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第2部
梛央の喪失
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13歳から18歳までの、主に貴族の子息が通う王立学園。
一日の講義を終え、初等科の校舎を出る男子の4人グループに、居合わせた生徒は畏敬と憧憬の眼差しを向ける。
その集団は貴族の子息たちの中でも際立って洗練された華やかな空気を纏っていた。
初等科の2年を終え、もうすぐ初等科最高学年に進学する4人集団のうちの1人はシーグフリード・エルランデル。エルランデル公爵家嫡男である。アッシュグレイの髪とアメジスト色の瞳を持つ知的で端正な顔立ちな少年で、そつのない所作がクールな印象を与えている。
ウルリク・オーベリソンはオーベリソン侯爵家次男で、銀色の髪とライラックの瞳をしている。優しい面立ちをしており、見かけは中世的な容姿だが、中身は4人の中で最も豪胆で男らしいと評判である。
ベルトルド・ユングストレームは、王家の夏の離宮のあるカルムの属する領地を治めるユングストレーム公爵家の三男。赤髪、榛色の瞳を持つ、4人の中では一番長身で体格もよい少年だった。立ち居振る舞いが、すでに武人を感じさせる。
残る一人はヴァレリラルド・イルヴァ・シルヴマルク。シルヴマルク王国の第一王子であり、王太子である。
ベルトルドにはかなわないものの、高等科の中に紛れたとしても見劣りしない長身で、金髪碧眼の凛々しい美貌を持つ少年だが、その碧眼は8歳の頃の輝きをなくして久しかった。
4人は初等科の制服の上にマントを羽織っているが、他の3人が初等科の指定である濃紫なのに対し、ヴァレリラルド1人だけが黒いマントを羽織っている。
好んで黒い服を身に着けるところから、ヴァレリラルドは黒の王太子と呼ばれていた。
初等科と高等科の共有部分である中庭を歩いていたヴァレリラルドは、蔦の絡まる、歴史を感じさせる校舎の壁に接するように置かれたベンチに座る高等科の生徒を見つけると、
「先に行っていてくれないか。すぐに追いつく」
他の3人に断ってベンチに向かって歩き出した。
シーグフリードとウルリクは頷いてゆっくりと歩き出すが、学友だが学園内で一番近くにいる護衛でもあるベルトルドは、無言でヴァレリラルドを追従する。
「こんな時はついてこなくていい」
「いないものと思ってくれ」
頭の固い学友に、ヴァレリラルドは肩をすくめてベンチに腰掛ける。
「邪魔をする」
言われて、ベンチに腰をかけて本を読んでいた生徒は迷惑そうな視線を向けた。
「私には何の用もありませんが」
そう言ってまた本に目を落とす生徒は、ヴァレリラルドに劣らない身長と骨格をしたビスク色の髪の青年、テュコだった。
18歳になったテュコは、きりっとした精悍な顔つきをしており、梛央の侍従だった頃の可愛らしい顔つきの面影はない。
「もうすぐ卒業だな。最優秀の成績を収めたと聞いている。おめでとう。……第一騎士団に入団すると聞いたが」
王立学園を卒業後は第一騎士団への入団が決まっているテュコに、ヴァレリラルドが言葉を向ける。
「ええ。近衛騎士団に入って、誰かの護衛をするなんてまっぴらですから」
吐き捨てるように言うテュコに、距離を置いて護衛していたベルトルドが反応する。
「テュコは文官になると思っていた」
ヴァレリラルドは、そういう態度を取られても仕方ないと諦めているようで、特に気にせず質問を続けた。
「……大切な人を護れる存在になりたい。そう思ってるのはあなただけではありません。あの日から、ずっと」
あの日。
自分を庇って深手を負った梛央が手の中で消えてしまった絶望の日。
あの日から7年近くの歳月、ヴァレリラルドの目には何をみても彩りが感じられなかった。楽しいと思えたことがなかった。
おそらくそれはテュコも同じだろう。
ヴァレリラルドもテュコも、ひと月にも満たない梛央との日々が濃密で極上の日々だっただけに、あの日の梛央の喪失から心の大きなパーツが壊れてしまったように味気ない年月を過ごしていた。
「そうだな」
「そうです。なのにあなただけがあの方の色を纏って黒の王太子と呼ばれているなど、私にとっては愚の骨頂」
辛辣な言葉にベルトルドが動き出そうとするのを、ヴァレリラルドは手で制する。
「学園の規則を超えて私だけが黒を纏っているのは事実だ」
「私は規則違反だと思いますが、それを『超えて』というあたりが王太子殿下らしい。その地位も、自分の命と引き換えにあなたを護り抜いてなお、事前に手紙を書いて王太子という地位も揺るぎないものにしてくれた、あの方あってのものなのに。……そこの護衛殿に不敬罪で斬られる前に失礼します」
言い捨ててテュコは立ち上がると、足早に高等科の校舎に向けて歩き出した。
「好き勝手に言わせ過ぎでは?」
ベルトルドはヴァレリラルドの前に立ち、テュコの後姿を見送る。
「私だけが大事なものを失ったと主張しているように見えるんだろう。……私の身代わりになった人は、テュコにとっても大事な人だったんだ」
梛央。
一目で恋をして、一生愛すると心に誓った精霊の愛し子。
7年近い年月が経ってもヴァレリラルドの心には、今も鮮やかに梛央の存在が残っていた。
ヴァレリラルドは、ベンチに座ったまま空を見上げる。
冷たい空気を纏う空は青く澄んでいたが、少しも美しく感じなかった。
梛央が一緒にいたらなんでも綺麗で楽しく見えていたものが、今は全てが色褪せて見えていた。
「大丈夫か?」
先に行ったはずのウルリクが、まだベンチに座っているヴァレリラルドに声をかける。
「今のはローセボーム宰相の息子だったか」
シーグフリードがさっきすれ違ったビスク色の髪の毛の青年を思い出す。
「ああ。待たせてしまったな」
現実に戻って立ち上がるヴァレリラルドに、
「ラル」
シーグフリードは問いかける。
「なんだ?」
「『にたま』という言葉を知っているか?」
「なんだ? 卵料理か?」
横からウルリクが口を出す。
「聞いたことがないな」
ヴァレリラルドは首をかしげる。
「『にたま』『とたま』『かたま』。どれも甘美なる美しい言葉だが、残念ながら今は私だけの胸にとどめておくよ。今日は我が家でささやかな祝いがあるから、これで失礼する」
そう言うとシーグフリードは右足を引き、右手を体に添え、左手を横方向へ水平に差し出して礼をすると初等科の馬車寄せに向かった。
「なんなんだ?」
ウルリクがわけのわからない顔をする。
「シグなりにラルを慰めようとしたんだろう。いささか気障ではあるが、信頼のおけるいい奴だ」
ベルトルドの言葉にヴァレリラルドも同意した。
一日の講義を終え、初等科の校舎を出る男子の4人グループに、居合わせた生徒は畏敬と憧憬の眼差しを向ける。
その集団は貴族の子息たちの中でも際立って洗練された華やかな空気を纏っていた。
初等科の2年を終え、もうすぐ初等科最高学年に進学する4人集団のうちの1人はシーグフリード・エルランデル。エルランデル公爵家嫡男である。アッシュグレイの髪とアメジスト色の瞳を持つ知的で端正な顔立ちな少年で、そつのない所作がクールな印象を与えている。
ウルリク・オーベリソンはオーベリソン侯爵家次男で、銀色の髪とライラックの瞳をしている。優しい面立ちをしており、見かけは中世的な容姿だが、中身は4人の中で最も豪胆で男らしいと評判である。
ベルトルド・ユングストレームは、王家の夏の離宮のあるカルムの属する領地を治めるユングストレーム公爵家の三男。赤髪、榛色の瞳を持つ、4人の中では一番長身で体格もよい少年だった。立ち居振る舞いが、すでに武人を感じさせる。
残る一人はヴァレリラルド・イルヴァ・シルヴマルク。シルヴマルク王国の第一王子であり、王太子である。
ベルトルドにはかなわないものの、高等科の中に紛れたとしても見劣りしない長身で、金髪碧眼の凛々しい美貌を持つ少年だが、その碧眼は8歳の頃の輝きをなくして久しかった。
4人は初等科の制服の上にマントを羽織っているが、他の3人が初等科の指定である濃紫なのに対し、ヴァレリラルド1人だけが黒いマントを羽織っている。
好んで黒い服を身に着けるところから、ヴァレリラルドは黒の王太子と呼ばれていた。
初等科と高等科の共有部分である中庭を歩いていたヴァレリラルドは、蔦の絡まる、歴史を感じさせる校舎の壁に接するように置かれたベンチに座る高等科の生徒を見つけると、
「先に行っていてくれないか。すぐに追いつく」
他の3人に断ってベンチに向かって歩き出した。
シーグフリードとウルリクは頷いてゆっくりと歩き出すが、学友だが学園内で一番近くにいる護衛でもあるベルトルドは、無言でヴァレリラルドを追従する。
「こんな時はついてこなくていい」
「いないものと思ってくれ」
頭の固い学友に、ヴァレリラルドは肩をすくめてベンチに腰掛ける。
「邪魔をする」
言われて、ベンチに腰をかけて本を読んでいた生徒は迷惑そうな視線を向けた。
「私には何の用もありませんが」
そう言ってまた本に目を落とす生徒は、ヴァレリラルドに劣らない身長と骨格をしたビスク色の髪の青年、テュコだった。
18歳になったテュコは、きりっとした精悍な顔つきをしており、梛央の侍従だった頃の可愛らしい顔つきの面影はない。
「もうすぐ卒業だな。最優秀の成績を収めたと聞いている。おめでとう。……第一騎士団に入団すると聞いたが」
王立学園を卒業後は第一騎士団への入団が決まっているテュコに、ヴァレリラルドが言葉を向ける。
「ええ。近衛騎士団に入って、誰かの護衛をするなんてまっぴらですから」
吐き捨てるように言うテュコに、距離を置いて護衛していたベルトルドが反応する。
「テュコは文官になると思っていた」
ヴァレリラルドは、そういう態度を取られても仕方ないと諦めているようで、特に気にせず質問を続けた。
「……大切な人を護れる存在になりたい。そう思ってるのはあなただけではありません。あの日から、ずっと」
あの日。
自分を庇って深手を負った梛央が手の中で消えてしまった絶望の日。
あの日から7年近くの歳月、ヴァレリラルドの目には何をみても彩りが感じられなかった。楽しいと思えたことがなかった。
おそらくそれはテュコも同じだろう。
ヴァレリラルドもテュコも、ひと月にも満たない梛央との日々が濃密で極上の日々だっただけに、あの日の梛央の喪失から心の大きなパーツが壊れてしまったように味気ない年月を過ごしていた。
「そうだな」
「そうです。なのにあなただけがあの方の色を纏って黒の王太子と呼ばれているなど、私にとっては愚の骨頂」
辛辣な言葉にベルトルドが動き出そうとするのを、ヴァレリラルドは手で制する。
「学園の規則を超えて私だけが黒を纏っているのは事実だ」
「私は規則違反だと思いますが、それを『超えて』というあたりが王太子殿下らしい。その地位も、自分の命と引き換えにあなたを護り抜いてなお、事前に手紙を書いて王太子という地位も揺るぎないものにしてくれた、あの方あってのものなのに。……そこの護衛殿に不敬罪で斬られる前に失礼します」
言い捨ててテュコは立ち上がると、足早に高等科の校舎に向けて歩き出した。
「好き勝手に言わせ過ぎでは?」
ベルトルドはヴァレリラルドの前に立ち、テュコの後姿を見送る。
「私だけが大事なものを失ったと主張しているように見えるんだろう。……私の身代わりになった人は、テュコにとっても大事な人だったんだ」
梛央。
一目で恋をして、一生愛すると心に誓った精霊の愛し子。
7年近い年月が経ってもヴァレリラルドの心には、今も鮮やかに梛央の存在が残っていた。
ヴァレリラルドは、ベンチに座ったまま空を見上げる。
冷たい空気を纏う空は青く澄んでいたが、少しも美しく感じなかった。
梛央が一緒にいたらなんでも綺麗で楽しく見えていたものが、今は全てが色褪せて見えていた。
「大丈夫か?」
先に行ったはずのウルリクが、まだベンチに座っているヴァレリラルドに声をかける。
「今のはローセボーム宰相の息子だったか」
シーグフリードがさっきすれ違ったビスク色の髪の毛の青年を思い出す。
「ああ。待たせてしまったな」
現実に戻って立ち上がるヴァレリラルドに、
「ラル」
シーグフリードは問いかける。
「なんだ?」
「『にたま』という言葉を知っているか?」
「なんだ? 卵料理か?」
横からウルリクが口を出す。
「聞いたことがないな」
ヴァレリラルドは首をかしげる。
「『にたま』『とたま』『かたま』。どれも甘美なる美しい言葉だが、残念ながら今は私だけの胸にとどめておくよ。今日は我が家でささやかな祝いがあるから、これで失礼する」
そう言うとシーグフリードは右足を引き、右手を体に添え、左手を横方向へ水平に差し出して礼をすると初等科の馬車寄せに向かった。
「なんなんだ?」
ウルリクがわけのわからない顔をする。
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