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第二章:変わる、代わる
90.誤解
しおりを挟む最近は寒さがきつくなってきてそろそろ走るのを止めてしまおうかと思ってしまうぐらいだ。それでも走りに出てしまうのは身を刺す冷たい空気を浴びてなにも考えなくてよくなるあの時間が好きだからだろう。
レッグウォーマーに手袋としっかり防寒しながら梓は今日も花の間を抜けて広場に向かう。そして、いつも通りとは違う光景を見つけた。
「え……え?!」
「あらおはよう。遅かったわね」
「お、おはようございます?」
広場に居たのは上着を羽織っているとはいえドレスに身を包んだ麗巳だ。もしやたまたま通りすがっただけなのかと思ったが、麗巳は梓を見て遅かったと言っている。
──私を待ってた?なんで?
混乱している梓を見て麗巳はフッと笑みを浮かべる。その鼻は寒さで赤くなっていた。
「寒くないですか?その恰好じゃ……私を待ってたんですか?それなら花の間に行きましょう。寒いですよ」
「大丈夫よ。花の間じゃなくて……ここで話しましょう」
やはり麗巳は梓を待っていたらしい。けれど、その理由が分からない。
麗巳は梓が素直に認めたくない感情を持っている人で、怖くもある人。威圧的な態度をとることもあってその言動には迫力がある。メイドを叱咤する声も、笑む顔も、人を選ぶ言葉を吐き出すときも……いつだってそうだ。それなのに何故だろう。麗巳は梓を見て視線を落とす。煮え切れない態度のうえ、吐き出された言葉は弱々しいとさえ感じるものだった。
「あなたは私に似てると思ってたのよ」
「麗巳さん……?」
──どうしたんだろう。
再び合った目を見て梓は思わず麗巳の手をとった。麗巳はサテンのグローブをしているため体温は感じない。冷たい感触を撫でた梓は麗巳の手をぎゅっと握りしめる。見合ってみたら、意外なことに麗巳は梓より少し背が低かった。
──なんで泣きそうなんだろう。
麗巳は梓を見て疲れたように笑いをこぼす。それからゆっくり開いた眼は普段見るものと同じになっていて、人を観察するような、拒否するような鋭い目になった。威圧的に笑う顔が梓を増々混乱させる。
「あなたに興味があるわ。ねえ、いつもこのぐらいの時間に走るのかしら?」
「え?はい」
「なら、時々来るわ」
「え!」
思いがけない発言に声まで裏返ってしまう。梓が猫なら毛を逆立てて尻尾が立っていただろう。麗巳はクスリと笑って梓の手をやんわりと離す。
「あらあのお誘いは嘘だったわけ?」
「いえ……まるで想像が出来なくて」
前回の誘いを覚えてくれていたということは、ここで一緒に走るということだろう。自分が提案したのにも関わらず梓は麗巳がドレスじゃなくてスポーツウェアを着ているところも、隣を走る姿も想像が出来なかった。随分失礼な話だが怖いもの見たさに頷いてしまう。
麗巳は正直に答えた梓を怒るでもなく声を出して笑った。
「私もよ」
そして広場をあとにしてしまう。梓はいつか花の間で麗巳の背中を見送ったときのように呆然としていたが、身体に吹き付けた冷たい風に我に返る。もう呑気に走れるような気分じゃなかったが、夢を見たのかもしれないと思いながら走りだす。幸いなことに数分もすれば何も考えなくてよくなった。梓はひたすら走り続ける──
「今日は随分走ったな」
「走りたい気分だったので」
「元気なこった」
汗だくで部屋に戻った梓が風呂からあがればテイルがいつもの場所に寝転がっていた。ソファに寝転がるテイルは今日も行儀悪く足をソファの背にのせている。近くに置いていた大きめのひざ掛けは最近テイル専用になっている。
──もう一つ新しいの買おっかな。
テイルも寒がりのようだから気持ちは分かるが、毎回ひざ掛けの奪い合いをしてしまうぐらいなら新しく買ったほうがいいだろう。
──ルトさんのお店にあるかな?
考えて、止める。
『お前も──樹も満たされる感覚があるのか?』
梓は思い出してしまった時間を消すようにタオルで頭を拭いた。そして、お茶の用意をする。
「あれ?」
「茶なら淹れてる。寒かったもんで」
「……ありがとう」
「どーいたしまして」
ポットとカップがないと思ったら既に机の上にのっていた。ポットの口からは白い湯気が薄っすらと見える。そして空のカップとテイルが使っているカップ。椅子に座ればソファに寝転がっていたテイルが身体を起こした。大きな欠伸をする顔が見える。緑色の瞳が徐々に大きくなって梓を映していく。
「髪、ほんとにスッキリしたね」
「評判は上々だな」
「そうですか……質問があります」
「勝手にすれば?神子サマ」
テイルの物言いに梓は苦笑する。これはあてつけ以外なんでもない。梓が距離を置いたり敬語を使えば、テイルも鼻で嗤いながら同じようにする。
──本当に、子供みたい。
けれどテイルは興味がないことは随分適当に放置してしまうが、よくものを見ている人のように思う。律儀にルールを守りつつ、じっと観察してくる。今だって笑いながらも梓が何を言うのか考えているのだろう。探るようにじっと見てくる目は笑っていない。
「なんで聖騎士は7人までって決められたの?」
「もっと正確に言えば決められたというよりそれしか残っていなかったからだな。数人を除いた聖騎士がほとんど死んで、そのとき残った聖騎士たる奴が7人だった。あとはズルズルその数字を守ってきただけにすぎねえ」
聖騎士が死んだ。
ドキリとする話が飛び出して思い出したのは12年前の事件だ。ごくりと息を飲む。テイルはじっと梓を見ていて、梓は……気持ちを落ち着かせるために息を吐く。
「前と違って随分親切に教えてくれるんですね」
「お互い様って言っただろ?なんで昨日ヴィラみたいだって思って言い淀んだんだ」
「……私はあなた達とは聖騎士と神子っていう間柄でいいのに、あなた達が私のことを聞くので戸惑ったんです。私個人のことなんてどうでもいいはずじゃないですか。あなた達は神子の魔力だけ取ればいいんですから」
それにヴィラのように愛を乞われるようなことがあってしまったら怖い……それは、言えなかった。
──私のようにテイルも全部話したわけじゃないんだろうな。
実際、協力者になれるが言えないことはあると言っていた。ああ本当に、お互い様だ。
「それは12年前の事件ですか?その日あったこと知っているだけ教えてほしいんですか」
「正解。そんでもってそれは話せない。惜しいな?……聖騎士と神子って関係はそうだろうがよ、俺がお前個人のことを聞くのになんでそんな戸惑う?酷いもんだな、泣いてまで嫌ってか」
「それぐらいあなた達の行動は意味が分からないんです。私たちを、私を誘拐してまで魔力を望んだくせに……道具を望んだくせに個人のことを聞くのも、欲しがるのも訳が分からない。そのくせ陰で無能って言って」
冷静になれ。
自分に言い聞かせて梓は紅茶を飲む。ああでも今日はおかしなことが続く。弱々しい麗巳の顔、無能と判断したくせに訳が分からないと眉を寄せるテイルの顔……。
──私は今どんな顔してるんだろう。
「聖騎士たれる奴ってなんですか。私は聖騎士って魔法が使える人だと思っているんですが、それ以外にもなにか条件があるんですか?」
「少し勘違いしてんな。聖騎士に選ばれる奴が魔法に長けた奴なのは間違いねえけど、まず、基本的に男は魔法が使える。聖騎士は魔法を使って魔物討伐を出来る権利を与えられた男たちだ」
「どういう……あ、神子からの魔力」
「そうだ。お前ら神子からの恵みを受けることが出来る奴らを聖騎士って呼ぶだけだ。他の奴らは魔力がねえから魔法を使えない……ならそもそも聖騎士はどうやって選ばれるか。お前らが召喚されたとき結構な男どもがいたんじゃねえの?」
「……居た」
召喚されたときのことを思い出す。
教会を思わせる神秘的な場所に居た大勢の人。馴染みのない中世を思わせる服を着た人だけでなく、鎧を纏う兵士たちがいた。その全員が整った顔立ちをしていて、神子をつる餌のように思った日が懐かしい。
「そいつらは聖騎士候補だ。今回はアラストが選ばれたってわけ」
「え……あ。ああだから」
驚いて、色々な事に納得する。
『無能な神子なりに役に立ってみせろ』
召喚されたとき梓に跪き案内を買って出た男であり梓を牢屋に入れた男は聖騎士候補で、今回聖騎士に選ばれる可能性があったのに梓に選ばれなかった男ということだ。
──そりゃ恨まれる、かな?
アラスト達のことを考えれば聖騎士という職業は決して素晴らしいものには思えなくて首を傾げてしまう。そして、梓は気がついてしまった。
梓が召喚されたときアラストが選ばれたというのは今までのテイルの話からすればおかしなことだ。
「あれ?それじゃあのとき増えた神子は3人で聖騎士が1人だから……あの時点で神子は4人しかいなくて聖騎士は6人しかいなかった……?7人……」
惰性とはいえ7人を守ってきたのになぜ補充する必要があったのだろう。ゾクリと嫌な予感がしてしまう。
顔を上げれば探る視線が弧を描いた。
「魔法使って聖騎士は何してると思ってんだ?」
「……魔物と戦う」
「戦う、なあ。魔物を殺してんだよ。聖騎士は毎日魔物討伐に行こうが死ななかった奴のことだ。聖騎士候補はその最低条件を満たしてる奴らで選ばれてない奴ら。お前らの相手がコロコロ変わるのもお気に召さないようだからな?」
「……前の人は、亡くなったの?」
「死んだ」
悲しむわけでもなく淡々と返ってきた答えに梓は言葉を詰まらせる。
彼らが魔物討伐に行っていることは知っている。魔物が恐ろしいものだということも知っている。けれど、今、痛いほど実感してしまった。彼らはいつ死んでもおかしくないのだ。当たり前に顔を見ていて当たり前に話をしていて、ヴィラとは愛だの恋だのと意味の分からない話をしているから勘違いをしていただけで。
「……やっぱ分かんねえな」
梓の顔を見てテイルは頭をかく。溜め息吐いて紅茶を飲むテイルはなにを考えているのだろう。梓はそんなことを考えてしまって、視線を落とした。
毎日魔物討伐に行こうが死ななかったからこそ選ばれた聖騎士。だからこそ神子の恵みといえる魔力を授かる権利があって、魔法という力でもって魔物討伐を行う。だからこそ、厳しい討伐を任されることが増えるだろう。
『確かに女の傍にいるだけで魔力が移るには移るが心許ないものだ。それで魔物討伐となると聖騎士たちには厳しいものだろう』
ルトの言葉が、ジクリと梓の胸に広がる。
「聞いてるはずなのに聞きたいことが増えるってのも変な話だよな……まあいいや。さっき言ってた無能ってなんの話だ?」
1つずつ潰せばいいと気楽に考えるテイルだったが、テイルを見て不安や心配を滲ませた顔が最近よく見る顔になってしまって眉をひそめてしまう。むくれたように頬を膨らませた梓の声は刺々しい。
「別に頼んでもないのに色んな人から無能な神子無能な神子って言われてるんです。別にあなた達が望む神子じゃなかったって言われてもそうですかってぐらいにしか思いませんけど、あんな悪意持って言われ続けたら腹だって立ちます」
「……?別にって感じじゃなさそーだけど」
「だって……テイルには関係ない」
「それずるいよ、ってか?」
それは昨日の梓の言葉だ。
ニヤリと笑う顔に紅茶を浴びせてやりたい。梓は目を細めるが、言葉の揚げ足をとるのはテイルのほうに分があるようだ。飲んだ紅茶を乱暴に机に置く。
「私を無能って判断出来たのはあの時点でヴィラさんとテイルでしょ。私は……少しは仲良くなれたって思ったのに裏でそうやって陰口言ってたんだって思うと、こう……良い神子じゃなかったって言われても別にいいんだけど、なんていうか、この世界の悪口をテイルたちに言われてたのが……っ!ああもう、私が勝手に拗ねてるだけだから!悪い?」
テイルのことを子供のようだと思っていたのにこれでは人のことを言えない。梓は情けない自分に恥ずかしくなってくるが、これは間違いなく本心だった。傷ついたのだ。神子と聖騎士という間柄だけで終わらず個人を知ってしまって、助けになればいいと思い自分からキスまでしてしまって……けれど役に立たないと言われていた。仲が良かった友達が陰で自分の悪口を言っていたときと同じぐらいショックだったのだ。
だったらこれ以上傷つかないよう、神子と聖騎士という間柄で線引きしたほうがいい。それなのに。
「悪くない」
梓をじっと見る目が見える。ソファから立ち上がったテイルが、何をするのかと戸惑う梓に手を伸ばす。その手は触れず、けれどもうテイルは気分を害した様子も傷ついた様子もみせない。それどころか最初に会ったときのように楽しそうに笑っている。
「お前さ、その悪口っていうのを俺が言って傷ついたんだ?俺のせいで?俺が原因でお前こんな拗ねてんの?」
「なっ?!……え、ちょっと待って?!ちょっと意味合いが変わってきてる気がする」
ヴィラとの一件で学んだ梓がぶんぶんと大きく首を振って否定する。しかし楽しそうな表情は変わらず、いつまでも触れないというのにテイルは満足そうだ。
梓は子供じみた理由だと隠していた答えを恥も外聞もなく叫ぶ。
「単に昔友達に陰口叩かれたことと重ねてショックだっただけで、テイルたちと仲良くなれたと思ってたからショックで」
「無能な神子ってどういう意味か知ってるか?」
ニヤニヤ笑うテイルは引き寄せた椅子に座って頬杖しながら梓を見上げる。梓は限界まで背もたれに身体を預けながら言葉を振り絞るしか出来なくて。
「か、神子として無能で、聖騎士が欲しい魔力を最も効率がいい方法で渡さない神子。あとは協力的じゃないとかこの国に対して従順じゃないとかで、この国にとっての役立たず」
「それで?お前はそれに当てはまってると思うか」
「……うん」
「俺もそう思うぜ?だから正しく外れって報告した。それが事実だからだ」
「だから」
「それは分かってるがそれでもお前は俺に否定されたことがショックだったってことなんだな?」
「テイルって性格悪いよね」
「お互い様だろ?」
ヴィラもテイルも人が言いたくないことを言わせてくる。
梓はへそを曲げてしまうがその顔は赤く、テイルは笑みを深めるだけだ。ひどく最高な気分だった。勝手に距離を置かれたことは腹立たしいがその理由は自分の言動によるものだった。
──人がどう思うと関係ねえはずなのにな。
「お前と一緒にいるのは、イイ」
「へ?」
「お前が話す訳分かんねーことも、我が強いとこも媚びへつらわねえところも、自分でなんとかしてやろうってあがくのも、自分も人も特別扱いしねえのも、笑う顔も俺を心配する顔も「ちょ、ちょっと待って」
梓は思わず遮ったがテイルはなんの話をしているのだろう。なぜこんなにも嬉しそうに笑っているのだろう。これは危険だ。すぐに黙らせなければいけないのに梓が伸ばした手はテイルの唇には触れない。ああ、そでれも何故だろう。呼吸を手に感じたような気がする。
テイルは続けてしまう。
「憎まれ口叩くのも……その感触もイイ。たかがキスで余裕なくして泣くのも熱に浮かれてよがんのもイイ」
「っ!なんでこんな、私は」
「俺はずっとお前と話してたつもりだけど?」
表情が消えて、探る視線。
手が伸びてきて……けれどやはり触れない。
「神子サマ。お前は誰と話してたつもりだ?」
梓が言う神子と聖騎士の関係。傷つくことを恐れて作った壁。神子であろうとして、けれど事あるごとに失敗して。目の前の聖騎士は、テイルは梓に問い続ける。
『俺もそう思うぜ?だから正しく外れって報告した』
梓は混みあがってくる言葉を飲み込んで立ち上がった。
テイルは悪意を持って梓を無能と言っていた訳じゃなかった。梓が可能性として考えたこともあったように、ただ、事実として言っただけ。結局、梓が勝手に傷ついて拗ねていただけのことで。
「やっぱりお前と一緒にいるのはイイな」
ニヤリと笑う顔を見ていられなくて梓は逃げるように背を向ける。事実そうで、そして、失敗した。慌てた足がつまずいてこけそうになってしまう。
「え」
「え」
2人仲良く声をそろえて、お互いの顔を見る。
まさかと梓は目を瞬かせるが、ぶつかったかに思えたテーブルは先ほどと変わらない位置にある。テイルの足は先ほどより違う位置にあって。
「……へえ」
椅子から立ち上がるテイル。
梓は動揺に後ずさる。
「誤解が解けたようで?」
ニヤニヤ笑うテイルに視線を彷徨わせた梓がもう一歩後ろへ。
けれど距離はすぐに詰められて、また、後ろへ、また。
「誤解だったけど事実は事実でしたし」
「でももう厭うわけじゃねーんだ?」
「お、お茶のおかわりはどうですかっ?」
「今はいらね」
「そうですか、じゃあ」
花の間へ行こうと背を向けた梓の腕をテイルが捕まえる──捕まえた。乱暴にも思えるほどの力、服ごしに伝わる熱は気のせいじゃない。2人の視線がゆっくりとお互いに移る。
「っ」
抱き締められて、梓はテイルの腕のなか声を上げるがまるで意味を成さない。テイルは何も言わない。けれど梓の背中を抱く力は強くなって。
「テ、テイル」
苦しくなって梓はテイルの背中を叩く。
その割に優しい力で、なにか、たまらない気持ちになった。
「ん゛っ?ん、っ」
解放してようやく見えた梓に唇を重ねれば柔らかい感触。呼吸を感じて噛みつけば漏れる声を見つけてそのまま舐めとって。
ああ、時計の音が聞こえる。ようやくあの続きが出来るのに、あの時のように時間が迫っている。
──でもまだ始まったばかりだ。
前回と違って始まったばかりのひと月にテイルは笑ってしまう。嬉しさ含んだ声を飲み込んだ梓は不穏なものを感じ取ったのだろう。正気に戻ってしまって、自分の両頬をおさえる手を剥がそうと努力しだした。ああ、それもイイ。
テイルは味わい足りない口づけを止めて梓を見下ろす。赤い顔、熱い体温、潤む瞳──どうしたら手に入るだろう。梓が望まないことを望むようにさせなければならない。考えて警戒する梓の理性を消さなければならない。
──手に入れる。
今までの梓の様子を思い出してテイルは楽しみに微笑む。
「そのまま人に堕ちろよ」
触れることが出来ない梓はまさしく神子と言えた。けれど今触れることが出来る梓は顔を真っ赤にして視線を彷徨わせている。口づけに声を漏らし、押し付けられる身体に動揺し、互いの唾液を飲み込んでテイルと言葉を落とす。
この手の中にいる。
「堕としてやる」
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