55 / 180
一休み(番外的な話)
しおりを挟む
いつもそれなりに気を張ってるせいか、今日はやけに疲れる。
ここのところ、梅村の癇癪や暴走で夜もまともに寝れてなかったからかもしれないが。
今の梅村は元に戻って、今まで通りのあいつには戻ってる。ただ、桐渓のこともあるのであいつは俺の傍にいるが…。
深々と溜め息をつき立ち上がれば、コツリと背中に何かが当たった。
何が?と考える必要もなく、それは梅村だ。
「どうした?」
どうしたのか気になり声をかければ
「疲れてるなら…無理するなよ…」
小声で言われた言葉に驚いた。気付かれていたのかと…
「あー、じゃぁ梅村に少し頼もうか」
きっと俺がここで休まないとこの男は怒り始めるだろう。なら、選択は一つだ。
「何をだ?」
俺の背にくっついたままで聞き返してくる。
「ちょっと離れてくれ」
そういえば素直に離れるから俺はそんな梅村の手を掴み寝室へと行き、梅村をベッドに押し倒した。
「えっ?えっ?えぇ?」
行きなりのことで驚く梅村の頬に軽くキスをして
「少しの間、抱き枕になっててくれ」
梅村を抱き枕にして横になった。そこまで強い力で抱き締めていないのでいつでも逃げ出せるはずだ。
俺は梅村の肩に顔を埋め
「寝てたら適当に起こしてくれ」
そうとだけ告げて目を閉じた。
「おっ、おう」
梅村の返事を聞きながら俺は眠りの中に落ちていった。
俺が目を覚ましたら、梅村も一緒になって寝てた。
まぁ、たまにはこんなのも悪くないか。
Fin
ここのところ、梅村の癇癪や暴走で夜もまともに寝れてなかったからかもしれないが。
今の梅村は元に戻って、今まで通りのあいつには戻ってる。ただ、桐渓のこともあるのであいつは俺の傍にいるが…。
深々と溜め息をつき立ち上がれば、コツリと背中に何かが当たった。
何が?と考える必要もなく、それは梅村だ。
「どうした?」
どうしたのか気になり声をかければ
「疲れてるなら…無理するなよ…」
小声で言われた言葉に驚いた。気付かれていたのかと…
「あー、じゃぁ梅村に少し頼もうか」
きっと俺がここで休まないとこの男は怒り始めるだろう。なら、選択は一つだ。
「何をだ?」
俺の背にくっついたままで聞き返してくる。
「ちょっと離れてくれ」
そういえば素直に離れるから俺はそんな梅村の手を掴み寝室へと行き、梅村をベッドに押し倒した。
「えっ?えっ?えぇ?」
行きなりのことで驚く梅村の頬に軽くキスをして
「少しの間、抱き枕になっててくれ」
梅村を抱き枕にして横になった。そこまで強い力で抱き締めていないのでいつでも逃げ出せるはずだ。
俺は梅村の肩に顔を埋め
「寝てたら適当に起こしてくれ」
そうとだけ告げて目を閉じた。
「おっ、おう」
梅村の返事を聞きながら俺は眠りの中に落ちていった。
俺が目を覚ましたら、梅村も一緒になって寝てた。
まぁ、たまにはこんなのも悪くないか。
Fin
10
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説



どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる