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第5部
不測の事態
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まだ寒い季節とはいえ穏やかな晴天はうららかで、子供たちの楽し気な声がのどかな雰囲気を醸し出していた。
時折吹く風が叢を揺らし、枯れた草の香りや野花の甘さを含んだ青臭い香りを運ぶ。運河を行き交うゴンドラや小舟の艪が水を跳ねあげる音が耳に心地いい。
何より思いが通じ合ったブレンドレルと一緒に過ごす時間が嬉しくて、マロシュの顔に自然と笑みが浮かんだ。
ブレンドレルも、リラックスした表情でかくれんぼに興じている子供たちを眺めている。
テュコとクランツはアシェルナオがナーナとエーベを伴って一緒に隠れ場所を探しているところを目で追っていた。
他の護衛騎士たちも、子供たちの動向に目を配りながらも護衛対象であるアシェルナオから目を離さなかった。
男の子たちは数を数えるキナクからより遠いところに隠れようと、庭の奥に向かっていた。ふよりんを預けられたナーナとエーベは、アシェルナオと別れて2人で隠れ場所を探している。
アシェルナオも隠れる場所を探して少しうろついたが、すっ、と叢に姿を隠した。
子供たちよりは大きいが、護衛騎士よりはずっと小柄なアシェルナオがしゃがむと完全に叢の中に埋もれてしまう。
意外にうまく隠れるものだと護衛騎士たちは感心していた。
「にじゅうはちー」
キナクの、のんびりとしたカウントもまた、微笑ましい光景に拍車をかけている。
もう叢には子供たちの姿はなかった。
正確には、叢から立ち上がっている子供たちの姿はなかった。だがあちこちの草がざわざわと揺れていて、クスクスという小さな笑い声が楽しそうだった。
「にじゅうくー」
キナクが最後の数字を言うために大きく息を吸う。
しかしキナクが最後の数字を口にすることはなかった。その前に何かが運河に落ちる音が聞こえたからだ。
護衛騎士たちの視線が運河に向かう。
「ヨプが落ちた!」
年長のアールトが立ち上がって運河を指さすと、真っ先に動いたのはチチェーリオだった。
夕凪亭との境にある柵を乗り越え、客のいるテーブルの間を縫うように駆け抜けるチチェーリオを見て、夕凪亭専用の桟橋に係留しているゴンドラで救出に向かうのだと察したコルラードが運河に飛び込んだ。
幸い穏やかな日が差し込んでいた水はそこまで冷たくはなかった。
水底の地質は柔らかく、飛び込んだ衝撃は少なかったが、巻きあがった土砂が運河の水を濁らせる。
落下した勢いで水中に沈んだヨプは、水面まで浮上したもののパニックになって手足をばたつかせていた。
水深は腰の高さまでだったが、コルラードは身を屈めて胸まで水に浸かりながらヨプを掬いあげる。
「いい子だ。もう大丈夫だ」
救出されたヨプはまだ水の中にいるかのように手足をバタつかせていたが、体格のいいコルラードの分厚い胸に押し付けられると、大きな体の優しい声の持ち主から安堵をもらってようやく気が緩んだ。
うあーん、と声をあげて泣き出したヨプの背中を撫でながら、コルラードは空き家の庭を見上げる。コルラードの身長より高いところにそれはあった。
濡れて重みを増した騎士服で子供を抱えて登るのは楽ではなさそうだった。
そのコルラードにゴンドラが近づいてきた。
「乗せろ」
チチェーリオの言葉に、しがみついているヨプを胸からはがしてゴンドラに乗せる。
しがみつくものがなくなって心細いのか、泣きながらむせるヨプを見て、
「誰か、夕凪亭から毛布かタオルを借りて……」
コルラードが叫んだ声は、
キュゥゥィィィィィィィーーーッ!
聞いたことのない獣の咆哮で遮られた。それは、その場にいる者に不測の事態を知らせるものだった。
運河に何かが落ちた音、アールトの助けを求める声、動き出したチチェーリオとコルラード。隠れていた子供たちも、友達が大変なことになっていることを感じてその場に立ちすくんでいる。
アシェルナオからナーナとエーベのお守りを任されたふよりんは上空を浮遊して落ちた子供の様子を見ていたが、無事に助けられたことを見て、それを知らせるべくアシェルナオを探した。
だが、一緒に遊んでいた子供の危機にも、アシェルナオは姿を見せなかった。
クンクンと匂いを嗅ぐようなしぐさをすると、ふよりんは不測の事態を知らせるべく咆哮をあげる。
キュゥゥィィィィィィィーーーッ!
その咆哮を聞く前から、テュコとクランツは子供が落ちたことを知らせる声を聞いて一瞬目を離すまでは視界に入れていた、アシェルナオの隠れ場所に駆け出していた。
真っ先に子供を心配するはずのアシェルナオが立ち上がっていないのは不自然だった。
心地よい日差しとのどかな情景に、隠れているうちに眠ってしまったのだろうか。それとも体調が悪いのだろうか。
ふよりんの危機を告げる咆哮が、それだけのことであってほしい。
祈りながら駆け寄った場所に、アシェルナオの姿はなかった。
「マロシュ、ブレンドレル。子供たちのフォローを頼む」
テュコの緊迫した声ですぐに状況を察したのは指名された2人だけではなかった。
「ヨプが濡れちゃった。お兄ちゃんたちがヨプを送っていくから、みんなも今日は帰ろう」
マロシュが子供たちを呼び寄せる。
「マロシュ、私は向こうでタオルをもらってヨプを受け取ってくる。夕凪亭の前で待っていてくれ」
そう言うとブレンドレルは柵を乗り越えて夕凪亭に入っていった。
「ひぃ様は?」
「またひぃ様と遊べる?」
女の子たちは突然終わりを迎えた楽しい時間を惜しんでいたが、マロシュは笑顔で頷く。
「ひぃ様もまた遊びたいと思ってるよ。またみんなで遊ぼうな」
「うん」
「約束ね」
「ああ、請け負うよ。さあ、みんな帰るぞー」
マロシュの掛け声に、子供たちが「はーい」と集まってきて、ブレンドレルとの待ち合わせ場所である夕凪亭の玄関前に行くために、通りのほうに行儀よく列を作って移動していく。
その後ろではテュコやクランツ、キナク、ジルドが庭の草をかき分けてアシェルナオを探していた。
ダリオは古城にいるマフダルに通信機で一報を入れながら、夕凪亭の周辺に待機させていた他の護衛騎士たちに指示を出すべく動き出していた。
※※※※※※※※※※※※※※※※
感想、エール、いいね、ありがとうございます(。uωu))ペコリ
更新がすごく空いてしまってすみません。
ブラック職場で最後(?)の繁忙期を迎えているのですが、例年3人でやっていたものをほぼほぼ1人で回しています。相方さんは出勤するものの、直属の上司に指示された仕事をスルーしています。直属の上司はメンタルが弱いのでスルーをスルーしています。しかも直属の上司がちょくちょく休むので、その分の仕事も任されています。上司に相談しても、いよいよ回らなくなったら手伝いますよ、だそうです。
それに加えて、趣味で伝統工芸品を手作りしているのですが、うっかり受注してしまいまして。お祝いに贈りたいと言われて断れなかったので、その作業に追われています。勿論無償です。
人生の貧乏くじをダブルで味わっています〃⌒ー⌒〃
・・・死ぬ。
あと1、2週間は更新が不定期になります。すみません。
その後はちゃんと頑張ります。仕事辞めたらちゃんとちゃんと頑張りますので、応援していただければ幸いです(。uωu))ペコリ
時折吹く風が叢を揺らし、枯れた草の香りや野花の甘さを含んだ青臭い香りを運ぶ。運河を行き交うゴンドラや小舟の艪が水を跳ねあげる音が耳に心地いい。
何より思いが通じ合ったブレンドレルと一緒に過ごす時間が嬉しくて、マロシュの顔に自然と笑みが浮かんだ。
ブレンドレルも、リラックスした表情でかくれんぼに興じている子供たちを眺めている。
テュコとクランツはアシェルナオがナーナとエーベを伴って一緒に隠れ場所を探しているところを目で追っていた。
他の護衛騎士たちも、子供たちの動向に目を配りながらも護衛対象であるアシェルナオから目を離さなかった。
男の子たちは数を数えるキナクからより遠いところに隠れようと、庭の奥に向かっていた。ふよりんを預けられたナーナとエーベは、アシェルナオと別れて2人で隠れ場所を探している。
アシェルナオも隠れる場所を探して少しうろついたが、すっ、と叢に姿を隠した。
子供たちよりは大きいが、護衛騎士よりはずっと小柄なアシェルナオがしゃがむと完全に叢の中に埋もれてしまう。
意外にうまく隠れるものだと護衛騎士たちは感心していた。
「にじゅうはちー」
キナクの、のんびりとしたカウントもまた、微笑ましい光景に拍車をかけている。
もう叢には子供たちの姿はなかった。
正確には、叢から立ち上がっている子供たちの姿はなかった。だがあちこちの草がざわざわと揺れていて、クスクスという小さな笑い声が楽しそうだった。
「にじゅうくー」
キナクが最後の数字を言うために大きく息を吸う。
しかしキナクが最後の数字を口にすることはなかった。その前に何かが運河に落ちる音が聞こえたからだ。
護衛騎士たちの視線が運河に向かう。
「ヨプが落ちた!」
年長のアールトが立ち上がって運河を指さすと、真っ先に動いたのはチチェーリオだった。
夕凪亭との境にある柵を乗り越え、客のいるテーブルの間を縫うように駆け抜けるチチェーリオを見て、夕凪亭専用の桟橋に係留しているゴンドラで救出に向かうのだと察したコルラードが運河に飛び込んだ。
幸い穏やかな日が差し込んでいた水はそこまで冷たくはなかった。
水底の地質は柔らかく、飛び込んだ衝撃は少なかったが、巻きあがった土砂が運河の水を濁らせる。
落下した勢いで水中に沈んだヨプは、水面まで浮上したもののパニックになって手足をばたつかせていた。
水深は腰の高さまでだったが、コルラードは身を屈めて胸まで水に浸かりながらヨプを掬いあげる。
「いい子だ。もう大丈夫だ」
救出されたヨプはまだ水の中にいるかのように手足をバタつかせていたが、体格のいいコルラードの分厚い胸に押し付けられると、大きな体の優しい声の持ち主から安堵をもらってようやく気が緩んだ。
うあーん、と声をあげて泣き出したヨプの背中を撫でながら、コルラードは空き家の庭を見上げる。コルラードの身長より高いところにそれはあった。
濡れて重みを増した騎士服で子供を抱えて登るのは楽ではなさそうだった。
そのコルラードにゴンドラが近づいてきた。
「乗せろ」
チチェーリオの言葉に、しがみついているヨプを胸からはがしてゴンドラに乗せる。
しがみつくものがなくなって心細いのか、泣きながらむせるヨプを見て、
「誰か、夕凪亭から毛布かタオルを借りて……」
コルラードが叫んだ声は、
キュゥゥィィィィィィィーーーッ!
聞いたことのない獣の咆哮で遮られた。それは、その場にいる者に不測の事態を知らせるものだった。
運河に何かが落ちた音、アールトの助けを求める声、動き出したチチェーリオとコルラード。隠れていた子供たちも、友達が大変なことになっていることを感じてその場に立ちすくんでいる。
アシェルナオからナーナとエーベのお守りを任されたふよりんは上空を浮遊して落ちた子供の様子を見ていたが、無事に助けられたことを見て、それを知らせるべくアシェルナオを探した。
だが、一緒に遊んでいた子供の危機にも、アシェルナオは姿を見せなかった。
クンクンと匂いを嗅ぐようなしぐさをすると、ふよりんは不測の事態を知らせるべく咆哮をあげる。
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