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赤い海
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「っ…っ…ちっ…菊…池…ゆう…くん…侑司!」
階段の下で叫ぶ梅村会長。そんな会長の傍で横たわる菊池委員長。
じわりじわりと赤い海が広がっていく。
「くっ…はっ、ははは。バカじゃね?梅村を庇って一緒に落ちるとか、マジウケる」
階段の上では桐渓が楽しそうに笑う。
周りに集まった奴らは青ざめ、ヒソヒソと噂を始める。
「この際だからさぁ、梅村も一緒に逝っちゃいなよ」
桐渓が楽しそうに笑ったままで、少しずつ近づいて行く。
「そこまでにしといたほーがいいんじゃな~い」
のんびり過ぎると反感を買いそうだけど、忠告はしてやる。
「鍋谷か。止めるなよ。折角の楽しみをよ」
桐渓は俺に気付きそう言ってくる。相変わらず、こいつはゲスなんだな。
「イヤ、普通は止めるだろ。これでも副委員長だし。まぁ、お前の場合は人の忠告は無視しそうなんで、地獄を見ろ」
忠告はした。それを聞かないのは桐渓。
「はっ、梅村を壊したら今度は鍋谷お前だ」
桐渓はそんなことを俺に言ってくる。
「次があればな」
この男に次はない。
梅ちゃんを守ってる侑司が許すはずがないからな。
あいつは幼い頃から梅村を守ってた。自分が傷付こうがお構いなしにな。
だからこそ、俺は俺たちは菊池侑司と言う人物に惹かれ、憧れ、下につくことに躊躇いもなくついた。
あの男が狙ってるのは桐渓の破滅。
忠告はした。それを無視したのは桐渓だ。
俺は、俺たちはただ静かにこんな茶番の終焉を待つだけだ。
あいつを怒らせれば、ただじゃすまない。
Fin
階段の下で叫ぶ梅村会長。そんな会長の傍で横たわる菊池委員長。
じわりじわりと赤い海が広がっていく。
「くっ…はっ、ははは。バカじゃね?梅村を庇って一緒に落ちるとか、マジウケる」
階段の上では桐渓が楽しそうに笑う。
周りに集まった奴らは青ざめ、ヒソヒソと噂を始める。
「この際だからさぁ、梅村も一緒に逝っちゃいなよ」
桐渓が楽しそうに笑ったままで、少しずつ近づいて行く。
「そこまでにしといたほーがいいんじゃな~い」
のんびり過ぎると反感を買いそうだけど、忠告はしてやる。
「鍋谷か。止めるなよ。折角の楽しみをよ」
桐渓は俺に気付きそう言ってくる。相変わらず、こいつはゲスなんだな。
「イヤ、普通は止めるだろ。これでも副委員長だし。まぁ、お前の場合は人の忠告は無視しそうなんで、地獄を見ろ」
忠告はした。それを聞かないのは桐渓。
「はっ、梅村を壊したら今度は鍋谷お前だ」
桐渓はそんなことを俺に言ってくる。
「次があればな」
この男に次はない。
梅ちゃんを守ってる侑司が許すはずがないからな。
あいつは幼い頃から梅村を守ってた。自分が傷付こうがお構いなしにな。
だからこそ、俺は俺たちは菊池侑司と言う人物に惹かれ、憧れ、下につくことに躊躇いもなくついた。
あの男が狙ってるのは桐渓の破滅。
忠告はした。それを無視したのは桐渓だ。
俺は、俺たちはただ静かにこんな茶番の終焉を待つだけだ。
あいつを怒らせれば、ただじゃすまない。
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