異世界召喚された地味子、王宮から追い出されたので特殊固有スキルでエロと共に暴れ回る。

サソリの尻尾

文字の大きさ
上 下
15 / 29
プロローグ、ペンは剣よりも強し編

再試験。

しおりを挟む
「オイィィッ!!美裸ァッ!!コレどう言う事よォォッ(笑)!!」

 余りの威力に、それを放ったエリスは驚いて笑うしかなかった。足元ではコニーがケラケラ転げ回って笑っている。

「…あひゃひゃっ、エリス、ぼかんしたっ!!」
「…いや~ゴメンゴメン。まさかこんなに威力が凄い武器だとは思ってなかったのよ~(笑)」

 二人の後ろで、ランスが苦笑いしていた。まさか一撃で昇級試験が終わるとは思ってもいなかったからだ。

「この『弓』一体いくらしたのよッ!?この弓一つで、豪邸一軒買えるんじゃない!?」

 エリスに問われた美裸を、ランスがチラッと見る。

「…コレね~、武器屋で格安で売ってたのよ。武器屋のおじさん曰く『この弓は余りにも威力が強過ぎる上に使用者との相性が良くないと全くその力を発揮しないんだよ。だから買い手が付かないんだ』って言ってたのよ。で、『いるなら格安で売ってやるよ?』って言うから30000ゴールドで買った(笑)」
「…30000ゴールド…充分、高いわよ…」

 相変わらずコニーが笑い転げる中、ランスがエリスの持つ弓『キャノンエクスプロード』を見て説明する。

「…それは神器に近い武器ですね。この世の中に幾つもない逸品ですよ。その弓は使用者の属性を増幅させて攻撃出来る武器なんです…」
「ランスさん、やけに詳しいですね~」

 エリスに聞かれて頷くランス。

「僕も一応、Aランクハンターですからね。今回、退治を失敗した場合、皆さんを救助出来るように一緒に来ているんですが…」

 そう言いつつ、ランスが続けて話す。

「僕は以前、英雄カインさんのPTに参加させて貰った事があるんですよ。カインさんの持つ聖剣が正に、使い手の力を増幅させる特殊な武器なんです。それと同じ効果を持っていますね」
「エリス、良かったね~。あ、所で実はまだ話してない事があるんだけど…」
「…何?話してない事って…?」
「…その武器、相性悪いと爆発するんだって(笑)!!おじさんが言ってた(笑)!!」

 その瞬間、鬼の形相で美裸の首元を掴み上げるエリス。

「ウオォォィッ!!美裸アァァッ!!今、それ言うなぁァァッ!!わたしが爆発したらどうするつもりだったのよォォォッ!!」
「まぁまぁ、そう興奮しなさんなって、エリスさんや(笑)。爆発してもわたしの能力でどうとでもでもなるし(笑)」
「そうかもだけどォォッ!!」

 二人の遣り取りを見て、増々笑い転げるコニー。だいふくもなんだが楽しくなってきたのかぴょんぴょんと跳ねていた。



 ようやく笑いが落ち着いたコニーと、エリスの怒りを収めた美裸の前で、ランスも苦笑いを見せつつ話す。

「しかし今回、エリスさんの能力向上の可能性が見えたという点では、そう怒る事でもないですよ?」
「…ランスさん、それは他人事だからそんな事言えるんですよ!!」

 喰って掛かるエリスを宥めつつ、ランスが説明をする。

「その弓は、そもそも使用者が属性を持っていなければ発動しない仕様になってるんです。あ、僕は『鑑定』持ってるんで解るんですけどね。という事はそれがどういう事なのか解りますよね?」

 ランスの問い掛けに暫く考えるエリス。

「…もしかして…わたし、炎の属性持ってるって事…ですか?」
「そうです!!その通りです!!エリスさん。3ヵ月間レベルが停滞し、スキルもなかったあなたがまさかの属性を持っている。それはつまり魔法を使える可能性がある、という事です!!」

 ランスの言葉に、自分の両手を見つめるエリス。

(…まさか魔法を…何も出来なかったわたしが…?)

 思いに耽るエリスに、試験の結果について話すランス。

「属性を持っているという事が解かった所で、魔法の修練はまた今度やって貰うとして…。今回の退治についてなんですが…」

 ランスの次の言葉を待つエリス。

「…今回、退治は完了という事で良いんですが、その過程がですね…ちょっと問題がありまして…」

 言葉を濁すランス。その意図を読んだエリスが自ら話す。

「今回はこの『弓』で一気にカタが付いたから、ランクアップの実力測定にはなっていない、という事ですよね?」
「正に!!その通りです。自分で把握していてくれたので助かります。Bランクに相応しい立ち回り、攻撃順、有効打、コボルト殲滅に掛る時間等が確認出来なかったという事なんです」
「…ではどうすれば良いですか?もう一度、退治を受け直した方が…」

 エリスの言葉に、待ったを掛けるランス。

「…実はこういったケースはチョイチョイあるんですよ。武器との相性が良過ぎるが故にという事ですね。ですからこういう場合の規定として、別の場所での再試験も可能なんです」

 説明を続けるランス。

「これから行く、ケルベロス出現の現場までに幾つか退治ポイントがありますのでそこで再試験を行いましょう」
「ありがとうございます!!助かります!!」

 ランスに深く頭を下げるエリス。

 続いて一行は、ケルベロスが出現したという山間の洞窟を目指して出発した。



 エリスの再試験は山間の洞窟の下に広がる森の手前の丘で行われる事になった。退治するのはその丘から周辺の村や町に出没する狼『ブラッドウルフ』である。

 ブラッドウルフは大型犬サイズで、灰色に所々、赤が混ざった様な毛色でそれが返り血を浴びているような模様である事からブラッドウルフと名付けられた。

「再試験で退治して貰うブラッドウルフですが、森のフォレストウルフが変異した個体との報告があります。他の個体よりも狂暴である事も確認されていますので充分に気を付けて下さい…」

 ランスの案内で歩いていく3人と1匹の前に、なだらかな丘があった。しかし退治の対象がいない。

「…ブラッドウルフ、見当たりませんねぇ…」

 エリスは丘を登りつつ、周辺を見回すも狼らしき生物はいない。暫く歩いていると先頭を歩いていたランスが掌見せて、全員止まるよう指示する。

「…来ました。森の奥からブラッドウルフが、数体のウルフを連れて群れを作っています…。ではここで準備を始めましょう」

 そう言うとランスは、背負っていたバックパックから2本のタガーと弓を取り出した。

「先程の『キャノンエクスプロード』と『ベノムスティンガー』は使用しないで下さい。威力と効果で真の実力が読み取れませんのでこれをお使い下さい」

 ランスが渡したのは一般的なAランクからBランクのハンターが使う武器だった。特に効果はないので個人が持つスキルや、動き、攻撃方法でどう退治していくかが問われる。

「ウルフは前方の個体が気を引いて、周り込んだ個体が隙を見て攻撃してきます。囲まれない様に気を付けて下さい。特にブラッドウルフは他の個体より大きいので注意して下さい…」

 ランスの説明を聞いたエリスは、武器を受け取ると装備を入れ替える。さっきのコボルト大爆発で幾分か緊張は取れていたのでそれ程、気負いもなかった。

「…では行ってきます…」

 エリスは静かな声でそう言うと、慎重に風を読んで風下へと移動していく。身を屈めつつ、ウルフ達に気付かれない様に静かに弓の射程まで近づいた。

 まだウルフ達は気付いていない。草陰に隠れたままエリスは弓を引き絞った。そして第一矢を放つ。

 ヒュッっと放たれた矢は、ウルフの1頭の足に刺さった。すぐにエリスは他のウルフの足を狙って、間断なく矢を連射していく。

 姿を隠したまま、ブラッドウルフ以外の取り巻きウルフをあっという間に行動不能にした。

 異変に気が付いたブラッドウルフは、すぐに周囲を探るも風下にいたエリスを発見するのが遅れた。それがブラッドウルフの命取りとなった。

 まず、両前脚を射られ藻掻いている所を3の矢がブラッドウルフの赤い眼を貫いた。続く4の矢がウルフの眉間を撃ち抜く。

 既に接近していたエリスが、草陰から姿を現す。漸く敵を見つけたウルフが、最後の抵抗を見せる。しかし、通り過ぎざまのエリスのタガーが、その首をスパッと斬った。

 その瞬間、ブラッドウルフは血飛沫を上げて倒れた…。同時にエリスのレベルが35になった。



「問題なく合格です!!最初に風下に入ったのは良かったです。ヤツらは鼻が利きますからね。敵の機動力である足から潰したのも効果的だったと思います」

 試験後に、ランスから良い講評を貰って嬉しそうなエリス。初めての単独退治で冷静に動けたのは自分自身でも驚きだった。

 コボルト大爆発によって、緊張が解れていたのが良かったのだろう。ランク昇格確定にエリスは感無量だった。その後、ランスからのサバイバル術としてウルフの解体講座を経て、一行は森の奥にある山間洞窟に向かう。

「森の中には様々なモンスターがいますが、特に注意が必要なのが『ワイルドモンキー』です。コイツらは攻撃こそしませんが、我々の荷物を狙って来ますので要注意です。武器を取られてしまったという報告もあるので気を付けて下さい…」

 説明の後、ランスが森の中へ入ろうとすると、コニーがそのズボンの裾を引っ張って見上げる。

「…おなかすいた。おやつのじかん…」

 その言葉にランス、美裸、エリスは顔を見合わせる。丘の上で陽当たりも良いのでそこで一旦、休憩する事にした。

「休憩ついでに、森の中のモンスターについてお話しておきます」

 コニーがだいふくと一緒におやつを食べている間に、ランス、美裸、エリスもおやつを食べつつ、森のモンスターについて確認する。

「ワイルドモンキーの他に、レッドベア、マッシュアナコンダ、デンジャーボア、殺人蜂などがいます。特に小さい昆虫系は気が付かないうちにやられている事もありますので要注意です」

 話を聞く美裸、エリスの二人の傍でレジャーシートの上、だいふくと一緒にゴロゴロしていたコニーはいつの間にかお昼寝をしていた。

「…あらら、コニーお昼寝しちゃったね~(笑)」
「お日様当たって気持ち良いからね。どうしようか(笑)?」
「しばらく寝かせて上げましょう。強いと言ってもまだまだ小さい子ですからね。この時間のお昼寝は必要ですよ」

 ランスの言葉に、うんうんと頷く二人。暫くおやつを食べながらコニーが起きるのを待つ事にした。



 コニーがお昼寝から目が覚めた後、一行は森の中を抜けて行く。あちこちからモンスターや昆虫が現れるものの、試験を終えて余裕のエリスが弓で撃ち落とし、タガーで斬っていく。エリスのレベルが36になった。

 ワイルドモンキーは美裸の範囲に入った瞬間、その動きを止めてペンタブで斬り付けると驚いてすぐに逃げて行った。

 その後もデンジャーボア、マッシュアナコンダ、レッドベアを退け、一行は森を抜けて山へ上がる道に出た。

「この上です。ここを少し上がった所に洞窟があり、そこに『ケルベロス』がいます。ここからはより気を引き締めて下さい」

 ランスの言葉に、一同頷く。暫く山道を登る事、数10分、漸く洞窟が見えた。

 人の気配を感じたのか、洞窟の中にいた『それ』は、横たえていた大きな体をゆっくりと起こす。体高1.5メートル、体長2メートルはある赤黒い炎の様なを毛並みを持った三つ頭の『ケルベロス』がいた。

「…それではコニーちゃんの昇級試験を始めます。準備は良いですか?」
「こにー、すぐいける、ぼかんしてくる」

 そう言って飛び出そうとするコニーを止める美裸。

「…コニー、ちょっと待って…」

 美裸は、コニーにその耳元で、何やらごにょごにょと話し始めた。

「…わかった、おもしろい、やってくる」

 そう言って駆け出すコニー。しかし、何かに気付いて駆けて戻ってきた。

「…これ、もってて…」

 コニーは、両手からメリケンサックと雷轟らいごうを外すと、ランスに渡した。

「じゃ、ぺろぺろす、げんこつしてくる」

 そう言うとコニーは、再びケルベロスに向かって走って行った。

「ぺろぺろすって何(笑)?」

 エリスの疑問に、美裸が答える。

「『ケルベロス』→『ぺろぺろす』に聞こえてんじゃない(笑)?」

 笑いながら二人が、コニーを見ると既にケルベロスと交戦していた。真正面に来たコニーに、3頭が襲い掛かる。それを見切ったコニーが小さな拳を振り抜く。

「おにげんこつっ!!」

 左拳で右の犬頭を吹っ飛ばし、続いて右拳で真ん中の犬頭を殴り付けた。

 思わぬコニーの力の強さに、体勢を大きく崩したケルベロスだったが、左の犬頭が、拳を振り抜いたコニーの小さな右腕に歯を立てて咬み付いた。

「コニーッ!!」

 慌ててコニーの助けに入ろうとしたエリスを、ランスと美裸が止めた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。

アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。 両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。 両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。 テッドには、妹が3人いる。 両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。 このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。 そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。 その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。 両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。 両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…   両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが… 母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。 今日も依頼をこなして、家に帰るんだ! この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。 お楽しみくださいね! HOTランキング20位になりました。 皆さん、有り難う御座います。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~

芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。 駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。 だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。 彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。 経験値も金にもならないこのダンジョン。 しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。 ――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

おばさん、異世界転生して無双する(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ

Crosis
ファンタジー
新たな世界で新たな人生を_(:3 」∠)_ 【残酷な描写タグ等は一応保険の為です】 後悔ばかりの人生だった高柳美里(40歳)は、ある日突然唯一の趣味と言って良いVRMMOのゲームデータを引き継いだ状態で異世界へと転移する。 目の前には心血とお金と時間を捧げて作り育てたCPUキャラクター達。 そして若返った自分の身体。 美男美女、様々な種族の|子供達《CPUキャラクター》とアイテムに天空城。 これでワクワクしない方が嘘である。 そして転移した世界が異世界であると気付いた高柳美里は今度こそ後悔しない人生を謳歌すると決意するのであった。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~

トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。 旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。 この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。 こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

処理中です...