156 / 171
いい加減にしろ!
しおりを挟む
「クソッ、お前、一発殴られろ侑司!」
苛立ったままの状態で、菊池に向かって拳を何度も振るうが、一向にあたりやしねぇ。
「当たったらいてぇだろうが。お前のパンチはそれなりに威力あんだからよぉ」
なんて言いながら余裕でかわすこいつが憎らしい。
「クソが!」
拳だけじゃなくて、蹴りを入れるもそれすらもかわされる。
「苛立ってるお前じゃ当たらねぇよ」
その言葉にますます苛立つ。
「うるせぇ!誰だよ怒らせてんのは!」
何もかもお前のせいだ!俺に何も言わねぇで、終わってから知らされるこっちの身にもなれ!
「ん-、俺かもなぁ」
なんて、のんびりいうこいつが本当に憎らしい。
「つっ、お前ら、俺を無視してんじゃねぇ!!!」
俺と侑司が殴り合ってたら、いつの間にか復活した幸永の弟が殴りかかってきやがった。
「いい加減にしやがれ。お前は梅村に負けてんだよ」
俺を自分の背に隠しながら菊池が幸永の弟の拳を受け止める。
「クソッ!放せ!」
開いてる方の手で殴ろうとするが
「お前の負けだ、真広」
その拳を今度は幸永本人が止めた。
「なんでだよ!なんで…」
拳を止められた幸永の弟はその場に崩れ落ちた。
「お前が納得いかないのはわかるがな、俺たちは菊池に命令されたわけじゃない。ただ、この男が日本に戻ってくるまで見守っててくれと頼まれただけだ。守れと命令されたわけじゃない」
「菊池は俺たちに命令はしねぇからな。頼みはするがな」
幸永の言葉に尚也がつけたす。
「侑司は記憶を無くした梅ちゃんが心配だったしねぇ。半身のように傍にいた人物が急にいなくなれば壊れてもおかしくないし」
「確かに、心配する気持ちもわからなくない。だって記憶が戻った時の梅村は見てる方が心配になるぐらい不安定だったしな」
鍋谷と二村までもが言う。
「えぇ、俺ってそんなに酷かったのか?」
自分でも初めて知る真実に驚きしかない。
「なんだ、お前は自分で気づいてなかったのかよ。ナベがすっげぇ心配してたぞ。俺に寄こす手紙に心配だよぉって泣き言が毎回書いてあったからな」
菊池ののんびりした言葉にますます驚いた。
「えぇ!!鍋谷の奴ずっとお前に手紙書いてたのかよ!そっちも驚きなんだけど!!!」
本当に新たに知る真実に驚きっぱなしだ。
「いやぁ~ん。侑司ったらぁ。それは俺と侑司だけの秘密でしょ~」
「キモイわお前は!」
なんて、気色悪いことをいう鍋谷に二村がすかさず蹴りを入れる。
「それに真広お前は気づいてないのか?」
「何を?」
幸永の言葉に意味が分からないという顔をする弟。
「菊池自身が梅村を放置してるのを。普段、菊池は一切梅村を守ってないんだぞ?そんな男を俺たちが守ると思うのか?」
おい!幸永何気にひでぇこというなお前。
「あっ、そういえば…」
お前も納得するな弟!
「普段はこいつを守る必要がねぇからな。こいつの場合は自力で対処できるのをずっとわかってるから、放置だ。よっぽどのことがない限りは俺は守らねぇよ」
なんて、菊池までもあっさり言うもんだからヒドイ男だ。
「ってか、俺自身も守れとは言わねぇな。お姫様ポジは譲らねぇけど、自分でやるときゃやるし」
だが、俺自身もこいつに守れとは言わない。やられたらやり返すが俺のモットーだ。
弟は何も言えなくなったのか黙り込んでしまった。
「あー、なんつうか悪かったな。お前の兄貴取っちまって」
俺は崩れ落ちてる弟の間にしゃがみポンポンと頭を叩く。
「っ」
その言葉を聞きボロボロと弟が泣き始めた。
「ほんじゃ、幸永バトンタッチな。弟を慰めんのも兄貴の役目だろ?」
俺は幸永に向かって言えば
「お前、自分が狙われたのに、そんな簡単にすませて平気なのか?」
苦笑を浮かべながら幸永が聞いてくる。
「ん?あぁ、だって、俺が狙われたのは自業自得だし。俺のせいで、こいつが捻くれちゃったみてぇだしさ。それに、幸永だって弟の事は気になってるんだろ?だからずっと菊池とコソコソしてたってことだろ?だから気にしねぇ。俺は菊池に八つ当たりするからいい」
そう、話を聞いてるとやっぱり原因は俺にあるってわかったから別にいい。
「尚、二人を頼むな」
「おう。こっちは気にするな」
菊池の言葉に尚也が返事をすると聞くとは鍋谷と二村に目配せして、俺を連れてその場を後にした。
きっと、大丈夫だと思う。
俺はそんな風に思った。
きっと大丈夫だと…。
Fin
苛立ったままの状態で、菊池に向かって拳を何度も振るうが、一向にあたりやしねぇ。
「当たったらいてぇだろうが。お前のパンチはそれなりに威力あんだからよぉ」
なんて言いながら余裕でかわすこいつが憎らしい。
「クソが!」
拳だけじゃなくて、蹴りを入れるもそれすらもかわされる。
「苛立ってるお前じゃ当たらねぇよ」
その言葉にますます苛立つ。
「うるせぇ!誰だよ怒らせてんのは!」
何もかもお前のせいだ!俺に何も言わねぇで、終わってから知らされるこっちの身にもなれ!
「ん-、俺かもなぁ」
なんて、のんびりいうこいつが本当に憎らしい。
「つっ、お前ら、俺を無視してんじゃねぇ!!!」
俺と侑司が殴り合ってたら、いつの間にか復活した幸永の弟が殴りかかってきやがった。
「いい加減にしやがれ。お前は梅村に負けてんだよ」
俺を自分の背に隠しながら菊池が幸永の弟の拳を受け止める。
「クソッ!放せ!」
開いてる方の手で殴ろうとするが
「お前の負けだ、真広」
その拳を今度は幸永本人が止めた。
「なんでだよ!なんで…」
拳を止められた幸永の弟はその場に崩れ落ちた。
「お前が納得いかないのはわかるがな、俺たちは菊池に命令されたわけじゃない。ただ、この男が日本に戻ってくるまで見守っててくれと頼まれただけだ。守れと命令されたわけじゃない」
「菊池は俺たちに命令はしねぇからな。頼みはするがな」
幸永の言葉に尚也がつけたす。
「侑司は記憶を無くした梅ちゃんが心配だったしねぇ。半身のように傍にいた人物が急にいなくなれば壊れてもおかしくないし」
「確かに、心配する気持ちもわからなくない。だって記憶が戻った時の梅村は見てる方が心配になるぐらい不安定だったしな」
鍋谷と二村までもが言う。
「えぇ、俺ってそんなに酷かったのか?」
自分でも初めて知る真実に驚きしかない。
「なんだ、お前は自分で気づいてなかったのかよ。ナベがすっげぇ心配してたぞ。俺に寄こす手紙に心配だよぉって泣き言が毎回書いてあったからな」
菊池ののんびりした言葉にますます驚いた。
「えぇ!!鍋谷の奴ずっとお前に手紙書いてたのかよ!そっちも驚きなんだけど!!!」
本当に新たに知る真実に驚きっぱなしだ。
「いやぁ~ん。侑司ったらぁ。それは俺と侑司だけの秘密でしょ~」
「キモイわお前は!」
なんて、気色悪いことをいう鍋谷に二村がすかさず蹴りを入れる。
「それに真広お前は気づいてないのか?」
「何を?」
幸永の言葉に意味が分からないという顔をする弟。
「菊池自身が梅村を放置してるのを。普段、菊池は一切梅村を守ってないんだぞ?そんな男を俺たちが守ると思うのか?」
おい!幸永何気にひでぇこというなお前。
「あっ、そういえば…」
お前も納得するな弟!
「普段はこいつを守る必要がねぇからな。こいつの場合は自力で対処できるのをずっとわかってるから、放置だ。よっぽどのことがない限りは俺は守らねぇよ」
なんて、菊池までもあっさり言うもんだからヒドイ男だ。
「ってか、俺自身も守れとは言わねぇな。お姫様ポジは譲らねぇけど、自分でやるときゃやるし」
だが、俺自身もこいつに守れとは言わない。やられたらやり返すが俺のモットーだ。
弟は何も言えなくなったのか黙り込んでしまった。
「あー、なんつうか悪かったな。お前の兄貴取っちまって」
俺は崩れ落ちてる弟の間にしゃがみポンポンと頭を叩く。
「っ」
その言葉を聞きボロボロと弟が泣き始めた。
「ほんじゃ、幸永バトンタッチな。弟を慰めんのも兄貴の役目だろ?」
俺は幸永に向かって言えば
「お前、自分が狙われたのに、そんな簡単にすませて平気なのか?」
苦笑を浮かべながら幸永が聞いてくる。
「ん?あぁ、だって、俺が狙われたのは自業自得だし。俺のせいで、こいつが捻くれちゃったみてぇだしさ。それに、幸永だって弟の事は気になってるんだろ?だからずっと菊池とコソコソしてたってことだろ?だから気にしねぇ。俺は菊池に八つ当たりするからいい」
そう、話を聞いてるとやっぱり原因は俺にあるってわかったから別にいい。
「尚、二人を頼むな」
「おう。こっちは気にするな」
菊池の言葉に尚也が返事をすると聞くとは鍋谷と二村に目配せして、俺を連れてその場を後にした。
きっと、大丈夫だと思う。
俺はそんな風に思った。
きっと大丈夫だと…。
Fin
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店
ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。
【R-18】♡喘ぎ詰め合わせ♥あほえろ短編集
夜井
BL
完結済みの短編エロのみを公開していきます。
現在公開中の作品(随時更新)
『異世界転生したら、激太触手に犯されて即堕ちしちゃった話♥』
異種姦・産卵・大量中出し・即堕ち・二輪挿し・フェラ/イラマ・ごっくん・乳首責め・結腸責め・尿道責め・トコロテン・小スカ
“5分”で読めるお仕置きストーリー
ロアケーキ
大衆娯楽
休憩時間に、家事の合間に、そんな“スキマ時間”で読めるお話をイメージしました🌟
基本的に、それぞれが“1話完結”です。
甘いものから厳し目のものまで投稿する予定なので、時間潰しによろしければ🎂
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる