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おめでとう
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君におめでとうを伝えよう。
君にありがとうを伝えよう。
君に総ての思いを伝えよう。
「なぁ、柳ぃ」
俺はダメもとで本を読んでいる柳を呼んでみる。本を読んでるときの柳は集中しすぎて周りの声など届かないのだ。
「ん~?なに~?」
おっ珍しい。
今日はすぐに返事が返ってきた。
「明日は誕生日だろ?どっかに行こうか?」
そういっても祝日でしかも3連休だからどこも混むだろうけど。
「ん~、いい」
なんだかなぁ~
俺が考えてたまんまの返事が返ってきた。
「あっさりだなぁ。俺と出かけたくないのかよ」
そうだったらちょっと…イヤ、だいぶ悲しいぞ。
「そうじゃないって。どうせ誕生日って言っても何も変わらないだろ?それに…」
それに?
「それになんだよ」
気になるんだけど?他に用事があるとか?
「どうでもいいだろ」
なんだ?気になる
「デートなのか?」
俺以外に誰とデートなんだ?麻衣ちゃんか?
「バ…バカヤロー!お前以外に誰とデートするんだよ!そうじゃなくて…」
??なんだ?
「なんだよ?白状しろって」
気になってしょうがねぇじゃん。
「どうせ一緒にいるんだったら混むとこに行かなくても家にいればいいじゃん。その方が落ち着くし…」
そりゃ確かにそうだ。
「柳がいいならいいんだけど…。本当にいいのか?」
俺だったらどこへでも着いてくぞ?
「俺はゆっくりお前と二人っきりの誕生日が過ごしたいんだよ!」
柳…
「本当にそれでいいのか?」
すっごい嬉しんだけどさ。
「俺が良いて言ってんだから良いんだよバーカ」
そうだな。本人がいいならいいか。
「だったら明日はゆっくりしよう。柳のために腕を振るって料理も作るぜ」
って、いつも作ってるけどさ。
「いつもと同じでいいんだって。誕生日だからって大袈裟なんだよバーカ」
うわ、ひど!
「いいじゃねかよ。柳が生まれてきた大事な日なんだぜ?そんな日ぐらい盛大にしてもよ」
柳が同じ時に生まれてきたから俺たちは出会えたんだ。だからありがとう。
「まぁ、それはお前に任せるよ」
よっしゃぁ~!!
腕を振るって作ってやるぜ。
「柳、好きだぜ」
だからありがとう。俺が好きでいるのを許してくれて。俺を好きでいてくれてありがとう。
「バーカ。お前なんか嫌いだよ」
ひど!柳のやつ人のことおちょくりやがって
「柳の嘘つき。俺には好きって聞こえたぜ」
俺はすかさず柳から本を取り上げると唇にキスをした。
「嫌いだね」
クスクスと笑いながら柳の腕が首に回される。俺たちは再びキスをするために唇を重ねた。
君にありがとうを伝えよう。
君に好きだと伝えよう。
君に思いを伝え続けよう。
Fin
君にありがとうを伝えよう。
君に総ての思いを伝えよう。
「なぁ、柳ぃ」
俺はダメもとで本を読んでいる柳を呼んでみる。本を読んでるときの柳は集中しすぎて周りの声など届かないのだ。
「ん~?なに~?」
おっ珍しい。
今日はすぐに返事が返ってきた。
「明日は誕生日だろ?どっかに行こうか?」
そういっても祝日でしかも3連休だからどこも混むだろうけど。
「ん~、いい」
なんだかなぁ~
俺が考えてたまんまの返事が返ってきた。
「あっさりだなぁ。俺と出かけたくないのかよ」
そうだったらちょっと…イヤ、だいぶ悲しいぞ。
「そうじゃないって。どうせ誕生日って言っても何も変わらないだろ?それに…」
それに?
「それになんだよ」
気になるんだけど?他に用事があるとか?
「どうでもいいだろ」
なんだ?気になる
「デートなのか?」
俺以外に誰とデートなんだ?麻衣ちゃんか?
「バ…バカヤロー!お前以外に誰とデートするんだよ!そうじゃなくて…」
??なんだ?
「なんだよ?白状しろって」
気になってしょうがねぇじゃん。
「どうせ一緒にいるんだったら混むとこに行かなくても家にいればいいじゃん。その方が落ち着くし…」
そりゃ確かにそうだ。
「柳がいいならいいんだけど…。本当にいいのか?」
俺だったらどこへでも着いてくぞ?
「俺はゆっくりお前と二人っきりの誕生日が過ごしたいんだよ!」
柳…
「本当にそれでいいのか?」
すっごい嬉しんだけどさ。
「俺が良いて言ってんだから良いんだよバーカ」
そうだな。本人がいいならいいか。
「だったら明日はゆっくりしよう。柳のために腕を振るって料理も作るぜ」
って、いつも作ってるけどさ。
「いつもと同じでいいんだって。誕生日だからって大袈裟なんだよバーカ」
うわ、ひど!
「いいじゃねかよ。柳が生まれてきた大事な日なんだぜ?そんな日ぐらい盛大にしてもよ」
柳が同じ時に生まれてきたから俺たちは出会えたんだ。だからありがとう。
「まぁ、それはお前に任せるよ」
よっしゃぁ~!!
腕を振るって作ってやるぜ。
「柳、好きだぜ」
だからありがとう。俺が好きでいるのを許してくれて。俺を好きでいてくれてありがとう。
「バーカ。お前なんか嫌いだよ」
ひど!柳のやつ人のことおちょくりやがって
「柳の嘘つき。俺には好きって聞こえたぜ」
俺はすかさず柳から本を取り上げると唇にキスをした。
「嫌いだね」
クスクスと笑いながら柳の腕が首に回される。俺たちは再びキスをするために唇を重ねた。
君にありがとうを伝えよう。
君に好きだと伝えよう。
君に思いを伝え続けよう。
Fin
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