152 / 171
誰ですか?
しおりを挟む
菊池のお仕置きという名の消毒を味わってから1週間がたち、それなりに普通に過ごしてたんだけど、なんだか変だ。
何がと聞かれるとわからないんだが…。
何かが変だ。
そう、副会長である幸永がなんだか変だ。
「誰だ?」
だから、つい俺は菊池たちと話してる幸永に対してこの言葉を口にしていた。
そしたら、ピシって空気が固まった。
「誰だと思う?」
なんて幸永から言われて
「わかんねぇよ!でも、お前いつもの幸永じゃねぇだろ!」
反射的にそう叫んでた。
「感がいい奴は死ぬぞ」
そんな言葉と共に拳が飛んできた。
俺はとっさにそれを避けて菊池の後ろに逃げ隠れた。
「なんだ、逃げたのか」
なんて菊池の楽しげな声。
「当たり前だ。俺がお姫様ポジは捨ててねぇよ!お前がいるのに自分でやるか!」
って文句を言えば
「まぁ、そりゃそうだ」
ってあっさり言う菊池にイラっと来た。だから後ろから菊池の背を殴ったのは許せ。
「いってぇなぁ、お前晒すぞ?」
なんて怒られた。
「すみません」
俺は素直に謝った。じゃないと本当に俺はこいつに晒される。間違いなく放り出される。
「季里仁、なんとかしねぇとこのお姫様が怒り出すぞ」
なんて暢気な菊池な言葉。
「おい、どういうことだ?」
菊池に掴みかかろうとしたら、違和感のある幸永の拳が飛んできて反応するのが遅れた。
殴られる。
って思ったけど、一向にその衝撃は来なくて、
「まったく面倒なことしやがって」
なんて菊池ののんびりした声と共に俺の身体はくるりんと回転してこれまた宙を飛んだ。
「えぇぇぇ!!!」
俺が叫びながら自分が投げられたのを自覚したのと同時に
「ちったぁ、こっちを見てから投げろって」
そんな声がして、俺は誰かに受け止められていた。
ってか俺そんなに軽くないんですが?
あいつってそんなにバカ力なんですか?
それとも俺って投げやすいんですかね???
「いや、気配でわかるし。それに俺はお前を信用してるから尚」
なんて菊池のが言うから恐る恐る俺を受け止めてる人物を見て
「誰ですか?」
俺はまたそんなことを口にしていた。
いや、本当に誰だかわかりません。
「ブハッ、マジでか、すげぇなぁ、おい」
菊池のすっげぇ楽しそうな笑い声。さすがにイラっとくる。
「菊池ぃ、てめぇ」
俺がブチ切れそうになったその瞬間、
「そこから動くな梅村。怪我したくなかったらな」
菊池のいつになく冷たい声。背筋がぞくりとした。あいつのこんな声知らない。
「あぁ、もう、めんどくせぇなぁ」
違和感のある幸永からそんな言葉が出て俺は嫌な感じがした。
本当にあれは誰だろうか?
誰か俺に教えてくれませんかね?
Fin
何がと聞かれるとわからないんだが…。
何かが変だ。
そう、副会長である幸永がなんだか変だ。
「誰だ?」
だから、つい俺は菊池たちと話してる幸永に対してこの言葉を口にしていた。
そしたら、ピシって空気が固まった。
「誰だと思う?」
なんて幸永から言われて
「わかんねぇよ!でも、お前いつもの幸永じゃねぇだろ!」
反射的にそう叫んでた。
「感がいい奴は死ぬぞ」
そんな言葉と共に拳が飛んできた。
俺はとっさにそれを避けて菊池の後ろに逃げ隠れた。
「なんだ、逃げたのか」
なんて菊池の楽しげな声。
「当たり前だ。俺がお姫様ポジは捨ててねぇよ!お前がいるのに自分でやるか!」
って文句を言えば
「まぁ、そりゃそうだ」
ってあっさり言う菊池にイラっと来た。だから後ろから菊池の背を殴ったのは許せ。
「いってぇなぁ、お前晒すぞ?」
なんて怒られた。
「すみません」
俺は素直に謝った。じゃないと本当に俺はこいつに晒される。間違いなく放り出される。
「季里仁、なんとかしねぇとこのお姫様が怒り出すぞ」
なんて暢気な菊池な言葉。
「おい、どういうことだ?」
菊池に掴みかかろうとしたら、違和感のある幸永の拳が飛んできて反応するのが遅れた。
殴られる。
って思ったけど、一向にその衝撃は来なくて、
「まったく面倒なことしやがって」
なんて菊池ののんびりした声と共に俺の身体はくるりんと回転してこれまた宙を飛んだ。
「えぇぇぇ!!!」
俺が叫びながら自分が投げられたのを自覚したのと同時に
「ちったぁ、こっちを見てから投げろって」
そんな声がして、俺は誰かに受け止められていた。
ってか俺そんなに軽くないんですが?
あいつってそんなにバカ力なんですか?
それとも俺って投げやすいんですかね???
「いや、気配でわかるし。それに俺はお前を信用してるから尚」
なんて菊池のが言うから恐る恐る俺を受け止めてる人物を見て
「誰ですか?」
俺はまたそんなことを口にしていた。
いや、本当に誰だかわかりません。
「ブハッ、マジでか、すげぇなぁ、おい」
菊池のすっげぇ楽しそうな笑い声。さすがにイラっとくる。
「菊池ぃ、てめぇ」
俺がブチ切れそうになったその瞬間、
「そこから動くな梅村。怪我したくなかったらな」
菊池のいつになく冷たい声。背筋がぞくりとした。あいつのこんな声知らない。
「あぁ、もう、めんどくせぇなぁ」
違和感のある幸永からそんな言葉が出て俺は嫌な感じがした。
本当にあれは誰だろうか?
誰か俺に教えてくれませんかね?
Fin
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる