他人の人生押し付けられたけど自由に生きます

鳥類

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試練の多い人生を歩むらしい

弟は割とオオモノである

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「…あー…と。その…先程の要求については…了解した。したんだが…あの…な…?」

 公爵さまがしどろもどろである。どうしたどうした。
 見てる分には楽しいが、高位貴族としての威厳的にはどうなんだろう。いや、見てる分には楽しいんだよ、美形は何してても絵になるからね!

「まだなにかきめなくてはならないことがありましたか?」

 楽しいけどそろそろ帰りたい。だって多分アルノルトくんがやらかしたもん。背中から臭いが漂ってくるもん。

「いや…そうじゃなくて…その…私のことは…」

 何かもごもご言うておられます。聞こえませんですよ。
 公爵家に迷惑かけんなって話かな?

「あの、アルノルトについては、まだぞくせいのいろがわかりませんし、もし、あおだったとしたら、そうぞくけんはなくていいので、できればこのいえのこどもとしてうけいれてやってもらえませんか?」

 間違いなく公爵さまの血を引いてない事はわかったけど、青の魔力が発現しさえすればこのうちの子として育てる事は可能だろう。
 後継としての権利は最初から放棄させて、異母兄の補佐となれるよう教育していけば良いんじゃ無いかな。まだまだ赤ちゃんですから矯正可能ですよ、きっと☆

「えっ…?! あっ、そっ、そうだな…うん、わかった。ノアの言う通りにしよう。…で、その…ノアは…? ノアは…どうするんだ…?」

 …どうする、とな? どうするとはどう言う事だ?

「わたしですか? わたしは…とりあえず、じかつできるようになったらへいみんになって、コッソリかげまほうをつかいながらたのしくいきていこうかと…」

「「「ダメだ(です)っ!!!」」」

 おっふ、三人いっぺんに叫ばれたよ。本当仲良いねおたくら。だけどさぁ…

「ふえっ…ふっ…ふぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!!」

 まぁ、こうなりますよねー。

「おいっ! アルノルトが泣き出したぞ?!」
「お黙りなさいゲイル! あなたの大声で余計泣きます!」
「…セバスチャン…ゲイルを呼び捨てになってるぞ…」
「今はそんな事どうでも良いのです旦那さま! とりあえずどこか落ち着ける部屋へノアさまとアルノルトさまをご案内しなければ!」

 大人三人がわちゃわちゃしてます。そして執事さんマジでセバスチャンなんですね。感無量です。
 だが、今はそれどころじゃ無いんだよなぁ。こうなったからには帰るより先に何とかせねばねー。

「あのー…すみませんが、オムツとミルクもおねがいできますか? さっきからすごくきょうれつなにおいがせなかからただよってきてるので」

 セバスチャンさんが凄い勢いで走っていきました。わぁすごーい。

 この後、出してスッキリ飲んでまったりなアルノルトはご機嫌でお休みあそばされました。もちろん私の背中で。降ろすと泣くぜ☆






「…ノア…。君も…ポーラス家の人間として…私の娘として生きないか…?」
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