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第1部
悲しいよ。悲しい……。
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王族の食事休憩用、調理と使用人の休憩用、護衛騎士の休憩用の天幕の準備がされていたが、梛央のための天幕が急遽張られる。
簡易の寝台が作られ、サリアンはそこに梛央を横たえながら、
「体が熱い。熱があると思う」
待機しているフォルシウスに伝える。
アイナとドリーンは寝かされた梛央の上着を手早く脱がせ、ブランケットをかけた。
「そういえば今朝はだるそうでした」
「寝起きのせいだと思っていました。私たちの不注意です」
体調管理が行き届いていなかったことを悔やむ2人に、
「食欲がないことにもっと注意を払うべきでした」
テュコも梛央の青白い顔を見ながら悔いる。
「わ、私が入浴後のナオとベランダで話をしたから」
ヴァレリラルドもおろおろしながら言った。
「はいはい、反省会は後にして。殿下方は今のうちに食事を。騎士たちも食事と馬の世話が終わったらエンロートまで休憩なしだから。使用人のみなさんもそのつもりで急いで片付けて。馬車は寝台仕様にするから殿下方で一つの馬車をお使いください。ここはフォルシウスが癒しをかけますからお引き取りを」
パンパンと手を叩いて天幕から人を追い払うサリアン。
梛央が心配ながらも、ヴァレリラルドたちはそれぞれがするべきことをするために動き出す。
「クランツ、騎士たちは遠征には薬を準備するんだろう? 解熱薬はある?」
サリアンが言うと、
「それならナオ様が頭を怪我しているときにお医者様にいただいた熱さましがあります。持ってきているはずです。取ってきます」
ドリーンがそう言うと、
「ナオ様の着替えも頼む」
テュコにも追加で依頼され、頷くと馬車に取りに向かった。
「フォルシウス、ナオ様の症状が悪化しないように癒しをかけてあげて。私が馬に乗るから代わりに馬車に同乗してエンロートまで引き続き癒しをかけてほしい。アイナ、私たちはここで食事を摂らせてもらう。クランツと2人で食事を運んできてくれないか?」
サリアンが指示を出し、それぞれが動き出す。
テュコは梛央の額に手を当てて、その熱の高さに、隣に座っていながら気づけなかった自分を責めていた。
だから……て……るじゃない……
また声がする。
暗い意識の中で梛央はその声を聞いていた。
やがて暗い意識がすこしずつ白んできた。
白くぼんやりとした意識の中で、晃成が嘆いていた。
人目を憚らずに声をあげて泣いていた。
その泣き声は梛央の胸をぎゅぅぅっと、痛いくらいに締め付ける。
父さん、ごめんなさい。
父さん、父さん、ごめんなさい。
深い悲しみに包まれる中、琉歌がいた。
美人でほがらかな琉歌はやつれていて、怖いくらいに思い詰めていた。
薫瑠も優人もそれぞれが自分の至らなさを責めて泣いていた。
ごめんなさい、母さん。
ごめんなさい、カオル、優人。
僕も悲しい。僕もそこにいたかった。
悲しいよ。悲しい……。
息がつまるくらいの悲しみが溢れていた。
休憩を最小限にして、本来は途中で宿泊する予定だったがそれもすっ飛ばして、夜半過ぎに古都エンロートの古城に一行は到着した。
愛馬をサリアンに託して馬車で癒しをかけ続けていたフォルシウスが、梛央を抱いて馬車を降りる。
「お待ちしておりました。古城の家令をつとめますマフダルです。お部屋にご案内いたします。医師もそこで待機しています」
遅い時間というのに、報告を受けていた古城の者たちは明々と城やその周辺を照らして待っていた。
「ありがとうございます」
サリアンと同様に梛央の軽さに驚きながら、フォルシウスはマフダルの後に続いた。
寝間着に着替えさせられていた梛央は、フォルシウスのおかげで悪化はしていなかったが、まだ熱は高かった。
苦しみよりもその表情は悲し気に歪んでいて、周囲の者の気をもませていた。
マフダルが案内した先の部屋のドアを開けると、
「医師のショトラです。その方が患者さんでしょうか」
背の高い、ひっつめ髪の女性が、待機している時間に読んでいた本を椅子に置いて立ち上がった。
「はい」
「症状は?」
「今朝から体がだるそうで食欲がなく、昼に倒れられた時は熱がありました。熱さましを少し飲ませて、癒し手のフォルシウスが道中癒しを与えていました」
「ふむ。胸の音をきいてみよう。そこに寝かせて」
テュコの説明を聞いてショトラが言うと、フォルシウスが寝台に梛央を寝かせる。
「診察するからメイドさんたちと侍従の君以外は離れてて。殿下方はもうお休みください。起きていらしてもしていただくことはありませんから。心配しなくても重篤なものではないでしょう」
ショトラは出入り口で様子を見ていたエンゲルブレクトとヴァレリラルドと面識があるようで、2人の顔を見て言った。
2人もショトラの見立てに安心したのか、顔を見合わせるとそれぞれに用意された部屋に引き上げていった。
「胸からは雑音もしないから、熱が下がれば問題はない。おそらく疲れがたまっていたのではないか? 心に背負うものもあるようだ」
診察を終えると、時折泣きそうな顔をする梛央を見ながらショトラが言った。
「大事に至らなくてよかったです」
「もっとナオ様の体調に注意をはらっていきます」
ほっとして泣きそうになるアイナとドリーン。
「夜遅くまで待機させてしまい申し訳ありませんでした」
テュコはショトラに頭をさげる。
「殿下方が心配して様子を見に来るほどの存在なら当然のことだろう。また何かあれば呼ぶといい。熱さましと痛み止めを出しておく。夕方に様子を見に来るから、もし目が覚めても動き回らせずに安静にさせておいてくれ」
「はい。ありがとうございました」
一同は夜中の診療にも関わらず嫌な顔をせずに対応してくれたショトラに深く感謝した。
簡易の寝台が作られ、サリアンはそこに梛央を横たえながら、
「体が熱い。熱があると思う」
待機しているフォルシウスに伝える。
アイナとドリーンは寝かされた梛央の上着を手早く脱がせ、ブランケットをかけた。
「そういえば今朝はだるそうでした」
「寝起きのせいだと思っていました。私たちの不注意です」
体調管理が行き届いていなかったことを悔やむ2人に、
「食欲がないことにもっと注意を払うべきでした」
テュコも梛央の青白い顔を見ながら悔いる。
「わ、私が入浴後のナオとベランダで話をしたから」
ヴァレリラルドもおろおろしながら言った。
「はいはい、反省会は後にして。殿下方は今のうちに食事を。騎士たちも食事と馬の世話が終わったらエンロートまで休憩なしだから。使用人のみなさんもそのつもりで急いで片付けて。馬車は寝台仕様にするから殿下方で一つの馬車をお使いください。ここはフォルシウスが癒しをかけますからお引き取りを」
パンパンと手を叩いて天幕から人を追い払うサリアン。
梛央が心配ながらも、ヴァレリラルドたちはそれぞれがするべきことをするために動き出す。
「クランツ、騎士たちは遠征には薬を準備するんだろう? 解熱薬はある?」
サリアンが言うと、
「それならナオ様が頭を怪我しているときにお医者様にいただいた熱さましがあります。持ってきているはずです。取ってきます」
ドリーンがそう言うと、
「ナオ様の着替えも頼む」
テュコにも追加で依頼され、頷くと馬車に取りに向かった。
「フォルシウス、ナオ様の症状が悪化しないように癒しをかけてあげて。私が馬に乗るから代わりに馬車に同乗してエンロートまで引き続き癒しをかけてほしい。アイナ、私たちはここで食事を摂らせてもらう。クランツと2人で食事を運んできてくれないか?」
サリアンが指示を出し、それぞれが動き出す。
テュコは梛央の額に手を当てて、その熱の高さに、隣に座っていながら気づけなかった自分を責めていた。
だから……て……るじゃない……
また声がする。
暗い意識の中で梛央はその声を聞いていた。
やがて暗い意識がすこしずつ白んできた。
白くぼんやりとした意識の中で、晃成が嘆いていた。
人目を憚らずに声をあげて泣いていた。
その泣き声は梛央の胸をぎゅぅぅっと、痛いくらいに締め付ける。
父さん、ごめんなさい。
父さん、父さん、ごめんなさい。
深い悲しみに包まれる中、琉歌がいた。
美人でほがらかな琉歌はやつれていて、怖いくらいに思い詰めていた。
薫瑠も優人もそれぞれが自分の至らなさを責めて泣いていた。
ごめんなさい、母さん。
ごめんなさい、カオル、優人。
僕も悲しい。僕もそこにいたかった。
悲しいよ。悲しい……。
息がつまるくらいの悲しみが溢れていた。
休憩を最小限にして、本来は途中で宿泊する予定だったがそれもすっ飛ばして、夜半過ぎに古都エンロートの古城に一行は到着した。
愛馬をサリアンに託して馬車で癒しをかけ続けていたフォルシウスが、梛央を抱いて馬車を降りる。
「お待ちしておりました。古城の家令をつとめますマフダルです。お部屋にご案内いたします。医師もそこで待機しています」
遅い時間というのに、報告を受けていた古城の者たちは明々と城やその周辺を照らして待っていた。
「ありがとうございます」
サリアンと同様に梛央の軽さに驚きながら、フォルシウスはマフダルの後に続いた。
寝間着に着替えさせられていた梛央は、フォルシウスのおかげで悪化はしていなかったが、まだ熱は高かった。
苦しみよりもその表情は悲し気に歪んでいて、周囲の者の気をもませていた。
マフダルが案内した先の部屋のドアを開けると、
「医師のショトラです。その方が患者さんでしょうか」
背の高い、ひっつめ髪の女性が、待機している時間に読んでいた本を椅子に置いて立ち上がった。
「はい」
「症状は?」
「今朝から体がだるそうで食欲がなく、昼に倒れられた時は熱がありました。熱さましを少し飲ませて、癒し手のフォルシウスが道中癒しを与えていました」
「ふむ。胸の音をきいてみよう。そこに寝かせて」
テュコの説明を聞いてショトラが言うと、フォルシウスが寝台に梛央を寝かせる。
「診察するからメイドさんたちと侍従の君以外は離れてて。殿下方はもうお休みください。起きていらしてもしていただくことはありませんから。心配しなくても重篤なものではないでしょう」
ショトラは出入り口で様子を見ていたエンゲルブレクトとヴァレリラルドと面識があるようで、2人の顔を見て言った。
2人もショトラの見立てに安心したのか、顔を見合わせるとそれぞれに用意された部屋に引き上げていった。
「胸からは雑音もしないから、熱が下がれば問題はない。おそらく疲れがたまっていたのではないか? 心に背負うものもあるようだ」
診察を終えると、時折泣きそうな顔をする梛央を見ながらショトラが言った。
「大事に至らなくてよかったです」
「もっとナオ様の体調に注意をはらっていきます」
ほっとして泣きそうになるアイナとドリーン。
「夜遅くまで待機させてしまい申し訳ありませんでした」
テュコはショトラに頭をさげる。
「殿下方が心配して様子を見に来るほどの存在なら当然のことだろう。また何かあれば呼ぶといい。熱さましと痛み止めを出しておく。夕方に様子を見に来るから、もし目が覚めても動き回らせずに安静にさせておいてくれ」
「はい。ありがとうございました」
一同は夜中の診療にも関わらず嫌な顔をせずに対応してくれたショトラに深く感謝した。
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