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行動
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噂を流し始めて、1週間、2週間と経つが梅村にダメージが無く、元の梅村に戻ったのをよく思わなかったのか、ついに桐渓が行動に出始めた。
最初は小さなことから。
上靴がなくなったとか、教科書が消えたとか、筆箱がきえたとか...。
そんな些細なことから始まって、次第に梅村の周りにいる友人たちを脅し始め、梅村から遠ざけていく。
梅村を孤立させたかったんだろう。
だが、それは失敗に終わる。孤立させることが出来ないからだ。
脅された友人たちは俺に相談しに来てるし、梅村も知ってる。
だからそいつらには
『今回の件が終わるまで梅村に近づくな。桐渓に言われた通り無視してれば大丈夫だ』
『お前たちにも迷惑かけるけど俺のことは気にしなくてもいい』
俺と梅村で桐渓のいうことを聞いてれば大丈夫だと告げた。
脅されて屈しない奴らは必然的に梅村の傍にいるし、梅村が俺の傍にいるし、鍋谷や二村もいるから孤立することはない。
「さぁ、ソロソロ本性出すんじゃねぇ?」
俺が風紀の部屋で呟けば
「悪魔な顔になってるし」
ポツリと梅村が呟く。
「まぁ、あの時はなにも出来なかったからな」
「侑ちゃんがそういう顔をするときは大抵が怒ってるときだしね」
「今回はどんな手を出してくるんだろうな」
「前みたいにだったら成長してねぇなあいつ」
「やってること同じだろ?成長してねぇよ」
いつ来たのか5人がいた。梅村がビックリして俺の後ろに隠れた。
「覚えてねぇか?」
隠れた梅村に声をかければ俺の陰から5人を見て
「あっ!」
声をあげた。
「佑依くん!」
嬉しそうに走っていき佑依斗に抱きついた。
記憶が戻ってる分だけ、ここにいるメンバーが誰なのかが分かたんだろう。
何だかんだと5人でワイワイはしゃいでた。
記憶が戻っても梅村が笑っていられるならそれでいい。それは梅村の両親の願いだ。
そして、梅村は今、ちゃんと笑えてる。
桐渓が本格的に行動したときにあの笑顔が消えないことを願いながら俺は6人がじゃれ合ってるのを傍観してた。
Fin
最初は小さなことから。
上靴がなくなったとか、教科書が消えたとか、筆箱がきえたとか...。
そんな些細なことから始まって、次第に梅村の周りにいる友人たちを脅し始め、梅村から遠ざけていく。
梅村を孤立させたかったんだろう。
だが、それは失敗に終わる。孤立させることが出来ないからだ。
脅された友人たちは俺に相談しに来てるし、梅村も知ってる。
だからそいつらには
『今回の件が終わるまで梅村に近づくな。桐渓に言われた通り無視してれば大丈夫だ』
『お前たちにも迷惑かけるけど俺のことは気にしなくてもいい』
俺と梅村で桐渓のいうことを聞いてれば大丈夫だと告げた。
脅されて屈しない奴らは必然的に梅村の傍にいるし、梅村が俺の傍にいるし、鍋谷や二村もいるから孤立することはない。
「さぁ、ソロソロ本性出すんじゃねぇ?」
俺が風紀の部屋で呟けば
「悪魔な顔になってるし」
ポツリと梅村が呟く。
「まぁ、あの時はなにも出来なかったからな」
「侑ちゃんがそういう顔をするときは大抵が怒ってるときだしね」
「今回はどんな手を出してくるんだろうな」
「前みたいにだったら成長してねぇなあいつ」
「やってること同じだろ?成長してねぇよ」
いつ来たのか5人がいた。梅村がビックリして俺の後ろに隠れた。
「覚えてねぇか?」
隠れた梅村に声をかければ俺の陰から5人を見て
「あっ!」
声をあげた。
「佑依くん!」
嬉しそうに走っていき佑依斗に抱きついた。
記憶が戻ってる分だけ、ここにいるメンバーが誰なのかが分かたんだろう。
何だかんだと5人でワイワイはしゃいでた。
記憶が戻っても梅村が笑っていられるならそれでいい。それは梅村の両親の願いだ。
そして、梅村は今、ちゃんと笑えてる。
桐渓が本格的に行動したときにあの笑顔が消えないことを願いながら俺は6人がじゃれ合ってるのを傍観してた。
Fin
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