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もうそれは、必要ありませんよね
返すべき恩を返して 3
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「お二人で、中庭に出てこられるのは珍しいですね」
「今回はまんまと其方にしてやられた」
「そうですよ。まさかお父様のお友達だなんて、思ってもいませんでした」
秋風が爽やかに吹き抜け始めた頃。普段の執務室ではなく、中庭でヘルムートの淹れるお茶を飲もうと誘ったのはリーゼロッテだ。
ベルンハルトが好む温かいお茶。それを味わうにもちょうど良い季節が巡ってきたと、理由はそれだけを伝えた。
だがリーゼロッテには王都から戻って以降、ヘルムートとベルンハルトが、まともに会話をしていないように見える。
国王と対等に話のできる使用人。ベルンハルトからすれば、使いにくくて仕方ないだろう。
「あの時は、大変申し訳ありませんでした。ベルンハルト様の意向を理解はしておりました。そのうえで、自分の考えの元でご命令に背いたのです」
二人に対し、そつなくお茶を淹れ終えたヘルムートが、改めてベルンハルトを前に姿勢を整えた。
「全てがうまくいったのだから、もう良いだろう」
ベルンハルトの言葉を聞いても、微動だにしないヘルムートの態度に、いつもとは違う緊張感が漂う。
「何を、考えている?」
不気味なぐらいの静けさに、爽やかな風が悪寒を感じさせる。
「お暇を、いただこうかと思っております」
「……もういいと言ったではないか」
「命令違反の罰を与えられておりません。もういい、では済まされないことですから」
「私が良いと言っている」
「それでは、通りませんよ」
ヘルムートの頑なな態度に、真意がそこにあることが読める。
「あてが、あるんですか?」
「どちらに行こうか、行くべきか、はっきりとは決まっておりません。ですが、このままこちらでお世話になっていては、他の者に示しがつきません」
ベルンハルトが見せるべき、当主としての態度。それをきちんと示すべきだと、そう言いたいらしい。
「行き先がないのであれば、ここにいればいいではないか」
「ベルンハルト様は相変わらずお優しい。ですが、それだけではいけません」
「其方が出ていけば、城の者が困る」
「もう、秋がすぐそこまで来ております。冬の間は残りましょう。雪が終わる春までは、待ってやると温情を示せば良いのです」
「其方は、どうしても城を出て行きたいと見える。そんなに、私に仕えるのが嫌になったか」
「とんでもない。いつまでもお二人にお仕えしていたいと、そう望んでおりますよ。ですが、あの時勝手に魔力石を運び入れたこと、あの場に庭師の分際で割り込んでいったこと、どちらも許されることではありません。これは、私のけじめです。ご理解下さい」
ヘルムートがこうなっては、これ以上何を言っても意見を曲げることはないだろう。
ヘルムートは春を待って城から出ていく。それはもう、決定事項だ。
「春までは、いて下さるんですよね?」
「ベルンハルト様の許可さえいただければ」
「春までと言わず、このまま仕えて欲しいと言っているのに、其方は何故そのような言い方ばかり……」
「そしたら、春までにもっとたくさんのことを教えて下さい。そして、ここをお辞めになったら、わたくしとお友達になって下さいませ」
「奥様?! まだそのようなことを仰っているのですか」
「あら? おかしいかしら? わたくし、あの時王城でのヘルムートさんの言葉に、深く傷ついたんですよ。わたくしにも謝罪の態度を見せていただきたいものですね」
「ふっ。だそうだ、ヘルムート。リーゼの命令にも、従わねばなるまいな?」
リーゼロッテの言葉に、ベルンハルトの口元が緩む。
そして、ヘルムートもまた、その顔を綻ばせた。
「まいりました。結局、その望みを通してしまいましたね。わかりました。友人に、なることにいたします」
「お約束です。そうしたら、ここへも遊びに来て下さいますよね?」
「えぇ。友人に会いに、参りますよ」
「その時は、友人の夫にも会ってもらえるのだろうか?」
「それはそうですよね。わたくしが会わせて差し上げます。そして、アルベルトさんにお茶を淹れてもらいましょう」
「ははっ。リーゼはやはり大物だな」
「おや、男爵殿にお茶を淹れてもらえるとは……庭師よりもずっと良いですね」
三人の表情は、いつも以上に穏やかで、その場は和やかな空気に包まれていて。
春までと言わず、これからもこのままでいたいとリーゼロッテは望むけれど、それはヘルムートの望みではない。
「ですが、ヘルムートさんがいなくなってしまっては、やはり色々と困ることも多くなりそうですね」
「申し訳ありません。今、代わりの者を育てている最中でして。本日もそろそろ来る頃合いなのですが……」
「代わりの者? 誰のことだ?」
ベルンハルトが訝しげな声をあげたその時だった。
「ヘルムートさん! 本日も、よろしくお願いします!」
少し甲高い声が、背後から飛び込んできた。
「ハンス。きちんと姿を見せてから挨拶をするものだと教えましたよ」
「すいません。よろしくお願いしますっ」
周りの花壇の合間を縫うようにして、姿を見せたハンスが、ベルンハルトとリーゼロッテを前に体を硬直させた。
「り、領主様?!」
「ハンス? ヘルムート、どういうことだ?」
「ベルンハルト様、申し訳ございません。今一度、ご挨拶申し上げます。ハンス、やり直しだ」
「はいっ。べ、ベルンハルト様っ。こ、こ、こんにちはっ」
「あ、あぁ。こんにちは」
「こんにちは、ではないでしょう」
ハンスとベルンハルトのやり取りを見ていたヘルムートが、頭を抱えて大きくため息を吐いた。
「ヘルムート、そろそろ説明をしてくれ」
「はい。私の代わり……というわけではありませんが、新しく執事見習いとして、ハンスを育てております。元々執事の仕事に興味があったようなんですが、ベルンハルト様にお会いして、その心を強くしたようでして、父親から一任されました」
以前、街に行った際に、ヘルムートがハンスの父親と顔見知りだったことを思い出す。
自分が出て行った後の手筈を既に整え始めていることからも、ヘルムートの意向はリーゼロッテが想像するよりも遥か以前からのものなのだろう。
「ハンスは魔力も弱くはありません。いつかは、アルベルトの代わりに討伐に連れて行くことも可能かもしれません。アルベルトの将来は、もしかしたらロイスナーにはないかもしれませんからね」
アルベルトのことすらも見通したヘルムートの視野の広さに、ただただ感心する。
「そうだったのか。ハンス、これからよろしく頼む」
「わたくしも、よろしくお願いしますね」
「は、はい! よろしくお願いします!」
緊張のあまり、つっかえつっかえ返事をするハンスに、出会った頃のベルンハルトを重ねる。
(あれからすれば、前進してるわ)
「今回はまんまと其方にしてやられた」
「そうですよ。まさかお父様のお友達だなんて、思ってもいませんでした」
秋風が爽やかに吹き抜け始めた頃。普段の執務室ではなく、中庭でヘルムートの淹れるお茶を飲もうと誘ったのはリーゼロッテだ。
ベルンハルトが好む温かいお茶。それを味わうにもちょうど良い季節が巡ってきたと、理由はそれだけを伝えた。
だがリーゼロッテには王都から戻って以降、ヘルムートとベルンハルトが、まともに会話をしていないように見える。
国王と対等に話のできる使用人。ベルンハルトからすれば、使いにくくて仕方ないだろう。
「あの時は、大変申し訳ありませんでした。ベルンハルト様の意向を理解はしておりました。そのうえで、自分の考えの元でご命令に背いたのです」
二人に対し、そつなくお茶を淹れ終えたヘルムートが、改めてベルンハルトを前に姿勢を整えた。
「全てがうまくいったのだから、もう良いだろう」
ベルンハルトの言葉を聞いても、微動だにしないヘルムートの態度に、いつもとは違う緊張感が漂う。
「何を、考えている?」
不気味なぐらいの静けさに、爽やかな風が悪寒を感じさせる。
「お暇を、いただこうかと思っております」
「……もういいと言ったではないか」
「命令違反の罰を与えられておりません。もういい、では済まされないことですから」
「私が良いと言っている」
「それでは、通りませんよ」
ヘルムートの頑なな態度に、真意がそこにあることが読める。
「あてが、あるんですか?」
「どちらに行こうか、行くべきか、はっきりとは決まっておりません。ですが、このままこちらでお世話になっていては、他の者に示しがつきません」
ベルンハルトが見せるべき、当主としての態度。それをきちんと示すべきだと、そう言いたいらしい。
「行き先がないのであれば、ここにいればいいではないか」
「ベルンハルト様は相変わらずお優しい。ですが、それだけではいけません」
「其方が出ていけば、城の者が困る」
「もう、秋がすぐそこまで来ております。冬の間は残りましょう。雪が終わる春までは、待ってやると温情を示せば良いのです」
「其方は、どうしても城を出て行きたいと見える。そんなに、私に仕えるのが嫌になったか」
「とんでもない。いつまでもお二人にお仕えしていたいと、そう望んでおりますよ。ですが、あの時勝手に魔力石を運び入れたこと、あの場に庭師の分際で割り込んでいったこと、どちらも許されることではありません。これは、私のけじめです。ご理解下さい」
ヘルムートがこうなっては、これ以上何を言っても意見を曲げることはないだろう。
ヘルムートは春を待って城から出ていく。それはもう、決定事項だ。
「春までは、いて下さるんですよね?」
「ベルンハルト様の許可さえいただければ」
「春までと言わず、このまま仕えて欲しいと言っているのに、其方は何故そのような言い方ばかり……」
「そしたら、春までにもっとたくさんのことを教えて下さい。そして、ここをお辞めになったら、わたくしとお友達になって下さいませ」
「奥様?! まだそのようなことを仰っているのですか」
「あら? おかしいかしら? わたくし、あの時王城でのヘルムートさんの言葉に、深く傷ついたんですよ。わたくしにも謝罪の態度を見せていただきたいものですね」
「ふっ。だそうだ、ヘルムート。リーゼの命令にも、従わねばなるまいな?」
リーゼロッテの言葉に、ベルンハルトの口元が緩む。
そして、ヘルムートもまた、その顔を綻ばせた。
「まいりました。結局、その望みを通してしまいましたね。わかりました。友人に、なることにいたします」
「お約束です。そうしたら、ここへも遊びに来て下さいますよね?」
「えぇ。友人に会いに、参りますよ」
「その時は、友人の夫にも会ってもらえるのだろうか?」
「それはそうですよね。わたくしが会わせて差し上げます。そして、アルベルトさんにお茶を淹れてもらいましょう」
「ははっ。リーゼはやはり大物だな」
「おや、男爵殿にお茶を淹れてもらえるとは……庭師よりもずっと良いですね」
三人の表情は、いつも以上に穏やかで、その場は和やかな空気に包まれていて。
春までと言わず、これからもこのままでいたいとリーゼロッテは望むけれど、それはヘルムートの望みではない。
「ですが、ヘルムートさんがいなくなってしまっては、やはり色々と困ることも多くなりそうですね」
「申し訳ありません。今、代わりの者を育てている最中でして。本日もそろそろ来る頃合いなのですが……」
「代わりの者? 誰のことだ?」
ベルンハルトが訝しげな声をあげたその時だった。
「ヘルムートさん! 本日も、よろしくお願いします!」
少し甲高い声が、背後から飛び込んできた。
「ハンス。きちんと姿を見せてから挨拶をするものだと教えましたよ」
「すいません。よろしくお願いしますっ」
周りの花壇の合間を縫うようにして、姿を見せたハンスが、ベルンハルトとリーゼロッテを前に体を硬直させた。
「り、領主様?!」
「ハンス? ヘルムート、どういうことだ?」
「ベルンハルト様、申し訳ございません。今一度、ご挨拶申し上げます。ハンス、やり直しだ」
「はいっ。べ、ベルンハルト様っ。こ、こ、こんにちはっ」
「あ、あぁ。こんにちは」
「こんにちは、ではないでしょう」
ハンスとベルンハルトのやり取りを見ていたヘルムートが、頭を抱えて大きくため息を吐いた。
「ヘルムート、そろそろ説明をしてくれ」
「はい。私の代わり……というわけではありませんが、新しく執事見習いとして、ハンスを育てております。元々執事の仕事に興味があったようなんですが、ベルンハルト様にお会いして、その心を強くしたようでして、父親から一任されました」
以前、街に行った際に、ヘルムートがハンスの父親と顔見知りだったことを思い出す。
自分が出て行った後の手筈を既に整え始めていることからも、ヘルムートの意向はリーゼロッテが想像するよりも遥か以前からのものなのだろう。
「ハンスは魔力も弱くはありません。いつかは、アルベルトの代わりに討伐に連れて行くことも可能かもしれません。アルベルトの将来は、もしかしたらロイスナーにはないかもしれませんからね」
アルベルトのことすらも見通したヘルムートの視野の広さに、ただただ感心する。
「そうだったのか。ハンス、これからよろしく頼む」
「わたくしも、よろしくお願いしますね」
「は、はい! よろしくお願いします!」
緊張のあまり、つっかえつっかえ返事をするハンスに、出会った頃のベルンハルトを重ねる。
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