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甘いな

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「俺が誰かと付き合ったらこんなことは起きなくなるんだろうか?」

ふとそんなことを菊池に言えば

「甘いな。減るわけないし、下手すりゃ酷くなるぞ」
なんてあっさり言われた。

「なんでだよ!」
反論してみたら
「お前にそんな相手がいるのかよ。嘘の相手を見繕ったってバレるだけだ」
「うぐぐ」
菊池の言う通りそんな相手はいない。

「なら!」
「俺は断る。そんなくだらねぇ嘘にゃ付き合わねぇよ」
俺が言う前にあっさりと断られた。


「なんでだよ~」
嘘に付き合うぐらいいいじやねぇかぁー。

「ボロが出りゃ嘘だってバレる。本気じゃねぇ相手に付き合うきなねぇよ」


菊池の言葉に

ん?と疑問に思う。

「なぁ、それって…俺が本気だったら…」
「あめぇな。俺が本気しゃねぇよ」

俺が聞こうとした言葉に意地悪く笑いながら言う菊池が憎らしい。

「なんでだよ!いいじやねぇかぁ!」
「それこそ、なんでだよ!」
俺が叫んだら同じように叫ばれた。


くそ!

俺はこいつとどうなりたいんだ!


Fin

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