狂った勇者が望んだこと

夕露

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第三章 化け物

167.「アイツってきっと私のことだよな」

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コーリアさんの監視のもとご飯を食べたあと部屋に戻ったらどっと睡魔が襲ってきてベッドに倒れ込むように寝てしまった。夢も見ずに寝てしまったせいかパチリと目を覚ましたときまだ朝の早い時間だった。というよりまだ夜といえるだろう。時刻は3時だ。

「……それじゃ今フィラル王国は大体夕飯時か」

前回あまり話せなかったうえに別れ際にクラリスのことを聞いてしまってかなり気になる。まあ終わったことには特に出来ることもないけど春哉の安全のためになにか出来ないかちょっと様子見しときたい。大地にかけた保険は……春哉にも効果があるかは微妙だな。大地は思い込んだら強いけど春哉はこの世界の考え方に影響を受けてしまってるだろうし、性格も冷めたところが強いぶん素直に受け取ってはくれないだろう。
さて、どうしようか。
なにせベッドから起きて悩みだした瞬間部屋に真っ黒な空間が現れた。暗闇のなか輪郭轟かせてそこにある空間の先は道になっている。前回のように春哉の場所へ連れていってくれるんだろう。
どこかへ行きたいと思った瞬間現れる忠犬のような働きをみせるのに、使えば精神がおかしくなるリスクつきの便利な道。

「お前はなんなんだ?」

当たり前だけどきっと闇の者にあたるソレは答えない。苦笑い浮かぶけどすることは決まってる。部屋に鍵をかけて服を着替えたあとは深呼吸。

「春哉のとこまで連れてって」

ぱくりと私を飲み込んだ道のなかはやっぱり真っ暗だ。ずっとこのままで何も変化が現れなかったらと思うと毎回ドキリとする。けれど遠くない場所に光を見つけることが出来て安心して走った。安心?おかしなことだ。ここは居心地がいい。真っ暗な代わりになにもないんだ。傷つくことも怖いことも悲しいこともなにもない。ここより安心する場所なんてないだろう。


「なんだほんとに知らないんだね」


聞き覚えのある声が聞こえてハッとする。

「ああそうだアンタいつまでここにいるつもり?同じ勇者として教えてあげるけどさあ、アンタここにいると死ぬよ?それともまた奴隷に戻りたいからここに居るってわけ?物好きだよね」

笑う声は召喚の時にも聞いたことがある声──翔太。サクが死んで1カ月と少ししか経ってないのにどうやら大分元気になってしまったらしい。呪いが解けたのか?だとすると他の奴らも解呪を頼むだろうしこれは面倒なことになりそうだ。各地にいる勇者は、今年召喚された勇者はどう動くだろう。

「その笑い方アイツに似てて腹立つ」

舌打ちまでして悪態吐いた翔太の声が聞こえなくなる。代わりに聞こえてきたのは溜息と椅子に座る音。ドアを開ける音も遠ざかっていく足音も聞こえないのをみるに翔太は転移したんだろう。昔は使えなかったことから考えるに魔法の扱いが上達してるってことだろうか。要注意だな。
そっと光を覗き込めば便利なもので頬杖しながら椅子に座る春哉が見えた。もう翔太はいない。

「アイツってきっと私のことだよな」
「うわあ!」
「あ、ごめん」
「なんだ桜か……驚いた」

どうやら道は今回ドアじゃなくて壁に繋がったらしく、春哉の位置からは私の生首しか見えない状態だ。そりゃ驚くわ。心臓をおさえて溜息吐いた春哉は私の視線に顔を起こして微笑む。

「お茶でも飲む?」
「やった、飲む」

嬉しい提案に地図を取り出しながら頷けば、道が役目を終えたとばかりに消えていく。

「あれ本当に変わってるね」
「だろ?でもまあ使えるうちは便利に使うさ。それでさ、前作った地図なんだけど」
「大地にも聞いてきた?」
「ん。あと前話したアイフェにも聞いてきた」
「アイフェ……今年召喚された勇者の子だよね」
「そうそう」
「僕も今年召喚された勇者たちに会ったよ。アイフェって子以外全員で女の子1人と男の子2人……伊藤さん、法堂くん、永山くんっていうんだ。彼らにもどこで召喚されたか聞いてみたんだよね。ちょっと待ってね」

春哉は戸棚から取り出したメモを見ながら机に広げた地図に黒い点をつけていく。
やっぱり地図内で、それぞれ召喚された距離が近い。

「それとフィラル王国を出た勇者とも数人会ったんだ。彼らにも聞いてみた。1人は鈴谷、懐かしいでしょ」
「あーすっごい懐かしい。アイツ今何してんの?」

鈴谷。フィラル王国訓練場で受けた洗礼は忘れてない。アイツは進藤ほど暴力的じゃないけど、かといって暴力には抵抗がない感じだった。魔物を殺すのもあっさりしていたしアイツも要注意だな。

「進藤がいまルラル王国にいるからカナル国に居るんだってさ」
「一番遠い場所選んだわけね。ってか鈴谷カナル国にいんの?ちょくちょく行くのに危ないな」
「といってもカナル国が肌に合わないらしくてそろそろ移動するみたい。フィラル王国とカナル国の間ぐらいにある村か街を予定してるみたいだよ」
「はーサンキュ。他にも会った勇者ってどんな奴?」
「……2人なんだけどね。1人は優しそうな男の人でラドさんって言うんだ。もう1人は女の人なんだけど今進藤がいるルラル王国のレナさんって人」
「ラド……どっかで聞いたこと……レナ?ルラル王国を統べる女勇者レナか」
「そうだよ。彼女、気をつけたほうがいいと思う。サクが死んでない確信を持っていたんだ」
「確信?」
「うん……あ」
「え?……あ」

すべての印をつけ終わった春哉が地図を見て黙る。私も、なにも言えなくなった。合計10名の召喚された場所は大きく書いた地図が無駄に思えるほど集まっていて、もっといえば召喚された場所は公園であったりその近くで、公園を中心に召喚されている。
これはいよいよ無視できない。

「この公園アイフェと話してて思い出したんだけどさ、神隠しがあったって言われる公園なんだ」
「神隠し?」
「そ。ずっと昔に私ぐらいの歳の女の子2人と男の子1人が神隠しに遭ったんだってさ。んで大地が住んでたのがここ。空さんがいなくなったときは神隠しに遭ったんじゃないかって言われたよ」
「空さんは初代勇者だよね。もし神隠しが勇者召喚だったら空さん以前にも召喚があったってこと?」
「そう考えてるんだけど手詰まり。時系列が狂ってる可能性もあるからなんともだし……あ、春哉が召喚されたのっていつ?」
「僕は3年前……でもそっか、もう少しで4年になるよ」
「というと私が召喚された日、7月4日になったらってこと?」
「そうだよ、桜は覚えてるんだね。勇者は元の世界に未練がないからだろうけど自分が召喚された日を忘れてる人が多いんだよ。ちなみに桜達の前は勇者召喚はなくて僕が召喚された次の年に進藤と鈴谷が召喚されたんだ。僕の前の年は失敗したみたいだよ」
「いや、ちょっと待って去年の勇者召喚がなかったのは春哉が妨害したから、だよな?それで……とりあえず、うん。春哉はどうやって勇者召喚を妨害したんだ?」

お互いの知ってることを主観混じらせず事実としてすべて読み込めたらいいのに。そしたらこんな見落としも防げただろう。お互い知ってる事実でも、自分が知っている以上の事を相手が知っている可能性があるんだ。それを知らずお互い知っているからって流してきてしまったんだったら、これは大きな問題だし危険なことだ。もしかしたら本でも見落としていたように私は色々なものを見落としてきたのかもしれない。

「ちょっと騒ぎを起こしたんだよ。僕はね、勇者召喚は滅多に行われることがない神事っていうのを信じてたんだ。そのとき勇者だって紹介されたのは僕より2年前に召喚された鳳さんっていう30代の男性だけだったしね。魔物の数が増えてどうしても手に負えなくなったとき勇者召喚に縋るって言ってて……それが嘘だって分かった日が勇者召喚の日だったんだ。勇者を政治の道具に使っているのが分かってね。だからこの国を覆うシールドを潰したんだ」
「え?」

微笑む春哉からは想像できない攻撃的な行動に素で驚いてしまう。
クラリスの事といい、春哉は怒らせると危ないらしい。

「あのとき桜がいう道を俺も作ったのかもね。シールドをつつく魔物を見つけたんだ。だから僕は見えたシールドを潰しただけ。あとはもう前にも言った通りだよ。強固に張り直されたシールドに弾かれてフィラル王国を出れなくなったし強行突破しようとしたけど僕に彼らを攻撃できるわけないだろ?その騒ぎを起こしたお陰か勇者召喚は防げたけど、逃げることには見事失敗したうえ僕を庇って彼らは死んだし僕は奴隷になった」
「そっか……教えてくれてありがとう」
「どういたしまして」

春哉は微笑んで紅茶を飲む。見覚えのある顔だ。救えないのは私も同じ顔をしてしまっていることだろう。
春哉と親しかっただろう彼ら。大地たちと一緒に訓練した兵士たちを思い出す。
この国と戦争するようになったら今度こそアイツラを殺してしまうかもしれない。いや、そうなるんだろう。勇者召喚を消すのはこの国を消すことに繋がるだろう。フィラル王国の命に従う兵士と対峙するのは避けられない。

「それで、勇者召喚って失敗することもあるの?」
「あるみたいだよ。だから勇者召喚が行われる日、選ばれた人たちは願うんだって。奇跡の場に居合わせることが出来るようにって」
「奇跡……その言い方だと失敗するのは結構な確率でありそうだな」
「そうみたい」

確かに召喚されたとき参列していた奴らは「成功した」って言ってたな。どういうことだろう。これも調べておいたほうがよさそうだ。なにせ魔法が機能しないなんてありえないはずだ。

「ねえ桜、勇者召喚は禁呪ってされてたんだよね?」
「ん……あ、そうそうキューオとかフィラル王あたりでなんか怪しいもん持ってるとか立ち入りを禁止された場所とかなかった?いま召喚魔法はこの国で使われてるだろ?多分なにか形があるんだよ。元々古都シカムにあったのにここに持ち出せたってことは基盤みたいなものがあるはずなんだよな」

ああこれ帰ったらラスさんに聞かなきゃだ。というかもう諸々聞いてしまおう。もしオーズが邪魔してきたら梅に手伝ってもらってでも聞き出そうか。
予定を組み立てていたら春哉がごめんと首を振る。

「分かんないな。僕は奴隷だったけどそれでも勇者召喚や政治に関わることになったら必ず席を外されてたしね。行く場所も話す言葉も限られてたから情報は前に話したぐらいのことしか知らないんだ」
「そっか。ん゛ーまあ、これに関してはあてがある」
「そう?ならよかった。あと思ったんだけどさ、違う世界から人を呼び寄せる魔法なんて考えついたら世紀の発明みたいなものでしょ?それなのに禁呪とされたってことは禁呪とした人が召喚された人に近しい人だったか召喚した人に近しい人だった可能性が高そうじゃない?なにかが起きて戒めとして禁呪としたんだったら必ずなにかあったはず。元々古都シカムにあったんだったら古都シカムの歴史で起きた事件に注目したらいいんじゃないかな」
「確かに……一応古都シカムの歴史はいま調べてるところなんだ。あの国は名前を何度か変えながら今に続いてて結構歴史が長いんだよな」
「歴史書があるんだったらまだ調べやすいね。名簿とかあったらもっといいんだろうけど」
「名簿?」
「うん。違う名前を名乗ってたら探すのは難しそうだけどもし今みたいに名前がそこまで重要視されていないんだったら普通に名前を名乗ってた可能性があるよね。空さんだって本当の名前を名乗ってたんだし。名簿だったら一覧になってるから明らかに日本人的な名前とか見つけやすそうじゃない?」
「なるほど……やってみる」
「頑張って。それとレナさんだけど」
「え?ああ、そういやサクが死んでないって確信してるんだっけ」

ライガも気をつけろと言っていた女勇者レナ。いつか出会うことになるだろう彼女はきっと敵なんだろう。進藤を自国に滞在させてサクを探して──そもそもなんでレナは私を探すことに協力してるんだ?勇者だと公言してフィラル王国の後ろ盾も使っていると言っていたし、認知されている勇者としての地位を守るためだろうか。


「矛盾した魔法は魔法にならない。それなのに呪いが続いているのは生きてる本人が選んで呪いを使い続けているせいだって言ってた……心当たりある?」


矛盾した魔法は魔法にならない。
考えて、ドキリとする。前に春哉と話して引っかかっていたことだ。

「勇者を悪夢から救ってほしいと言いながらその条件は魔物を殲滅したらにしてるのは矛盾してるよな。勇者も魔物だから」

レナもその判断だとしたら私の考えは正しくて、レナも勇者と魔物について色々知ってることになる。そのうえでレナはフィラル王国側なのだとしたら彼女はなんのためにそうしてるんだろう。彼女の望みは?

「さっき翔太普通に喋ってたけど呪いはどんな感じだとか言ってた?」
「時々悪夢に襲われるみたいだけど普通に戻りつつあるみたい。ここにいる人たちはそんな感じじゃないけど」
「……ここにいる人ってこの国の要人とかって言ってたよな。……呪いにかかってる人って王の華に1人でもいたか?メイドでも、城下町に住む人でもいい」
「……いないよ」
「そっか。なら、レナの言う通りなんだろうな。私が今も呪いをかけ続けてるんだ」

王の華という奴隷だったとしても彼らは召喚を手助けしたものに違いないだろう。もっと広く言えばこの世界の人全員がそうだ。それなのに呪いにかかった人はフィラル王や見知らぬ国の要人ばかりとくれば言い逃れもできないしむしろ納得してしまう。
それよりもまた新しい問題が出てしまった。よく魔力が枯渇するのはこういうところにかけたままだった魔法が原因なんだろう。私は自分がかけている魔法を確認する必要がありそうだ。することが多くて溜息が出る。

「それで、春哉はなにしてんの?」
「ゴチャゴチャしてるだろうから時系列とか僕が知ってることをまとめてる」
「ええ……助かりすぎる……」
「今度なにか奢って」
「奢りまくる……」

机に突っ伏してしまえば邪魔とデコピンされた。
ああでも眠いんだよなあ。

「ベッド使っていいから寝なよ」
「春哉の寝る場所なくなんじゃん」
「いま古都シカムにいるんでしょ?それなら2時間後に起こしたげる。丁度いい時間でしょ」
「んー」

それならあっちでは朝の6時ぐらい……7時ぐらい?

「お休み」

有無を言わさない声が聞こえてたから私もお休みと返しながらベッドに潜り込む。外れとはいえフィラル王国の敷地だ。それなのに人の部屋のベッド使ってぐーすか寝てしまえたのはカリカリと動くペンの音が心地よかったからだろう。
ああ、起きたらまずなにをしようか。






 
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