32 / 492
第1部
修学旅行、行きたかった
しおりを挟む
梛央に言われてアイナが持ってきたのは平たい衣装箱に入れられた、梛央が落ちてきた時に着ていた服だった。
高校の制服であるスクールワイシャツ、黒のスラックス。見るとまだ涙が出そうになるのでなるべく見ないようにして、梛央はその下にあったインナーとボクサーパンツを取り出した。
「これが前にいたところで着ていたインナー。シャツの下に着る下着のことだよ。で、こっちがボクサーパンツ。こっちでいう下穿きのことだけど。えぇと、あんまり見ないんでほしいんだけど……」
見せておいて見るなと言うのもおかしいが、アルテアンがインナーとボクサーパンツの両方を手に取って興奮した鼻息で手で触りまくっているのを見ると、恥ずかしさに気が遠くなりそうだった。
「ナオ様、ちょっと目を閉じて」
サリアンに言われて、梛央は素直に目を閉じる。
念のためにアイナが梛央を目隠ししている間にサリアンの瞬殺の張り手がアルテアンの頬に炸裂し、素早く梛央の下着を奪い返した。
「ナオ様、もういいですよー」
明るく言われて目を開けると、サリアンが梛央の下着を差し出していた。
「ありがと……アルテアン?」
なぜかアルテアンの頬が赤く腫れあがっていたが、それでもまだ鼻息が荒いままだった。
「あの布地はどうやって作ったの? もうすっごぉい。私すっごい興奮しちゃった。あんなに伸縮性があって肌なじみがよくて、しかも汗を吸ってすぐに乾く? 汗を吸うから肌がべたべたしない? もう魔法の布地だわぁ」
興奮しているせいか言葉がナチュラルな女性口調に戻っているアルテアンが身をくねらせる。
「布地の織り方まではわからないけど、こっちにはこういう布地はないの?」
「伸縮性と吸汗性はないわねぇ」
「タオルとかバズローブはあるよね? タオル布地を平たく織るとかは? それと別の布地をあわせて防寒性を高めるとか、伸縮性を強めるとか」
「うんうん、そう言われると私の中でもイメージが湧いてきたわ。今すぐに、とはいかないけど、必ず試行錯誤しながらナオ様のほしいものを作ってみせるわ。デザインはもう決まっているのかしら?」
「ほしいのはビッグシルエットのTシャツとスウェットのズボン。あとパーカーがあるといいなぁ。デザインはこういうの」
梛央は紙にTシャツとスウェットのズボンのイラストを描き、それを着た人物像を描いた。その横にパーカーのイラストも添えておく。
「あら、うまいわねぇナオ様。これがスウェットなのね」
「うん。布地ができたらこれを作ってほしい」
「ナオ様はこの服を着て運動をされるんですか?」
アイナに聞かれて、
「前いたところではパジャマ代りにしていたり、体操服だったり、ダンスのレッスンにも使っていたよ」
ちょっとだけ懐かしそうに梛央は答える。
「どのようなダンスなんですか?」
ドリーンに訊かれて、梛央は可愛く唇を尖らせる。
「だって」
「だって?」
「だって、だいたいわかるよ。こういう国のダンスって社交ダンスみたいなものなんでしょう? そういうダンスしか知らない人が僕のダンスをみたら、そんなダンスは踊り子が踊るものです、とか、頭大丈夫?とか言われるんだよ」
拗ねたように言う梛央に、
「言いませんよ」
「ちょっとだけでいいですから」
「見たいですぅ」
テュコ、アイナ、ドリーンに言われて、梛央は立ち上がる。
「ちょっとだけだよ? 前のところでは、これはちゃんとしたダンスだったんだからね?」
前置きをして、スペースのある部屋の中央に行く。
あーあーあーあー
音程を確かめるように軽く発声すると、日本で流行っていた男性グループの歌の、サビを歌いながらダンスのステップを踏む。
激しいステップだが指の先までの動きが優雅で、動きが軽くて、空気を感じさせないようなステップ。梛央が言うようにシルヴマルク王国の夜会で踊るダンスとはまったく違うものだが、踊り子のような異性を引き付けるものでもない、まるで風の精霊がそこで戯れているような神聖なものに思えた。
それをさらに特別なものにしている歌声。
リズムを取るためだけに歌っているため声は小さかったが、それでも梛央の歌声は耳に心地よく、いつまでも聞いていたいと思わせるものだった。
梛央の作り出す空間に、壁際で待機しているクランツとフォルシウスも飲み込まれており、フォルシウスは「キラキラ」と呟いた。
「こういう感じだけど……」
サビの部分だけなので短い時間だったが、歌とダンスが終わっても部屋の中にいた者たちはポカンとしていて、
「やっぱりおかしかった?」
心細くなる梛央。
「はぁぁぁぁぁん、すばらしぃぃぃ。もう私、死じゃうぅ」
沈黙を破ったのはアルテアンの雄たけびのような歓声だった。
「これ以上余韻を壊すなら、今すぐそうしてやるよ?」
怖い顔でアルテアンを黙らせるサリアン。
「ナオ様のダンスも歌も、とても感動しました。上手という言葉では足りません」
テュコが言うと、アイナもドリーンも胸の前で手を組み合わせてコクコクと頷く。
「一つ言わせていただければ、あのような素晴らしい歌とダンスにこの衣装は頷けません。上半身はもっと体のラインのでる衣装にして、その上から薄い布のショールかボレロにするのがよろしいですわ」
死にたくないアルテアンは、キリリとした顔で梛央がデザインしたビッグシルエットのTシャツとスウェットを指さして言った。
「精霊神殿の奉納の舞として披露していただきたいです」
フォルシウスも思わず要望を口にする。
「これはあくまでもレッスン着とか、ルームウェアとかパジャマとかにするものだから」
デザインした紙をアルテアンから受け取る梛央。
「とてもよいものを見せていただきました。また見せてくださいね」
アイナは言いながらサリアンが奪い返したインナーとボクサーパンツを持ってきた衣装箱の、制服の下にしまう。
梛央の目線が制服に向けられる。
制服を見ると、高校生活のことが思い出されて、もう戻れないことを突き付けられて、胸が痛んだ。
「ナオ様?」
「うん……。その服は僕の通ってた高校の制服で、ブレザーは家に置いてきちゃったんだけど、他校に自慢できる制服だったんだ。この制服で学校に通うのがすごく楽しくて」
梛央は紙の余白に制服のブレザーの絵を描いた。
「色は白で、襟も裾も黒の縁取りがあって、胸にエンブレムがあってポケットになってて、ボタンはシルバーで、袖にもボタンが二つずつで、ここにラインがあって……もっとこの制服を着たかった……」
イラストを描きながら梛央の瞳から涙が零れ落ちる。
優人と通った学校。孤立しがちな梛央を優人がフォローして前へ出してくれて、いつの間にか友達がたくさんできて、毎日が楽しかった。
修学旅行、行きたかった。
優人や友達ともっとたくさん話したかった。
そう思うと涙はとめどなく流れ続けていて、ドリーンは食卓の椅子からリングダールを連れてきて、いつでも梛央にもふらせる準備をしていた。
高校の制服であるスクールワイシャツ、黒のスラックス。見るとまだ涙が出そうになるのでなるべく見ないようにして、梛央はその下にあったインナーとボクサーパンツを取り出した。
「これが前にいたところで着ていたインナー。シャツの下に着る下着のことだよ。で、こっちがボクサーパンツ。こっちでいう下穿きのことだけど。えぇと、あんまり見ないんでほしいんだけど……」
見せておいて見るなと言うのもおかしいが、アルテアンがインナーとボクサーパンツの両方を手に取って興奮した鼻息で手で触りまくっているのを見ると、恥ずかしさに気が遠くなりそうだった。
「ナオ様、ちょっと目を閉じて」
サリアンに言われて、梛央は素直に目を閉じる。
念のためにアイナが梛央を目隠ししている間にサリアンの瞬殺の張り手がアルテアンの頬に炸裂し、素早く梛央の下着を奪い返した。
「ナオ様、もういいですよー」
明るく言われて目を開けると、サリアンが梛央の下着を差し出していた。
「ありがと……アルテアン?」
なぜかアルテアンの頬が赤く腫れあがっていたが、それでもまだ鼻息が荒いままだった。
「あの布地はどうやって作ったの? もうすっごぉい。私すっごい興奮しちゃった。あんなに伸縮性があって肌なじみがよくて、しかも汗を吸ってすぐに乾く? 汗を吸うから肌がべたべたしない? もう魔法の布地だわぁ」
興奮しているせいか言葉がナチュラルな女性口調に戻っているアルテアンが身をくねらせる。
「布地の織り方まではわからないけど、こっちにはこういう布地はないの?」
「伸縮性と吸汗性はないわねぇ」
「タオルとかバズローブはあるよね? タオル布地を平たく織るとかは? それと別の布地をあわせて防寒性を高めるとか、伸縮性を強めるとか」
「うんうん、そう言われると私の中でもイメージが湧いてきたわ。今すぐに、とはいかないけど、必ず試行錯誤しながらナオ様のほしいものを作ってみせるわ。デザインはもう決まっているのかしら?」
「ほしいのはビッグシルエットのTシャツとスウェットのズボン。あとパーカーがあるといいなぁ。デザインはこういうの」
梛央は紙にTシャツとスウェットのズボンのイラストを描き、それを着た人物像を描いた。その横にパーカーのイラストも添えておく。
「あら、うまいわねぇナオ様。これがスウェットなのね」
「うん。布地ができたらこれを作ってほしい」
「ナオ様はこの服を着て運動をされるんですか?」
アイナに聞かれて、
「前いたところではパジャマ代りにしていたり、体操服だったり、ダンスのレッスンにも使っていたよ」
ちょっとだけ懐かしそうに梛央は答える。
「どのようなダンスなんですか?」
ドリーンに訊かれて、梛央は可愛く唇を尖らせる。
「だって」
「だって?」
「だって、だいたいわかるよ。こういう国のダンスって社交ダンスみたいなものなんでしょう? そういうダンスしか知らない人が僕のダンスをみたら、そんなダンスは踊り子が踊るものです、とか、頭大丈夫?とか言われるんだよ」
拗ねたように言う梛央に、
「言いませんよ」
「ちょっとだけでいいですから」
「見たいですぅ」
テュコ、アイナ、ドリーンに言われて、梛央は立ち上がる。
「ちょっとだけだよ? 前のところでは、これはちゃんとしたダンスだったんだからね?」
前置きをして、スペースのある部屋の中央に行く。
あーあーあーあー
音程を確かめるように軽く発声すると、日本で流行っていた男性グループの歌の、サビを歌いながらダンスのステップを踏む。
激しいステップだが指の先までの動きが優雅で、動きが軽くて、空気を感じさせないようなステップ。梛央が言うようにシルヴマルク王国の夜会で踊るダンスとはまったく違うものだが、踊り子のような異性を引き付けるものでもない、まるで風の精霊がそこで戯れているような神聖なものに思えた。
それをさらに特別なものにしている歌声。
リズムを取るためだけに歌っているため声は小さかったが、それでも梛央の歌声は耳に心地よく、いつまでも聞いていたいと思わせるものだった。
梛央の作り出す空間に、壁際で待機しているクランツとフォルシウスも飲み込まれており、フォルシウスは「キラキラ」と呟いた。
「こういう感じだけど……」
サビの部分だけなので短い時間だったが、歌とダンスが終わっても部屋の中にいた者たちはポカンとしていて、
「やっぱりおかしかった?」
心細くなる梛央。
「はぁぁぁぁぁん、すばらしぃぃぃ。もう私、死じゃうぅ」
沈黙を破ったのはアルテアンの雄たけびのような歓声だった。
「これ以上余韻を壊すなら、今すぐそうしてやるよ?」
怖い顔でアルテアンを黙らせるサリアン。
「ナオ様のダンスも歌も、とても感動しました。上手という言葉では足りません」
テュコが言うと、アイナもドリーンも胸の前で手を組み合わせてコクコクと頷く。
「一つ言わせていただければ、あのような素晴らしい歌とダンスにこの衣装は頷けません。上半身はもっと体のラインのでる衣装にして、その上から薄い布のショールかボレロにするのがよろしいですわ」
死にたくないアルテアンは、キリリとした顔で梛央がデザインしたビッグシルエットのTシャツとスウェットを指さして言った。
「精霊神殿の奉納の舞として披露していただきたいです」
フォルシウスも思わず要望を口にする。
「これはあくまでもレッスン着とか、ルームウェアとかパジャマとかにするものだから」
デザインした紙をアルテアンから受け取る梛央。
「とてもよいものを見せていただきました。また見せてくださいね」
アイナは言いながらサリアンが奪い返したインナーとボクサーパンツを持ってきた衣装箱の、制服の下にしまう。
梛央の目線が制服に向けられる。
制服を見ると、高校生活のことが思い出されて、もう戻れないことを突き付けられて、胸が痛んだ。
「ナオ様?」
「うん……。その服は僕の通ってた高校の制服で、ブレザーは家に置いてきちゃったんだけど、他校に自慢できる制服だったんだ。この制服で学校に通うのがすごく楽しくて」
梛央は紙の余白に制服のブレザーの絵を描いた。
「色は白で、襟も裾も黒の縁取りがあって、胸にエンブレムがあってポケットになってて、ボタンはシルバーで、袖にもボタンが二つずつで、ここにラインがあって……もっとこの制服を着たかった……」
イラストを描きながら梛央の瞳から涙が零れ落ちる。
優人と通った学校。孤立しがちな梛央を優人がフォローして前へ出してくれて、いつの間にか友達がたくさんできて、毎日が楽しかった。
修学旅行、行きたかった。
優人や友達ともっとたくさん話したかった。
そう思うと涙はとめどなく流れ続けていて、ドリーンは食卓の椅子からリングダールを連れてきて、いつでも梛央にもふらせる準備をしていた。
126
あなたにおすすめの小説
使用人と家族たちが過大評価しすぎて神認定されていた。
ふわりんしず。
BL
ちょっと勘とタイミングがいい主人公と
主人公を崇拝する使用人(人外)達の物語り
狂いに狂ったダンスを踊ろう。
▲▲▲
なんでも許せる方向けの物語り
人外(悪魔)たちが登場予定。モブ殺害あり、人間を悪魔に変える表現あり。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
だって、君は210日のポラリス
大庭和香
BL
モテ属性過多男 × モブ要素しかない俺
モテ属性過多の理央は、地味で凡庸な俺を平然と「恋人」と呼ぶ。大学の履修登録も丸かぶりで、いつも一緒。
一方、平凡な小市民の俺は、旅行先で両親が事故死したという連絡を受け、
突然人生の岐路に立たされた。
――立春から210日、夏休みの終わる頃。
それでも理央は、変わらず俺のそばにいてくれて――
📌別サイトで読み切りの形で投稿した作品を、連載形式に切り替えて投稿しています。
15,000字程度の予定です。
この僕が、いろんな人に詰め寄られまくって困ってます!〜まだ無自覚編〜
小屋瀬
BL
〜まだ無自覚編〜のあらすじ
アニメ・漫画ヲタクの主人公、薄井 凌(うすい りょう)と、幼なじみの金持ち息子の悠斗(ゆうと)、ストーカー気質の天才少年の遊佐(ゆさ)。そしていつもだるーんとしてる担任の幸崎(さいざき)teacher。
主にこれらのメンバーで構成される相関図激ヤバ案件のBL物語。
他にも天才遊佐の事が好きな科学者だったり、悠斗Loveの悠斗の実の兄だったりと個性豊かな人達が出てくるよ☆
〜自覚編〜 のあらすじ(書く予定)
アニメ・漫画をこよなく愛し、スポーツ万能、頭も良い、ヲタク男子&陽キャな主人公、薄井 凌(うすい りょう)には、とある悩みがある。
それは、何人かの同性の人たちに好意を寄せられていることに気づいてしまったからである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
【超重要】
☆まず、主人公が各キャラからの好意を自覚するまでの間、結構な文字数がかかると思います。(まぁ、「自覚する前」ということを踏まえて呼んでくだせぇ)
また、自覚した後、今まで通りの頻度で物語を書くかどうかは気分次第です。(だって書くの疲れるんだもん)
ですので、それでもいいよって方や、気長に待つよって方、どうぞどうぞ、読んでってくだせぇな!
(まぁ「長編」設定してますもん。)
・女性キャラが出てくることがありますが、主人公との恋愛には発展しません。
・突然そういうシーンが出てくることがあります。ご了承ください。
・気分にもよりますが、3日に1回は新しい話を更新します(3日以内に投稿されない場合もあります。まぁ、そこは善処します。(その時はまた近況ボード等でお知らせすると思います。))。
僕、天使に転生したようです!
神代天音
BL
トラックに轢かれそうだった猫……ではなく鳥を助けたら、転生をしていたアンジュ。新しい家族は最低で、世話は最低限。そんなある日、自分が売られることを知って……。
天使のような羽を持って生まれてしまったアンジュが、周りのみんなに愛されるお話です。
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる