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tutrial:来たりて、また還らず
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カイルダインが告げた残り時間、2分。それがちょうど終わるころ、丈の高い常緑樹に囲まれた水面が見えてきた。
「あれかな」
(付近にはほかに集落の類が感知されません。到着と判断。着陸します)
周りには丸い形のテントが数多く張られ、数頭の騎雉と二本足、もしくは四本足の物体が停まっているのが見えた。輜重械というのはあれらのことだろうか。
カイルダインは緩やかに降下し、軽い衝撃とともに接地した。
留守役らしき十人ほどの戦士たちがテントから飛び出し、それぞれ騎雉や輜重械に乗り込んでこちらに向かってくる。
〈す、渉猟械!? 『騎士崩れ』エルゴンが捕獲でもしてきたのか?〉
〈いや待て、空から降りてきたぞ!?〉
〈幻でも見たか、この酔っ払いめが!〉
それぞれに勝手なことをわめき散らしているが、いかにも腰が引けた様子。
〈何者だ!〉
何人かがこちらを見上げて、誰何してくる。
(……何もしゃべる必要はないわ。一番大きなテントをつぶして)
パキラが低い声でそういうのが聞こえた。
「問答無用か。なぜだ? まさか……」
(一緒にさらわれた、荘園で仲の良かった織り子がいたのよ……つかまって最初の夜にラワジートのテントに連れていかれて、虚ろな目で帰ってきた。翌朝、首を吊ったわ)
「そうか……そういうことか」
(早く殺して。一瞬でも早く)
「わかった」
二本足タイプの輜重械が槍を構えてこちらへ突っ込んでくる。全高にしてカイルダインの膝あたりまで――約10m。
俺はそいつに向かって一歩足を踏み出し、低い軌道の回し蹴りを放った。 つま先に装備されたノミの刃状の鉄塊が装甲に突き刺さってそれを断ち割り、そのまま振り抜いて内部機構ごと粉々にした。
束ねられた白い糸のような繊維質のものが飛び散り、熱い蒸気が吹き出してあたりをもうもうと煙らせた。
そのあとも同様の一方的な破壊が繰り返され、鉄や真鍮の破片がそこかしこに散乱した。流賊の幹部らしき男たちが次々に地面に放り出され、そのまま動かなくなる。
(これが護令械の力か。圧倒的すぎるな)
カイルダインの言う『完全械態』でなくともこの有様、力の差がありすぎて手加減が利かない。使い方には気を付けた方がよさそうだ。
鈍い響きとともにカイルダインが歩を進め、テントの上に出る。入り口のフラップが跳ね上げられ、中から最初に出会った追手のリーダーによく似た顔の、日に焼け中年太りした男が現れた。赤らんだ顔が恐怖に歪んでいる。
「な、なんだ! どこかの騎士か?」
「械匠見習のパキラに頼まれて来た。お前がラワジートか」
「まさかわしを……バカな、やめろ、望むなら金でも女でもくれて――」
俺は無言で足を振り下ろした。
* * * * * * *
流賊団は壊滅した。廃墟周囲までパキラを捕えに来た男たちは、現在まで野営地に戻ってきていない。水源のそばに残っていた者たちはほとんどが死に、生き残りの2人ほどは騎雉に乗って逃走した。
結果――俺たちはいま無傷で鹵獲した大型の輜重械に、水や食料など荒野を横断するのに必要な物資と、械匠が使う鍛冶道具、それにここで倒した輜重械の残骸を積み込み終わったところだ。
この輜重械は全長12m、高さ8mほど。鉄と銅でできた首なしの象に、前後に巨大なバケットを付けてフォークリフトのように上下させる――だいたいそんな感じの機械だ。
背中の上は船の甲板のようなプラットフォームになっていて手すり付きの舷縁があり、後部には小さなキャビンが付属している。
それなりに居住性は高そうな感じだった。俺たちはこれに乗って、この荒野を横断する事に決めたのだ。
「だいたいこんなものかな?」
プラットフォームへの縄梯子を先に上がり、パキラを引っぱり上げる。
「そうね、あとは大きな町についたときにでも買い足せばいいと思う」
返事のニュアンスから、パキラがもっぱら鍛冶道具のことを考えていたとわかって、俺はすこし頬が緩むのを感じた。
自分の習い覚えた技術を生かして進んでいくつもりなのだ。彼女は少々のことではくじけない性格らしい。
「そういえば、どこかの街で認可状をとるっていってたな」
「あ、うん――親方がいないと難しいと思うけど。親方は半年前にボルミって城塞都市へ仕事に行ったまま、ずっと帰ってこないのよね……」
「そうか……」
「私、孤児だったのよ。親方に拾われて、すごく親切にしてもらったけど、親方の荘園はやつらに潰されちゃったしね。あそこで待ってるわけにもいかない」
パキラは大きなため息をついた。
「腕には自信あるんだろう? どこか、大きな町で新しい伝手を探せるさ」
「そうね、やってみるわ」
「カイルダインをそのへんに埋めとくわけにもいかないし、専門家がいてくれればきっと心強い。それに、約束してくれただろう? 流賊どもから自由になれたら、いろいろ教えてくれるって」
「――そうだったわね」
ようやく、パキラにわずかな笑顔が戻る。
(佩用者。私を埋め戻すのは勘弁してください)
不意にカイルダインの狼狽した思念が流れ込んできて、俺たちは顔を見合わせて笑った。
「こうしてると、普通の渉猟械にしか見えないわねえ」
パキラは輜重械のデッキに立って上を見上げ、ため息をついた。視線のその先には、俺が降りたときのままの姿勢でカイルダインがひざまずいている。
その装甲は自らが倒した遊猟械のそれを写したように、少し錆の浮いた鉄色に変化していた。星幽光翼は折りたたまれ、ちょっと風変わりな背面装甲としか見えない。
「普通の渉猟械でも、個人で持つようなものじゃないんだろうな……多分これから大変だけど、よろしく」
俺が前途の不安にため息をつくと、パキラが努めて明るくいった。
「ま、なんとかなるでしょ」
日が傾き、荒野に二つの長く巨大な影が伸びる。俺とパキラは『フェルディナンド』と名付けた輜重械に乗りこみ、カイルダインは自律歩行でそのあとに続いた。
フェルディナンドの操縦はごく簡単なので、俺とパキラが交代でやることにした。今は俺の当番だ。
(できれば佩用者にはいつも私の中にいてほしいのですが。まあ、私が粗悪なまがい物でなく、結果として移動中でもお二人が親交を深められることに感謝してください)
カイルダインが愚痴りながら歩いている。
「……お前、もしかして独占欲とかあるのか」
(一応否定しておきます)
ふと、パキラが俺との距離を5㎝ほどつめた。
「ねえ……そういえば私、あなたの名前聞いてなかったわ。教えてくれる?」
「そういえばそうだな。俺は……」
一瞬言いよどむ――俺は誰だ?
「ジュン。イデカワ・ジュンだ。姓が前になる」
大いに苦悩しながら告げた名前は、パキラを爆笑させた。
「なに、それ名前なの!? それ、南の方言で『テーブルの下に落ちた食べ残しの骨』って意味の言葉にすごく似てるんだけど」
「ひどいな、本当かよ……じゃあ何か違う名前を考えるか」
笑われてげんなりしつつも、俺はどこか納得していた。俺はもう、厳密な意味では『井出川准』ではないのだ。
「あとね、普通は姓が後ろ。あなたはきっと、すごく遠くから来たのね」
「ああ、遠いところだ」
パキラは笑い疲れて舷縁にもたれ周囲を見まわしていたが、何かを見つけたような様子で、俺の背負子にくくりつけられたあのカバンの下隅のほうを指差した。
「ね、これ……ここに書いてあるの、名前じゃない?」
「見せてくれ」
背負子ごと渡される。そこにはたしかに、名前らしきものが革細工の打刻模様に紛れて記されていた。
『ヴォルター』
そう読める。
「ヴォルター……ね」
ふといたずらっ気がわき起こる。それはしかし、何やら天啓のようにも思われた。
「カイルダイン! お前の名を俺も名告って構わないか?」
(結構ですが、佩用者はよろしいのですか? いろいろ混乱するかと)
「このバッグの記名と合わせて、ヴォルター・カイルダインというのはどうだろう。なかなか悪くない名前じゃないか」
「あ、いいなあ。なんだかすごくちゃんとした出自の人みたいで。じゃあ私も親方の姓を名告るわ。パキラ・フロインダウトよ、どう?」
それはちょっと舌を噛みそうだな、と思ったが、俺は黙っていることにした。
「あれかな」
(付近にはほかに集落の類が感知されません。到着と判断。着陸します)
周りには丸い形のテントが数多く張られ、数頭の騎雉と二本足、もしくは四本足の物体が停まっているのが見えた。輜重械というのはあれらのことだろうか。
カイルダインは緩やかに降下し、軽い衝撃とともに接地した。
留守役らしき十人ほどの戦士たちがテントから飛び出し、それぞれ騎雉や輜重械に乗り込んでこちらに向かってくる。
〈す、渉猟械!? 『騎士崩れ』エルゴンが捕獲でもしてきたのか?〉
〈いや待て、空から降りてきたぞ!?〉
〈幻でも見たか、この酔っ払いめが!〉
それぞれに勝手なことをわめき散らしているが、いかにも腰が引けた様子。
〈何者だ!〉
何人かがこちらを見上げて、誰何してくる。
(……何もしゃべる必要はないわ。一番大きなテントをつぶして)
パキラが低い声でそういうのが聞こえた。
「問答無用か。なぜだ? まさか……」
(一緒にさらわれた、荘園で仲の良かった織り子がいたのよ……つかまって最初の夜にラワジートのテントに連れていかれて、虚ろな目で帰ってきた。翌朝、首を吊ったわ)
「そうか……そういうことか」
(早く殺して。一瞬でも早く)
「わかった」
二本足タイプの輜重械が槍を構えてこちらへ突っ込んでくる。全高にしてカイルダインの膝あたりまで――約10m。
俺はそいつに向かって一歩足を踏み出し、低い軌道の回し蹴りを放った。 つま先に装備されたノミの刃状の鉄塊が装甲に突き刺さってそれを断ち割り、そのまま振り抜いて内部機構ごと粉々にした。
束ねられた白い糸のような繊維質のものが飛び散り、熱い蒸気が吹き出してあたりをもうもうと煙らせた。
そのあとも同様の一方的な破壊が繰り返され、鉄や真鍮の破片がそこかしこに散乱した。流賊の幹部らしき男たちが次々に地面に放り出され、そのまま動かなくなる。
(これが護令械の力か。圧倒的すぎるな)
カイルダインの言う『完全械態』でなくともこの有様、力の差がありすぎて手加減が利かない。使い方には気を付けた方がよさそうだ。
鈍い響きとともにカイルダインが歩を進め、テントの上に出る。入り口のフラップが跳ね上げられ、中から最初に出会った追手のリーダーによく似た顔の、日に焼け中年太りした男が現れた。赤らんだ顔が恐怖に歪んでいる。
「な、なんだ! どこかの騎士か?」
「械匠見習のパキラに頼まれて来た。お前がラワジートか」
「まさかわしを……バカな、やめろ、望むなら金でも女でもくれて――」
俺は無言で足を振り下ろした。
* * * * * * *
流賊団は壊滅した。廃墟周囲までパキラを捕えに来た男たちは、現在まで野営地に戻ってきていない。水源のそばに残っていた者たちはほとんどが死に、生き残りの2人ほどは騎雉に乗って逃走した。
結果――俺たちはいま無傷で鹵獲した大型の輜重械に、水や食料など荒野を横断するのに必要な物資と、械匠が使う鍛冶道具、それにここで倒した輜重械の残骸を積み込み終わったところだ。
この輜重械は全長12m、高さ8mほど。鉄と銅でできた首なしの象に、前後に巨大なバケットを付けてフォークリフトのように上下させる――だいたいそんな感じの機械だ。
背中の上は船の甲板のようなプラットフォームになっていて手すり付きの舷縁があり、後部には小さなキャビンが付属している。
それなりに居住性は高そうな感じだった。俺たちはこれに乗って、この荒野を横断する事に決めたのだ。
「だいたいこんなものかな?」
プラットフォームへの縄梯子を先に上がり、パキラを引っぱり上げる。
「そうね、あとは大きな町についたときにでも買い足せばいいと思う」
返事のニュアンスから、パキラがもっぱら鍛冶道具のことを考えていたとわかって、俺はすこし頬が緩むのを感じた。
自分の習い覚えた技術を生かして進んでいくつもりなのだ。彼女は少々のことではくじけない性格らしい。
「そういえば、どこかの街で認可状をとるっていってたな」
「あ、うん――親方がいないと難しいと思うけど。親方は半年前にボルミって城塞都市へ仕事に行ったまま、ずっと帰ってこないのよね……」
「そうか……」
「私、孤児だったのよ。親方に拾われて、すごく親切にしてもらったけど、親方の荘園はやつらに潰されちゃったしね。あそこで待ってるわけにもいかない」
パキラは大きなため息をついた。
「腕には自信あるんだろう? どこか、大きな町で新しい伝手を探せるさ」
「そうね、やってみるわ」
「カイルダインをそのへんに埋めとくわけにもいかないし、専門家がいてくれればきっと心強い。それに、約束してくれただろう? 流賊どもから自由になれたら、いろいろ教えてくれるって」
「――そうだったわね」
ようやく、パキラにわずかな笑顔が戻る。
(佩用者。私を埋め戻すのは勘弁してください)
不意にカイルダインの狼狽した思念が流れ込んできて、俺たちは顔を見合わせて笑った。
「こうしてると、普通の渉猟械にしか見えないわねえ」
パキラは輜重械のデッキに立って上を見上げ、ため息をついた。視線のその先には、俺が降りたときのままの姿勢でカイルダインがひざまずいている。
その装甲は自らが倒した遊猟械のそれを写したように、少し錆の浮いた鉄色に変化していた。星幽光翼は折りたたまれ、ちょっと風変わりな背面装甲としか見えない。
「普通の渉猟械でも、個人で持つようなものじゃないんだろうな……多分これから大変だけど、よろしく」
俺が前途の不安にため息をつくと、パキラが努めて明るくいった。
「ま、なんとかなるでしょ」
日が傾き、荒野に二つの長く巨大な影が伸びる。俺とパキラは『フェルディナンド』と名付けた輜重械に乗りこみ、カイルダインは自律歩行でそのあとに続いた。
フェルディナンドの操縦はごく簡単なので、俺とパキラが交代でやることにした。今は俺の当番だ。
(できれば佩用者にはいつも私の中にいてほしいのですが。まあ、私が粗悪なまがい物でなく、結果として移動中でもお二人が親交を深められることに感謝してください)
カイルダインが愚痴りながら歩いている。
「……お前、もしかして独占欲とかあるのか」
(一応否定しておきます)
ふと、パキラが俺との距離を5㎝ほどつめた。
「ねえ……そういえば私、あなたの名前聞いてなかったわ。教えてくれる?」
「そういえばそうだな。俺は……」
一瞬言いよどむ――俺は誰だ?
「ジュン。イデカワ・ジュンだ。姓が前になる」
大いに苦悩しながら告げた名前は、パキラを爆笑させた。
「なに、それ名前なの!? それ、南の方言で『テーブルの下に落ちた食べ残しの骨』って意味の言葉にすごく似てるんだけど」
「ひどいな、本当かよ……じゃあ何か違う名前を考えるか」
笑われてげんなりしつつも、俺はどこか納得していた。俺はもう、厳密な意味では『井出川准』ではないのだ。
「あとね、普通は姓が後ろ。あなたはきっと、すごく遠くから来たのね」
「ああ、遠いところだ」
パキラは笑い疲れて舷縁にもたれ周囲を見まわしていたが、何かを見つけたような様子で、俺の背負子にくくりつけられたあのカバンの下隅のほうを指差した。
「ね、これ……ここに書いてあるの、名前じゃない?」
「見せてくれ」
背負子ごと渡される。そこにはたしかに、名前らしきものが革細工の打刻模様に紛れて記されていた。
『ヴォルター』
そう読める。
「ヴォルター……ね」
ふといたずらっ気がわき起こる。それはしかし、何やら天啓のようにも思われた。
「カイルダイン! お前の名を俺も名告って構わないか?」
(結構ですが、佩用者はよろしいのですか? いろいろ混乱するかと)
「このバッグの記名と合わせて、ヴォルター・カイルダインというのはどうだろう。なかなか悪くない名前じゃないか」
「あ、いいなあ。なんだかすごくちゃんとした出自の人みたいで。じゃあ私も親方の姓を名告るわ。パキラ・フロインダウトよ、どう?」
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