけたら よいのか わからないほど たくさんの ものが ちらばっています。
それでも ともくんは こころを きめて かたづけを はじめました。
ちびりゅうも ちょこちょこ はしりまわったり ぱたぱた とびまわったりして へやの なかに あった ものを もとの ばしょへ もどします。
えほんに クレヨン ぞうの ぬいぐるみ。
おりがみに カレンダー めざましどけい。
へやの かたづけが おわる ころには ともくんも ちびりゅうも くたくたでした。ともくんは ゆかに だいのじ。ちびりゅうも ゆかに ぺたんと しりもちを ついて しまいました。
やがて ママが へやの まえまで やってきました。
「なんだか いやに しずかね」
ママは そう いって へやの ドアを あけました。
「あらあら。つかれて ねちゃったのね」
ママは へやを みて いいました。すっかり もとどおりに なった へやで ともくんと ちびりゅうが よりそって すやすやと ねいきを たてて います。
ともくんが ねごとで がお といいました。ちびりゅうも ねごとで がお とこたえました。
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