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第一章:カビた魔導書で足の踏み場もない家
旅立ちは晴れた朝に
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さて。
森とナリン、あるいはケントスの間を往復しつつ、ひたすら芝土を積み石を並べ、クリーニングした木材を組み込み続けて二週間と少し。ついにこの日がやってきた。シルヴィアの芝土の家が完成したのだ。
最後の仕上げの間、彼女には三日ほど、ナリンの宿屋に泊まっていてもらった。工事期間中にネビルがクルミ材の小口の商いに成功していたから、資金の問題は気にしないで済んだ。
で、彼女を馬車で小屋の前まで連れてきたところ――
「うわあ……」
シルヴィアの口から感嘆のため息が漏れた。新しい家は、俺の目から見てもなかなかの出来栄えだった。
南北に少し小高くなった森の地面を、雑草や灌木を最低限取り除いて整地してある。そこをゴーレムたちに踏み固めさせ、要所に石を敷いて基礎を固めた。
床下には排水がスムーズになるよう、溝も掘ってある。これなら、雨が降っても水は小屋の周囲の低地へ流れ出していくだろう。
「この床炉、温かそうね!」
「火の粉が舞って火事にならないように気を付けて使わないとだけどね」
暖炉代わりの小さなかまどは、元の配置から開口部を南に移して、作り直した。今はまだ粘土が生乾きの部分もあるが、使い込むうちに固まって丈夫になっていくだろう。
そしてベッドと本棚。クロープの亜麻布問屋から布を、ナリン近辺の農家から藁を分けてもらって、藁布団はカバーも中身も新しくなった。
ベッドはほぼそのままだが、緩んでいた接合部のほぞ穴は楔や金具で補強してある。もうシルヴィアが一人か二人増えても、ギシギシ軋む心配はない。安眠間違いなし。
本棚は、蔵書を町の倉庫に移した分、ぐっと簡素なものになった。広めの板材を壁に沿って二枚並べ、吊り戸棚に近い形でまとめてある。
ここにはごく限られた本や小物を置けばいい。それで、本棚を解体して余った分の木材は、ほかの部材と一緒に、ベッドと本棚がある部分に木の床として貼られた。
「これ、もしかして……ここで靴を脱ぐの?」
「そう。俺の生まれたところの習慣なんだけどね。寝室では、ベッドに入る前から靴を脱いで、足を休ませるんだよ。そのために、ここの床は合わせ目をしっかりすり合わせて、表面も磨いておいた」
彼女がもし船に乗ったことがあれば、「甲板のようだ」といったかもしれない。
そして、この家は元よりも幅を増やしてある。客が来ても困らないように、その床部分にはやや小ぶりなソファー兼用のベッドを置いた。
壁の大部分は、積み重ねた芝土。内部には草の種がたくさん含まれているから、季節を繰り返すごとにまた根が伸びて、強固に結合されていく。さすがに生活空間に直接泥が露出してるのは問題があるので、可能な限り木材や石で壁を内張りし、場所によっては帆布を垂らして埃を防いでおいた。
「白い壁ってのも、いいものね。家の中が明るく感じる」
「窓が小さいから、このくらいはしておかないとね。じゃあ、最後はもう一度、外に出てみようか」
「ええ!」
家の入口は東側。ドアを開けるとそこには、クルミの切り株をそのまま水平に削ってつくった、素晴らしい丸テーブルがある。彼女の希望通りだ。
そして家のある所からテーブルへの緩やかなスロープには、基礎固めに使った石の半端に割れた破片を敷き詰めた、細い小道がある。
森の中に不意に現れる、鮮やかな黒と緑の壁。白い小道の下の、目を瞠るような豪華な円卓。今はだれもいないのに、まるでこれからそこで始まるパーティーが目に見えるようだ。
「本当に……何ということでしょう、これは!」
彼女はそんな歓声を上げて、俺の腰を後ろから抱きすくめた。
「ありがとう、ありがとうソウマさん。まさか、こんな方法で、こんな素敵な家ができるなんて……!」
彼女の喜びように、俺もひどく嬉しくなった。これなら、やっていけるかもしれない。
この世界で、住宅や施設のリフォームを請け負って仕事にする。今はまだ素人に毛が生えたような、いやそれ以下のひどいありさまだが、並行していろいろ勉強もしていこう。いつか――匠と呼ばれるように。
「でさ、いくらかかったの、結局」
「ん、あー……それ、すごく計算しにくいな、今回は」
移動やその間の宿泊、こまごました道具の購入、食事代。ほとんどがクルミの売却を当て込んだ、ネビルの持ち出しになっている。
もちろんあの大鋸の代金も含めて。
「ダメでしょ……そういうのちゃんとしないと、商売としてはやっていけないんじゃない?」
「まあ、そうなんだけど。何も考えずに突っ走っちゃったからなあ」
俺が頭をかいていると、シルヴィアは不意にいたずらっぽく笑った。
「じゃあ、この家にはやっぱり、当分帰れないなあ」
そう言う彼女は、手に真新しい真鍮の錠前と、鉄製の鍵を持っていた。
「決めたわ。こういうのを今から仕事にするんでしょ? 私にも手伝わせて。ついていくから」
「ええ? しかし……」
「役にたつわよ。 読み書きは一通りできるし、魔道具の解析、鑑定も簡単な物ならなんとかなる。お買い得だと思わない?」
俺はしばらく考え込んだ。なるほど、今後もこの世界で他人様の家を弄り回すなら、彼女のような人材は有用に違いない。
「よし、採用。助手ということで来てもらおう」
「やったあ!」
シルヴィアが小躍りしながら、新築の家を施錠しに行く。俺はそれを眺めながらうなずいた。
(ああ、やっぱりあの娘は、森の外を旅して色々見て回りたいんだろうな……)
それはそれで、悪いことではないのだろう。俺は何とか初仕事をやってのけた。彼女はいつでも帰れる快適な家と、新しい人生を手に入れた――
その夕方俺とシルヴィアは、ケントスの街でネビルと合流した。
「今回のクルミの売り上げですが、これまでかかった経費を差し引いた残りから、四割をまずシルヴィアさんに。手付金と合わせて、大金貨四枚になります。それと、ソウマにも仲介料で大金貨一枚だ」
「ありがとう……最初はまあ、こんなもんでいいか」
「何言ってんだ。これからはお前、細かい算段まで全部ひとりでやるんだ。赤字になることだって珍しくなくなるぞ……こいつは門出の祝儀くらいに思っとけ。しっかりやれよ」
「ああ。頑張る」
「一人じゃないですよ、ネビルさん。私もいっしょに行きますから」
「はあ!?」
ふーん、と納得したのか納得しないのかわからない顔をする材木商の前で、俺とシルヴィアは顔を見合わせて笑った。
そして翌朝。俺たちは再び旅商人の荷馬車を拾い、まずはクロープへ向けて旅立った。
森とナリン、あるいはケントスの間を往復しつつ、ひたすら芝土を積み石を並べ、クリーニングした木材を組み込み続けて二週間と少し。ついにこの日がやってきた。シルヴィアの芝土の家が完成したのだ。
最後の仕上げの間、彼女には三日ほど、ナリンの宿屋に泊まっていてもらった。工事期間中にネビルがクルミ材の小口の商いに成功していたから、資金の問題は気にしないで済んだ。
で、彼女を馬車で小屋の前まで連れてきたところ――
「うわあ……」
シルヴィアの口から感嘆のため息が漏れた。新しい家は、俺の目から見てもなかなかの出来栄えだった。
南北に少し小高くなった森の地面を、雑草や灌木を最低限取り除いて整地してある。そこをゴーレムたちに踏み固めさせ、要所に石を敷いて基礎を固めた。
床下には排水がスムーズになるよう、溝も掘ってある。これなら、雨が降っても水は小屋の周囲の低地へ流れ出していくだろう。
「この床炉、温かそうね!」
「火の粉が舞って火事にならないように気を付けて使わないとだけどね」
暖炉代わりの小さなかまどは、元の配置から開口部を南に移して、作り直した。今はまだ粘土が生乾きの部分もあるが、使い込むうちに固まって丈夫になっていくだろう。
そしてベッドと本棚。クロープの亜麻布問屋から布を、ナリン近辺の農家から藁を分けてもらって、藁布団はカバーも中身も新しくなった。
ベッドはほぼそのままだが、緩んでいた接合部のほぞ穴は楔や金具で補強してある。もうシルヴィアが一人か二人増えても、ギシギシ軋む心配はない。安眠間違いなし。
本棚は、蔵書を町の倉庫に移した分、ぐっと簡素なものになった。広めの板材を壁に沿って二枚並べ、吊り戸棚に近い形でまとめてある。
ここにはごく限られた本や小物を置けばいい。それで、本棚を解体して余った分の木材は、ほかの部材と一緒に、ベッドと本棚がある部分に木の床として貼られた。
「これ、もしかして……ここで靴を脱ぐの?」
「そう。俺の生まれたところの習慣なんだけどね。寝室では、ベッドに入る前から靴を脱いで、足を休ませるんだよ。そのために、ここの床は合わせ目をしっかりすり合わせて、表面も磨いておいた」
彼女がもし船に乗ったことがあれば、「甲板のようだ」といったかもしれない。
そして、この家は元よりも幅を増やしてある。客が来ても困らないように、その床部分にはやや小ぶりなソファー兼用のベッドを置いた。
壁の大部分は、積み重ねた芝土。内部には草の種がたくさん含まれているから、季節を繰り返すごとにまた根が伸びて、強固に結合されていく。さすがに生活空間に直接泥が露出してるのは問題があるので、可能な限り木材や石で壁を内張りし、場所によっては帆布を垂らして埃を防いでおいた。
「白い壁ってのも、いいものね。家の中が明るく感じる」
「窓が小さいから、このくらいはしておかないとね。じゃあ、最後はもう一度、外に出てみようか」
「ええ!」
家の入口は東側。ドアを開けるとそこには、クルミの切り株をそのまま水平に削ってつくった、素晴らしい丸テーブルがある。彼女の希望通りだ。
そして家のある所からテーブルへの緩やかなスロープには、基礎固めに使った石の半端に割れた破片を敷き詰めた、細い小道がある。
森の中に不意に現れる、鮮やかな黒と緑の壁。白い小道の下の、目を瞠るような豪華な円卓。今はだれもいないのに、まるでこれからそこで始まるパーティーが目に見えるようだ。
「本当に……何ということでしょう、これは!」
彼女はそんな歓声を上げて、俺の腰を後ろから抱きすくめた。
「ありがとう、ありがとうソウマさん。まさか、こんな方法で、こんな素敵な家ができるなんて……!」
彼女の喜びように、俺もひどく嬉しくなった。これなら、やっていけるかもしれない。
この世界で、住宅や施設のリフォームを請け負って仕事にする。今はまだ素人に毛が生えたような、いやそれ以下のひどいありさまだが、並行していろいろ勉強もしていこう。いつか――匠と呼ばれるように。
「でさ、いくらかかったの、結局」
「ん、あー……それ、すごく計算しにくいな、今回は」
移動やその間の宿泊、こまごました道具の購入、食事代。ほとんどがクルミの売却を当て込んだ、ネビルの持ち出しになっている。
もちろんあの大鋸の代金も含めて。
「ダメでしょ……そういうのちゃんとしないと、商売としてはやっていけないんじゃない?」
「まあ、そうなんだけど。何も考えずに突っ走っちゃったからなあ」
俺が頭をかいていると、シルヴィアは不意にいたずらっぽく笑った。
「じゃあ、この家にはやっぱり、当分帰れないなあ」
そう言う彼女は、手に真新しい真鍮の錠前と、鉄製の鍵を持っていた。
「決めたわ。こういうのを今から仕事にするんでしょ? 私にも手伝わせて。ついていくから」
「ええ? しかし……」
「役にたつわよ。 読み書きは一通りできるし、魔道具の解析、鑑定も簡単な物ならなんとかなる。お買い得だと思わない?」
俺はしばらく考え込んだ。なるほど、今後もこの世界で他人様の家を弄り回すなら、彼女のような人材は有用に違いない。
「よし、採用。助手ということで来てもらおう」
「やったあ!」
シルヴィアが小躍りしながら、新築の家を施錠しに行く。俺はそれを眺めながらうなずいた。
(ああ、やっぱりあの娘は、森の外を旅して色々見て回りたいんだろうな……)
それはそれで、悪いことではないのだろう。俺は何とか初仕事をやってのけた。彼女はいつでも帰れる快適な家と、新しい人生を手に入れた――
その夕方俺とシルヴィアは、ケントスの街でネビルと合流した。
「今回のクルミの売り上げですが、これまでかかった経費を差し引いた残りから、四割をまずシルヴィアさんに。手付金と合わせて、大金貨四枚になります。それと、ソウマにも仲介料で大金貨一枚だ」
「ありがとう……最初はまあ、こんなもんでいいか」
「何言ってんだ。これからはお前、細かい算段まで全部ひとりでやるんだ。赤字になることだって珍しくなくなるぞ……こいつは門出の祝儀くらいに思っとけ。しっかりやれよ」
「ああ。頑張る」
「一人じゃないですよ、ネビルさん。私もいっしょに行きますから」
「はあ!?」
ふーん、と納得したのか納得しないのかわからない顔をする材木商の前で、俺とシルヴィアは顔を見合わせて笑った。
そして翌朝。俺たちは再び旅商人の荷馬車を拾い、まずはクロープへ向けて旅立った。
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