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人生の黒歴史は大体学生時代に生産される
私は脳筋じゃなーーーい!
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あの時、うまく反論出来なかった…というか、いやいや自分ぶっちゃけ『黒』なんですヨ☆、と言いそうになるのを堪えていたら…
私の『無色説』はあっという間に学園中に広まった。
どこへ行ってもクスクスヒソヒソされるし、あからさまにぶつかってきたり、面と向かって呼び出されてこき下ろされたり…完全にイジメの標的になってしまった。
元々王子と仲が良かった事(超誤解)でもヘイトを集めていたらしく、『色』以外の文句も多くなった。
そんな中、かくいう私はと言えば…
人間、自分より明らかに下の存在が居ると踏みつけたくなるモンだわなぁ…
と、割とどうでも良い感じである。
クスクスヒソヒソや、文句言いに来るヤツに関しては放置しつつ、たまに集団のど真ん中に影トカゲ投入してビビらせてるし、ぶつかってきたヤツは、私からある程度離れた所で足裏固定してコケさせてるので、然程ストレス感じてなかったりする。報復大事☆
そして、これまたご丁寧に兄と弟のところへ『無能な妹(姉)がいてご愁傷さまです』的な忠言(?)をしに行ったヤツは…ブリザード食らったらしい。中々に過激派である☆
下手に訓練場以外で魔法使ったら叱責されるからやめときな、と言ったら『冷気だけなら現行犯でない限り証拠は残らないから平気』と宣った。頭がいいのか悪いのか(笑)
とりあえず、皆の興味が尽きるまでこのままでいいかぁ、と、特に嘆くでもなく淡々と過ごしていた。
それなのにーーー
さて、今日も今日とて『お呼び出し』を受けて体育館裏…じゃなかった、裏庭の人気が無いところへやって参りました。本日は男女入り乱れて6名さま程の集団でございます。
お育ちがよろしいせいか、罵詈雑言にも余りバリエーションが無いため、すでに耳タコな内容である。
右から左に受け流すー、とやっていると…何の反応も返さない私に焦れたのか…集団の中の一人が目新しい事を言い出した。
「…この前、俺の父上に聞いたんだけどさ。ポーラス家って元々戦で功績立てて公爵まで上がった家系なんだってさ。要は、それだけ優秀な青魔法使いを輩出する家柄って事なんだよ。先の戦でもポーラス家の方が活躍して、王家からも褒賞とか貰ったらしいよ」
関係ない奴が我が家の自慢始めおったぞ。しかし、そんだけ優秀な家なんかー。へー知らんかったわー。
「だけどさ…ここ二代は…特に目立った功績って無いよな。もしかしたら…」
今のご当主、大した力無いんじゃ無いかーーー?
…ナンデスト?
「あぁ、それで…王家と縁を繋ぎたいから…こんな『無能』でも残してるのか。王子に媚び売って婚約者の座を狙ってるって訳…」
ドゴォッ!!
私はにこやかに扇を引き抜く。ちなみに背後の木の幹には穴が開きました。
「ふふ…面白い事を仰いますのね…? うちの、お父さまが、何ですって?」
もういっぺん言ってみろ? 貴様誰を貶めた?
ドゴっ! ドゴッ! と、影で強度補強した扇子を身体強化を発動して幹にめり込ませる。
「わたくし、確かに皆さまに自慢できる『色』は持っておりませんけども…『魔法を発動出来ない』訳ではございませんのよ…?」
これ以上無いほど優しーーい声で問いかける。
「さぁ、何のお話でしたかしら…? 続きを教えてくださる?」
内容によっては貴様らの頭に風穴開くけどな? よく考えて発言しろよ? うちのお父さまバカにしたんやからそれなりの覚悟持って来とるんやろ? さぁさぁさぁ! と、言うような事を遠回しにお上品に伝えてあげました。私優しい。
ちなみに扇子を手のひらピシピシは仕様です。
ーーーこの後、私に直接絡んでくる輩はいなくなりました☆
どうも、何ちゃって無色の魔法使いです☆
私の『無色説』はあっという間に学園中に広まった。
どこへ行ってもクスクスヒソヒソされるし、あからさまにぶつかってきたり、面と向かって呼び出されてこき下ろされたり…完全にイジメの標的になってしまった。
元々王子と仲が良かった事(超誤解)でもヘイトを集めていたらしく、『色』以外の文句も多くなった。
そんな中、かくいう私はと言えば…
人間、自分より明らかに下の存在が居ると踏みつけたくなるモンだわなぁ…
と、割とどうでも良い感じである。
クスクスヒソヒソや、文句言いに来るヤツに関しては放置しつつ、たまに集団のど真ん中に影トカゲ投入してビビらせてるし、ぶつかってきたヤツは、私からある程度離れた所で足裏固定してコケさせてるので、然程ストレス感じてなかったりする。報復大事☆
そして、これまたご丁寧に兄と弟のところへ『無能な妹(姉)がいてご愁傷さまです』的な忠言(?)をしに行ったヤツは…ブリザード食らったらしい。中々に過激派である☆
下手に訓練場以外で魔法使ったら叱責されるからやめときな、と言ったら『冷気だけなら現行犯でない限り証拠は残らないから平気』と宣った。頭がいいのか悪いのか(笑)
とりあえず、皆の興味が尽きるまでこのままでいいかぁ、と、特に嘆くでもなく淡々と過ごしていた。
それなのにーーー
さて、今日も今日とて『お呼び出し』を受けて体育館裏…じゃなかった、裏庭の人気が無いところへやって参りました。本日は男女入り乱れて6名さま程の集団でございます。
お育ちがよろしいせいか、罵詈雑言にも余りバリエーションが無いため、すでに耳タコな内容である。
右から左に受け流すー、とやっていると…何の反応も返さない私に焦れたのか…集団の中の一人が目新しい事を言い出した。
「…この前、俺の父上に聞いたんだけどさ。ポーラス家って元々戦で功績立てて公爵まで上がった家系なんだってさ。要は、それだけ優秀な青魔法使いを輩出する家柄って事なんだよ。先の戦でもポーラス家の方が活躍して、王家からも褒賞とか貰ったらしいよ」
関係ない奴が我が家の自慢始めおったぞ。しかし、そんだけ優秀な家なんかー。へー知らんかったわー。
「だけどさ…ここ二代は…特に目立った功績って無いよな。もしかしたら…」
今のご当主、大した力無いんじゃ無いかーーー?
…ナンデスト?
「あぁ、それで…王家と縁を繋ぎたいから…こんな『無能』でも残してるのか。王子に媚び売って婚約者の座を狙ってるって訳…」
ドゴォッ!!
私はにこやかに扇を引き抜く。ちなみに背後の木の幹には穴が開きました。
「ふふ…面白い事を仰いますのね…? うちの、お父さまが、何ですって?」
もういっぺん言ってみろ? 貴様誰を貶めた?
ドゴっ! ドゴッ! と、影で強度補強した扇子を身体強化を発動して幹にめり込ませる。
「わたくし、確かに皆さまに自慢できる『色』は持っておりませんけども…『魔法を発動出来ない』訳ではございませんのよ…?」
これ以上無いほど優しーーい声で問いかける。
「さぁ、何のお話でしたかしら…? 続きを教えてくださる?」
内容によっては貴様らの頭に風穴開くけどな? よく考えて発言しろよ? うちのお父さまバカにしたんやからそれなりの覚悟持って来とるんやろ? さぁさぁさぁ! と、言うような事を遠回しにお上品に伝えてあげました。私優しい。
ちなみに扇子を手のひらピシピシは仕様です。
ーーーこの後、私に直接絡んでくる輩はいなくなりました☆
どうも、何ちゃって無色の魔法使いです☆
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