他人の人生押し付けられたけど自由に生きます

鳥類

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やらかしながら進むのが人生だ

モンペが爆誕した

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 私がちょっと(?)錯乱して寝込んだ後から、過保護がさらに加速化した。いや、今回は確かに自分がやらかした事がわかるから、過剰な甘やかしも耐えている。かなりメンタルやられるけど致し方なしかと…耐えている。
 っつーか、私自身、何であんなに大爆発したのか正直わからん。
 アメリアもマリアンヌも見つけたらタダじゃおかねぇ、とは思ってたけど…一足跳びに『お命頂戴!』までいくとは思わんかった。己が怖い…。

 もう絶対あいつには近寄らんどこ…

 うむうむ、と自己完結をしていたら、目の前にフォークに刺さったケーキが現れた。

「ほーらノア、今日はショートケーキだよー」

 …パパンまたもご乱心☆

 私は引き攣った笑顔でそれを食べる。これ、食べないと長引くんだわ。「パパの事嫌いなのね!」っていう、間違った別れ話始めたバカップルみたいになるんだ。

 ーーーどうしてこうなった…!






 とりあえず、公爵家お家にいるとみんなが超絶甘やかし攻撃してくるから、居た堪れなくなって学園に登校した。
 入学当初、まさかここに安らぎを求めるようになるとは夢にも思わんかった。ビックリ。
 そして、数日ぶりに学園に足を踏み入れた訳だが…

 本当、ここも何があった?

 私の姿を見た人間がことごとく目を逸らして物理的に距離を取ろうとするんだが。
 いや、本当何があった?
 胡乱な目付きで左右に控える兄と弟を見るが、奴らは涼しい顔してこの現状に疑問を抱いていない。

 いや、だから何があったんだよ?



 この疑問は、居心地悪いままに午前中の授業を乗り切った後に判明した。

「ポーラス公爵令嬢! ぜひに! ぜひに我らにもご指導をぉぉおっ!!」

 よっしゃ昼飯食お、と食堂へモーゼしながら歩いていると目の前にローブを着たオッサンズが立ちはだかった。

 何これ怖い。競歩で逃げた。

 たどり着いた食堂で優雅(?)にランチしてたらまた来た。しつこい。
 お腹が満たされたので、仕方なく話を聞いてみて…頭を抱えた。

 どうも、私が寝込んでいる間に、お父さまが学園に乗り込んできて…やらかしたらしい。

 お兄さまとアルノルト経由で、私の立場が微妙通り越してヤバい状態だと聞き、そこにきて某クソ女アメリアに会ったせいで私がパニクり寝込んでしまったため…

 ガチ切れしたお父さまは、笑顔で学長室を氷漬けにしたらしいーーー

 …パパンマジご乱心☆

 ちなみに、コレ、学長に娘の立場改善をお願い☆したにも関わらず、『無色のクセに学園来た方が悪いんじゃない?』的なことを言われて完全にキレ散らかした結果らしい。



 しかしここでさらに頭痛を酷くする要因として、学長室(そこだけで収まらず周辺まで)を氷雪の世界と変えたお父さまの青魔法の凄まじさに学長がトゥンク…し、同じく惨状をみた魔法師養成科の教師が平伏し、コレほどの強い青魔法は前代未聞! とか何とかはしゃぎ出した辺りで、未だブリザード背負ったお父さまが一言…


「私がこれほどの魔法を使えるようになったのは、ノアのおかげです」


 …と言う爆弾落としくさられたそうだ。
 そしてそこですかさず左右から兄と弟が氷弾を披露。平伏から五体投地にまで至った輩を冷ややかに眺めながら、お父さまと同じセリフを投げつけたらしい。

 それで、学長はじめ、教師は私を崇め始めるに至り、私に絡んできていた連中は、私に危害を加える=『最恐親子』を敵に回す事に気づき、モーゼ化が捗ったというのがことの顛末だった。




 …いやだから、何してくれてますの?!
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