人はそれを愛と呼び、彼は迷惑だと叫ぶ。

槇瀬光琉

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充電中

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「んっ、ちょ、ゆぅ、んっ」
俺が菊池の部屋にはいるなり掴まってキスされた。


「んっ、ぁ、ちょ、ん、ふっ、ぁ、」
俺の言葉なんて聞き入れてもらえないほど、それは激しくて、息もままならない。


触れるだけとか、舌を絡めたりとか、逃げれば逃げるだけ追いかけられて絡め取られて、何度も唇を塞がれる。


「ひゃぁ、ぁ、ちょ、ゆぅ、んぁ、まっ、ん、て」
俺の意思なんて関係なしに進んでいく行為に待ったをかければやっと止まってくれた。

「わりぃ、ヒナの気持ち考えてなかった」
俺の身体を抱き締めて肩に頭を乗せて告げられる言葉。別にそれはかまわないんだけど
「らしくないじゃん。何かあったのか?」
自分の欲求を全面に押し出すなんて菊池らしくない。それに八つ当たりっぽくも感じた。

「あー、あったと言うよりは不足中だな」
その言葉に頭の中が疑問符で一杯になった。
「どういうこと?」
意味がわかんなくて聞き返したら

「鈍感かよ。陽葵不足だっていってんの」
盛大に溜め息をつきながら言われた。
「なっ、それを言うなら俺だって侑司不足だ!」
同じように言えば笑われた。

「俺よりお前は充電してるだろ。この部屋に来るたびにくっついて甘えて寝てんだから」
それを言われると言い返す言葉がない。
「むーっ」
だからむくれてやった。

「不細工。そんな顔するな」
小さく笑いながらチュッて小さな音を立てて尖った俺の唇にキスされた。
「なっ、なっ、なっ、セクハラ!」
思わず叫んじゃったじゃねぇか!

「お前…なら本気でセクハラしてやる」
なんて言いながら俺は押し倒されてまたもや唇を奪われた。


「んっ、ぁ、ちょ、ん、ぁ、まっ、ん」
俺がちょっと待って欲しくて声をあげたけど、今度は本当に聞き入れてもらえず、ぱっくりと美味しく頂かれました。


「侑司の性欲ってどうなってんの?キスはするけど、こういう行為自体はそんなしないじゃん。もしかして俺にそういう欲求感じない?」

二人でピロトークしながらふと思い付いたことを聞いたら

「お前、ついさっきまでしてたのはなんだよ?お前に性的欲求を感じてるからしたんだろうが…」
なんて思いっきり呆れ顔で言われた。

「あっ…そっか。充電できたのか?」
もう一つ、思い付いたことを聞いたら
「まだ、明日の朝までかかる」
そういいながら腕の中に抱き寄せられた。

「じゃぁ、俺も充電しよ」
俺はそういって抱きついた。


二人で抱き合って朝まで一緒に寝た。


朝になったらいつもの菊池に戻ってて、なんかカッコよかったと思ったのは内緒だ。



Fin




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