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試練の多い人生を歩むらしい
新しい人生始まりました
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「娘なんて必要ないわ。でもまぁ…そのうち役に立つかもしれないし、適当に育てておいて」
(…コレが母親かぁ…。そりゃそのうちグレるわな)
乳母らしきおばあちゃんに抱っこされて、やたらと広い屋敷の趣味悪い派手派手扉を開けた先、キラキラを通り越してギラギラした金髪のオバサンが私に向かって言い捨てた。
乳母のおばあちゃんは何とかとりなそうとしてくれてるようだけど、別に良いんだよねー。こんなオバサンに面倒見てもらいたくないし。だってそのうち虐待してきそうじゃない?あの扇子とかでしばかれたりしたら嫌じゃん?
それなら今のままがいいもんねー。
「あぁ…申し訳ありませんお嬢さま…。私の力が及ばないばかりに」
おばあちゃんはがっくりと肩を落として来た道を辿る。
派手派手デカ御殿(私命名)から出てしばらくすると私が育てられてる屋敷が見えてきた。
「…こんな…離宮の隅の狭苦しい所で…。公爵家の姫ともあろうお方が…!」
と、おばあちゃんが泣き出しちゃったけど…いやいやいやいや、十分デカイっすからね? 6部屋以上あったら私の感覚だと豪邸ですからね? めっちゃ十分じゃね?
とりあえずギラギラオバサンのせいで目が疲れたし、お昼寝しちゃおーっと。
うとうとしながら、私は自分がここに生まれる事になった経緯を思い出していたーーー
「…えーっと…ここは…どこだ…?」
どこもかしこも白いけど、まるで役所の待合室のような場所に私は立っていた。
周りには沢山の人が居るが、受付番号表なのか、よくわからないが色とりどりのカードを持っている。そのうち受付窓口へと進み、別のどこかへと行っている。
さて、どうするべきかな…総合案内的な所は無いかな…とキョロキョロしていると、後ろから声をかけられた。
「あの、初ご臨終の方ですか?」
「へぇっ?! はぃっ、あの…た…多分…?」
…初ご臨終…え、ご臨終…した気はする。うん、夫と子どもに看取られたわ、そう言えば。しかし初ご臨終て何…?
私が密かにパニックになっていると、声をかけてくれた黒いスーツのお兄ちゃんがタブレット端末を操作しながら話してくれるに、
ここは『転生管理課』というところで、死んだ魂が戻ってくるところらしい。
で、魂って何回も転生するんだってさ。輪廻転生ってホントだったんだね。
それぞれの人生(人以外の場合もあるらしい)をどう生きたかによって、その魂の格が決まり、それぞれの魂の質に応じた転生回数を経たのちに『浄化』されるらしい。浄化された魂は全く別の魂となって、またどこかの世界へおくられる事もあるし、永遠の楽園じゃ無いけど、穏やかなところで揺蕩ったりしてるそうだ。
で、私はどうも浄化後初のご臨終で、映えある一度目の人生を終えて戻って来た…と、言う事らしい。
「このカードを持って、二番の窓口へ行ってください」
タブレットが一瞬強い光を出したかと思うと、目の前に白っぽいカードが浮かんでいたので、恐る恐る手に取り、お兄ちゃんにお礼を言って二番の窓口へと足を進めた。
「あ、初ご臨終の方ですかー。カードお預かりしますねー」
しばらくお待ちください、と言われたので窓口の前で大人しく待っていると、何だか受付内が慌ただしいようだ。忙しいのかなー、とのんびり待っていると「この緑の線に沿って行って、18番と書いてある扉へ入ってください」と言われてカードを返された。
指示に従って白い廊下を進むと、それぞれ番号が書かれた扉が左右に並んでいる。
私と同じようにカードを握って扉へと入っていく人を横目に18番と書かれた扉の前に立った。
「…そのまま入っていいのかな…?」
チラッと右を見ると、少し離れたところの扉をノックも無しに開けて迷いなく入っていく人が見える。
このままここにいても仕方ないし…と、一度深呼吸をして扉を開いた。
(…コレが母親かぁ…。そりゃそのうちグレるわな)
乳母らしきおばあちゃんに抱っこされて、やたらと広い屋敷の趣味悪い派手派手扉を開けた先、キラキラを通り越してギラギラした金髪のオバサンが私に向かって言い捨てた。
乳母のおばあちゃんは何とかとりなそうとしてくれてるようだけど、別に良いんだよねー。こんなオバサンに面倒見てもらいたくないし。だってそのうち虐待してきそうじゃない?あの扇子とかでしばかれたりしたら嫌じゃん?
それなら今のままがいいもんねー。
「あぁ…申し訳ありませんお嬢さま…。私の力が及ばないばかりに」
おばあちゃんはがっくりと肩を落として来た道を辿る。
派手派手デカ御殿(私命名)から出てしばらくすると私が育てられてる屋敷が見えてきた。
「…こんな…離宮の隅の狭苦しい所で…。公爵家の姫ともあろうお方が…!」
と、おばあちゃんが泣き出しちゃったけど…いやいやいやいや、十分デカイっすからね? 6部屋以上あったら私の感覚だと豪邸ですからね? めっちゃ十分じゃね?
とりあえずギラギラオバサンのせいで目が疲れたし、お昼寝しちゃおーっと。
うとうとしながら、私は自分がここに生まれる事になった経緯を思い出していたーーー
「…えーっと…ここは…どこだ…?」
どこもかしこも白いけど、まるで役所の待合室のような場所に私は立っていた。
周りには沢山の人が居るが、受付番号表なのか、よくわからないが色とりどりのカードを持っている。そのうち受付窓口へと進み、別のどこかへと行っている。
さて、どうするべきかな…総合案内的な所は無いかな…とキョロキョロしていると、後ろから声をかけられた。
「あの、初ご臨終の方ですか?」
「へぇっ?! はぃっ、あの…た…多分…?」
…初ご臨終…え、ご臨終…した気はする。うん、夫と子どもに看取られたわ、そう言えば。しかし初ご臨終て何…?
私が密かにパニックになっていると、声をかけてくれた黒いスーツのお兄ちゃんがタブレット端末を操作しながら話してくれるに、
ここは『転生管理課』というところで、死んだ魂が戻ってくるところらしい。
で、魂って何回も転生するんだってさ。輪廻転生ってホントだったんだね。
それぞれの人生(人以外の場合もあるらしい)をどう生きたかによって、その魂の格が決まり、それぞれの魂の質に応じた転生回数を経たのちに『浄化』されるらしい。浄化された魂は全く別の魂となって、またどこかの世界へおくられる事もあるし、永遠の楽園じゃ無いけど、穏やかなところで揺蕩ったりしてるそうだ。
で、私はどうも浄化後初のご臨終で、映えある一度目の人生を終えて戻って来た…と、言う事らしい。
「このカードを持って、二番の窓口へ行ってください」
タブレットが一瞬強い光を出したかと思うと、目の前に白っぽいカードが浮かんでいたので、恐る恐る手に取り、お兄ちゃんにお礼を言って二番の窓口へと足を進めた。
「あ、初ご臨終の方ですかー。カードお預かりしますねー」
しばらくお待ちください、と言われたので窓口の前で大人しく待っていると、何だか受付内が慌ただしいようだ。忙しいのかなー、とのんびり待っていると「この緑の線に沿って行って、18番と書いてある扉へ入ってください」と言われてカードを返された。
指示に従って白い廊下を進むと、それぞれ番号が書かれた扉が左右に並んでいる。
私と同じようにカードを握って扉へと入っていく人を横目に18番と書かれた扉の前に立った。
「…そのまま入っていいのかな…?」
チラッと右を見ると、少し離れたところの扉をノックも無しに開けて迷いなく入っていく人が見える。
このままここにいても仕方ないし…と、一度深呼吸をして扉を開いた。
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