隣の美人なお姉さんはアルファで憧れだった高校の先輩でした。

槇瀬光琉

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5話

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「来栖くん、ダメだよ。放して」
立華さんが困った顔で俺を引き剥がそうとするけど俺はそれがイヤで余計にしがみついた。
「イヤ、だ、俺は...俺はあなたといたい...です...」
自分でも結構、大胆なことを口にしたなと思う。


だって、一緒にいたいってことは、発情したオメガ相手にアルファがさからないわけなくて、それはつまり、してもいいと言ってるようなもんだ。


「君は今自分がどんな状態かって自覚していってるの?」
少しだけ呆れた声。
「わかってます。...でも、俺はあなたといたい...ダメですか...」
卑怯な聞き方だってわかってる。でもそうしか言えなかったんだ。


「来栖くんは知り合って間もない相手に簡単に足を開いちゃうんだ」
なんて皮肉めいた言葉。
「違います。俺は立華さんだから...だから...んっ...」
俺の言葉は最後まで言うことが出来ず、喉の奥へと戻された。


「んっ、ふぅ、ぁ、っ」
執拗以上に繰り返される口付けは深いものへと変わり、舌が忍び込み、絡め取られていく。
少しだけ息苦しくて、逃げたくて、でも逃げれなくて、俺は力の抜けた手で立華さんの服を必死に掴んだ。

「んっ、ぁ、た、ち、んっ、ぁ」
苦しくて、少しだけ放して欲しくて、名前を呼べば解放された。荒くなった息を整えようとしていたら
「暴れないでよ」

そんな言葉と共に俺は軽々と持ち上げられた。


「えぇ!ちょ、立華さん?」
立華さんって力持ち?それとも俺が軽いのか?

俺は立華さんにベッドまで運ばれておろされた。

「散々、煽られたのに、ここに来て止めろとか言われてもムリだから」
じっと俺を見て言う立華さんの瞳は不安で揺らめいていた。俺は答える変わりに立華さんの首に腕を回し自分からキスをした。


正直こんなことするの初めてで、誰かとエッチするなんて考えたこともなかった。
でもこのときの俺は本当に立華さんとならいいって思ってたんだ。
それぐらい、俺は立華さんと一緒にいたいと思ってた。


立華さんに先輩の面影を重ねてただけかもしれない、だけど本当にそれでいいと思ったんだ。


自分から仕掛けたキスは、いつのまにか立華さんに主導権が変わっていて、触れるだけのものから深いものへと変わり、舌を絡め取られてた。

「んっ、ぁ、ふぅ、ん」
キスだけなのに気持ちよくて、自然と声が出てた。

いつの間にかベッドに押し倒されてて、ゆっくりとシャツのボタンが外されていく。

「んっ、ぁ、ん」
シャツのボタンを外しながら首筋に唇が寄せられ、いくつものキスをくれる。それだけで、くすぐったいような、なんとも言えぬ感覚になる。

「んっ、ぁ、ふぅぁ、んん」
少し、熱い手が身体に触れられビクリと跳ねた。
「イヤ?」
耳元で聞かれて首を振った。


ただ、ビックリしただけ。イヤじゃないんだ。本当に驚いただけ。



「ひゃぁ、ぁ、ぁ、ん、ぁ、やぁ、んっ」
俺が嫌がってないってわかった立華さんは身体中に手を這わせキスを落としてくる。

それだけで、頭はボーッとして、気持ちよくて、それ以外何も考えられなくなっていく。

「やぁ、ぁぁ、ん、ぁ、そこっ、だめっ、ぁん」
胸を舐められ、吸い付かれてビクビクと魚のように身体が跳ねた。

「ん、ぁ、やぁ、ぁぁ、ん、ぁぁ」
胸を弄られてる間にも手は身体中を動き回り、気が付いたら俺は何も纏ってなかった。

「ん、ぁ、ぁ、やぁ、ん、ぁ」
少し熱い唇が徐々に下へと下がってくる。キスを落とされてるだけなのに触れられた場所が熱くて、気持ちいい。

おへそにキスを落とされ、腰にも落とされ、そして、太ももにも…

「んっ、ぁ、やぁ、ぁ、ぁぁ、ん」
キスだけじゃなくて、身体中を動いてる手が与えてくる刺激に身体が震える。



嫌なわけじゃない。初めて感じる快楽にただ翻弄されてるだけ…。



「ひゃぅ、ぁぁ、ぁ、ん、ぁ、やぁ、ぁ、ん」
行き成り俺のモノに触れられてビックリした。でも立華さんは止めるわけでもなく、やんわりと握りしめて動かし始める。
「ぅん、ぁ、ぁ、ん、ぁ」
初めて他人から与えられる快楽に抗えれない。気持ちよくて、頭がボーっとしてくる。


いきそうで、いけないそんな状態でどれだけ経ったのか?


いつの間にか四つん這いにさせられて、俺の中に指が入れられてた。
「ぁ、ん、ぁぁ、やぁ、そこ、ぁ、ダメ、ん、ぁぁ」
ある一点を触れられたとき、ビリビリと全身に電気が走り抜けた。
「イヤ?その割には咥えて離さないよ?」
少しだけ笑みを含んだ声が耳元で聞こえる。

「ん、ぁぁ、やぁ、ぁぁ、だめ、ぁぁ」
その声だけでも感じるほどだった。
「来栖くんのダメは気持ちいいってことだよね」
なんて言いながら動かされる指。動くたびにビリビリと電気が走る。



気持ちよくて、いきたくて、でもいけなくて…



そんな状態で苦しくて、どうにかして欲しくて
「ちか、げさん、ぁ、ぁぁ、もぉ、いき、たいぃ、ぁぁ、ん」
立華ではなく智景と呼んでいた。
「可愛い。いくのまだ待ってね、違うの入れてあげる」
なんて言いながら中に入っていた指は引き抜かれた。代わりに熱い塊が宛がわれてゆっくりと押し入ってくる。

「ぁ、ぁ、ぁ、ぅん、ぁ」
熱い、熱い、熱い、でも、気持ちいい。ビリビリと快楽が走り抜けていく。


俺の身体どうなっちゃんだろう?心配になるぐらいに…。


「はぁ、熱くて、トロトロだね」
後ろに覆いかぶさった立華さんが吐息交じりに呟く。
「やぁ、ん、ぁぁ、ぁ、ぁ」
それだけでも気持ちよくて、きゅって締め付けちゃった。

「かぁわいっ」
ぽそり呟く声にカッと顔が赤くなる。ゆっくりと動き始めた。
「ぁ、ぁ、ぁぁ、ぁ」
快楽だけが押し寄せてくるのは、立華さんが快楽だけを拾えるようにしてくれたから。

「ん、ぁぁ、やぁ、んぁ、ぁぁ」
ゆっくりだった動きは少しずつ早くなり、奥へ奥へと突き上げられていく。俺が感じたあの場所を押しつぶさん勢いで突き上げられていく。
「ぁ、ぁぁ、ん、ぁぁ、ちか、げ、ぁぁ、さん、ぁぁ」
名を口にした瞬間、頭に浮かんだのは先輩。俺は小さく首を振る。なんで今ここで思い出すのか?


「颯哉くん」
名前を呼ばれてドキリと心臓が跳ねる。その声はいつもよりも低く男の人と同じ。
「ぁ、ぁぁ、ん、ぁぁ」
ドキドキと胸が高鳴る。もしかして?と思う自分がいる。

「ひゃ、ぁぁ、や、ぁ、ダメ、ぁ、ダメ、ぁぁ」
肩口に唇が寄せられ首筋にキスを落とされ、そのままうなじにもキスを落とされ舐められかじられた。
「やぁ、ぁぁ、ぅん、ぁぁ、ぁぁ、っ」
その瞬間にビリビリと電気が全身を駆け巡り、目の前がチカチカする。

「いいよ、いって」
そんな言葉と共に俺のモノを握りしめ腰の動きと一緒に手を動かし始める。
「ぁ、やぁ、ぁぁ、ん、ちか、げ、ぁ、さん、ぁ、ダメ、ぁ、いやぁ、ぁぁ、ダメっ」
身体の奥から押し寄せてくる波。それに抗えるわけもなく
「ぁ、ぁ、やぁ、だめ、ぁ、もぉ、ぁぁ、やぁ、ぁぁぁっ」
「っ、くっ」
立華さんのをキツク締め付けていってしまった。ドクリと中で弾けるのを感じた。

俺はそのまま暗闇の中に意識を飛ばしてしまった。



次に目を覚ました時には立華さんの姿はなくて
『ごめん』
たった一言だけ書かれたメモだけが残されていた。



なんでですか?なんで謝るんですか?


俺はキレイな字で書かれたそのメモを握りしめ立華さんい想いを馳せた。



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