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第4部
ふよりん、あーん
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間に合えっ!
テュコたちがギリリと奥歯を噛みしめながらアシェルナオとイシドロの間に身を滑らせようとした時、アシェルナオの背後から巨大なシルバーホワイトの毛並みが現れた。
もあっ。
そんな擬音とともにそれは大きな口を開けてアシェルナオを呑み込むと、毛に覆われた太い足で軽やかに跳躍し、安全な場所に移動する。
「あ?」
テュコたちは一瞬何が起きたかわからない状況に陥ったが、マフダルは冷静にイシドロに向けて火球を放ち、デメトリアの騎士のレアンが火だるまになって地面に落下したイシドロに剣でとどめをさした。
「聖獣様が成体に」
クヴィストはリングダールを前に両手を組み合わせて感動に打ち震えており、フォルシウスもそうしたかったが、まだ感動に浸るわけにはいかなかった。
テュコを先頭に、巨大なシルバーホワイトの聖獣の前に一同は慎重に進む。
真ん丸のフォルムのもふもふには、幼体のときには隠されていた太いもふもふの尻尾があった。短くて太い足には黒い爪がのびている。
よく見るとも頭部には、もふもふの毛並みの合間からくるんとカーブした黒い角が覗いていた。同じく毛の間から覗く真ん丸の瞳が愛らしい。
「ふよりん、か?」
テュコの問いかけに、もふもふの尻尾が肯定するようにぶんぶんと揺れる。
「ふよりん、あーん、だ」
自称精霊王のボフスラヴァにも敬った言動をしないテュコは、聖獣リングダールの姿になったふよりんにも強い口調で命令する。
でろん。
そんな擬音で口を開けたふよりんの口腔内は、生物というよりゆりかごの中のようで、臙脂色のベルベットにくるまれて体を丸めて眠るアシェルナオの姿があった。
「ナオ様!」
無事な姿を確認して、ほっと胸を撫でおろしながらテュコがアシェルナオを抱き上げると、ふよりんはしゅるしゅると体を縮めて元の大きさに戻った。
「ナオ様、ご無事ですか?」
テュコの腕に抱えられたアシェルナオを覗き込むフォルシウス。
「キュゥ?」
小さくなったふよりんも心配げに覗き込む。
「んぅ……朝……? 今ねぇ、テュコがすっごくかっこよかった夢を見てたよ」
起こされたアシェルナオは、眠たげな目でテュコを見上げる。
「朝ではありませんよ。デメトリアで魔獣の襲来に遭って、ナオ様が浄化したところですよ」
いつものアシェルナオの様子に、フォルシウスもほっとする。
「テュコがかっこよかったのは夢じゃないぞ」
いつもの、ちょっと抜けたところのあるアシェルナオに、スヴェンは気の抜けた声を出す。
アシェルナオが巨大化したふよりんに呑み込まれた時は本当に肝が冷えたのだ。
「夢じゃなかった。テュコかっこよかったよ。すごいねぇ」
グーコヴァとの死闘を思い出して、アシェルナオは手を伸ばしてテュコの頭を撫でた。
笑顔のアシェルナオに頭を撫でられたテュコは平常心を装いつつ嬉しそうで、アダルベルトとハヴェルは、
「テュコは死んでもアシェルナオ様の護衛を辞められないな」
「侍従も兼ねているから、辞められるわけがない」
幸せそうで何よりだ、とお互いの顔を見て頷きあった。
「でも僕、どうして寝てたの? そういえば大きなイシドロが向かってきて、もうだめ、って思ったんだけど……そこで気絶しちゃった?」
どうして眠ってしまったのかを思い出せないアシェルナオは首を傾げる。
「聖獣様です! ふよりん様が愛し子様の危機に巨大なリングダールとなり、そのお口に保護なさったのです」
クヴィストは奇跡の情景を涙を流さんばかりに口にした。
「ふよりんが? 大きくなって口に? ふよりん、本当にリンちゃんだったんだ? でも、それって……」
アシェルナオは寝物語としてシーグフリードに聞かされたリングダールとマルルの話を思い出した。
「キュゥ」
ふよりんは楽しそうにふよふよしている。
「あれ、本当のことだったんだ……」
あの話には正直もにょるものがあったが、捕食のためではなく何かしらから守るためにリングダールはマルルを丸のみにしたのだろう。と、アシェルナオは得心した。
偵察に行っていたポレリスとエーベンが戻って来て瘴気だまりが解消していたことを報告すると、デメトリアの騎士たちから歓声があがる。
ショルンスバリはアシェルナオの前に跪き、頭を深く垂れた。他の騎士たちもショルンスバリの後ろに同様に跪く。
「愛し子様、このたびは危うくスタンピードを起こしかけたところを救っていただき、ありがとうございます。デメトリアの命の水が保たれ、魔獣の暴走による領民への被害も未然に防ぐことができました。領主に代わって御礼を申し上げます。魔獣に恐れずに浄化をおこなう愛し子様の美しくも勇敢な姿、このショルンスバリ、領主に伝え漏らすことなく語らせていただきます」
ショルンスバリはアシェルナオのおかげで責務を果たせたことに、目頭を熱くした。
「私も、神殿の者たちに愛し子様の可憐で尊い浄化の様子を語らせていただきます」
クヴィストも熱い眼差しで宣言した。
「ほどほどでお願いね?」
自分のできることをしただけ。そう思っているアシェルナオはショルンスバリとクヴィストの言葉を軽く受け流した。
テュコは苦笑しながらアシェルナオに手を差し出す。
「足元が滑りますからね」
「ありがとう、テュコ。みんなー、帰るよー」
アシェルナオはテュコの手を取りながら、まだ跪いてあっけにとられているデメトリアの者たちを振り向く。
「ナオ様はご自分のなされていることに無頓着なので」
フォルシウスはショルンスバリたちに若干気の毒そうな目を向けむける。
「いいえ、驕り高ぶることのないお姿に感銘を受けました」
「その人となりが、まさに精霊の愛し子様なのですね」
さらに感動を深くするデメトリアの者たちに、
「ええ。素直で可愛らしく、お優しくて、芯が強いお方です。デメトリアの方々、ナオ様に置いて行かれますよ」
フォルシウスは目線を沢の下流に向ける。
アダルベルトたちを先頭に、テュコに手を引かれて沢を下っていくアシェルナオを見て、デメトリアの騎士たちは一行の先陣と殿をつとめるたちに小走りで駆け出した。
※※※※※※※※※※※※※※※※
エール、いいね、ありがとうございます。
ふよりんがリングダールになってアシェルナオを口の中に保護する。
マルルとリングダールの話は本当だったんだよ。というのが今回の浄化で書きたかったのでした。
テュコたちがギリリと奥歯を噛みしめながらアシェルナオとイシドロの間に身を滑らせようとした時、アシェルナオの背後から巨大なシルバーホワイトの毛並みが現れた。
もあっ。
そんな擬音とともにそれは大きな口を開けてアシェルナオを呑み込むと、毛に覆われた太い足で軽やかに跳躍し、安全な場所に移動する。
「あ?」
テュコたちは一瞬何が起きたかわからない状況に陥ったが、マフダルは冷静にイシドロに向けて火球を放ち、デメトリアの騎士のレアンが火だるまになって地面に落下したイシドロに剣でとどめをさした。
「聖獣様が成体に」
クヴィストはリングダールを前に両手を組み合わせて感動に打ち震えており、フォルシウスもそうしたかったが、まだ感動に浸るわけにはいかなかった。
テュコを先頭に、巨大なシルバーホワイトの聖獣の前に一同は慎重に進む。
真ん丸のフォルムのもふもふには、幼体のときには隠されていた太いもふもふの尻尾があった。短くて太い足には黒い爪がのびている。
よく見るとも頭部には、もふもふの毛並みの合間からくるんとカーブした黒い角が覗いていた。同じく毛の間から覗く真ん丸の瞳が愛らしい。
「ふよりん、か?」
テュコの問いかけに、もふもふの尻尾が肯定するようにぶんぶんと揺れる。
「ふよりん、あーん、だ」
自称精霊王のボフスラヴァにも敬った言動をしないテュコは、聖獣リングダールの姿になったふよりんにも強い口調で命令する。
でろん。
そんな擬音で口を開けたふよりんの口腔内は、生物というよりゆりかごの中のようで、臙脂色のベルベットにくるまれて体を丸めて眠るアシェルナオの姿があった。
「ナオ様!」
無事な姿を確認して、ほっと胸を撫でおろしながらテュコがアシェルナオを抱き上げると、ふよりんはしゅるしゅると体を縮めて元の大きさに戻った。
「ナオ様、ご無事ですか?」
テュコの腕に抱えられたアシェルナオを覗き込むフォルシウス。
「キュゥ?」
小さくなったふよりんも心配げに覗き込む。
「んぅ……朝……? 今ねぇ、テュコがすっごくかっこよかった夢を見てたよ」
起こされたアシェルナオは、眠たげな目でテュコを見上げる。
「朝ではありませんよ。デメトリアで魔獣の襲来に遭って、ナオ様が浄化したところですよ」
いつものアシェルナオの様子に、フォルシウスもほっとする。
「テュコがかっこよかったのは夢じゃないぞ」
いつもの、ちょっと抜けたところのあるアシェルナオに、スヴェンは気の抜けた声を出す。
アシェルナオが巨大化したふよりんに呑み込まれた時は本当に肝が冷えたのだ。
「夢じゃなかった。テュコかっこよかったよ。すごいねぇ」
グーコヴァとの死闘を思い出して、アシェルナオは手を伸ばしてテュコの頭を撫でた。
笑顔のアシェルナオに頭を撫でられたテュコは平常心を装いつつ嬉しそうで、アダルベルトとハヴェルは、
「テュコは死んでもアシェルナオ様の護衛を辞められないな」
「侍従も兼ねているから、辞められるわけがない」
幸せそうで何よりだ、とお互いの顔を見て頷きあった。
「でも僕、どうして寝てたの? そういえば大きなイシドロが向かってきて、もうだめ、って思ったんだけど……そこで気絶しちゃった?」
どうして眠ってしまったのかを思い出せないアシェルナオは首を傾げる。
「聖獣様です! ふよりん様が愛し子様の危機に巨大なリングダールとなり、そのお口に保護なさったのです」
クヴィストは奇跡の情景を涙を流さんばかりに口にした。
「ふよりんが? 大きくなって口に? ふよりん、本当にリンちゃんだったんだ? でも、それって……」
アシェルナオは寝物語としてシーグフリードに聞かされたリングダールとマルルの話を思い出した。
「キュゥ」
ふよりんは楽しそうにふよふよしている。
「あれ、本当のことだったんだ……」
あの話には正直もにょるものがあったが、捕食のためではなく何かしらから守るためにリングダールはマルルを丸のみにしたのだろう。と、アシェルナオは得心した。
偵察に行っていたポレリスとエーベンが戻って来て瘴気だまりが解消していたことを報告すると、デメトリアの騎士たちから歓声があがる。
ショルンスバリはアシェルナオの前に跪き、頭を深く垂れた。他の騎士たちもショルンスバリの後ろに同様に跪く。
「愛し子様、このたびは危うくスタンピードを起こしかけたところを救っていただき、ありがとうございます。デメトリアの命の水が保たれ、魔獣の暴走による領民への被害も未然に防ぐことができました。領主に代わって御礼を申し上げます。魔獣に恐れずに浄化をおこなう愛し子様の美しくも勇敢な姿、このショルンスバリ、領主に伝え漏らすことなく語らせていただきます」
ショルンスバリはアシェルナオのおかげで責務を果たせたことに、目頭を熱くした。
「私も、神殿の者たちに愛し子様の可憐で尊い浄化の様子を語らせていただきます」
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自分のできることをしただけ。そう思っているアシェルナオはショルンスバリとクヴィストの言葉を軽く受け流した。
テュコは苦笑しながらアシェルナオに手を差し出す。
「足元が滑りますからね」
「ありがとう、テュコ。みんなー、帰るよー」
アシェルナオはテュコの手を取りながら、まだ跪いてあっけにとられているデメトリアの者たちを振り向く。
「ナオ様はご自分のなされていることに無頓着なので」
フォルシウスはショルンスバリたちに若干気の毒そうな目を向けむける。
「いいえ、驕り高ぶることのないお姿に感銘を受けました」
「その人となりが、まさに精霊の愛し子様なのですね」
さらに感動を深くするデメトリアの者たちに、
「ええ。素直で可愛らしく、お優しくて、芯が強いお方です。デメトリアの方々、ナオ様に置いて行かれますよ」
フォルシウスは目線を沢の下流に向ける。
アダルベルトたちを先頭に、テュコに手を引かれて沢を下っていくアシェルナオを見て、デメトリアの騎士たちは一行の先陣と殿をつとめるたちに小走りで駆け出した。
※※※※※※※※※※※※※※※※
エール、いいね、ありがとうございます。
ふよりんがリングダールになってアシェルナオを口の中に保護する。
マルルとリングダールの話は本当だったんだよ。というのが今回の浄化で書きたかったのでした。
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