82 / 215
温泉の都道中後編
しおりを挟む
「「じゃぶじゃぶの里」まではどのくらいかかるんだ?」
「徒歩で5時間くらいって聞いたわよ」
「ん。なら1~2時間で付きそう」
「そうね。この子たち本当に早いわ」
ムギとホップとバクガは爽快に草原を走る。道なりに行ってもいいのだがこの子たちならこっちの方がいいと判断したからだ。固い舗装された地面より柔らかい土の上の方が足を痛めないだろう。
そしてこの子達は軽く走っているつもりだろうがとても速かった。
視界には何匹かの魔物が見えるがすべて置き去りにする。LVは「古代の島」でできるだけ上げてきた。なのでここら辺の魔物は弱く感じおそらくドロップアイテムはいいものがないだろう。
この装備よりいい装備はなかなかお目にかかれない。
装備は+10というアドバンテージ以上のものはなかなかなく、あってもとても高い。100万G以上は確実だろう。
ミスリルに限っては加工前で100Gはする。そして加工できる職人が少ない。
僕らの装備、そしてMr.、とレヴィ、テイラーは現在確実にトップレベルだろう。
寝坊助ウルフLV24
ちょい悪ホースLV26
突撃牛LV30
こんな感じの魔物ばかりだ。
僕のLVは47。
きっとLV上げにもならないだろう。
「のどかねぇ」
「そだねぇ」
「山がきれい」
「そだねぇ」
「いい景色」
「そだねぇ」
そんな感じの会話ばかりだ。
皆かなり気を抜いている。
「何か来たわ。大きな鳥」
クリスの声に皆はっとする。そう言えばAOLの中だった。あまりにのどのどかすぎて忘れていた。
……別に背中に感じるアイリスの吐息と胸の感触を楽しんでいたわけじゃないよ?押し付けてくるのは彼女だ。僕は何も悪くない。無罪だ。
・ゴシップ好きの鷲 LV24
大きな鳥の正体は鷲だった。なにかいいスクープは持っているのだろうか?
「グァァ!!」
残念ながら持っていないようだ。なんて言っているのかわからないし。
鷲は僕らの頭上を一回りした後どこかに消えていく。
「ねぇ。ここらで休憩にしない?」
出発してから一時間。
確かになれない馬上でお尻もいたくなってきた。エリザベスの一言で一度「ムギ」から降りる。
ムギの頭を撫でてやると気持ちよさそうに目を細める。可愛いやないの。
うりうりと両手で撫でると嬉しそうに顔を押し付けてくる。すると他二匹も近づいて来て顔をぺろぺろと舐めてくる。
ゲームの中なので口は臭くなく病気も気にする必要がない。むしろくすぐったい。
3匹を交互に撫でまわす。
うりうりううり……。意外と毛がふわふわしていて気持ちいい。いつまでもこうしていたい。
「なるほどねって聞いてる?ウィル?」
クリスの言葉で我に返る。夢中で撫でまわしていたようだ。
「ごめんごめん。聞いてなかった」
「はぁ。だと思ったわ」
「お兄ちゃん私たちも撫でまわして可愛がって!!」
「ん。なでなでを所望する」
「それは後でリアルでね。まずは食事時にしながら話をしましょう」
リアルでやりませんよ?
む~~と膨れるアイリスとエリーゼをほっといて食事の準備をする。馬たちはそこら辺の草を食べている。
まだ少し肌寒く、見渡す限りに草原に大きな山脈があるといえば僕の中でメニューは決まる。
食材の加工と買い出しは王都で山ほどやった。2、300人は余裕で食べられるほどに。
鍋を用意し白ワインを入れる。本場を意識して少し酸味が強いものにする。そしてアルコールが飛んだあと3種類ほどチーズを入れる。ワインが酸味が強いのでできるだけ、まろやかな味わいのする奴だ。
そしてゆっくりかき混ぜチーズが溶けたら、コショウにナツメグを入れる。
これで本格チーズフォンデュの完成だ。後は適当にパンや、恐竜の肉、野菜などを並べて完成だ。
「わ~おいしい!!」
「ほんとね!!本格的な味がするわ!!」
「ん。スイスのレストランで食べた味がする」
「ほんと。毎日でも食べたいくらいだわ」
チーズは女性の味方だ。大抵の人は好きだろう。
「このレシピは昔おじさんたちにスイスに連れて行ってもらったときに教わったレシピだからね。まぁその時は「恐竜の肉」が合うとは聞かなかったけどね」
僕らは楽しく談笑をしているとエリザベスが真剣な顔つきになる。
「おそらくさっきの鷲は偵察よ。これから大群と戦うんじゃないかしら」
「それにもうすぐ、きっとエリアボスのいるゾーンよ」
「ん。今までの経験からしたらあと10分くらい?」
「そだね!きっと鷲の大群だとアイリスは予想します!!」
きっとみんな同じ予想だろう……。
つまり僕らが来たことがゴシップってことか?
そんな騒ぐような有名人でもないのに……。
少しエリーゼに触れている感覚に浸っていただけなのに……。
「エリアボスのとこに入ったら馬はどうなるんだ?」
「おそらく「石化」するんじゃないかしら」
「この子たちはパーティに入ってないから戦闘はなしよね」
「ん。この子たちは元から戦闘はできない」
「とりあえず行ってみよー!!」
皆食べ終わって満足したのか、いい笑顔で立ち上がりかたずけ始める。まぁ確かに行かないとわからないな。
再びムギに乗る。乗る馬はみんなさっきと同じだ。馬たちは爽快に駆け出した……。
しばらく走ると視界が歪む。
・ゴシップクィーンな鷲LV38
・ゴシップ好きな鷲LV24×20
お前がゴシップ取られてんのかい、しかも仲間に。
アホだな。
「来るわよ!!」
ムギから降りる間もなく鷲たちは襲い掛かかってくる。
「「「ヒヒヒーーーン!!」」」
ムギたちは叫び、走り出す。
このまま戦う気か!?
しかし好都合だ。相手は早くてなかなかとらえられない。
が、僕も手が塞がって剣が向けないことに気づく。
意味ねぇ。
「ん。ウィル、手綱を放して後ろに下がって」
「へ?」
突然後ろからエリーゼが肩をつかみ僕を飛び越えて前になる。僕はエリーゼによって後ろに下がり、落ちそうになるがエリーゼにつかみ難を逃れる。
ぷにゅ
「んっ。ウィル。んはっ。そういうのは帰ってからにっ」
「わ、悪い!!」
思わず胸をもんでしまった。とても、とても柔らかった。
さて、気を取り直して剣を抜き、すれ違いざまに「かまいたち」で何匹か撃ち落とす。エリーゼの巧みな馬捌きによりこちらはダメージを受けない。ムギも一応鑑定してみるがHPは1000のままだ。
というか、この中で一番HPが多い。
心配するだけ無駄かもしれない
クリスも次々に矢で撃ち落とし、エリザベスは手綱を握りながら器用に片手で杖を振るい魔法で撃ち落として行く。さすが女王様。向こうは心配ないな。
鷲達は動きが速いが防御力が全くない。LV差もあるからここは楽勝かもしれない。
攻撃してくるとこを馬の方向転換でかわしながら「かまいたち」で落とす。
あっという間に残りはゴシップクィーンの一羽になった。
あまりの速さに驚いたのか、ゴシップクィーンは羽で体を隠し固まり静止する。
いや、撮らねぇよ?鷲のゴシップなんか興味ないから。鷲の裸見て興奮するってどんな変態なんだ?
固まる鷲にクリスの燃えた矢が刺さる。
「ギャウウウウウ!!」
燃えた鷲は叫び羽が全て燃えてしまった。
「ギャウ!!」
また「見るな」という風に体を隠す鷲。
だから撮らないよ。この鷲自意識過剰だな。羽のない鷲なんか誰得なんだよ。
もういいや。飛べないなら一気に畳みかけよう。
何とか飛んで逃げようとする鷲にエリザベスのファイアウォールで逃げ道をふさぐ。
相変わらず魔法の使い方がうまい。僕は急いでムギから降り走り寄り、別方向に飛ぼうとする鷲に「捨て身」と「乱れ切り」をする。
鷲はなすすべなく、特にゴシップもなく、消えていく。
なんだったんだアイツ。ボスの中で一番アホだったな……。
いや、今回は馬が合ったからこんなに早く終わったんだ。
それがなければあのスピードは脅威だったろう。ムギたちをしっかり撫でておこう。
うりうりうりうり……。
ふさふさふさ……。
馬たちはこちらに駆け寄り「撫でて撫でて」と言ってくる。テイマーに切り替えると言葉がわかる。
「う~んもっと撫でて~」
「うは~、そこそこ~。すっごい気持ち~」
と言っている。……なんて可愛いんだこいつら。
うりうりううり。
ふさふさふさ。
そんな顔しても撫でないからな皆は。
子供みたいに拗ねんな。
何で魔法持つわずに僕の心の声がわかるんだ。
そんなこんなで僕らは「じゃぶじゃぶの里」にたどり着くのだった。
尚、結局みんなのことも撫でさせられた。
「徒歩で5時間くらいって聞いたわよ」
「ん。なら1~2時間で付きそう」
「そうね。この子たち本当に早いわ」
ムギとホップとバクガは爽快に草原を走る。道なりに行ってもいいのだがこの子たちならこっちの方がいいと判断したからだ。固い舗装された地面より柔らかい土の上の方が足を痛めないだろう。
そしてこの子達は軽く走っているつもりだろうがとても速かった。
視界には何匹かの魔物が見えるがすべて置き去りにする。LVは「古代の島」でできるだけ上げてきた。なのでここら辺の魔物は弱く感じおそらくドロップアイテムはいいものがないだろう。
この装備よりいい装備はなかなかお目にかかれない。
装備は+10というアドバンテージ以上のものはなかなかなく、あってもとても高い。100万G以上は確実だろう。
ミスリルに限っては加工前で100Gはする。そして加工できる職人が少ない。
僕らの装備、そしてMr.、とレヴィ、テイラーは現在確実にトップレベルだろう。
寝坊助ウルフLV24
ちょい悪ホースLV26
突撃牛LV30
こんな感じの魔物ばかりだ。
僕のLVは47。
きっとLV上げにもならないだろう。
「のどかねぇ」
「そだねぇ」
「山がきれい」
「そだねぇ」
「いい景色」
「そだねぇ」
そんな感じの会話ばかりだ。
皆かなり気を抜いている。
「何か来たわ。大きな鳥」
クリスの声に皆はっとする。そう言えばAOLの中だった。あまりにのどのどかすぎて忘れていた。
……別に背中に感じるアイリスの吐息と胸の感触を楽しんでいたわけじゃないよ?押し付けてくるのは彼女だ。僕は何も悪くない。無罪だ。
・ゴシップ好きの鷲 LV24
大きな鳥の正体は鷲だった。なにかいいスクープは持っているのだろうか?
「グァァ!!」
残念ながら持っていないようだ。なんて言っているのかわからないし。
鷲は僕らの頭上を一回りした後どこかに消えていく。
「ねぇ。ここらで休憩にしない?」
出発してから一時間。
確かになれない馬上でお尻もいたくなってきた。エリザベスの一言で一度「ムギ」から降りる。
ムギの頭を撫でてやると気持ちよさそうに目を細める。可愛いやないの。
うりうりと両手で撫でると嬉しそうに顔を押し付けてくる。すると他二匹も近づいて来て顔をぺろぺろと舐めてくる。
ゲームの中なので口は臭くなく病気も気にする必要がない。むしろくすぐったい。
3匹を交互に撫でまわす。
うりうりううり……。意外と毛がふわふわしていて気持ちいい。いつまでもこうしていたい。
「なるほどねって聞いてる?ウィル?」
クリスの言葉で我に返る。夢中で撫でまわしていたようだ。
「ごめんごめん。聞いてなかった」
「はぁ。だと思ったわ」
「お兄ちゃん私たちも撫でまわして可愛がって!!」
「ん。なでなでを所望する」
「それは後でリアルでね。まずは食事時にしながら話をしましょう」
リアルでやりませんよ?
む~~と膨れるアイリスとエリーゼをほっといて食事の準備をする。馬たちはそこら辺の草を食べている。
まだ少し肌寒く、見渡す限りに草原に大きな山脈があるといえば僕の中でメニューは決まる。
食材の加工と買い出しは王都で山ほどやった。2、300人は余裕で食べられるほどに。
鍋を用意し白ワインを入れる。本場を意識して少し酸味が強いものにする。そしてアルコールが飛んだあと3種類ほどチーズを入れる。ワインが酸味が強いのでできるだけ、まろやかな味わいのする奴だ。
そしてゆっくりかき混ぜチーズが溶けたら、コショウにナツメグを入れる。
これで本格チーズフォンデュの完成だ。後は適当にパンや、恐竜の肉、野菜などを並べて完成だ。
「わ~おいしい!!」
「ほんとね!!本格的な味がするわ!!」
「ん。スイスのレストランで食べた味がする」
「ほんと。毎日でも食べたいくらいだわ」
チーズは女性の味方だ。大抵の人は好きだろう。
「このレシピは昔おじさんたちにスイスに連れて行ってもらったときに教わったレシピだからね。まぁその時は「恐竜の肉」が合うとは聞かなかったけどね」
僕らは楽しく談笑をしているとエリザベスが真剣な顔つきになる。
「おそらくさっきの鷲は偵察よ。これから大群と戦うんじゃないかしら」
「それにもうすぐ、きっとエリアボスのいるゾーンよ」
「ん。今までの経験からしたらあと10分くらい?」
「そだね!きっと鷲の大群だとアイリスは予想します!!」
きっとみんな同じ予想だろう……。
つまり僕らが来たことがゴシップってことか?
そんな騒ぐような有名人でもないのに……。
少しエリーゼに触れている感覚に浸っていただけなのに……。
「エリアボスのとこに入ったら馬はどうなるんだ?」
「おそらく「石化」するんじゃないかしら」
「この子たちはパーティに入ってないから戦闘はなしよね」
「ん。この子たちは元から戦闘はできない」
「とりあえず行ってみよー!!」
皆食べ終わって満足したのか、いい笑顔で立ち上がりかたずけ始める。まぁ確かに行かないとわからないな。
再びムギに乗る。乗る馬はみんなさっきと同じだ。馬たちは爽快に駆け出した……。
しばらく走ると視界が歪む。
・ゴシップクィーンな鷲LV38
・ゴシップ好きな鷲LV24×20
お前がゴシップ取られてんのかい、しかも仲間に。
アホだな。
「来るわよ!!」
ムギから降りる間もなく鷲たちは襲い掛かかってくる。
「「「ヒヒヒーーーン!!」」」
ムギたちは叫び、走り出す。
このまま戦う気か!?
しかし好都合だ。相手は早くてなかなかとらえられない。
が、僕も手が塞がって剣が向けないことに気づく。
意味ねぇ。
「ん。ウィル、手綱を放して後ろに下がって」
「へ?」
突然後ろからエリーゼが肩をつかみ僕を飛び越えて前になる。僕はエリーゼによって後ろに下がり、落ちそうになるがエリーゼにつかみ難を逃れる。
ぷにゅ
「んっ。ウィル。んはっ。そういうのは帰ってからにっ」
「わ、悪い!!」
思わず胸をもんでしまった。とても、とても柔らかった。
さて、気を取り直して剣を抜き、すれ違いざまに「かまいたち」で何匹か撃ち落とす。エリーゼの巧みな馬捌きによりこちらはダメージを受けない。ムギも一応鑑定してみるがHPは1000のままだ。
というか、この中で一番HPが多い。
心配するだけ無駄かもしれない
クリスも次々に矢で撃ち落とし、エリザベスは手綱を握りながら器用に片手で杖を振るい魔法で撃ち落として行く。さすが女王様。向こうは心配ないな。
鷲達は動きが速いが防御力が全くない。LV差もあるからここは楽勝かもしれない。
攻撃してくるとこを馬の方向転換でかわしながら「かまいたち」で落とす。
あっという間に残りはゴシップクィーンの一羽になった。
あまりの速さに驚いたのか、ゴシップクィーンは羽で体を隠し固まり静止する。
いや、撮らねぇよ?鷲のゴシップなんか興味ないから。鷲の裸見て興奮するってどんな変態なんだ?
固まる鷲にクリスの燃えた矢が刺さる。
「ギャウウウウウ!!」
燃えた鷲は叫び羽が全て燃えてしまった。
「ギャウ!!」
また「見るな」という風に体を隠す鷲。
だから撮らないよ。この鷲自意識過剰だな。羽のない鷲なんか誰得なんだよ。
もういいや。飛べないなら一気に畳みかけよう。
何とか飛んで逃げようとする鷲にエリザベスのファイアウォールで逃げ道をふさぐ。
相変わらず魔法の使い方がうまい。僕は急いでムギから降り走り寄り、別方向に飛ぼうとする鷲に「捨て身」と「乱れ切り」をする。
鷲はなすすべなく、特にゴシップもなく、消えていく。
なんだったんだアイツ。ボスの中で一番アホだったな……。
いや、今回は馬が合ったからこんなに早く終わったんだ。
それがなければあのスピードは脅威だったろう。ムギたちをしっかり撫でておこう。
うりうりうりうり……。
ふさふさふさ……。
馬たちはこちらに駆け寄り「撫でて撫でて」と言ってくる。テイマーに切り替えると言葉がわかる。
「う~んもっと撫でて~」
「うは~、そこそこ~。すっごい気持ち~」
と言っている。……なんて可愛いんだこいつら。
うりうりううり。
ふさふさふさ。
そんな顔しても撫でないからな皆は。
子供みたいに拗ねんな。
何で魔法持つわずに僕の心の声がわかるんだ。
そんなこんなで僕らは「じゃぶじゃぶの里」にたどり着くのだった。
尚、結局みんなのことも撫でさせられた。
10
お気に入りに追加
305
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる