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とどのつまりは?

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「きーくーちー!」
爆笑してる俺に苛立ち梅村が拳を振り上げんとする。

「お前ホントに興味無さすぎだろ。尚、佑依、ネタバらしいしてやれや。こいつがキレる前に」
笑いを堪えながら部屋の中でいちゃこらして、梅村にハレンチだと叫ばれていた2人に声をかける。

俺の言葉に梅村の頭には?がたくさん浮かんでるのがわかる。


「ちぇ、もう少し遊んでたかったのにぃ」
「この姿見て気づかないとか、どんだけ侑司にしか興味ねぇんだよヒナ」
俺の言葉で2人が文句をいいながらも変装を解く。

「えっ?えっ?えぇぇぇ!!!」

変装を解いた2人を見て梅村が驚きで声をあげる。ポカーンと開いた口は顎が外れそうだ。

「嘘、だろ?」
そう呟き俺と2人を交互に見る。口をパクパクさせてなにか言いたげだけど言葉にできぬらしい。

「尚也と佑依斗だ。マジで気づいてなかったんだなお前」
口をパクパクさせてる梅村に説明してやればコクコクと何度も頷く。

「あっ、因みにいかがわしいことはマジでしてないよぉ。首元にある傷と手の甲の傷を見て言ってただけだもん」
なんて、佑依がいう。
「それ、さっきできたヤツだろうが。ちゃんと消毒しろよ」
俺が呆れながら言えば

「いや、消毒してる最中だったんだよ」
消毒液を見せながら尚がいう。
「やだなぁ、梅ちゃんったら勘違い」
「欲求不満ですか?」
鍋谷と二村がそんなことをいう。


あーあ。コイツら自分で爆弾を落としたな。


「てめぇら、ぶっ殺す!」
梅村の低い声。


「やっ、梅ちゃん待って」
「会長、落ち着きましょう」
鍋谷と二村が顔をひきつらせていうが既に遅し。
「うるせぇ~!!」
梅村のそんな声と
「イヤぁ~」
「ごめんなさ~い」
鍋谷と二村の悲鳴が部屋の中に響き渡った。


10分後、屍になった鍋谷と二村から梅村を引き離した。


「どういうことだよ。説明はねぇのか?」
俺に押さえ込まれながら俺を睨み付けてくる梅村。このままだと確実に俺に拳が飛んでくるなっていう状態。

「変装してる方がなにかと動きやすいんだよ。コイツらはコイツらで色々と動いてるからな。あとは、まぁお前を守るためだな」
だから、簡単に説明してやる。コイツらにはコイツらの事情があり変装してるわけだしな。

「別にゆうちゃんに言われたわけじゃないんだよぉ」
「俺たちが生徒会にいるのは偶然だ。ホント、役員なんかなるなんて予定外だ」
尚と佑依が溜め息混じりにいう。

そう、真面目にコイツらが生徒会の役員になったのは偶然だったんだ。鍋と二村は自分から風紀に来たけどな。だから、余計に地味な見た目の生徒に変装してるわけだ。

「全然気付かなかった」
理由を聞いてガックリと肩を落とす梅村。
「まぁ、しょうがねぇだろ。人に干渉されるのが嫌いなお前だ。人に関わるのも嫌がるときあるからな」


そう、この男は人に干渉されるのもするものイヤなのだ。まぁ、俺にはバリバリに干渉してきてたけどな。


俺の言葉にますます肩を落とし項垂れる梅村だった。


もう少し回りを見ようや梅村。


せめて同学年だけでもよぉ。


なんて思うが、きっとムリだろうな。


と思う自分がいた。


Fin



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