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傷跡
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一人で怖がって、苛立って、癇癪起こして、みんなに迷惑をかけてるのを自覚してて、それでも自分でどうすることも出来なくて、結局は菊池の傍に逃げた。
あの男が来てから流れ始めた噂。
それを耳にしながら思い出すのは、消えてしまった記憶。
おぼろ気だった記憶が少しずつ鮮明に甦っていき完全に思い出した。
完全に思い出して、余計に恐くなって、苛立って、癇癪を起こして、暴れだして、またみんなに迷惑をかけた。
だから、卑怯だってわかってるけど、俺は菊池以外を拒絶した。
あいつはずっと傍で桐渓から俺を守っていてくれた存在だから。
俺が菊池のことも忘れてしまった原因も思い出した。
あいつの額に出来た傷跡の原因も。
あいつは、階段から落とされた俺を守って一緒に落ちた。そして、額に傷をおった。
本当はあいつの身体にはもっと違う傷跡もある。それも俺が原因で出来た傷。
俺を助けたから、俺を守ったから、出来た傷。
元凶は全て桐渓。
ごめん、侑くん...
俺のせいで傷だらけにしちゃって...
ごめん...
Fin
あの男が来てから流れ始めた噂。
それを耳にしながら思い出すのは、消えてしまった記憶。
おぼろ気だった記憶が少しずつ鮮明に甦っていき完全に思い出した。
完全に思い出して、余計に恐くなって、苛立って、癇癪を起こして、暴れだして、またみんなに迷惑をかけた。
だから、卑怯だってわかってるけど、俺は菊池以外を拒絶した。
あいつはずっと傍で桐渓から俺を守っていてくれた存在だから。
俺が菊池のことも忘れてしまった原因も思い出した。
あいつの額に出来た傷跡の原因も。
あいつは、階段から落とされた俺を守って一緒に落ちた。そして、額に傷をおった。
本当はあいつの身体にはもっと違う傷跡もある。それも俺が原因で出来た傷。
俺を助けたから、俺を守ったから、出来た傷。
元凶は全て桐渓。
ごめん、侑くん...
俺のせいで傷だらけにしちゃって...
ごめん...
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