361 / 492
第4部
怒らせたな。怒らせましたね。
しおりを挟む
バシュレの領城の転移陣の間は天井が高く、美しいシャンデリアが輝いていた。
壁にはバシュレの紋章の白百合に鳥の意匠の豪華な刺繍のタペストリー。精巧な彫刻が施された木製のテーブルやチェスト等の優美な家具。ソファには金箔やベルベットの装飾が施されている。
一見すると転移陣の間、というよりサロンのようだった。
「愛し子様。私はバシュレ領領主、メインデルト・ファン・バシュレと申します。この度は浄化に訪れていただき、我がバシュレ領の領民を代表してお礼を申し上げます」
シルバーグレイのナイスミドルなおじ様という印象のメインデルトが転移陣の外から頭を深く下げて臣下の礼をしていた。
「嫡男のローイエンと申します。愛し子様にお会いできる喜び、浄化していただける喜びに胸が震えております」
メインデルトの後ろから、ブラウンに近いダークブロンドの若い男が、言葉通りに震えた声で言った。
「エルランデル公爵家次男、アシェルナオ・エルランデルです。今日はよろしくお願いします」
アシェルナオはペコリと頭を下げる。
「堅苦しいのは早々にやめてくれ。ナオは連日の浄化で疲れているんだ。雑談は私が引き受けるから瘴気が発生しているところに案内してほしい」
アシェルナオの盾になるように前に進み出たベルンハルドに、メインデルトとローイエンは顔をあげる。
「それはない。瘴気が発生したのには一大事だと泡を食ったが、愛し子様が浄化に来ていただけると知って息子ともども楽しみにしていたんだぞ、ベルンハルド」
「アシェルナオです」
愛し子と呼ばれることにまだ若干の抵抗を感じるアシェルナオが訂正を希望する。
「アシェルナオ様。なんと美しくもお可愛らしい。新聞で拝見しましたが、殿下とのご婚約、おめでとうございます。私とベルンハルドは学友であり、親戚筋でもありますので、執務に疲れたらこっそり転移陣を使ってうちに逃げ込むことが度々あるんです。ここはベルンハルドを出迎えて愚痴を聞くための部屋なのですよ」
「だからサロンみたいな部屋なんだ」
アシェルナオはくつろげる空間になっている部屋を見て納得する。
「アシェルナオ様、私は歳が近いのでヴァレリラルド殿下とは幼馴染みのようなもです。この度はご婚約、おめでとうございます」
祝福の言葉を紡ぎながらアシェルナオの前に進み出るローイエンは、ヴァレリラルドより少し年上の、顔立ちの整った優男だった。
「ありがとう」
アシェルナオは軽く頭を振る。
「キュィ」
ふよりんも軽く体を前に倒す。
「アシェルナオ様はご存知ではないでしょうが、実は17年前、私も一緒にシアンハウスに行く予定にしていたのですよ。たまたま体調を崩していたせいで行くことは叶わなかったのですが、もし行っていたら、愛し子様と恋に落ちたのは私だったと思います」
真摯に語り掛けるローイエンに、場の空気がピリつく。
「すみません、アシェルナオ様。うちは王家の傍流ということもあり、家族ぐるみで交友があったのは事実ですが、今のは息子の世迷言にすぎません。お許しを。ローイエン、なんてことを言うんだ」
低いが威厳のある声でメインデルトが叱責すると、
「申し訳ありません。お聞き流しを」
ローイエンは綺麗な所作で頭を下げるが、悪びれない態度に見えた。
「どうしますか、ナオ様。お戻りになりますか?」
テュコは、よく通る声で主人に問いかける。それは問いかけではあるが、戻りましょう、という意味だった。
「浄化はする。ベルっち、約束通り大人の話は大人がしてね」
そう言うとアシェルナオは、すいっ、と転移陣から出る。それに対応してアシェルナオの護衛騎士たちが周りを囲み、
「誰か、浄化すべき場所へ案内を」
テュコが威圧的な瞳で周囲を見渡す。
「ナオを怒らせたな」
「怒らせましたね」
そう言うベルンハルドとローセボームも不愉快な感情が沸き起こっていた。
ローイエンの言わんとしていることは、愛し子とヴァレリラルドが恋仲になったのは、出会ったのがヴァレリラルドだったからで、それがローイエンだったらローイエンが今頃は愛し子と親密な関係になっていたはず。つまり、愛し子は出会った者と恋に落ちる、ということに他ならなかったからだ。
「私がご案内します。ローイエンは自室に下がっていろ。いいと言うまで出て来るんじゃない。誰か、ローイエンを連れて行け!」
「待って」
メインデルトの従者がローイエンを両方から確保して連れ去ろうとする前に、アシェルナオが進み出る。
「もし、17年前のシアンハウスにヴァルとあなたがいても、僕が好きになったのはヴァルだ。もし17年前にあなたしかいなくても、僕はあなたを好きにはならなかった。浄化はするよ。ヴァルが自分のするべきことを頑張ってるなら、僕も僕のできることをがんばるから」
そう言うとアシェルナオは愕然とするローイエンにくるりと踵を返す。
「キュッ」
ふよりんもくるりと反転した。
「うちの嫁は気が強いところも惚れ惚れするな」
「まだ嫁ではありませんが、惚れ惚れしますね」
ベルンハルドとローセボームは思わず呟いたが、そう思ったのは2人だけではなかった。
「すまなかった、ベルンハルド。普段はあんなことを口に出す息子ではないんだが、本当に面目ない。ローイエンにはあとできつく叱っておく」
メインデルトは浄化を希望する場所へ一行を案内しながら冷や汗を拭っていた。
「ローイエンのことは子供の頃から知っている。悪い人間ではないことはわかっているが、あれは言うべきことではなかった」
ベルンハルドは自分の後ろを歩くアシェルナオをチラリと振り向く。
ローイエンに啖呵を切ってからは口を閉ざしているアシェルナオは、見るからに怒っていた。怒っているのだが、プンプン、といった様子が可愛かった。
アシェルナオが言ったことをヴァレリラルドが聞いたらどんなに喜ぶだろう。魔獣討伐の士気がどんなにあがるだろう。
そう思うと頬が緩むベルンハルドだった。
※※※※※※※※※※※※※※※※
エール、いいね、ありがとうございます。
8月13日の更新した場所がわかりづらくてすみません。
第2部の終わり時点までの登場人物、設定などを、第2部の冒頭に置きたかったのですが、さすがにネタバレすぎるので第2部の終わりに置きました。
私はあらすじを先に読むのが好きです。
ネタバレがあっても、そういう展開なのね?と安心して読めるので。
最後の最後で死にネタだったら立ち直れません。あれ? 第1部って・・・
壁にはバシュレの紋章の白百合に鳥の意匠の豪華な刺繍のタペストリー。精巧な彫刻が施された木製のテーブルやチェスト等の優美な家具。ソファには金箔やベルベットの装飾が施されている。
一見すると転移陣の間、というよりサロンのようだった。
「愛し子様。私はバシュレ領領主、メインデルト・ファン・バシュレと申します。この度は浄化に訪れていただき、我がバシュレ領の領民を代表してお礼を申し上げます」
シルバーグレイのナイスミドルなおじ様という印象のメインデルトが転移陣の外から頭を深く下げて臣下の礼をしていた。
「嫡男のローイエンと申します。愛し子様にお会いできる喜び、浄化していただける喜びに胸が震えております」
メインデルトの後ろから、ブラウンに近いダークブロンドの若い男が、言葉通りに震えた声で言った。
「エルランデル公爵家次男、アシェルナオ・エルランデルです。今日はよろしくお願いします」
アシェルナオはペコリと頭を下げる。
「堅苦しいのは早々にやめてくれ。ナオは連日の浄化で疲れているんだ。雑談は私が引き受けるから瘴気が発生しているところに案内してほしい」
アシェルナオの盾になるように前に進み出たベルンハルドに、メインデルトとローイエンは顔をあげる。
「それはない。瘴気が発生したのには一大事だと泡を食ったが、愛し子様が浄化に来ていただけると知って息子ともども楽しみにしていたんだぞ、ベルンハルド」
「アシェルナオです」
愛し子と呼ばれることにまだ若干の抵抗を感じるアシェルナオが訂正を希望する。
「アシェルナオ様。なんと美しくもお可愛らしい。新聞で拝見しましたが、殿下とのご婚約、おめでとうございます。私とベルンハルドは学友であり、親戚筋でもありますので、執務に疲れたらこっそり転移陣を使ってうちに逃げ込むことが度々あるんです。ここはベルンハルドを出迎えて愚痴を聞くための部屋なのですよ」
「だからサロンみたいな部屋なんだ」
アシェルナオはくつろげる空間になっている部屋を見て納得する。
「アシェルナオ様、私は歳が近いのでヴァレリラルド殿下とは幼馴染みのようなもです。この度はご婚約、おめでとうございます」
祝福の言葉を紡ぎながらアシェルナオの前に進み出るローイエンは、ヴァレリラルドより少し年上の、顔立ちの整った優男だった。
「ありがとう」
アシェルナオは軽く頭を振る。
「キュィ」
ふよりんも軽く体を前に倒す。
「アシェルナオ様はご存知ではないでしょうが、実は17年前、私も一緒にシアンハウスに行く予定にしていたのですよ。たまたま体調を崩していたせいで行くことは叶わなかったのですが、もし行っていたら、愛し子様と恋に落ちたのは私だったと思います」
真摯に語り掛けるローイエンに、場の空気がピリつく。
「すみません、アシェルナオ様。うちは王家の傍流ということもあり、家族ぐるみで交友があったのは事実ですが、今のは息子の世迷言にすぎません。お許しを。ローイエン、なんてことを言うんだ」
低いが威厳のある声でメインデルトが叱責すると、
「申し訳ありません。お聞き流しを」
ローイエンは綺麗な所作で頭を下げるが、悪びれない態度に見えた。
「どうしますか、ナオ様。お戻りになりますか?」
テュコは、よく通る声で主人に問いかける。それは問いかけではあるが、戻りましょう、という意味だった。
「浄化はする。ベルっち、約束通り大人の話は大人がしてね」
そう言うとアシェルナオは、すいっ、と転移陣から出る。それに対応してアシェルナオの護衛騎士たちが周りを囲み、
「誰か、浄化すべき場所へ案内を」
テュコが威圧的な瞳で周囲を見渡す。
「ナオを怒らせたな」
「怒らせましたね」
そう言うベルンハルドとローセボームも不愉快な感情が沸き起こっていた。
ローイエンの言わんとしていることは、愛し子とヴァレリラルドが恋仲になったのは、出会ったのがヴァレリラルドだったからで、それがローイエンだったらローイエンが今頃は愛し子と親密な関係になっていたはず。つまり、愛し子は出会った者と恋に落ちる、ということに他ならなかったからだ。
「私がご案内します。ローイエンは自室に下がっていろ。いいと言うまで出て来るんじゃない。誰か、ローイエンを連れて行け!」
「待って」
メインデルトの従者がローイエンを両方から確保して連れ去ろうとする前に、アシェルナオが進み出る。
「もし、17年前のシアンハウスにヴァルとあなたがいても、僕が好きになったのはヴァルだ。もし17年前にあなたしかいなくても、僕はあなたを好きにはならなかった。浄化はするよ。ヴァルが自分のするべきことを頑張ってるなら、僕も僕のできることをがんばるから」
そう言うとアシェルナオは愕然とするローイエンにくるりと踵を返す。
「キュッ」
ふよりんもくるりと反転した。
「うちの嫁は気が強いところも惚れ惚れするな」
「まだ嫁ではありませんが、惚れ惚れしますね」
ベルンハルドとローセボームは思わず呟いたが、そう思ったのは2人だけではなかった。
「すまなかった、ベルンハルド。普段はあんなことを口に出す息子ではないんだが、本当に面目ない。ローイエンにはあとできつく叱っておく」
メインデルトは浄化を希望する場所へ一行を案内しながら冷や汗を拭っていた。
「ローイエンのことは子供の頃から知っている。悪い人間ではないことはわかっているが、あれは言うべきことではなかった」
ベルンハルドは自分の後ろを歩くアシェルナオをチラリと振り向く。
ローイエンに啖呵を切ってからは口を閉ざしているアシェルナオは、見るからに怒っていた。怒っているのだが、プンプン、といった様子が可愛かった。
アシェルナオが言ったことをヴァレリラルドが聞いたらどんなに喜ぶだろう。魔獣討伐の士気がどんなにあがるだろう。
そう思うと頬が緩むベルンハルドだった。
※※※※※※※※※※※※※※※※
エール、いいね、ありがとうございます。
8月13日の更新した場所がわかりづらくてすみません。
第2部の終わり時点までの登場人物、設定などを、第2部の冒頭に置きたかったのですが、さすがにネタバレすぎるので第2部の終わりに置きました。
私はあらすじを先に読むのが好きです。
ネタバレがあっても、そういう展開なのね?と安心して読めるので。
最後の最後で死にネタだったら立ち直れません。あれ? 第1部って・・・
225
あなたにおすすめの小説
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
使用人と家族たちが過大評価しすぎて神認定されていた。
ふわりんしず。
BL
ちょっと勘とタイミングがいい主人公と
主人公を崇拝する使用人(人外)達の物語り
狂いに狂ったダンスを踊ろう。
▲▲▲
なんでも許せる方向けの物語り
人外(悪魔)たちが登場予定。モブ殺害あり、人間を悪魔に変える表現あり。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
俺がこんなにモテるのはおかしいだろ!? 〜魔法と弟を愛でたいだけなのに、なぜそんなに執着してくるんだ!!!〜
小屋瀬
BL
「兄さんは僕に守られてればいい。ずっと、僕の側にいたらいい。」
魔法高等学校入学式。自覚ありのブラコン、レイ−クレシスは、今日入学してくる大好きな弟との再会に心を踊らせていた。“これからは毎日弟を愛でながら、大好きな魔法制作に明け暮れる日々を過ごせる”そう思っていたレイに待ち受けていたのは、波乱万丈な毎日で―――
義弟からの激しい束縛、王子からの謎の執着、親友からの重い愛⋯俺はただ、普通に過ごしたいだけなのにーーー!!!
イケメンな先輩に猫のようだと可愛がられています。
ゆう
BL
八代秋(10月12日)
高校一年生 15歳
美術部
真面目な方
感情が乏しい
普通
独特な絵
短い癖っ毛の黒髪に黒目
七星礼矢(1月1日)
高校三年生 17歳
帰宅部
チャラい
イケメン
広く浅く
主人公に対してストーカー気質
サラサラの黒髪に黒目
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる