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やらかしながら進むのが人生だ
ここは原初の世界だった…
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「前回は乗っかったとはいえ、周りが『白魔法』では、と騒ぎ立てただけで本人が明言した訳じゃ無いから注意程度で済まされた。今回は『浄化』という言葉を使って紛らわしい事言ってるけど、結局『炎』という『火魔法』と言うカタチを取ってるから、今の段階でしょっ引くのは無理だねぇ」
のんびりとした声とは裏腹に、冷たい薄氷の瞳。パパン怖いッス…。ガチギレ継続中なんですね…。
「本当、何か致命的な事やらかしてくれればいいのに…」
あっ、ヤる気が凄い…!
正直、今の状況を見るだけでもあのクソ女はめっちゃくちゃ運がいい…と言うか、恵まれている。あれだけ色々やらかしておいて、『致命的な何か』が起こっていないのだから。
あいつが私を『この人生』に陥れたヤツかどうかはハッキリとわからない。だけど、『ぽかんはガクブルを超える事件(私命名)』の時に見たあの嗤い方…。多分間違い無いだろう。
後、私に異様なまでに理不尽な文句つけてたことから見ても何となく要らない繋がりを感じる…本当、要らないけど。
しかし、あいつの運の良さ(?)を見ると、私の前世、めっちゃ徳積んだんやな? 覚えてないけど何したんやろ。多分普通に生きてただけだと思うけど。
「何にしても…本人のみがよくわからん事をぶちかまして悦に入っているだけなら良いんだけど…その言を信じちゃってるあんぽんたんが数名居るのが問題なんだよなぁ…」
…どうやら、周りが見えない人が何人か居るようです。ご愁傷さまです。
「今のところこれと言って騒ぎ立てたりしてる訳じゃ無いから、止めるに止められず…」
「しかし、いくら数人といえど、妄言だけで信者が集まるモノですか?」
そこが謎だ。
いくらヤツが『前代未聞の魔法師』と言われていて、さらに見たこともない炎を出していたとしても…あれ、この世界ならイケるのか…?
「うーん…僕も直接見た訳じゃないんですが…どうも本当に普通の炎と違うらしいんですよ。何でも…とても綺麗な『青い炎』だそうで…」
…温度高いだけやないかーーーい!!
と言う魂からの叫びは、何とか飲み込んだ。
うん…そうだった…。この世界、科学的な知識はほぼ皆無、変に魔法がある分『目に見える事象』に対する恐怖心や信仰心が…とっても強いんだった。
『凄い魔法師』が『見た事ない魔法』を発動して、『これは◯◯です』と宣言すれば…信じるわなぁ…。
今回前段階として『白魔法事件(私命名)』があって、人が寄り付かない状態だったのと、学園内にいるからこそ、数人で済んでるだけで…あいつ、下手すりゃ魔法研究のテッペン取るどころか、大規模宗教の教祖になれるな…。怖っ…。
結局、これと言ってヤツを捕縛するネタも絞れず、そもそも何をしでかす訳でもなかったために、束の間かもしれないけど平和な時間を過ごしていた。
…が、ヤツがやらかしそうな雰囲気を醸し出し始めたのは新興宗教(笑)が周知されてから一ヶ月ばかり経った頃だった。
この頃には兄と弟の『報告書(笑)』じゃダメだと判断したパパンから、学園内のみ…と言うか、ヤツの動向を伺うためのみ、影動物での偵察が認められた。
プライバシーの問題ありますからね、乱用してないんです。…嘘です、『偵察』となると、視覚・音声機能を持たせたままで形状の維持・動作をさせなきゃいけないからしんどいだけです。
カタチと動作だけなら大して魔力使わないし問題ないんだけどね。離れたところの『情報』を得るためってなると…しんどいんですわぁ…。
…ちなみに、コレが出来るの知ってるのは完全なる身内だけです。
そらそうだ、こんなん使えるって知ったら…えらい事になるわ…。
のんびりとした声とは裏腹に、冷たい薄氷の瞳。パパン怖いッス…。ガチギレ継続中なんですね…。
「本当、何か致命的な事やらかしてくれればいいのに…」
あっ、ヤる気が凄い…!
正直、今の状況を見るだけでもあのクソ女はめっちゃくちゃ運がいい…と言うか、恵まれている。あれだけ色々やらかしておいて、『致命的な何か』が起こっていないのだから。
あいつが私を『この人生』に陥れたヤツかどうかはハッキリとわからない。だけど、『ぽかんはガクブルを超える事件(私命名)』の時に見たあの嗤い方…。多分間違い無いだろう。
後、私に異様なまでに理不尽な文句つけてたことから見ても何となく要らない繋がりを感じる…本当、要らないけど。
しかし、あいつの運の良さ(?)を見ると、私の前世、めっちゃ徳積んだんやな? 覚えてないけど何したんやろ。多分普通に生きてただけだと思うけど。
「何にしても…本人のみがよくわからん事をぶちかまして悦に入っているだけなら良いんだけど…その言を信じちゃってるあんぽんたんが数名居るのが問題なんだよなぁ…」
…どうやら、周りが見えない人が何人か居るようです。ご愁傷さまです。
「今のところこれと言って騒ぎ立てたりしてる訳じゃ無いから、止めるに止められず…」
「しかし、いくら数人といえど、妄言だけで信者が集まるモノですか?」
そこが謎だ。
いくらヤツが『前代未聞の魔法師』と言われていて、さらに見たこともない炎を出していたとしても…あれ、この世界ならイケるのか…?
「うーん…僕も直接見た訳じゃないんですが…どうも本当に普通の炎と違うらしいんですよ。何でも…とても綺麗な『青い炎』だそうで…」
…温度高いだけやないかーーーい!!
と言う魂からの叫びは、何とか飲み込んだ。
うん…そうだった…。この世界、科学的な知識はほぼ皆無、変に魔法がある分『目に見える事象』に対する恐怖心や信仰心が…とっても強いんだった。
『凄い魔法師』が『見た事ない魔法』を発動して、『これは◯◯です』と宣言すれば…信じるわなぁ…。
今回前段階として『白魔法事件(私命名)』があって、人が寄り付かない状態だったのと、学園内にいるからこそ、数人で済んでるだけで…あいつ、下手すりゃ魔法研究のテッペン取るどころか、大規模宗教の教祖になれるな…。怖っ…。
結局、これと言ってヤツを捕縛するネタも絞れず、そもそも何をしでかす訳でもなかったために、束の間かもしれないけど平和な時間を過ごしていた。
…が、ヤツがやらかしそうな雰囲気を醸し出し始めたのは新興宗教(笑)が周知されてから一ヶ月ばかり経った頃だった。
この頃には兄と弟の『報告書(笑)』じゃダメだと判断したパパンから、学園内のみ…と言うか、ヤツの動向を伺うためのみ、影動物での偵察が認められた。
プライバシーの問題ありますからね、乱用してないんです。…嘘です、『偵察』となると、視覚・音声機能を持たせたままで形状の維持・動作をさせなきゃいけないからしんどいだけです。
カタチと動作だけなら大して魔力使わないし問題ないんだけどね。離れたところの『情報』を得るためってなると…しんどいんですわぁ…。
…ちなみに、コレが出来るの知ってるのは完全なる身内だけです。
そらそうだ、こんなん使えるって知ったら…えらい事になるわ…。
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