62 / 83
やらかしながら進むのが人生だ
まともな言い方を要求する
しおりを挟む
「後、あいつが教えてる『新技』って…元々ある『魔法』の改変版というか…上位互換的な物ばかりなんですよ」
プラネタリア王国貴族のみが扱える『魔法』というアドバンテージは他国民に対してとても強い影響力を持っている。
だが、国内に目を向けた時、魔法を『使える』か『使えない』かに焦点が当たる事が多く、使える魔法の『威力』を重視する傾向が強い。
『威力』は単純に魔力でゴリ押し出来るものでもあり、魔力量が多い者が有利に立つ場合が多い。
ここで、技のバリエーションという点に目がいかないか、と言うと、そう言う事はなく、今でも研究が進められている。しかし、『イメージ力』と言うのはその世界の環境に大きく左右される。
科学が前世ほど発達しておらず、今現在の『魔法』でも他国の侵略から国を守れている現状の『この世界』では、『新たな知識』は中々生まれない。
だからこそ『新技』が発動されただけで大騒ぎになるのだ。
「その点、姉さまがやらかした事は全く違う」
「待って。何か全然褒められてる気がしない」
あれ、かなり褒めてますけど? じゃ無いんですよアルくん!
「姉さまのやらかし…あ、この言い方が気に入らないんです? うーん…思いつかない! ので、そのままで! で、姉さまのやらかした事は、ゲイルさんの『斬撃』みたいな今まで見た事もない全くの新境地に至るものから、既存のモノの消費魔力を抑えられるようになる、というものまで様々です」
言い方! ねぇ、言い方!
「ノアの教え方は本当に画期的だよねぇ。まぁそのせいで魔法・魔力研究所と縁切れないんだけど」
明日も来るらしいよ…と、ちょっぴりギリィ…となってるパパンお疲れさまです☆
「正直、今までの姉さまの『功績』をそのまま表に出したら、間違いなく研究機関トップに祭り上げられるでしょうし、王族も取り込みに動くと思いますよ」
Oh、すーぱーのーせんきゅーですぜ☆
「『習わずに魔法を行使した前代未聞の魔法師』と言う『肩書き』を振りかざした上での『助言』で、多少の『ランクアップ』をした『魔法』にこれだけ熱狂出来るんですから、もういっそ『全く新しい黒魔法』で打って出たらどうです?」
「マッハで回避するぴょん☆」
「ぴょんて(笑)」
ナイスミドル氏、さすがレスポンスのタイミングバッチリです☆
「しかし、アルがそこまでキレ散らかすなんて、余程魔法師養成科は荒れてんだなー。騎士養成科は今これ以上無い程結束してるぞ。ノア中心に(笑)」
私は除外しといてください。後『姐御呼び』やめさせろ。
「あいつ、事あるごとに『すごい青魔法を使えるんですから、私と一緒に指導してくれませんか?』って擦り寄ってくるんですよ。『私たちが仲良くしていれば、私、きっとお姉さんとも仲良くなれる気がして…』とか訳分からん事言いながら。もう凍らして良いですかね?」
お、おぅ…。ストレスマッハでアルくんが魔王化しそうや…。
「ただ…今気になっているのは…つい先日、あいつが見た事もない魔法を発動した事ですね」
「見た事のない魔法?」
「そうです。白い…目を焼くほどの光のようなモノでした」
へぇー。人間パ◯ックになったんや? 蛍光灯無いからな、ここ。
「…なるほどな。それで学園だけでなく王城も慌ただしいのか」
「そういうことです」
…パードゥン? パパンとアルだけで解決しないで? 我も仲間に入れて? とソワソワしてたら苦笑いを浮かべたパパンが口を開いた。
「発動した魔法の色…『白』は王族の魔法色だ。王家以外に伝えられていない魔法をもしあの女が使えたんだとしたら…」
王家は相当慌てているだろうなーーー
そう言いつつ、『うちには関係ないし』っていうのが透けて見えるパパン、超かっけぇ(大笑)
プラネタリア王国貴族のみが扱える『魔法』というアドバンテージは他国民に対してとても強い影響力を持っている。
だが、国内に目を向けた時、魔法を『使える』か『使えない』かに焦点が当たる事が多く、使える魔法の『威力』を重視する傾向が強い。
『威力』は単純に魔力でゴリ押し出来るものでもあり、魔力量が多い者が有利に立つ場合が多い。
ここで、技のバリエーションという点に目がいかないか、と言うと、そう言う事はなく、今でも研究が進められている。しかし、『イメージ力』と言うのはその世界の環境に大きく左右される。
科学が前世ほど発達しておらず、今現在の『魔法』でも他国の侵略から国を守れている現状の『この世界』では、『新たな知識』は中々生まれない。
だからこそ『新技』が発動されただけで大騒ぎになるのだ。
「その点、姉さまがやらかした事は全く違う」
「待って。何か全然褒められてる気がしない」
あれ、かなり褒めてますけど? じゃ無いんですよアルくん!
「姉さまのやらかし…あ、この言い方が気に入らないんです? うーん…思いつかない! ので、そのままで! で、姉さまのやらかした事は、ゲイルさんの『斬撃』みたいな今まで見た事もない全くの新境地に至るものから、既存のモノの消費魔力を抑えられるようになる、というものまで様々です」
言い方! ねぇ、言い方!
「ノアの教え方は本当に画期的だよねぇ。まぁそのせいで魔法・魔力研究所と縁切れないんだけど」
明日も来るらしいよ…と、ちょっぴりギリィ…となってるパパンお疲れさまです☆
「正直、今までの姉さまの『功績』をそのまま表に出したら、間違いなく研究機関トップに祭り上げられるでしょうし、王族も取り込みに動くと思いますよ」
Oh、すーぱーのーせんきゅーですぜ☆
「『習わずに魔法を行使した前代未聞の魔法師』と言う『肩書き』を振りかざした上での『助言』で、多少の『ランクアップ』をした『魔法』にこれだけ熱狂出来るんですから、もういっそ『全く新しい黒魔法』で打って出たらどうです?」
「マッハで回避するぴょん☆」
「ぴょんて(笑)」
ナイスミドル氏、さすがレスポンスのタイミングバッチリです☆
「しかし、アルがそこまでキレ散らかすなんて、余程魔法師養成科は荒れてんだなー。騎士養成科は今これ以上無い程結束してるぞ。ノア中心に(笑)」
私は除外しといてください。後『姐御呼び』やめさせろ。
「あいつ、事あるごとに『すごい青魔法を使えるんですから、私と一緒に指導してくれませんか?』って擦り寄ってくるんですよ。『私たちが仲良くしていれば、私、きっとお姉さんとも仲良くなれる気がして…』とか訳分からん事言いながら。もう凍らして良いですかね?」
お、おぅ…。ストレスマッハでアルくんが魔王化しそうや…。
「ただ…今気になっているのは…つい先日、あいつが見た事もない魔法を発動した事ですね」
「見た事のない魔法?」
「そうです。白い…目を焼くほどの光のようなモノでした」
へぇー。人間パ◯ックになったんや? 蛍光灯無いからな、ここ。
「…なるほどな。それで学園だけでなく王城も慌ただしいのか」
「そういうことです」
…パードゥン? パパンとアルだけで解決しないで? 我も仲間に入れて? とソワソワしてたら苦笑いを浮かべたパパンが口を開いた。
「発動した魔法の色…『白』は王族の魔法色だ。王家以外に伝えられていない魔法をもしあの女が使えたんだとしたら…」
王家は相当慌てているだろうなーーー
そう言いつつ、『うちには関係ないし』っていうのが透けて見えるパパン、超かっけぇ(大笑)
80
お気に入りに追加
3,225
あなたにおすすめの小説

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
異世界じゃスローライフはままならない~聖獣の主人は島育ち~
夏柿シン
ファンタジー
新作≪最弱な彼らに祝福を〜不遇職で導く精霊のリヴァイバル〜≫がwebにて連載開始
【小説第1〜5巻/コミックス第3巻発売中】
海外よりも遠いと言われる日本の小さな離島。
そんな島で愛犬と静かに暮らしていた青年は事故で命を落としてしまう。
死後に彼の前に現れた神様はこう告げた。
「ごめん! 手違いで地球に生まれちゃってた!」
彼は元々異世界で輪廻する魂だった。
異世界でもスローライフ満喫予定の彼の元に現れたのは聖獣になった愛犬。
彼の規格外の力を世界はほっといてくれなかった。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!

転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

誰も要らないなら僕が貰いますが、よろしいでしょうか?
伊東 丘多
ファンタジー
ジャストキルでしか、手に入らないレアな石を取るために冒険します
小さな少年が、独自の方法でスキルアップをして強くなっていく。
そして、田舎の町から王都へ向かいます
登場人物の名前と色
グラン デディーリエ(義母の名字)
8才
若草色の髪 ブルーグリーンの目
アルフ 実父
アダマス 母
エンジュ ミライト
13才 グランの義理姉
桃色の髪 ブルーの瞳
ユーディア ミライト
17才 グランの義理姉
濃い赤紫の髪 ブルーの瞳
コンティ ミライト
7才 グランの義理の弟
フォンシル コンドーラル ベージュ
11才皇太子
ピーター サイマルト
近衛兵 皇太子付き
アダマゼイン 魔王
目が透明
ガーゼル 魔王の側近 女の子
ジャスパー
フロー 食堂宿の人
宝石の名前関係をもじってます。
色とかもあわせて。

【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる