12 / 83
試練の多い人生を歩むらしい
ナイスミドルが撃沈したよ
しおりを挟む
こうして、ナイスミドルから魔力講義やコントロールの仕方を習いつつ、私の餓死阻止作戦(畑づくり)を手伝ってもらい、餌付けも継続でやっとこさまともな幼児に見えるようになった今日この頃。
「…お前の場合…そろそろ魔力に色が付くハズだ」
私の属性が明らかになりそうです。
「本来であれば、3歳頃から徐々に魔力を感じさせてからコントロールを覚えさせ、鑑定用の水晶に触れさせる事で魔力属性を調べるんだ」
普通は何もせずに使いこなせないんだよ…と、ちょっとお疲れ気味のナイスミドル。大丈夫? キュウリ食べる?
「そんで、属性を調べた上で、その属性にあった魔法を教えて、それを使うことで初めて魔力に色がつく。一度色が付けばその感覚を覚えられるから、それからはある程度自由に属性魔法を使う事が出来るようになる」
なるほど。そう言う手順か。
「多属性の場合、それぞれにあった魔法を使うんだが、不思議とどちらかに力が偏るんだ。まぁ弱くたって多数使えるのは羨ましいがな」
…一種類ないしは身体強化しか使えないんですね。さすが脳筋…。
「だが…全てにおいて規格外なお前は…恐らく放っておいても勝手に持っている属性が発現するハズだ」
基本的に上手くコントロール出来るようになると、水晶使う前に何となくわかるそうだ。まぁ、どっちみち親が持ってる属性のどれかだろうから、ある程度候補は限られるしな。
「…お前…自分の魔力の色…わかるか…?」
「…くろ」
ナイスミドルが目の前で崩れ落ちたーーー
「私の属性で、父親の血を引いてないってバレちゃうんですか」
所長さんが別の資料を見ながら説明してくれる。
「そうです。ポーラス公爵の属性色は青と緑。強いのは青の方です。そもそも、公爵家は青の魔法の第一人者の家系です」
属性は基本的に親が持つモノが受け継がれていくが、稀にそれ以外の属性が発現する事もあるそうだ。まぁ、遡っていけばご先祖の誰かが持ってた因子が出てくるってだけだろう。いわゆる隔世遺伝ってヤツだ。
「へぇー。でも、本当の父親もポーラス家の人間ですよね? なら、もちろん青持ちでしょう?」
「えぇ。本当の父親…公爵の弟の属性色は青…青のみだと周囲には言っています」
「一つしか受け継がなかった、と言う事ですか?」
「いいえ。もう一つ持っています。そして、それは余り対外的に公表したくない色だったんです」
プラネタリア王国において、主たる属性色は赤・青・緑・黄の四色。それに王族のみが行使できる白。
「対外的にはこの五色です。ですが、これ以外に実はもう一色あるんです」
それが…『黒』
「実は、この黒、何で無いものとされてるかと言うと、滅多に受け継がれない上、主色として発現する確率がめちゃくちゃ低くて、どう言った系統の魔法なのかわからないんですよ」
要はレアすぎて嫌厭されてるらしい。
「後、水晶に現れる感じもおどろおどろしいらしく、黒が出た場合は速やかに見なかったフリをして、もう一つ受け継いでいればそちらを猛練習してモノにするか、身体強化特化で腕っ節勝負に賭けるようです」
必死かよ(大笑)
「…と、言う事はもしかして…?」
「お察しの通りです。弟は青と黒。さらに他国の姫は属性を持たない。そして…あなたに受け継がれるのは…」
どうも、皆びっくり黒の魔法使いです☆
「…お前の場合…そろそろ魔力に色が付くハズだ」
私の属性が明らかになりそうです。
「本来であれば、3歳頃から徐々に魔力を感じさせてからコントロールを覚えさせ、鑑定用の水晶に触れさせる事で魔力属性を調べるんだ」
普通は何もせずに使いこなせないんだよ…と、ちょっとお疲れ気味のナイスミドル。大丈夫? キュウリ食べる?
「そんで、属性を調べた上で、その属性にあった魔法を教えて、それを使うことで初めて魔力に色がつく。一度色が付けばその感覚を覚えられるから、それからはある程度自由に属性魔法を使う事が出来るようになる」
なるほど。そう言う手順か。
「多属性の場合、それぞれにあった魔法を使うんだが、不思議とどちらかに力が偏るんだ。まぁ弱くたって多数使えるのは羨ましいがな」
…一種類ないしは身体強化しか使えないんですね。さすが脳筋…。
「だが…全てにおいて規格外なお前は…恐らく放っておいても勝手に持っている属性が発現するハズだ」
基本的に上手くコントロール出来るようになると、水晶使う前に何となくわかるそうだ。まぁ、どっちみち親が持ってる属性のどれかだろうから、ある程度候補は限られるしな。
「…お前…自分の魔力の色…わかるか…?」
「…くろ」
ナイスミドルが目の前で崩れ落ちたーーー
「私の属性で、父親の血を引いてないってバレちゃうんですか」
所長さんが別の資料を見ながら説明してくれる。
「そうです。ポーラス公爵の属性色は青と緑。強いのは青の方です。そもそも、公爵家は青の魔法の第一人者の家系です」
属性は基本的に親が持つモノが受け継がれていくが、稀にそれ以外の属性が発現する事もあるそうだ。まぁ、遡っていけばご先祖の誰かが持ってた因子が出てくるってだけだろう。いわゆる隔世遺伝ってヤツだ。
「へぇー。でも、本当の父親もポーラス家の人間ですよね? なら、もちろん青持ちでしょう?」
「えぇ。本当の父親…公爵の弟の属性色は青…青のみだと周囲には言っています」
「一つしか受け継がなかった、と言う事ですか?」
「いいえ。もう一つ持っています。そして、それは余り対外的に公表したくない色だったんです」
プラネタリア王国において、主たる属性色は赤・青・緑・黄の四色。それに王族のみが行使できる白。
「対外的にはこの五色です。ですが、これ以外に実はもう一色あるんです」
それが…『黒』
「実は、この黒、何で無いものとされてるかと言うと、滅多に受け継がれない上、主色として発現する確率がめちゃくちゃ低くて、どう言った系統の魔法なのかわからないんですよ」
要はレアすぎて嫌厭されてるらしい。
「後、水晶に現れる感じもおどろおどろしいらしく、黒が出た場合は速やかに見なかったフリをして、もう一つ受け継いでいればそちらを猛練習してモノにするか、身体強化特化で腕っ節勝負に賭けるようです」
必死かよ(大笑)
「…と、言う事はもしかして…?」
「お察しの通りです。弟は青と黒。さらに他国の姫は属性を持たない。そして…あなたに受け継がれるのは…」
どうも、皆びっくり黒の魔法使いです☆
66
お気に入りに追加
3,228
あなたにおすすめの小説

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
悪役令嬢の追放エンド………修道院が無いじゃない!(はっ!?ここを楽園にしましょう♪
naturalsoft
ファンタジー
シオン・アクエリアス公爵令嬢は転生者であった。そして、同じく転生者であるヒロインに負けて、北方にある辺境の国内で1番厳しいと呼ばれる修道院へ送られる事となった。
「きぃーーーー!!!!!私は負けておりませんわ!イベントの強制力に負けたのですわ!覚えてらっしゃいーーーー!!!!!」
そして、目的地まで運ばれて着いてみると………
「はて?修道院がありませんわ?」
why!?
えっ、領主が修道院や孤児院が無いのにあると言って、不正に補助金を着服しているって?
どこの現代社会でもある不正をしてんのよーーーーー!!!!!!
※ジャンルをファンタジーに変更しました。

【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。


転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる