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ACT1:闘技場都市の支配者
合一
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だしぬけに、強烈な怒りが湧き上がってきた。
ここはどこだ――
旅の途中でパキラから聞いた説明が頭によみがえる。
――クィル=ヤス。ふたつの太陽が抱き合って天をめぐる、灼熱の世界。地球とは似ているようで、まるで異なる大地。俺はなぜ、ここにいる?
俺は誰だ――井出川准。日本人、大学三年生。
俺は誰だ――修道僧ヴォルター。貧しい農民の生まれ。メレグの闘神教団で拳法を修めた。
――ヴォルター・カイルダイン。井出川准でも修道僧ヴォルターでもなく、帰属する場所もない男。『神械』カイルダインの佩用者。俺はなぜ、このような不自然なあり方で存在している?
――殴られている。押さえつけられている。破壊されつつある。殺されつつある。見られている。嘲笑われている。
――動けない。戦えない。勝てない。生き残れない。帰れない。
ふざけるな! ――思惟が頭の中で膨れ上がり、爆発した。
どす黒い色をした水面のイメージが心に現れた。俺はその水面の上いっぱいに広がって雲のように浮いていた。
水面に俺の顔が映る。選手登録の時にデモスから借りた鏡で見た、修道僧ヴォルターのものだった顔――その鏡像と二重写しのように、水中から同じ顔が浮かび上がってきた。
(ヴォルター……?)
その顔は死者のように青ざめ、あちこちから血を流し、片目を閉じている。それが水面の鏡像を食い破って突き出し、俺に向かって右腕を伸ばした。水面はいまや嵐のように波立ち、渦巻いて白いしぶきを上げていた。
(俺と、代われ)
青白いヴォルターの顔が、音を発さずにそう叫んだ。
(さもなくば、手を掴め。俺を受け入れろ)
「俺は……」
(死にたくない!)
「ああ、死にたくない!」
手を伸ばし、ヴォルターの手を掴んだ。そこから二つの俺は溶け合い、引き寄せられていく。青ざめたヴォルターの顔が俺の視界を埋め、激突して――意識が光で塗りつぶされた。
――ヴォルターーッ!!
遠くから響いてくる呼び声。少女の悲鳴だ。パキラか、それとも、ひょっとしてアースラか。
闘いが始まる前に観客席を見回す余裕はなかった。もしかするとたった今、観覧席に駆け込んできたのかもしれない。
その声に引き寄せられたように肉体の感覚が戻ってきた。激しい痛みが脳いっぱいにあふれる。
「ガァアアアアッ!!」
絶叫とともに、全身に力が満ちる。自分の中で、井手川准とヴォルターが完全に一つになったのが感じられた。
両腕を抑え込んだ男のうち、左手側、体重の軽い棍使いを持ち上げていた。腰の上にまたがった寝技の男にそれをぶつける。
「グワーッ!」
どちらかわからない悲鳴が上がり、腰の上の重みが消えた。左手が自由になったのがわかる。体をひねって上体を起こし、右腕を押さえた長身の男の顔面に、熊手のように固めた指四本を食いこませ、えぐった。
何か弾力のあるものがつぶれた感触とともに、敵の手が右手を離れる。
「ヒィイイイエァアア」
魂消る悲鳴を上げて顔面を押さえ、長身の男が転げまわった。続く攻撃がなんであれ逃れようと、巨漢とボクサーもどきが俺の足から手を放し、後ろへとび退く。だが、それはこの局面ではもっとも避けるべき怯懦だ。
俺は彼らを追撃すべく立ち上がり――バランスを失って崩れた。
(くそ! 足首の靭帯をッ!)
掴まれた部分が腫れ上がった感じで重い。断裂してはいないようだが、彼らは周到に俺の体を破壊していた。
だが。
破壊されたならば修復すればいい。修道僧ヴォルターの記憶が完全なものになった今、俺にはそれが可能だった!
「ハァアアアアアアア……」
深呼吸とともに、意識を損傷部位に集中する。局部的に血行が促され、代謝速度がありえないレベルに跳ね上がるのを感じた。これは、神官の法術とは違う。人間の意識によって身体機能を操作する、個人的な肉体と精神の修練によってなされる業だ。
ヴォルターが学んだ『心合拳』の技が鮮明にイメージされる。井手川准の記憶の影響か、それはMMO『ルーン・ダイアスパー』で何度も呼び出して参照した、格闘スキルのリストに酷似した形をとっていた。
知り尽くすほどに知っているものを、まったく新しい体験として発見した奇妙な感覚が、二重写しになって沸き起こる。今なら、ゲーム中の技でさえほぼ完全に再現して使えそうだ。
まだ痛みはある。だが俺はわずかな疲労と引き換えに、普通に走り、跳んで戦える状態を取り戻していた。
低いジャンプからボクサーに跳び足刀蹴り。ガードを固めかけた腕の間を引き裂くように逆サイドのかかとを振り下ろし、そこから空中回し蹴りにつなぐ。パラゴーンに使ったのとほぼ同じ技だが、身体の制御をより高いレベルで行えるようになった俺はその場で三回転し、同じ数の蹴りを放っていた。
ボクサーの鎖骨と前腕骨が粉砕され、後ろへよろけてくるりと回り、膝をついて倒れ込む。
(これが、メレグの修道僧というものの真の力か!)
ゲームの中のキャラクターにも遜色ない、鋭く軽く力強い動き。
一方で、相手の体重や、肉を断ち骨を砕く感触までが生々しく伝わる。この現実の闘いにはヒリつくような生命の実感があった。ヴォルターが感じていた世界とはこういうものだったのだ。
「貴様! やはり本物だな?! 『賦活気功』まで身につけているとは――」
ロランド・ナジが憤然と叫んだ。だが憤られても困る。俺はたった今、『本物』になったのだ。目覚めて以来これまでの戦いに対する、申し訳ないような歯がゆさが胸に渦巻いた。
「ヴォルター、右!!」
「右じゃ!!」
アースラとパキラの声がほぼ同時に響いた。
寝技使いが失神からようやく立ち直り、こちらの膝を狙ってダッシュしてきていた。
俺は先ほどの攻防よりも低くジャンプし、体を入れ替えて彼の背中を上から襲った。脊椎に膝を落としながら腕を相手の首に回し、顎の下へ差し入れる。プロレスでいうチョーク・スリーパーの体勢だが、俺はそのまま膝を支点に彼の脊椎を逆エビに締め上げた。
みり、と背骨のきしむ嫌な音がする。柔術使いは喘ぎながら俺を地面に叩き付けようと、積極的にブリッジの体勢に移行した。いい判断だ。実行するファイトも称賛に値する。まっすぐ落ちれば、俺の頭は数多の格闘者に踏み固められた堅い砂地に落ち、首がへし折れるだろう。
「――だが、甘い!」
俺は全身を左へ振り、彼のバランスを崩して斜めに倒れさせた。
ヴォルターの体は寝技を嫌って動く。それは実のところ、理にかなっている。多対一の戦いで少数側が寝技に応じれば、周りの攻撃に対して無防備になるからだ。
俺は柔術使いの背骨を諦め、素早く立ち上がるとその肋骨の上で踏み切って跳んだ。
そこへ長棍が突き出される。身をよじって打突をかわし、棍を掴んでそのまま着地。背中の痛みをこらえつつ首跳ね起き気味に起き上がる柔術使いの喉に、棍が食い込んで気管を押しつぶした。
「グジュ……」
湿り気を帯びた不快な音。悶絶して再び柔術使いが砂の上に倒れた。
棍使いはまだ長棍を手から離さない。慣れ親しんだ自分の武器に執着があるのだ。急激に不利になった形勢の中では特にそうなるだろう。だが、愚かだった。
この世界で目覚めて最初の戦いと同様に、俺は掴んだ棍を地面に叩き付け、その上を走って相手の眼前に肉薄した――あの時よりもはるかに速いスピードで。まだ棍を離さない男に、俺は慈悲を捨てた。
垂直にジャンプして鎖骨に踏み蹴り。
――鎖骨が砕け、悲鳴が上がる。
膝の上に跳び下りつつ、顔面にショートパンチ。
――鼻骨が顔の奥へめり込み、陥没する。運が悪ければ骨片が脳に刺さっただろう。
着地して、相手のかかとの後ろに自分の足をすすめつつ、移動を封じた状態でほぼ同時に胸骨の中央へ、肩からのタックル。
――何かがへし折れる感触と、肺の中の空気が押し出される「かはっ」という呼吸音。
棍使いの男は地面に尻から落ち、倒れた。呼吸をしていなかった。
「ひ、ひぃーーーッ!?」
レスラー風の巨漢がばったりと地面にひれ伏しては俺を仰ぎみる動作を繰り返した。完全に戦意喪失している。俺は観覧席の最前列に立つロランドを目探しして、挑戦の叫びを上げた。
「ロランド・ナジ! 貴様の高弟とやらはこの通り片づけたぞ。こいつももう戦う気力はない! 今度はお前の番だ!」
ここはどこだ――
旅の途中でパキラから聞いた説明が頭によみがえる。
――クィル=ヤス。ふたつの太陽が抱き合って天をめぐる、灼熱の世界。地球とは似ているようで、まるで異なる大地。俺はなぜ、ここにいる?
俺は誰だ――井出川准。日本人、大学三年生。
俺は誰だ――修道僧ヴォルター。貧しい農民の生まれ。メレグの闘神教団で拳法を修めた。
――ヴォルター・カイルダイン。井出川准でも修道僧ヴォルターでもなく、帰属する場所もない男。『神械』カイルダインの佩用者。俺はなぜ、このような不自然なあり方で存在している?
――殴られている。押さえつけられている。破壊されつつある。殺されつつある。見られている。嘲笑われている。
――動けない。戦えない。勝てない。生き残れない。帰れない。
ふざけるな! ――思惟が頭の中で膨れ上がり、爆発した。
どす黒い色をした水面のイメージが心に現れた。俺はその水面の上いっぱいに広がって雲のように浮いていた。
水面に俺の顔が映る。選手登録の時にデモスから借りた鏡で見た、修道僧ヴォルターのものだった顔――その鏡像と二重写しのように、水中から同じ顔が浮かび上がってきた。
(ヴォルター……?)
その顔は死者のように青ざめ、あちこちから血を流し、片目を閉じている。それが水面の鏡像を食い破って突き出し、俺に向かって右腕を伸ばした。水面はいまや嵐のように波立ち、渦巻いて白いしぶきを上げていた。
(俺と、代われ)
青白いヴォルターの顔が、音を発さずにそう叫んだ。
(さもなくば、手を掴め。俺を受け入れろ)
「俺は……」
(死にたくない!)
「ああ、死にたくない!」
手を伸ばし、ヴォルターの手を掴んだ。そこから二つの俺は溶け合い、引き寄せられていく。青ざめたヴォルターの顔が俺の視界を埋め、激突して――意識が光で塗りつぶされた。
――ヴォルターーッ!!
遠くから響いてくる呼び声。少女の悲鳴だ。パキラか、それとも、ひょっとしてアースラか。
闘いが始まる前に観客席を見回す余裕はなかった。もしかするとたった今、観覧席に駆け込んできたのかもしれない。
その声に引き寄せられたように肉体の感覚が戻ってきた。激しい痛みが脳いっぱいにあふれる。
「ガァアアアアッ!!」
絶叫とともに、全身に力が満ちる。自分の中で、井手川准とヴォルターが完全に一つになったのが感じられた。
両腕を抑え込んだ男のうち、左手側、体重の軽い棍使いを持ち上げていた。腰の上にまたがった寝技の男にそれをぶつける。
「グワーッ!」
どちらかわからない悲鳴が上がり、腰の上の重みが消えた。左手が自由になったのがわかる。体をひねって上体を起こし、右腕を押さえた長身の男の顔面に、熊手のように固めた指四本を食いこませ、えぐった。
何か弾力のあるものがつぶれた感触とともに、敵の手が右手を離れる。
「ヒィイイイエァアア」
魂消る悲鳴を上げて顔面を押さえ、長身の男が転げまわった。続く攻撃がなんであれ逃れようと、巨漢とボクサーもどきが俺の足から手を放し、後ろへとび退く。だが、それはこの局面ではもっとも避けるべき怯懦だ。
俺は彼らを追撃すべく立ち上がり――バランスを失って崩れた。
(くそ! 足首の靭帯をッ!)
掴まれた部分が腫れ上がった感じで重い。断裂してはいないようだが、彼らは周到に俺の体を破壊していた。
だが。
破壊されたならば修復すればいい。修道僧ヴォルターの記憶が完全なものになった今、俺にはそれが可能だった!
「ハァアアアアアアア……」
深呼吸とともに、意識を損傷部位に集中する。局部的に血行が促され、代謝速度がありえないレベルに跳ね上がるのを感じた。これは、神官の法術とは違う。人間の意識によって身体機能を操作する、個人的な肉体と精神の修練によってなされる業だ。
ヴォルターが学んだ『心合拳』の技が鮮明にイメージされる。井手川准の記憶の影響か、それはMMO『ルーン・ダイアスパー』で何度も呼び出して参照した、格闘スキルのリストに酷似した形をとっていた。
知り尽くすほどに知っているものを、まったく新しい体験として発見した奇妙な感覚が、二重写しになって沸き起こる。今なら、ゲーム中の技でさえほぼ完全に再現して使えそうだ。
まだ痛みはある。だが俺はわずかな疲労と引き換えに、普通に走り、跳んで戦える状態を取り戻していた。
低いジャンプからボクサーに跳び足刀蹴り。ガードを固めかけた腕の間を引き裂くように逆サイドのかかとを振り下ろし、そこから空中回し蹴りにつなぐ。パラゴーンに使ったのとほぼ同じ技だが、身体の制御をより高いレベルで行えるようになった俺はその場で三回転し、同じ数の蹴りを放っていた。
ボクサーの鎖骨と前腕骨が粉砕され、後ろへよろけてくるりと回り、膝をついて倒れ込む。
(これが、メレグの修道僧というものの真の力か!)
ゲームの中のキャラクターにも遜色ない、鋭く軽く力強い動き。
一方で、相手の体重や、肉を断ち骨を砕く感触までが生々しく伝わる。この現実の闘いにはヒリつくような生命の実感があった。ヴォルターが感じていた世界とはこういうものだったのだ。
「貴様! やはり本物だな?! 『賦活気功』まで身につけているとは――」
ロランド・ナジが憤然と叫んだ。だが憤られても困る。俺はたった今、『本物』になったのだ。目覚めて以来これまでの戦いに対する、申し訳ないような歯がゆさが胸に渦巻いた。
「ヴォルター、右!!」
「右じゃ!!」
アースラとパキラの声がほぼ同時に響いた。
寝技使いが失神からようやく立ち直り、こちらの膝を狙ってダッシュしてきていた。
俺は先ほどの攻防よりも低くジャンプし、体を入れ替えて彼の背中を上から襲った。脊椎に膝を落としながら腕を相手の首に回し、顎の下へ差し入れる。プロレスでいうチョーク・スリーパーの体勢だが、俺はそのまま膝を支点に彼の脊椎を逆エビに締め上げた。
みり、と背骨のきしむ嫌な音がする。柔術使いは喘ぎながら俺を地面に叩き付けようと、積極的にブリッジの体勢に移行した。いい判断だ。実行するファイトも称賛に値する。まっすぐ落ちれば、俺の頭は数多の格闘者に踏み固められた堅い砂地に落ち、首がへし折れるだろう。
「――だが、甘い!」
俺は全身を左へ振り、彼のバランスを崩して斜めに倒れさせた。
ヴォルターの体は寝技を嫌って動く。それは実のところ、理にかなっている。多対一の戦いで少数側が寝技に応じれば、周りの攻撃に対して無防備になるからだ。
俺は柔術使いの背骨を諦め、素早く立ち上がるとその肋骨の上で踏み切って跳んだ。
そこへ長棍が突き出される。身をよじって打突をかわし、棍を掴んでそのまま着地。背中の痛みをこらえつつ首跳ね起き気味に起き上がる柔術使いの喉に、棍が食い込んで気管を押しつぶした。
「グジュ……」
湿り気を帯びた不快な音。悶絶して再び柔術使いが砂の上に倒れた。
棍使いはまだ長棍を手から離さない。慣れ親しんだ自分の武器に執着があるのだ。急激に不利になった形勢の中では特にそうなるだろう。だが、愚かだった。
この世界で目覚めて最初の戦いと同様に、俺は掴んだ棍を地面に叩き付け、その上を走って相手の眼前に肉薄した――あの時よりもはるかに速いスピードで。まだ棍を離さない男に、俺は慈悲を捨てた。
垂直にジャンプして鎖骨に踏み蹴り。
――鎖骨が砕け、悲鳴が上がる。
膝の上に跳び下りつつ、顔面にショートパンチ。
――鼻骨が顔の奥へめり込み、陥没する。運が悪ければ骨片が脳に刺さっただろう。
着地して、相手のかかとの後ろに自分の足をすすめつつ、移動を封じた状態でほぼ同時に胸骨の中央へ、肩からのタックル。
――何かがへし折れる感触と、肺の中の空気が押し出される「かはっ」という呼吸音。
棍使いの男は地面に尻から落ち、倒れた。呼吸をしていなかった。
「ひ、ひぃーーーッ!?」
レスラー風の巨漢がばったりと地面にひれ伏しては俺を仰ぎみる動作を繰り返した。完全に戦意喪失している。俺は観覧席の最前列に立つロランドを目探しして、挑戦の叫びを上げた。
「ロランド・ナジ! 貴様の高弟とやらはこの通り片づけたぞ。こいつももう戦う気力はない! 今度はお前の番だ!」
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