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崩壊
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「イヤだ!やめろ!」
噂が出始めて梅村が少しずつ蝕まれ始め人を拒絶し始める。
噂がデタラメだってわかっている俺たち風紀と生徒会は梅村を守ることに決めた。
明らかにデッチ上げな噂。
梅村の事を知ってるやつは以外に多く噂が嘘だと知ってるヤツもいるが、梅村を知らない奴らはそれを鵜呑みにする。
もともとメンタルが強い方じゃない梅村は簡単に壊れ始めた。
どんなに傍にいても、この崩壊は防げない。
イヤ、わかっていたことだ。
今の梅村は生徒会ではなく風紀にいる。
梅村が突然、騒ぎ足し、暴れ始めるからだ。
思い出し始めた記憶と現在が重なりあい酷くなる。
「イヤだ!やめろ!」
何かから逃れるかのように暴れ始める。暴れると言っても周りには被害はないが…。
「イヤだ…もぅ…やだ…助けて…ゆうくん…」
一頻り暴れその場に崩れ落ち座り込み涙を流す。記憶のない中で呼ぶ名は幼い頃の友人。
常に傍にいて梅村を守っていた人物。
「っ…ゆうくん…ゆう…じ…助け…て…侑司…ゆう…」
次第に癇癪を起こし始める。
ここまできて俺と言う存在を思い出し
「きく…ちぃ…助け…て…」
助けてと言う。
俺は小さく息を吐き、梅村の傍に行き
「どうしたい?」
同じ目線になり聞けば
「菊...池...っ...菊...ゆうくん…怖い…よ...助け…て…ゆう…くん…」
勢いよく抱き付いてくる。その身体を抱き締めてやれば俺の胸で泣き始める。
「…っ...ゆう…くん…ゆう…っ...」
俺を俺だと認識してるのか、幼い頃の友人を重ねてるのか?
名前を呼びながら泣く。
「ちゃんと傍にいる。助けてやるから、もう少し頑張れ」
今、あいつを捕まえるための証拠を集めてる最中だ。それこそいろんな手を使って。
だからもう少し我慢してくれ。
必ず助け出すから…。
ちゃんと元のお前に戻してやるから…。
だからもう少し頑張ってくれ。
Fin
噂が出始めて梅村が少しずつ蝕まれ始め人を拒絶し始める。
噂がデタラメだってわかっている俺たち風紀と生徒会は梅村を守ることに決めた。
明らかにデッチ上げな噂。
梅村の事を知ってるやつは以外に多く噂が嘘だと知ってるヤツもいるが、梅村を知らない奴らはそれを鵜呑みにする。
もともとメンタルが強い方じゃない梅村は簡単に壊れ始めた。
どんなに傍にいても、この崩壊は防げない。
イヤ、わかっていたことだ。
今の梅村は生徒会ではなく風紀にいる。
梅村が突然、騒ぎ足し、暴れ始めるからだ。
思い出し始めた記憶と現在が重なりあい酷くなる。
「イヤだ!やめろ!」
何かから逃れるかのように暴れ始める。暴れると言っても周りには被害はないが…。
「イヤだ…もぅ…やだ…助けて…ゆうくん…」
一頻り暴れその場に崩れ落ち座り込み涙を流す。記憶のない中で呼ぶ名は幼い頃の友人。
常に傍にいて梅村を守っていた人物。
「っ…ゆうくん…ゆう…じ…助け…て…侑司…ゆう…」
次第に癇癪を起こし始める。
ここまできて俺と言う存在を思い出し
「きく…ちぃ…助け…て…」
助けてと言う。
俺は小さく息を吐き、梅村の傍に行き
「どうしたい?」
同じ目線になり聞けば
「菊...池...っ...菊...ゆうくん…怖い…よ...助け…て…ゆう…くん…」
勢いよく抱き付いてくる。その身体を抱き締めてやれば俺の胸で泣き始める。
「…っ...ゆう…くん…ゆう…っ...」
俺を俺だと認識してるのか、幼い頃の友人を重ねてるのか?
名前を呼びながら泣く。
「ちゃんと傍にいる。助けてやるから、もう少し頑張れ」
今、あいつを捕まえるための証拠を集めてる最中だ。それこそいろんな手を使って。
だからもう少し我慢してくれ。
必ず助け出すから…。
ちゃんと元のお前に戻してやるから…。
だからもう少し頑張ってくれ。
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