上 下
9 / 26
プロローグ、ペンは剣よりも強し編

小鬼のコニー。

しおりを挟む
 エリスと美裸が戻ってくると、途端にギルドがざわつき始めた。二人は特に気にする事もなく、だいふくとコニーを連れてカウンターへと向かう。

「…エリス、大丈夫だったの!?」
「うん。大丈夫。ミカさん、これ依頼主が探してたネックレスね」

 エリスはネックレスを渡すと、続けて報告をする。ダンジョンでの入り口でネックレスを回収後、続けてフロアボスを撃破した事。更に地下2階に降りて昆虫型モンスターを退治、ダンジョンボス『インセクトクイーン』を倒してダンジョン踏破したと報告した。

 ミカは戸惑いつつも、書類に記入していく。この世界ではダンジョンに潜ると必ず、行った所まで報告する義務があった。

 それは後からダンジョンに潜る者達の為に、資料として残して置く為だ。

 今回は出来立てダンジョンとは言え、『完全踏破』したのである。今までのエリスを考えると不可能に近い結果だった。

「…エリス、Cランクのヤツらが行ってたと思うけど…?」

 ミカの問いに、エリスはチラッと美裸を見る。

「…どうする美裸。一応ギルドには正確に報告を、って言う決まりがあるんだけど…」
「…良いんじゃない?でもさ~、そのまま話しちゃうとあの人達の立場が無いよね~(笑)。正確に話していいんだか悪いんだか(笑)」

 そう言いつつ悪魔の様な笑いを浮かべる美裸。その不気味な笑顔に一瞬、ミカもエリスも引いてしまった…。

「…立場も何も…全裸でパニックのまま戻って来てる時点で、もうみんな知ってるからね…」

 そんなミカの言葉に、美裸が答える。

「あのPTはわたし達を助けに来てくれたんですけどね~。最初は良かったんですよ、最初はね~…」

 続けて話をする美裸。

「ただ、成体ゴブリン30体を半分ほど減らした所で…。あれは武器や防具の修理を怠っていたんですかねぇ~。突然、全装備が弾け飛んで壊れちゃいましてね~、あははっ(笑)」

 美裸はそう言うが、百歩譲って全装備が突然、同時に壊れたとしても、何故インナーまでもが全て破れ弾け飛んだのか…。エリスにそんな事をする力がない事は誰よりもミカが一番良く知っている。

 ミカは、目の前の美裸が、『CランクPT全裸逃走の件』に関わっていると見たが、その笑いが不気味過ぎてそれ以上、突っ込んで聞けなかった…。



 続いてエリスが、コニーを抱き上げてミカに見せる。

「この子のハンター登録もお願い。コニーって言うのよ」

 それを聞いたミカが顔を曇らせる。

「…エリス、正気なの!?そんな小さな子にハンターさせるなんて…」
「大丈夫。この子、レベルがわたし達より高いのよ。能力値測定機で計って貰えば判るから…」

 半信半疑のままのミカが、後ろの棚から能力測定器を出すとコニーに手を乗せるように言う。コニーは言う通りに小さな手をぺちっと計測器に乗せた。

 その瞬間、最初の力(STR)の項目で一気に計測器が振り切れて壊れた…。

(…あれ?コレ、デジャヴかな?…前にもこんな事あったような…)

 ミカはそんな事を考えながら、チラッと美裸を見る。

「コニーは小っちゃいけど強いからね~。ミカさん、旧式の測定器持ってき来た方がいいかもよ~(笑)」

 笑いながら言う美裸にミカは戦慄した。

(…まさか、この美裸って子…コニーの能力が見えてるとか…?)

 そんな事を考え得つつ、ミカは言われた通り旧式測定器を持ってきた。そして再びコニーが手を乗せた瞬間、ミカの顔が引き攣った。

「…エリス…、この子どこから連れて来たの…?」
「…ん?何で?コニーは美裸がスカウトしたんだけど…」

 そう言いつつ、計測器の表示を見たエリスは思わず声を上げた。

「…はぁッ!?こッ、これって…まさかッ…」
「…そのまさかよ。美裸さんの時と同じ…。力(STR)の測定値が上限で更に振動してる…。つまりこの子、『力』が異常に強いのよ…」

 この世界における最高レベルは現英雄、カイン・ストラウスのレベル63である。そのカインの『力』における測定値でさえ156だった。

 その話をミカから聞かされたエリスは、コニーを抱っこする手が震えていた。

「エリス、ふるわすの、やめる。コニー、こそばい(くすぐったい)」

 抱き上げるエリスを見上げながら言うコニーを、代わって美裸が抱っこする。

「さぁ、どんどん計測していきましょ~(笑)」

 こうなる事を予測していたかのような美裸の楽しそうな言葉に、二人は顔を引き攣らせていた…。最終的にコニーの能力値は、バラツキはあったものの平均して高かった。

 力(STR)1,000以上。攻撃力に直結する。
 知力(INT)/7。魔術知識の高さではなく、発動できる魔法のランクに影響する。
 敏捷(AGI)182。動きの速さ。
 体力(VIT)160。バイタルの高さ。この数値が高い程HPが多い。
 防御(DEF)367。防御力に直結する。
 思念力(SPI)3。魔法、思念力の威力とMP、SPに影響する。

 レベル65。

 コニーの能力値は、そこらのSランクーやAランクハンターを、普通に倒せる数値だった。

 それを見たミカは、思わず呟いた。

「…類は友を呼ぶ…」



 コニーの能力測定を終わらせた後、思い出した様に美裸が声を上げる。

「あっ、そうだ!!ミカさん、わたしもレベル上がったんですよ。再測定して貰えます(笑)?」

 そんな美裸の言葉に、不安を隠せないミカ。一瞬、悪寒が走り、何故だか恐ろしい予感がした。差し出された測定機に手を乗せる美裸。思った通り、どんどん数値が上がっていく。

「…あの~美裸さん…午前中は確かレベル23でしたよね…(笑)?」  

 最早、苦笑いしか出てこないミカを見たエリスが、横から美裸のレベルを確認する。

「…げッ!!レベルがもう55まで上がってる…。インセクトクイーン倒したからだ…」

 エリスも苦笑いしか出て来なかった…。その後、エリスも能力値を再測定した。

「…エリスは…レベル28ね。エリスもかなりレベル上がって良かったね…」

 そう言って、何事も無かったかの様にPT再編成書類を取り出すミカ。

「…えェッ、ちょッ…ミカさんッ!!わたしも凄くないッ!?レベル15から28だよ!?スキルも結構付いたし、もうちょっとこう…驚いても良いんじゃない?」

 しかし、ミカの口から当然の答えが返って来た。

「…前の二人が凄過ぎて…エリスが頑張ったのは解るんだけど…。全然、驚きが沸いて来ないのよ…(笑)」
「…ぁ、そうですか…(笑)」

 ミカに言われてエリス自身も、妙に納得した…。

「それじゃ、PT再編成で登録し直すから…。リーダーは引き続きエリスで良いのね?」
「…うん、それで良いです…」 
「わたしも異論はないナリ~(笑)」

 そう言いながら美裸は、だいふくも一緒に登録して貰う為に、手に乗せて見せる。

「ミカさん、この子も登録出来ます?名前はだいふくって言うんですけど。こどもスライムなんですよ」
「…スライムですか。美裸さんの従魔という扱いになりますがよろしいですか?」
「うん、それで良いです(笑)」

 改めて、美裸のハンター情報に従魔としてだいふくが付け加えられた。

「それでは探し物依頼とダンジョン踏破でエリスPTのランクはEとなります。エリスのハンターランクはDに、美裸さんはEに上がります。コニーちゃんはまずはFからになりますのでご了承下さい。PTランクが上がれば受けられる依頼なども増えますので今後も頑張って下さい」

 コニーのハンター登録、PT再編成の申請と、エリスと美裸のハンター情報修正、だいふくの従魔登録の後、ミカの説明を聞いた二人は依頼達成の賞金とギルドからの報奨金を受け取る。

 賞金と報奨金を貰った二人は、コニーとだいふくを連れてさっきまでいたカフェに向かった。



 3人と一匹が去った後、ギルドの飲食スペースの角で酒を呑んでいた壮年の男が、ミカの受付スペースに近づいて来る。

 男はボロボロのガウチョハット(カウボーイの帽子)を被り、マントを羽織っていた。身長は180程でガッチリとした体格だ。マントの間から見える剣と防具はかなり年季が入っていた。

「…ヒューガーさん、お戻りになられていたんですか…?」
「…あぁ、ついさっきな…」
 
 彫りが深く、頬に傷がある顎髭を生やしたヒューガーと呼ばれた眼光鋭い男が、溜息交じり呟く。

「しかしさっきの騒がしいのはなんだ?依頼で暫く席を空けてるうちにここは子供の遊び場にでもなったのか…?」

 ミカは苦笑いを浮かべつつ、ヒューガーの出した退治依頼達成の為のアイテムを受け取る。

「…今回もご苦労様でした。ご無事で何よりです…」

 そう言いつつ、賞金と報奨金の計算を始めるミカ。

「ヒューガーさんはエリスをご存じですよね?」
「…あぁ、エルフの嬢ちゃんだろ?何も出来ないんじゃハンターは無理だ。早めに引導を渡してやれ…」

 ヒューガーの言葉に苦笑いを見せつつ、話すミカ。

「…それがですね、エリスPTが探し物依頼ついでにダンジョン踏破しまして…」
「…ほぅ、何も出来ない嬢ちゃんがどうやってダンジョン踏破した…?」
「発生して間もないダンジョンだったんですがエリスが新メンバーの美裸という子を連れてきまして…」

 更に、と言いつつミカが話を続ける。

「ずっと停滞していたエリスのレベルが大幅に上がっていました。今日の探し物依頼、そしてダンジョン踏破で15からレベル28まで上がっています。これは異常と言っても良い成長率です…」
「出来て間もないダンジョンとはいえ何も出来なかった嬢ちゃんがいきなりのレベルアップか…何かありそうだな…?」

 ミカの話を聞いたヒューガーは興味を引かれたのか、話の続きを促す。

「…えぇ、『鍵』は一緒にいる美裸さんだと思います。美裸さん自身も今日初めてここに来ましたがその時はレベルが23でした。それがですね…戻ってきた時にはレベルが…」
「…レベルが?どうなってた?」
「…55になってました…」

 ミカの言葉に驚きで目を見開くヒューガー。レベル55と言えばこの世界では上位に食い込めるレベルである。今日初めて来た少女がレベル23から一気にレベル55に上がったと聞いたヒューガーは無言のまま、新世代の登場を予感した。

「…ミカ。その話は他にはするなよ?他のヤツらがちょっかい出すかもしれんからな…」

 ヒューガーの忠告に、苦笑いを隠せないミカ。

「…それがですね。既にちょっかい出してやられてるPTがいまして(笑)」
「…ほぅ、どこのバカ共だ?」
「例のCランクPTです。下位PTの邪魔をしている話は掴んでいたんですが中々現場を抑える事が出来なくてですね(笑)。今回はギルドからの者が確認に行く前に痛い目を見たようです(笑)」

 ミカの話を聞いたヒューガーがフッと鼻を鳴らして笑う。

「あの調子に乗ってたガキ共か…。全くザマァ無いな…」

 詳しい話を聞いたヒューガーは笑いながら、酒を煽っていた。



 先程のカフェに戻ってきた三人と一匹は角のテーブルで話をしていた。

「…美裸、わたしは半分もお金貰えないよ。ほとんど何もしてないし…」
「エリス、これから強くなるには相応の装備がいると思うよ~?わたしは副業もするつもりだからお金の事は心配しなくても良いよ~(笑)」

 エリスにとってはありがたい申し出だ。今の装備はこの世界に来た時の初期装備だった。より軽くて丈夫な革防具、鋭利なタガー、強力な弓があり、レベルも上げて行けばPTリーダーとしてのメンツも保てる。

 今のままだと美裸とコニーの二人におんぶにだっこ状態なので、エリス自身がもっと上を目指すならお金が必要だった。

「コニーには次からお金分けるからね~?それとは別にお小遣い上げとくよ~(笑)」
「おこづかいってなんだ?」
「これでコニーの好きなお菓子いっぱい買ってきて良いよ~。だから変な人におやつ上げるって言われても着いて行っちゃダメよ~(笑)」
「…あいがとう。みら、いいやつ。だいふくのおやつも買っていいか?」
「いいよ~(笑)」

 そんな遣り取りを見て、エリスはようやくちゃんとしたPTが出来たんだと実感した。その時、エリスはふと、美裸の『副業』というワードを思い出した。

「所で美裸、『副業』って何するのよ?わたしも手伝おうか?」
「いや、副業は一人でやるよ~。危険だからね~(笑)」
「…危険…。美裸、アンタ何やる気よ…?」
「それは秘密ナリよ~(笑)」

 エリスには美裸の言葉が本気かどうか解らなかったが、美裸なら絶対に何か良からぬ事をやりそうだと不安を隠せなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜 

八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。 第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。 大和型三隻は沈没した……、と思われた。 だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。 大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。 祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。 ※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています! 面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※ ※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

処理中です...