は?入れ替わるなんて聞いてませんわ

 ヴァネッサ・ルーフェンは魔力の量が人よりも少ない。どれだけ強い魔法を使えるかが重要な貴族達からは馬鹿にされ、父親からは落ちこぼれだと罵られた。
 癇癪持ちでメイドを悪し様に扱う彼女は、侍女が持ってきたドレスが気に食わないと癇癪を起こし、足を滑らせて気を失ってしまう。
 気が付いたヴァネッサは見慣れない視界に驚愕する。

『なんで、ぷにぷにの肉球をしているんですのよ!』

 黒い毛並みの野良猫になってしまったヴァネッサは、仕方なく猫として生活を送る事に。
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