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ACT2:妖魔王の旌旗
戦の作法
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夜空を背に、渉猟械マーガンディの械体が焚き火を反射して輝いている。座り込んだその腰のあたりから、アースラの部隊つき械匠とパキラが話す声が聞こえてきた。
――ともかくブルゼンへ移動できるだけの修理で済ますつもりだったのだ。姫様は可能な限りの資材を置いていって下さったが、それでもまともな炉一つ無いこの山中、できることは限られていてな。
――私たちが持ってきた補給品で、どの程度まで改善します?
――そうだな。今なら途中で戦闘があっても切り抜けられる段階までは直せるだろう。何より水の補給が大きい。足の配管が断裂したときに、かなりの水を失っていたからな。
――そのことですが、検分した限りでは右足首外側の第三絹糸束筒もやられてます。ここに手を入れるには、専門の設備が必要かと。
――ふむ。そうすると、応急修理以前に、まずしかるべきところへ運ばねばならんか……?
先達であろう械匠を相手に、パキラは堂々と意見を戦わせているようだった。
野外の限られた条件下でいかに資材を有効に活用し、破損部分を修復するか――会話は次第に熱を帯び、門外漢には理解できない専門用語や技術的概念が扱われるようになってきている。俺はその流れを追いかけようとする努力を、すでに放棄していた。
「マーガンディの修理は、パキラ殿とサイードに任せておけば間違いなさそうだな。我らはこちらの問題に注力しよう」
ガラヴェインはそういうと、焚き火を囲んだメンバーに視線を戻した。
この焚き火のそばにはガラヴェインと俺、兵士たちの中で最古参の二人、メセクとナジブ。それにタラスが座っている。
そして、もう一人。矢がかすめ血のにじんだ頬をそのままに、後ろ手に縛りあげられて一同の前に引き据えられた女がいた。
有翼獅子二頭のうち、欺陽槍の直撃を免れ、地表に降りてしとめられた方に乗っていた騎手だ。彼女があの蛾人部隊の指揮官らしい。
ただし、人間ではない。
真っ先に目に入るのは斜め上へツンと突き出た、とがった耳たぶ。かすかに緑がかった明るい灰色の皮膚に、濡れたような黒髪。切れ長なまぶたの奥で輝く紫色の瞳がそれらと好対照を成している。
全体的に湿った印象を与える容姿は、梅雨どきの林にひっそりと傘を開くある種のキノコを思わせた。
誇り高い性格なのだろう。観念したように眼前の空中ただ一点に視線を固定し、俺たちに一瞥をも与えようとしない。
(少しイメージと違うが、エルフってやつかな……)
エルフならファンタジーではおなじみの種族だ。多くは人間よりも古い起源を持ち、半ば精霊に近しい存在で、長寿と美貌を誇るのが通例。
この世界はインド・ペルシャ風の風土と文化が目立つが、妖魔王とやらが君臨する北方にはまた違う種族や文明が存在するのだろうか。
「タラス殿。こやつらがはるか南方の地にまで現れたというのは、まことなのか」
「ああ、間違いない。この者ではなかったが、やはり有翼獅子を操る指揮官と蛾人の集団だった」
「自分にはどうも分からんのです」
古参兵のメセクがガラヴェインの方へ身を乗り出した。
「出立前の姫様の訓示では、妖魔王とやらの軍勢は、我がディアスポリア王国と、占領されしヤムサロとの間に陣を敷き、国境を侵して前線をこちら側へ押し込んでまいった、ということでした」
「その通りだ」
ガラヴェインがうなずく。
「ではなぜ、こやつらは前線から遠いこのような山中に、かくも小数で侵入して参ったのでしょう?」
「たしかに、解せんな……」
縛られた敵の女指揮官が、口元だけでうっすらと笑いを浮かべたように見えた。こちらを侮り見下しているような様子で、ひどくいやな感じがする。
「ガラヴェイン卿」
俺は右手をゆっくりと掲げた。一同の視線がこちらに集中する。
「ヴォルター殿、何か?」
「この地での『戦争』と言うものは一般にどのように行われるのか、教えてください」
俺はとり立てて軍事に詳しいと言うタイプではない。だが、井出川准が親しんできたゲームや小説、アニメの中には、戦争をテーマにしたものがかなりの割合で含まれていた。
メセクの言葉からは、この世界の戦争のあり方が自分の常識とは著しく異なるのではないかと推測できる。
そして、もしも妖魔王とやらがこれまでにない戦術を案出し、それに基づいた戦略を立てたとすれば、誰かがそのコンセプトに気づくまでは敵の企てを阻止できないのだ。
この虜囚の女が浮かべた笑みは、そういう事ではないのか?
「……戦の基本は拠点の奪い合いになる。要となるのは護令械だ。敵国に攻め入る場合はまず、足の速い渉猟械が先陣を切って、敵の渉猟械や、それに類する兵器――各種の戦闘魔獣などと戦い、防衛力をそぐ。そのあとに、騎雉隊と輜重械に乗った歩兵がなだれ込んで拠点を奪取、あるいは破壊するのだ」
ガラヴェインの説明を聞く限り、この世界の戦術はなかなかに洗練されているように思えた。渉猟械はちょうど制空戦闘機と攻城塔を合わせたような用い方をされている。それも、多くの場合は拠点一つに対して単騎で事足りるというわけだ。
「渉猟械が最も威力を発揮するのは、侵入してきた敵に対する迎撃だな。その場合は騎雉隊が先行して敵の位置と陣容を探り、その上で渉猟械を先頭に襲撃をかけるのだ」
「なるほど。渉猟械による拠点への攻撃や侵攻部隊への逆襲に対しては、保有していれば闘将械が投入されると言うことですよね」
「そうだ。飲み込みがいいな」
機動力に優れた騎兵との連携によって、侵攻部隊の先端を叩き、その衝撃力を失わせる――量産可能ではないが強力な兵器である戦闘用護令械を、もっとも有効に使うべく確立された運用法に違いない。
どうやらこの世界の戦術思想というものがおおよそ理解できた。それは敵の戦力に対する、もっぱら質の優位を基盤とした正面からの粉砕だ。一見愚直すぎるとも感じられるが、戦闘用護令械の存在はそれを可能にしうる。
では、敵のこの動きは何を意味するか?
「ガラヴェイン卿……もしも最初からこちらの戦力との衝突を意図せず、ひたすら前線の背後へと入り込む部隊がいたとしたら、どう対処しますか?」
俺が質問すると、ガラヴェインたちは眉をしかめて互いに顔を見合わせた。
「何だ、それは……そのような戦がありえるのか?」
「ありえます」
架空のものが多いとはいえ、数多くの戦争とその分析に触れた目から見れば、渉猟械の存在を前提にした戦術思想には、大きな落とし穴がある。
俺たちの話を聞いていた、敵の女指揮官の顔色がすうっと緑色を強めるのがわかった。まつげの長いまぶたが神経質そうに震える。
「貴様……何者だ。なぜそれを」
想像したよりも高く、いっそ『甘い』とでも形容したくなるような可愛らしい声だが、その響きは不安と怒りをあらわにしたものだった。
「なるほど。直接の戦闘を回避し、敵地深い場所で農地や食糧庫を焼き討ち、あるいは水源に毒を投じると行った破壊工作や、要人の拉致や暗殺を行うというわけか――」
タラスがひどく冷たい声とともに女指揮官を見すえる。
「ボルコルで行ったようにな。たしかに有翼獅子と蛾人を擁した小人数の部隊なら可能だな。すでに実証済みだ」
「ひ、卑劣な! そんな戦いがあるとすれば、それは騎士の仕事ではない。武器も持たぬ農民や女子供を脅かし、前線の兵から戦う力を……」
途中までわめき立てて、ガラヴェインが「あっ」と息を呑んだ。
「おそらく、そういう事ですよ。大兵力を動かして侵入するのと違い、目立たず、迅速で、少ない人数で効果的に敵の力を奪うことができる」
女指揮官が縛られたままくつくつと喉を鳴らして笑い始める。やがてそれは、はっきりと声を響かせての哄笑に変わった。
「ははっ、これは驚いた。理解できるものがいるとはな――妖魔王様のお考えを、まさか人間ごときが」
不意に真顔に戻って、彼女は心底気味悪そうに俺とタラスを見つめた。
「本当に、何者だお前たち……」
――ともかくブルゼンへ移動できるだけの修理で済ますつもりだったのだ。姫様は可能な限りの資材を置いていって下さったが、それでもまともな炉一つ無いこの山中、できることは限られていてな。
――私たちが持ってきた補給品で、どの程度まで改善します?
――そうだな。今なら途中で戦闘があっても切り抜けられる段階までは直せるだろう。何より水の補給が大きい。足の配管が断裂したときに、かなりの水を失っていたからな。
――そのことですが、検分した限りでは右足首外側の第三絹糸束筒もやられてます。ここに手を入れるには、専門の設備が必要かと。
――ふむ。そうすると、応急修理以前に、まずしかるべきところへ運ばねばならんか……?
先達であろう械匠を相手に、パキラは堂々と意見を戦わせているようだった。
野外の限られた条件下でいかに資材を有効に活用し、破損部分を修復するか――会話は次第に熱を帯び、門外漢には理解できない専門用語や技術的概念が扱われるようになってきている。俺はその流れを追いかけようとする努力を、すでに放棄していた。
「マーガンディの修理は、パキラ殿とサイードに任せておけば間違いなさそうだな。我らはこちらの問題に注力しよう」
ガラヴェインはそういうと、焚き火を囲んだメンバーに視線を戻した。
この焚き火のそばにはガラヴェインと俺、兵士たちの中で最古参の二人、メセクとナジブ。それにタラスが座っている。
そして、もう一人。矢がかすめ血のにじんだ頬をそのままに、後ろ手に縛りあげられて一同の前に引き据えられた女がいた。
有翼獅子二頭のうち、欺陽槍の直撃を免れ、地表に降りてしとめられた方に乗っていた騎手だ。彼女があの蛾人部隊の指揮官らしい。
ただし、人間ではない。
真っ先に目に入るのは斜め上へツンと突き出た、とがった耳たぶ。かすかに緑がかった明るい灰色の皮膚に、濡れたような黒髪。切れ長なまぶたの奥で輝く紫色の瞳がそれらと好対照を成している。
全体的に湿った印象を与える容姿は、梅雨どきの林にひっそりと傘を開くある種のキノコを思わせた。
誇り高い性格なのだろう。観念したように眼前の空中ただ一点に視線を固定し、俺たちに一瞥をも与えようとしない。
(少しイメージと違うが、エルフってやつかな……)
エルフならファンタジーではおなじみの種族だ。多くは人間よりも古い起源を持ち、半ば精霊に近しい存在で、長寿と美貌を誇るのが通例。
この世界はインド・ペルシャ風の風土と文化が目立つが、妖魔王とやらが君臨する北方にはまた違う種族や文明が存在するのだろうか。
「タラス殿。こやつらがはるか南方の地にまで現れたというのは、まことなのか」
「ああ、間違いない。この者ではなかったが、やはり有翼獅子を操る指揮官と蛾人の集団だった」
「自分にはどうも分からんのです」
古参兵のメセクがガラヴェインの方へ身を乗り出した。
「出立前の姫様の訓示では、妖魔王とやらの軍勢は、我がディアスポリア王国と、占領されしヤムサロとの間に陣を敷き、国境を侵して前線をこちら側へ押し込んでまいった、ということでした」
「その通りだ」
ガラヴェインがうなずく。
「ではなぜ、こやつらは前線から遠いこのような山中に、かくも小数で侵入して参ったのでしょう?」
「たしかに、解せんな……」
縛られた敵の女指揮官が、口元だけでうっすらと笑いを浮かべたように見えた。こちらを侮り見下しているような様子で、ひどくいやな感じがする。
「ガラヴェイン卿」
俺は右手をゆっくりと掲げた。一同の視線がこちらに集中する。
「ヴォルター殿、何か?」
「この地での『戦争』と言うものは一般にどのように行われるのか、教えてください」
俺はとり立てて軍事に詳しいと言うタイプではない。だが、井出川准が親しんできたゲームや小説、アニメの中には、戦争をテーマにしたものがかなりの割合で含まれていた。
メセクの言葉からは、この世界の戦争のあり方が自分の常識とは著しく異なるのではないかと推測できる。
そして、もしも妖魔王とやらがこれまでにない戦術を案出し、それに基づいた戦略を立てたとすれば、誰かがそのコンセプトに気づくまでは敵の企てを阻止できないのだ。
この虜囚の女が浮かべた笑みは、そういう事ではないのか?
「……戦の基本は拠点の奪い合いになる。要となるのは護令械だ。敵国に攻め入る場合はまず、足の速い渉猟械が先陣を切って、敵の渉猟械や、それに類する兵器――各種の戦闘魔獣などと戦い、防衛力をそぐ。そのあとに、騎雉隊と輜重械に乗った歩兵がなだれ込んで拠点を奪取、あるいは破壊するのだ」
ガラヴェインの説明を聞く限り、この世界の戦術はなかなかに洗練されているように思えた。渉猟械はちょうど制空戦闘機と攻城塔を合わせたような用い方をされている。それも、多くの場合は拠点一つに対して単騎で事足りるというわけだ。
「渉猟械が最も威力を発揮するのは、侵入してきた敵に対する迎撃だな。その場合は騎雉隊が先行して敵の位置と陣容を探り、その上で渉猟械を先頭に襲撃をかけるのだ」
「なるほど。渉猟械による拠点への攻撃や侵攻部隊への逆襲に対しては、保有していれば闘将械が投入されると言うことですよね」
「そうだ。飲み込みがいいな」
機動力に優れた騎兵との連携によって、侵攻部隊の先端を叩き、その衝撃力を失わせる――量産可能ではないが強力な兵器である戦闘用護令械を、もっとも有効に使うべく確立された運用法に違いない。
どうやらこの世界の戦術思想というものがおおよそ理解できた。それは敵の戦力に対する、もっぱら質の優位を基盤とした正面からの粉砕だ。一見愚直すぎるとも感じられるが、戦闘用護令械の存在はそれを可能にしうる。
では、敵のこの動きは何を意味するか?
「ガラヴェイン卿……もしも最初からこちらの戦力との衝突を意図せず、ひたすら前線の背後へと入り込む部隊がいたとしたら、どう対処しますか?」
俺が質問すると、ガラヴェインたちは眉をしかめて互いに顔を見合わせた。
「何だ、それは……そのような戦がありえるのか?」
「ありえます」
架空のものが多いとはいえ、数多くの戦争とその分析に触れた目から見れば、渉猟械の存在を前提にした戦術思想には、大きな落とし穴がある。
俺たちの話を聞いていた、敵の女指揮官の顔色がすうっと緑色を強めるのがわかった。まつげの長いまぶたが神経質そうに震える。
「貴様……何者だ。なぜそれを」
想像したよりも高く、いっそ『甘い』とでも形容したくなるような可愛らしい声だが、その響きは不安と怒りをあらわにしたものだった。
「なるほど。直接の戦闘を回避し、敵地深い場所で農地や食糧庫を焼き討ち、あるいは水源に毒を投じると行った破壊工作や、要人の拉致や暗殺を行うというわけか――」
タラスがひどく冷たい声とともに女指揮官を見すえる。
「ボルコルで行ったようにな。たしかに有翼獅子と蛾人を擁した小人数の部隊なら可能だな。すでに実証済みだ」
「ひ、卑劣な! そんな戦いがあるとすれば、それは騎士の仕事ではない。武器も持たぬ農民や女子供を脅かし、前線の兵から戦う力を……」
途中までわめき立てて、ガラヴェインが「あっ」と息を呑んだ。
「おそらく、そういう事ですよ。大兵力を動かして侵入するのと違い、目立たず、迅速で、少ない人数で効果的に敵の力を奪うことができる」
女指揮官が縛られたままくつくつと喉を鳴らして笑い始める。やがてそれは、はっきりと声を響かせての哄笑に変わった。
「ははっ、これは驚いた。理解できるものがいるとはな――妖魔王様のお考えを、まさか人間ごときが」
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