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第四章 狂った勇者が望んだこと
243.「外れ」
しおりを挟む「母さんには分かるようになってたみたいやけど、里奈さんは基本ずっと自分の姿が誰にも分らんようにしとったんよ。だからあの場所で里奈さんの姿を見たときビックリしたわ」
懐かしそうに眼を細めながら話を切り出したライに思い出すのは里奈さんの記憶だ。ライに錯覚魔法をかけたように里奈さん自身も自分に錯覚魔法をかけていた。限られた人しかその姿を知る人はおらず、長いあいだ一緒にいたウシンさえ里奈さんの本当の顔を知らなかった。
「里奈さんの本当の姿やったからなあ。声も姿も……ああそうそう、里奈さんはな、俺の憧れの人やったんや。面倒なことにこういうのって分かるもんらしくてなあ。旅から帰ってきた里奈さんと一緒にいることが多かった俺はフィラル王からの嫌がらせによくおうてたんよ。もう、それは大人げないって思うほどでなあ。子供の俺でも里奈さんに惚れてんのやろなって分かったわ。それを利用してフィラル王に接触を図ったってわけ」
「本当の姿ってことは、あの映像では魔法が打ち消されてたってこと?」
「気になるとこはそっちかいな。まあ、ええけど。そういうことやろなあ。少なくとも映像という形で残った里奈さんの姿は俺の知ってる本当の姿や」
それじゃあユキさんとリティアラは同一人物なのに違う姿だったのはなんでだろう。そもそもユキさんは私たちの世界の人じゃなくてこの世界の人だった。それでいうなら最初からリティアラが本当の姿として映像に映るんじゃないだろうか……ユキさん自身の自覚が関係するとか?そもそもユキさんはこの世界の存在を知っていて、帰ろうと思ってこの世界に再び来たんだろうか。
けれど本人の自覚なんてものを魔法が感知してそれに応じた発動なんて──
『対象の存在を示す記号の名前がないとどうもうまくいかない』
『では探査魔法はどう使いますか?』
『真名はお互いを結びつけてお互いにしか分からない言葉になる』
──してる。
ときどき疑問に思いながらもファンタジーな世界だからと流していた真名という言葉が、急に意味ありげなものになっていく。
相手を縛る奴隷魔法を使うときも、特定の誰かを探すときにかける探査魔法も、存在を示す記号となっている真名があればできるようになっている。逆を言えば真名が分からなければできない。
イメラたちに姿を与えることができたのも真名の力だ。それぐらい相手と強く結びついて動かすことができる。通りすがりの人のなかに知り合いを見つけて呼んで互いに顔を見合わせる、それだけのことがこの世界では大きな力に、互いにしか分からない言葉になる──その人たちとそれ以外を区切って特別なものにしてる。その人たちだけにしか聞こえず分からず、通じない言葉。
私がオーズ関連の文献を探して検索をかけても狙い通りにいかなかったことや、フィラル王が進藤たち勇者の力を使って勇者サクを探しているのに未だ私はフィラル王国に囚われていない現状だってそのせいだ。けれどおかしなことにいま私はリーシェと名乗っていて、リーシェとして行動しているせいか、あの神聖な場所に映っていた私の姿は新庄桜の姿ではなくリーシェだった。意識の違いでありようが変わるのなら、ずいぶんとまあ察しのいい魔法だ。
『魔力を交わして名乗りあうだけでその名前は贈られた相手にしか分からない』
真名の聞こえ方について実験していたという紗季さんの話を思い出す。
思えば、これも勇者召喚と同じようなものなのかもしれない。本当の名前はお互いだけのものにする魔法がずっとこの世界に発動していて、だから、どこにいても魔力を交わすだけでその効果が得られる。
『それだけは絶対のルールとしてオルヴェンでは伝わってきているのよ』
そう発動した人。
絶対のルール……ルール?
「──僕の名前誰にも言わないでね」
囁き声が聞こえて、ゾクリとする。久しぶりの感覚のせいか冷や汗さえかいてしまった──ヴェルだ。ヴェルの声が聞こえる。平坦な声なのに独占欲を感じるのはいまここにいるヴェルがそう思っているからだろう。
「ほんま、アンタは飽きひんなあ。今度は誰の記憶を見てんの」
ハッとして顔を上げれば前にも見たことがあるライの顔。怒られるなんて思ってしまった自分が恨めしい。バツが悪くなって睨んでも、仕方ないと溜息を吐かれるだけだ。
「関係ある?」
「この話の流れで誰の記憶を見てるんかはおおいに興味あるけどなあ」
「……ヴェル」
「ヴェル……?ふうん、それじゃあやっぱり詩織はもう死んでるんやろな。当然、サバッドにもなってへんし……なんやったらきっとヴェルの望みを最後まで拒否したんやろね」
ライの言葉にズキリと胸が痛む。
化け物、呪い子。
世界を変えるほどの力を持って願ったこと。
魔力は想いで魔法はお願い。魔力を足しさえすれば、思えば、願うだけで奇跡を形にしてしまえる。
『僕だけの化け物が欲しい』
自分と同じ誰かが欲しかった。この世界に化け物と呼ばれるような、自分と同じ誰かで、自分だけのものにしたくて──でもその願いはまだ叶っていない。
奇跡を形にしようと使われ続ける魔法の副作用で魔の森が増え、人の住める場所が減っていっているこの世界。
「なんで」
「勇者召喚が続いてるこの現状を考えればそういうことちゃうん?あの場所作った奴って時点で少なくとも関連してるやろし……まあ俺は勇者召喚をできるようにした張本人やと思ってるけどな」
「あの場所って、神聖な場所のこと?」
「せやで。俺が思うにあれコスボハの一種やと思うで?神聖な場所いうより石像かな。あれに積み重なった魔力が石像を動かしとる。あの流れ思い出してみい。契約をもちかけて死んでまで縛っとるんや。闇の者いうには十分やろ」
そう言われればそうだ。けれど目から鱗でなにも言えなくなる。いつかセルジオからコスボハの話を聞こう思って後回しにしてきたツケだろうか。物に憑く闇の者──そうだ、自分でも思っていたことだ。崖に憑いてる闇の者もいるって話を聞いたことがあるし、神聖な場所にも憑いているだろうって予想を立てていたのにこのざまだ。
「おかしいんがな。あの映像にでてきた奴でダラクとラス以外ぜんいん普通に受け入れてるところや。アンタもそういうもんやからって受け入れた口か?悪いけど、俺から見たらあれは恐ろしい光景やで。俺たちがフィラル王国とかわした契約とそう状況は変わらんと思うし──せやなあ。次、試してみ。あそこで願いを言わずそのまま逃げてみたらどうや?俺の予想やとなあ、湖の底に張られたシールドから逃げれへんと思う」
確かにあの状況を普通に受け入れて、逃げたり石像やシールドを壊そうとは思いもしなかった。
た。
神聖な場所を見た私たちの世界の人たちは詩織さんが言ったようにロマンあふれる場所のように思っただろう。ユキさんもきっとその1人だ。ディバルンバ村やナナシの村の住人たちは神聖な場所をよりどころして祀っていたから疑問に思いもしなかったように思う。クォードさんはあの現象に驚きを覚えていたみたいだけど懺悔するように話すあの姿を思えば神を見出す、村の住人たちのようだった。
神聖な場所は、気合をいれて作り過ぎたと詩織さんが豪語したように、使われる言葉や意味合いが変わるまでの時代が流れたのにも関わらず、辿り着いて願いをかけた人はそんなに多くない。でも、これだけでも分かることはあったんだ。
「逃げたあとあの映像に繋がるんか、石像に襲われるかは分からんけど……あの場所が壊れることはないと思うわ」
「溜まってる魔力があるから?」
「それもあるやろけど、ヴェルがそうさせないからやと思うで。アンタもあそこにはヴェルがいるって言うとったやろ。俺はな、こう思うてる。詩織が生きてたころヴェルと2人で一緒に旅をしてて、詩織が作りたかったあの場所をヴェルが力を使って作ったんや。詩織の独り言を聞いたヴェルは詩織が喜べばいいって無邪気に組み込んで、詩織がいなくなってからもずっと詩織の願いを叶えようとしとる。ヴェルは詩織のことが好きでたまらんのやろうなあ。あの映像でも、ずっと、詩織のことしか映してへん」
思い出す映像はコロコロと変わる詩織さんの表情が写る映像だ。自分の姿は一切移さず、せっかく作りあげたという場所よりもはるかに詩織さんばかり映し出された映像。
泣きたくなるのは詩織さんの優しさ浮かぶ表情を思い出したせいだ。
ああ、きっと。
あの台詞は私たちだけじゃなくて、ヴェルにも向けられていたんだ。きっと詩織さんもヴェルのことを大事に想っていて──だけど。
「それで、アンタはヴェルの声を聴いて詩織視点の記憶は見てへん。映像からみても歴史からみてもこれまで出てきた人物のなかで一番昔に生きてきた奴が、あの場所に願いを言って縛られとるわけでなく今もここに存在して、アンタになにか訴えてる。ヴェルの願いは叶わなかった……叶ってへんねんやろ。勇者召喚っちゅう魔法はそのまえはなんて呼ばれてたか俺は知らんけど、違う世界を繋ぐための魔法ではあるのは間違いない。この世界じゃなくて別の世界にヴェルが望んだものがな……分かる気がすんねん。魔法が使える存在を魔を持つ者なんて呼んで恐れられてた時代より更にまえに生きとったやつが、魔を持つ者がいると知らしめることになった力を使ってまで望んだんや。こんな世界の奴らじゃない何か──誰かを。きっとそれが詩織になったんやろうなあ。あの映像見る限り希望通り望む存在になったみたいやけど」
──受け入れられなかった。
ヴェルの望みは叶わなかった。
泣く私を見てライは目を細める。
「ヴェルが召喚を始めた最初の奴やってあたりをつけたうえで知ってることのこじつけかもしらんけど、そう外れてへんと思うわ。なあ、ヴェル?はよおアンタの名前言い。アンタかてずっと存在してんのはうんざりやろ」
伸びてきた手を払いのけたのは私なのかヴェルなのか一瞬分からなくなる。一歩後ずさる私を見てライは笑みを深めた。
「俺も少しは分かるつもりやで?大事にしたいし優しくしたいけど、大事なもんを奪われるなんて不愉快過ぎるし、そんなことなったらどっちにも痛い目おうてほしいしなあ。そのあとそそのかした奴ら全員なくしてしまえばいいとも思うし」
「……それっていまヴェルに話しかけてるのか私に言ってるのかどっちなんですかね」
「ん~?ちゃんと自分に話しかけられてるて思うんやったらよかった。ちゃんと俺のこと分かってくれてんねんなあ。ヴェルにもその調子でちゃんと伝えてあげ。気に食わんけどなあ、俺もレオルもオーズもヴェルも結構似たもの同士やと思うねん。自分でいうて否定したなるけど、否定したなるぐらいには似てるっていうなあ」
「いますごく嫌な話を聞いてる気がする」
嫌な話に思い出してしまった共通点に心底うんざりして顔が歪む。レオルドもオーズもお互いのことを化け物と言ってヴェルの記憶を見ている。レオルドとライはお互いによく思っていないのに、レオルドもライもお互いのことがよく分かっているようだった。さっきだってレオルドは私がライを探しに行くと勘づいてひいたぐらいだ。それとヴェルが並ぶ……詩織さんを縛ろうとしたように私に名前を聞いてきたヴェルのあの姿を思い出せば、納得するしかない。
「自覚してるのは結構なことですが、ジルドは違うんですね」
ちょっとひっかかって聞けば、ライは明るく首を振る。
ニヤニヤ笑う姿に似たもの同士に思えたんだけど、違うんだろうか。
「そらそこそこ似てるとこもあるどなあ、違うで。せやなあ……例えばやけど、最終的にアイツはアンタの気持ちを優先させる。俺は俺の気持ちを優先させる。分かる?」
「ああ、はい。凄く分かりました」
「そらよかった。それになあ、アイツはたぶん、ほんまに俺らとは違うで?前、この世界に今いるんはぜんいん魔物って言うてたん、覚えとる?」
魔法が使える人を魔を持つ人と恐れられた時代からずいぶん経ったいま、魔力を持っていないのは死んだ人間のみといわれるほど魔力があることが当たり前になった。魔力は想いで、生きるのに必要な魔力を超えた余分な生命エネルギー。負の思いで作られたのが闇の者であるなら、同じく魔力ありきのこの世界の人たちは、この世界の人たちがいう魔物だ。
そう結論付けた話をライは笑って聞いていたけど、否定はしなかった。
頷いて返せば、ライも思い出すように目を細めて頷いた。
「ジルドと長いこと過ごしてきたから分かったんやけどなあ、あいつ気の毒なほど闇の者に襲われんねん」
「え?あ、そう……」
「いや、ほんまに。そこらの一般人よりはるかに襲われる。あいつが魔物討伐第一人者って呼ばれるようになったんはフィラル王の命令で討伐に行っとったからやけど、闇の者現れるとこ行ったらすーぐ襲われるからやで。それで勝手に実力ついたっちゅうか、強なる機会に恵まれてたっていうか」
ライのいうように随分気の毒な話なのに話の前後を考えるとそれだけじゃないことが分かる。なにがと思って、ハッとする。
『正しくこの世界の影響を受けれること。子をなせること』
口元をつりあげたロナルの言葉。
分からない。そうだったか?勇者の子供は魔物じゃなくてこの世界の。
「勇者っていまは勇者って名前がつけられてるけど元はヴェルが欲しがった誰か、自分と同じ化け物やろ?その化け物同士の子供はなんなんやろうね。化け物?……まあ、ジルドの様子をみるかぎり、皮肉な話やけどヴェルは人になりたかったっちゅうことちゃう?」
ヴェルが憧れた──迫害されないような存在。彼らと同じ人として生まれるようヴェルが望んだから、魔物だらけになったこの世界で人であるジルドはすぐに狙われている?
『望み通り化け物になってやろうと思ったんだ』
ああ、ほんとうに、皮肉な話だ。
『勇者同士の子供であるジルドは勇者の子じゃなくてこの世界の人や』
ライが既に言っていたことが、今になってちゃんと分かって、溜息が出る。私がひとりで悩みふけってるあいだ、身近にいた人は早々に答えにたどり着いていたらしい。ジルドの姿を近くで見てきたことも関係してるだろうけど、なんだか悔しくなってしまう。
上から見下ろしてくる人はそんな気持ちまで読んだんだろうか。頭を撫でてきて、随分余裕なことだ。
「アンタと違って俺はずっとこの世界で生きてきたからなあ。根回しに奔走してきた人生やったし、いろいろ見てきた。気い悪くしてほしないけど場数が違うで?お嬢さん、って痛い痛い」
「最後めちゃくちゃムカついたんで」
結構本気で足を蹴ったのに痛い痛いですまされたのも腹が立つ。
大事な話をしているのにシールドの外の様子に気を配ってるところも、腹が立つ。
へらへら笑って能天気に話すくせに、試すように一歩離れた場所で見てくるところも腹が立つ。
「それじゃあお詫びにこれあげるわ」
「……なにこれ」
「詩織がいうとった録画ができる魔法具」
「まさか作ったの?」
「せやで?俺にはそういう発想はできへんけど、教えてもらいさえすれば作れる。店にあるものかてだいたい俺が作ったもんやしなあ。あ、これ企業秘密な?」
渡された魔法具は掌に収まるサイズでつるつるとした石みたいなものだった。ボタンのようなものが1つついている。
「ボタンを押しながら魔力を流せば録画できるし、ボタンを押さずに魔力を流せば再生できるで」
早速魔力を流し込んでみれば神聖な場所でひとり石像に向かって話す里奈さんの姿が流れる。フィラル王にとって馴染みのない録画された魔法具によって映しだされたものだったとしても、例え一部分の映像とはいえ里奈さん本人を映したものだと確信しただろう。死んだはずのライがそんなものを持って現れたことを思えば、里奈さんも生きているかもしれないと希望を抱いたかもしれない。例え映し出されたものが亡くなった当時と同じ姿だったとしても、もしかしたらと思わずにはいられないはずだ。
「消してもええし、うまく活用してもええ。好きにしい?」
「あくまで私に決めさせたいんですね」
「アンタも自分で決めたいやろ?」
「よくいう」
睨む私を見てライは考え込むように黙る。すぐになにか言うかと思ったら長いこと黙り込んで、いつも私の周りはこんな気持ちだったのかと嫌な確認をしてしまった。リヒトくんにさえ怒られるわけだ。目の前で思案にふける姿を見たら心配してしまう。
「なあ、アンタはいま誰や?」
「……はあ?……ああ、ヴェルとかの記憶を見てるかってことですかね」
「違う。サクじゃなくてリーシェか」
「なに言って」
「アンタはな、ほんまに里奈さんに似てんねん。横に2人並んだらぜんぜん違うのは分かるで。でも遠くでアンタを見たら里奈さんと見間違う奴はおると思う。雰囲気やったり言動を見とったらますます似とる思うはずや。里奈さん本人やと思うわけやないけど、似とるって思うんや」
「何度も言うことですかね……それに色んな人に言われてきたんでよく分かってますから」
「俺でさえそう思ったんやからフィラル王がそう思わんはずないやろ」
あ、と思って心臓が嫌な音を鳴らす。映像や紗季さんたちの話からフィラル王が里奈さんに執着してることは聞いてる。だから私が姿を現せばフィラル王を誘き寄せる罠になるんじゃないかと考えもした。
「サクの姿じゃなくてリーシェだとそう見えるってだけとか」
「俺の好みは一貫しとるし、アンタが男や思うてたときだって欲しいと思ってたで」
「フィラル王もそうだとでも……?」
「あの執着から考えたらアンタに一切関わらんかったのが気になる」
「フィラル王に会ったのも数えるほどだし、髪が短いとか男の姿だったとかが隠れ蓑になったんだと思いますけど……それよりなんでそこから私が誰かって質問に繋がるんですかね」
「せやなあ、タイムリミットや」
「え」
突然、話を切り上げてライが姿を消す。
あまりに突然のことで面食らっていたら、後ろで動く音が聞こえた。振り返れば魔法で動きを封じられていたハースが地面に崩れ落ちている。ライが転移していなくなったのは間違いないようだ。
「このっ」
苛立ちに声をあげるハースを黙らせたのはシールドに響いた衝撃だ。すぐ近くに闇の者がいるみたいで、攻撃を受けている。私を非難しようとしたハースは言葉をのみこんで武器を構えて立つ。律儀なことに音がするほうから私を守るように、だ。
そしてついに壊れたシールドにすぐさま反応して先手を打とうとする。割れたシールドにとびこんできた手──人の手だ。
「やだなに……外れじゃない」
闇の者だと思った相手は、女性だった。シールドのなかにいた私たちをみて心底残念そうな顔をする女性は街で歩いていても気にも留めないぐらい普通の女性に見えるのに、ハースの攻撃をなんなく受け止めた。魔法だろう。それは分かる。
でも、シールドが壊れた瞬間に見えた喜びに満ちた表情はなんだったんだろう。
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