人はそれを愛と呼び、彼は迷惑だと叫ぶ。

槇瀬光琉

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一休み(番外的な話)

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いつもそれなりに気を張ってるせいか、今日はやけに疲れる。


ここのところ、梅村の癇癪や暴走で夜もまともに寝れてなかったからかもしれないが。

今の梅村は元に戻って、今まで通りのあいつには戻ってる。ただ、桐渓のこともあるのであいつは俺の傍にいるが…。


深々と溜め息をつき立ち上がれば、コツリと背中に何かが当たった。

何が?と考える必要もなく、それは梅村だ。

「どうした?」
どうしたのか気になり声をかければ
「疲れてるなら…無理するなよ…」
小声で言われた言葉に驚いた。気付かれていたのかと…


「あー、じゃぁ梅村に少し頼もうか」
きっと俺がここで休まないとこの男は怒り始めるだろう。なら、選択は一つだ。
「何をだ?」
俺の背にくっついたままで聞き返してくる。


「ちょっと離れてくれ」
そういえば素直に離れるから俺はそんな梅村の手を掴み寝室へと行き、梅村をベッドに押し倒した。
「えっ?えっ?えぇ?」
行きなりのことで驚く梅村の頬に軽くキスをして

「少しの間、抱き枕になっててくれ」
梅村を抱き枕にして横になった。そこまで強い力で抱き締めていないのでいつでも逃げ出せるはずだ。


俺は梅村の肩に顔を埋め
「寝てたら適当に起こしてくれ」
そうとだけ告げて目を閉じた。
「おっ、おう」
梅村の返事を聞きながら俺は眠りの中に落ちていった。



俺が目を覚ましたら、梅村も一緒になって寝てた。


まぁ、たまにはこんなのも悪くないか。


Fin

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