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【ヴィラと過ごす時間】
09.念願の女子会
しおりを挟むミモレ丈の水色のワンピースは梓のお気に入りだ。
明るすぎない落ち着いた色味も麻の肌触りも好みだし、ウエストの切り替え部分にギャザーがついているだけのシンプルさがなによりもいい。
ここ最近はずっと本を読んでいるだけの毎日で身なりを気にしなかった梓だが、今日は念願の女子会だ。同じときに神子として召喚された他2人との待ち合わせだから楽しいだけの会話にはならないかもしれない。それでも梓は浮かれていた。
「もういるかな?白那さんと千佳さん」
そわそわしながら何度も時計を見てしまう。それが15分おきなのだから楽しみにしているのがよく分かる。
「……落ち着かないし、行っちゃえ」
梓は鏡を見てもう一度身なりを確認したあと部屋を出て花の間に移動する──まだ誰もいないようだ。
少しばかり残念な気がしてしまったがまだ8時30分なのだ。気長に待たなければならない。梓は目が合ったメイドにお茶をお願いしたあとソファに座って一息つく。しかし、やはり落ち着かず暇つぶしに本を取りに行った。
今日からなにを読もう。
梓は癖で向かってしまった魔法について書かれた本だけが並ぶ棚を見たあと腕を組み悩んでしまう。魔法について書かれた本はすべて読んでしまった。勢いに任せて読んでしまったからじっくり読み返すのもいいかもしれない。だがあまり気乗りしないのは、結局どれもフランやシェントが言っていたように”魔法は男だけが使える”、”使える人は使える”、”いつの間にか”、”女は魔力を生む”、”明確な方法は分からない”という結論が散りばめられているだけだったからだろう。
「次は童話でも読もっかな」
「え?そこの棚の本ぜんぶ読み終わったの?」
「え?」
「え?」
今度は気楽な内容のものを読もうと思ったとき、隣から声が聞こえて心臓が飛び出そうになる。それでもその声が白那だと分かった梓は顔を綻ばせながら声がしたほうを見た。そして表情はそのまま動かなくなる。
貴婦人がいる……。
白那は18世紀の貴婦人を彷彿とさせるドレスを着ていた。以前1度会った美海とは少しテイストが違うものの、V字に開いた胸元と大きく持ち上げられ広がるドレスは目を見張るものがある。しかもドレスは真っ赤で目立つことこの上ない。梓は口をぽかんと開けて梓の全身を見た。
服装は18世紀でパーティーにはぴったりのものだというのに、着ている白那はというと雰囲気がギャルのままで、着られている感が凄い。
梓は辛うじて言葉を飲み込んでいた。いまなにか言ってしまったらたちまちボロを出してしまいそうだからだ。梓はプルプルと震えながら、何度も、白那の全身を見てしまう。
白那はその反応が欲しかったとばかりに二ヤッと笑った。
「これやばいでしょ?エリザベスの服一度でいいから着たかったんだよねー。ほら見て中!なんか針金でペチコート作ってんの。だからこんなふうに形が維持できてるってわけ。これ考えた人凄いよねー」
「確かに、凄い」
「ってかアンタ樹っていうんだよね?なんで折角異世界に来てるのにそんな普通のかっこしてんの?」
白那も梓の全身を見たあと首を傾げる。本心から言っているようだ。梓は色々と突っ込みたかったが、言葉が出てこない。おかしくてしょうがなかった。以前も実感したことだが白那は梓の友人に似ていた。勝手ではあるが親近感はどんどん上がっていく。
「そう、樹だよ。よろしく白那さん。私はこっちの服のほうがいいかな。だってそれ絶対色んなところぶつかるでしょ」
「そうそれ!めっちゃぶつかる!これ考えた人頭おかしいよねー」
「さっきと言ってること違うっ」
笑う梓に白那はどこからか扇子を取り出した。美海が持っていた扇子ととてもよく似ていて、孔雀の羽でも使われたのかと思うぐらい煌びやかなものだ。白那はそれを得意げに1度で開きたおやかに仰ぎだす。そして扇子で口元を隠しながら流し目に梓を見て、一言。
「よろしくってよ」
「なにが……っ!っう!お腹痛い……!めっちゃ貴族……っ!」
「でしょ!?ってか凄くない?1回でシャーッて出来たの見た!?1回で!」
「分かった、見た、見たから……っ!ちょ、お腹痛い」
「あーよかった。私この世界に来てからずっとこの練習してたんだよね」
「……っ!そ、それってそのシャーッてやつを?ずっと?」
「そう!」
「──ッ!」
勝ち誇るかのように胸を張る白那に梓はお腹を押さえてうずくまる。息も絶え絶えだ。他の神子がどんなふうに過ごしているのかといつも考えていたけれど、こんな過ごし方は予想外だ。堪えきれない笑いが声になって駄目だとは思いつつ本棚を叩いてしまう。
「っていうかエリザベスの服って!」
「エリザベスの服でしょ、これ」
こんなに意味のない馬鹿話は久しぶりだった。
梓は目尻に浮かぶ涙を拭いながら白那を見上げる。白那はまだ扇子で顔を隠していたが、梓の視線に気がつくと手を差し伸べてきた。その手をとったときに肌をかすめるドレスの裾でまた笑いがこみあげてきたが、流石にもう笑い転げることはなかった。
「樹、私のことは白那でいいから」
「うん、ありがと白那」
「……楽しそうだね」
和気あいあいとした空間に落ち着いた可愛らしい声が聞こえる。千佳だ。千佳はレースがあしらわれた白の上品なノースリーブワンピースを着ていた。そろえた前髪にボブカットの髪がとてもよく似合っていて、清楚系という言葉がとてもよく似合う。
「待たせた?」
「ううん、全然。久しぶり、千佳さん」
「久しぶり。私も千佳でいいよ。樹って呼んでいい?」
「勿論!」
「んじゃ私も白那で宜しくー」
学校のクラスメイトと話しているかのような気軽な会話。こういう会話がしたかったと喜ぶ梓につられたのか、千佳も梓のように笑っている。そして「座って話そー?」と提案する白那に頷くと、慣れたようにメイドを呼んだ。
「お茶とお菓子をもらえる?早くね」
端的で、命令のように聞こえた言葉。事実そうなのだろう。千佳の物言いに梓は「あ」と声をだしかけた。千佳はまだ微笑んでいる。
ケーキとお茶が出てきたのは3人でソファーに座ってものの数分後だ。大きな苺がのったショートケーキに心は踊り口に広がる甘さには幸せな気持ちになる。
しかし、どうも頭にひっかかって味わえない。梓は話を切り出した。
「こんなに早く会えてよかった。集まってくれてありがとう」
「えー?いいよ別に。することなかったし」
「そうそう。……でもなんの話がしたかったの?」
「それは……単におしゃべりしたかったってこともあるけど、皆どう過ごしてるのか気になって」
「あー分かる。樹は本ばっか読んでんでしょ?」
「え、なんで知ってるの?」
「私も気になったから樹ってなにしてんのー?ってメイドとかシェントに聞いた」
「ああ、なるほど」
白那の人懐っこさをみていたらそれも頷ける。白那はこの世界の人でもいまと変わらない明るい言動で接しているのだろう。
ヴィラさんは白那と相性が良さそうだなあ。
梓は寡黙なヴィラを思い出しそんなことを思う。言葉が足りない人だとは思うが、ヴィラは話を聞いてくれる。きっとヴィラと白那が2人で過ごすようになったら、白那の笑い声響く部屋にヴィラも微笑むことだろう。それはヴィラにとって優しい環境に思えた。
ヴィラさんって考えるのも話すことも苦手みたいだし、相手が話してくれたほうが嬉しいみたいだ。なら白那と──……ああ、もしかしたら。
1つの可能性に気がついた梓は考えを打ち消すようにケーキを食べる。折角の楽しいおしゃべりなのに暗い気持ちにはなりたくなかった。
「私はアラストとすっごく幸せな時間を過ごしてるんだ」
「え?」
「え?あ、あーなるほど?へー?ラブラブってこと?」
「そうだよ」
突然の千佳の話に面食らう梓と白那だったが、千佳は気にした様子もない。それどころか白那の問いに自信満々に応えた。そしてうっとりと目を細め外を眺める。
「アラストって本当にかっこいいの」
「うわっ始まっちゃった……私こういうの苦手なんだよね」
「かっこいいし優しいし、私のことよく分かってくれてるんだ」
「ケーキおいしっ!」
思ったことをすぐ言葉にする白那が恋する千佳を見て降参とばかりに肩をすくめ、代わりにケーキを食べ始める。
梓も苺を口に放り込み、甘酸っぱさを堪能しながら千佳を眺めた。千佳の様子は昨日付き合い始めたカップルの言動にも、アイドルを崇拝する人にも似ている。
きっとアラストを思って外を見ているのだろう。千佳は窓から視線をそらさない。
千佳が視線を梓と白那に戻したのは2人がケーキをほぼ完食してようやくだった。おかしなことに千佳の目は剣呑なものになっていて、とてもじゃないがさきほど3人で楽しそうに笑っていた顔とは似ても似つかない。
「ねえ白那、樹。私のアラストに手を出さないでよ?」
攻撃的な雰囲気に梓はごくりと息を呑む。口元に残る場にそぐわない甘酸っぱい苺を舐めとりながら、がらりと表情を変えた千佳に首を傾げた。
「手を出すって」
「樹は、まあいいわ。触られない魔法っていうの?かけてもらったんだよね」
「え、なにその魔法」
「でも嫌いな人には触られないようにだもんね。樹さ、アラストのこと好きになったら許さないから」
「便利な魔法もあるんだねーちょー便利。ってかさ、千佳顔怖すぎだから」
「さっきからなんなの?私さ、白那にも言ってるんだけど聞いてる?絶対にアラストには手出さないでよね?」
「必死ぃ」
「……」
温度差の激しい2人を見ながら梓は呆然としてしまう。さっきまで楽しかった女子会が一瞬にして殺伐とした空気になったこともそうだが、千佳が本気でアラストのことを好いていることに驚きを隠せない。
最初から魔力が目当てで召喚したって言われてるのに。
梓は千佳の気持ちが本気で分からなかった。
「分かった分かった。でもアラストって人が欲しがっちゃったら分かんないけど?」
「アラストはそんなことしない!──私帰るっ!」
煽る白那に怒りを露わにした千佳は机を叩くとそのまま部屋へ戻ってしまった。残されたのは呆然とする梓と口笛を吹いて笑う白那だ。
「……白那さ、煽らなくてもよかったんじゃない?」
「だって急に私の私のアラストーって言ってきてうざかったもん。それにさ、今ので分かったけどアイツもう男とヤッてんな」
「白那って本当ドストレートだよね」
「まーね。アンタは狸だね」
「どーかな。狐がいいな」
「そこ?」
くっくと笑う白那は悪役のそれだ。けれど白那なりの探りの入れ方だったんだろうと梓は自分に言い聞かせて白那を追求するのは止める。
「先に神子として来た人たちってどう過ごしてんだろ……」
「千佳の酷い版」
「……というと?」
「ヤリまくって豪遊しまくって人生ハッピー」
「言葉」
「だってそんな感じみたいだし」
呆れる梓に白那はにいっと笑みを深めて自分のドレスの胸元に手をひっかける。胸が強調されているせいで目のやり場に困る。同性でこれなのだから、異性はこの柔らかそうな胸に目が奪われること間違いないだろう。
「私もタイプの男いたらイイかもね?」
「ほどほどにね」
「ははっ!やっぱアンタ初心じゃないよね!なんってーの?ヤダァッ!そんな恥ずかしいこと言って!みたいな感じじゃないよね」
「いまどこから声だしたのっ」
「似てた?」
「似てないよ!」
声を大にして笑う梓に白那は生えていない顎髭をさするような仕草を見せ何度も頷く。
「んー、私千佳よりアンタのほうが気が合いそう。ライ……あー携帯使えないんだった。会いたいときメイドに連絡残しとくからヨロシク」
「分かった。白那って大体部屋にいるの?」
「そ。大体だらだら寝て過ごしてる。寝るのが飽きたら城下町行こうと思ってんだけど樹も行こうよ」
「行きたい行きたい。一緒に行こ。なんなら明日どう?」
「お、いいね。じゃあ明日の9時ね」
「うん。あ、メイドさんに言っておかなきゃだよね」
「あ、そっか。でもその前にさー私話したくてたまんないんだよねーとりあえずケーキもう1個食べない?」
嬉しい提案に断る理由はない。梓はすぐさま了承してメイドにおかわりをお願いした。
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