24 / 31
傍にいて
しおりを挟む
最近、お互いが忙しくてすれ違い。仕事が終わって家に帰っても疲れてまともに飯も食わずにシャワー浴びて速攻で寝てしまう。
そんな状態だからあいつとは音信不通状態。
連絡も出来ない状態だからそろそろ連絡しないとマズイとは思うんだが...
あいつがキレてるだろうなとか、愛想つかされそうとか、考えなくもないんだが行動に移せなくて我ながら情けない。
1ヶ月、2ヶ月と音信不通状態が続けば流石にヤバイとは思う。
このまま音信不通を続けていたら自然消滅しそうだなとか思い始めるんだが、色々とたて込んでてて連絡も出来ない。
フラれたらそれまでか...
なんて絶望的な考えが浮かぶ。それも仕方がないことなんだろう。
あいつとは高校の時からの付き合いで、お互い違う仕事へと進んだ。
高校の時の俺たちはお互いいがみ合っていた、ケンカだって何度もしてきた。
お互いが役職もちで対立してしまうのは仕方がないとは思っていた。
ただ、あいつは仕事は出来るしっかりしたヤツなのでそこはリスペクトしていた。
そんな関係だった俺たちが付き合うなんて思いもよらなかったがな。
きっかけは転校生か。なにかと問題を起こすヤツが転校してきてあいつが被害にあった。
一番弱ってるときに俺が手を貸して助けたのがきっかけで付き合い始めたんだっけ...。
物思いに耽りながらマンションの階段を上がって自分の部屋へと向かえば玄関の前で佇む姿が見えた。
誰だ?
なんて思いながら近づけばあいつだった。
「おかえり」
俺に気が付いたのか小さく笑い言ってくる。
「おう、ただいま。悪い待たせただろ?入れよ」
急いで鍵を開けて中に入るように促せば小さく頷いて中に入る。俺も入り扉を閉めて鍵を掛ければ、コツリと背中に何かがあった。
「会いたかった」
ポツリと呟かれた言葉が重くのし掛かった。
「悪い、全然連絡できなくて」
俺の言葉に首を振る。
「なぁ、ちょっと放せ」
俺が言えば素直に放すから俺は向きを変え抱き締めた。
ほぅと小さくは吐き出される吐息。
「会いたかった、こうやって抱き締めたかった」
抱き締めたその身体の肩に顔を埋め告げる。背中に回された手がぎゅっと服を掴む。
「今夜はずっと傍にいて欲しい」
こいつにしては珍しい言葉を口にする。
それは、こいつをそれだけ放置して寂しい思いをさせたと言うこと。
「泊まってけよ。今夜はずっと傍にいるから」
俺が言えばコクリと頷く。
俺は抱き締めてる身体を放し頬に手を添えそっとキスをした。
部屋の中に入り、俺はこいつが満足するまで、納得するまで抱き締めていた。
久しぶりに会ったあいつは少し痩せてたけどあの頃と変わらぬ笑みを浮かべていた。
Fin
そんな状態だからあいつとは音信不通状態。
連絡も出来ない状態だからそろそろ連絡しないとマズイとは思うんだが...
あいつがキレてるだろうなとか、愛想つかされそうとか、考えなくもないんだが行動に移せなくて我ながら情けない。
1ヶ月、2ヶ月と音信不通状態が続けば流石にヤバイとは思う。
このまま音信不通を続けていたら自然消滅しそうだなとか思い始めるんだが、色々とたて込んでてて連絡も出来ない。
フラれたらそれまでか...
なんて絶望的な考えが浮かぶ。それも仕方がないことなんだろう。
あいつとは高校の時からの付き合いで、お互い違う仕事へと進んだ。
高校の時の俺たちはお互いいがみ合っていた、ケンカだって何度もしてきた。
お互いが役職もちで対立してしまうのは仕方がないとは思っていた。
ただ、あいつは仕事は出来るしっかりしたヤツなのでそこはリスペクトしていた。
そんな関係だった俺たちが付き合うなんて思いもよらなかったがな。
きっかけは転校生か。なにかと問題を起こすヤツが転校してきてあいつが被害にあった。
一番弱ってるときに俺が手を貸して助けたのがきっかけで付き合い始めたんだっけ...。
物思いに耽りながらマンションの階段を上がって自分の部屋へと向かえば玄関の前で佇む姿が見えた。
誰だ?
なんて思いながら近づけばあいつだった。
「おかえり」
俺に気が付いたのか小さく笑い言ってくる。
「おう、ただいま。悪い待たせただろ?入れよ」
急いで鍵を開けて中に入るように促せば小さく頷いて中に入る。俺も入り扉を閉めて鍵を掛ければ、コツリと背中に何かがあった。
「会いたかった」
ポツリと呟かれた言葉が重くのし掛かった。
「悪い、全然連絡できなくて」
俺の言葉に首を振る。
「なぁ、ちょっと放せ」
俺が言えば素直に放すから俺は向きを変え抱き締めた。
ほぅと小さくは吐き出される吐息。
「会いたかった、こうやって抱き締めたかった」
抱き締めたその身体の肩に顔を埋め告げる。背中に回された手がぎゅっと服を掴む。
「今夜はずっと傍にいて欲しい」
こいつにしては珍しい言葉を口にする。
それは、こいつをそれだけ放置して寂しい思いをさせたと言うこと。
「泊まってけよ。今夜はずっと傍にいるから」
俺が言えばコクリと頷く。
俺は抱き締めてる身体を放し頬に手を添えそっとキスをした。
部屋の中に入り、俺はこいつが満足するまで、納得するまで抱き締めていた。
久しぶりに会ったあいつは少し痩せてたけどあの頃と変わらぬ笑みを浮かべていた。
Fin
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる