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ただ、いちゃつきたいんだもん
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発情してないときの俺は本当に二重人格か?って疑いたくなるぐらいに性格が違う。
発情してるときはもう、大我を欲してるから気にならなんだけど、そうじゃない時は心臓がもたない。
好きだと自覚して、付き合うようになって、自分の知らなかった大我を知って、嬉しかったのと同時に大我の人としてもカッコよさを知って恥ずかしくなった。
いや、今まで意識してなかったからだとは思うんだ。
付き合ってるわけじゃないから部屋に行ったりとかもしてなかったし、大我が普段何してるかっていうのも知らなかったわけで…。
それが、付き合うようになって、大我が今まで以上に俺にちゃんと反応をしてくれるようになって、嬉しい反面、恥ずかしい。
反応してくれるのは本当に嬉しいし、求められるのも嬉しい。だけど…恥ずかしいんだ!!
だって…今まで見たことのないような姿とか、表情とか…。恋人の特権とは言うけど、免疫のない俺には毒でしかない。
もう、ホントに恥ずかしくて、目のやり場に困るし、カッコいいし、腰砕けになっちゃう。
でもそんな俺でも普段からやりたいことは一個だけある。
それはいちゃつきたいんだ!!!
一緒にいて、手を繋いだりとか、キスしたりとか、そんな軽いスキンシップだってしたいんだ!
でも…俺の心臓が死ぬ。大我が俺を甘やかすから俺の心臓が死ぬ。嬉しいけど確実に死ぬ。
「何を一人で百面相してるんだお前は?」
「うわぁ!!」
急に大我のドアップが出てきてビックリして後ろに倒れそうになったのをしっかりと大我が受け止めてくれていた。
バクバク言ってる心臓を押さえながら
「きゅ…急に出てこないでくれ…心臓が死ぬ…」
言えば
「お前は俺をどんだけ化け物にしてぇだよ」
苦笑気味に言われる。
「大我のドアップなんて殺人級だろ!俺にはそのキレイな顔をドアップで拝むのに耐久がないんだよ!」
我ながら意味不明なことを言ってるのは自覚してる。自覚はしてるが仕方ないだろ?本当に免疫も耐久もないんだ。
「お前…発情んときは結構ドアップを拝んでるぞ」
呆れながら言われる。
「発情んときはいんだ。あんときはぶっ飛んでるから!!でも今は耐久がないんだよ!」
そう、発情んときはぶっ飛んでるから大丈夫なんだ。疲れて記憶が飛ぶぐらいだし。
「いい加減になれねぇといちゃつけねぇぞ」
なんて笑みを含んだ声で言われる。
クソッ!気が付いてやがったか!!!
「慣れないんだからしかたないだろ!!俺だって大我とイチャイチャしたんだ!!」
グッと握り拳を作って宣言すれば
「なら、まずはこういうことされても大丈夫なようになるんだな」
なんて言いながら大我は俺を引き寄せチュッて鼻の頭にキスをする。
「なっ、なっ、なっ、セクハラ!!!」
なんて叫んだ拍子に大我が爆笑する。
「もぉ、笑うなよぉ」
情けない顔で俺が言えば
「悪い悪い。お前が俺に免疫ないとか信じられないからな。ホントに発情ん時と違いすぎて面白い」
腹を抱えながら言われた。
「しょうがないじゃん。今まで大我は俺に対して無反応だったんだし、俺に興味ないんだってずっと思ってたんだから…」
「そうだな。じゃぁ、そんな免疫のない唯斗くんには慣れてもらうためにバックハグでいちゃつきますか」
しょぼんとしながら言えば大我は本当に俺の後ろに座って後ろから抱き締めてくれる。
抱き締めたまま手を握ってくれた。
背中から伝わる温もりにドキドキしていた心臓が少しだけ落ち着きを取り戻してくる。
「ゆい、キス」
そんな言葉を投げかけられ後ろを振り返ればチュッて軽いキスをくれた。それが嬉しくて、恥ずかしくて、俺は大我の胸に顔を隠すために抱き着いた。そんな俺を大我はクスクス笑いながら抱きしめてくれた。
ホント…俺って二重人格じゃないだろうか?
最近それを真剣に考える俺なのでした。
もっと俺は普通に大我といちゃつきたいんだ!!
Fin
発情してるときはもう、大我を欲してるから気にならなんだけど、そうじゃない時は心臓がもたない。
好きだと自覚して、付き合うようになって、自分の知らなかった大我を知って、嬉しかったのと同時に大我の人としてもカッコよさを知って恥ずかしくなった。
いや、今まで意識してなかったからだとは思うんだ。
付き合ってるわけじゃないから部屋に行ったりとかもしてなかったし、大我が普段何してるかっていうのも知らなかったわけで…。
それが、付き合うようになって、大我が今まで以上に俺にちゃんと反応をしてくれるようになって、嬉しい反面、恥ずかしい。
反応してくれるのは本当に嬉しいし、求められるのも嬉しい。だけど…恥ずかしいんだ!!
だって…今まで見たことのないような姿とか、表情とか…。恋人の特権とは言うけど、免疫のない俺には毒でしかない。
もう、ホントに恥ずかしくて、目のやり場に困るし、カッコいいし、腰砕けになっちゃう。
でもそんな俺でも普段からやりたいことは一個だけある。
それはいちゃつきたいんだ!!!
一緒にいて、手を繋いだりとか、キスしたりとか、そんな軽いスキンシップだってしたいんだ!
でも…俺の心臓が死ぬ。大我が俺を甘やかすから俺の心臓が死ぬ。嬉しいけど確実に死ぬ。
「何を一人で百面相してるんだお前は?」
「うわぁ!!」
急に大我のドアップが出てきてビックリして後ろに倒れそうになったのをしっかりと大我が受け止めてくれていた。
バクバク言ってる心臓を押さえながら
「きゅ…急に出てこないでくれ…心臓が死ぬ…」
言えば
「お前は俺をどんだけ化け物にしてぇだよ」
苦笑気味に言われる。
「大我のドアップなんて殺人級だろ!俺にはそのキレイな顔をドアップで拝むのに耐久がないんだよ!」
我ながら意味不明なことを言ってるのは自覚してる。自覚はしてるが仕方ないだろ?本当に免疫も耐久もないんだ。
「お前…発情んときは結構ドアップを拝んでるぞ」
呆れながら言われる。
「発情んときはいんだ。あんときはぶっ飛んでるから!!でも今は耐久がないんだよ!」
そう、発情んときはぶっ飛んでるから大丈夫なんだ。疲れて記憶が飛ぶぐらいだし。
「いい加減になれねぇといちゃつけねぇぞ」
なんて笑みを含んだ声で言われる。
クソッ!気が付いてやがったか!!!
「慣れないんだからしかたないだろ!!俺だって大我とイチャイチャしたんだ!!」
グッと握り拳を作って宣言すれば
「なら、まずはこういうことされても大丈夫なようになるんだな」
なんて言いながら大我は俺を引き寄せチュッて鼻の頭にキスをする。
「なっ、なっ、なっ、セクハラ!!!」
なんて叫んだ拍子に大我が爆笑する。
「もぉ、笑うなよぉ」
情けない顔で俺が言えば
「悪い悪い。お前が俺に免疫ないとか信じられないからな。ホントに発情ん時と違いすぎて面白い」
腹を抱えながら言われた。
「しょうがないじゃん。今まで大我は俺に対して無反応だったんだし、俺に興味ないんだってずっと思ってたんだから…」
「そうだな。じゃぁ、そんな免疫のない唯斗くんには慣れてもらうためにバックハグでいちゃつきますか」
しょぼんとしながら言えば大我は本当に俺の後ろに座って後ろから抱き締めてくれる。
抱き締めたまま手を握ってくれた。
背中から伝わる温もりにドキドキしていた心臓が少しだけ落ち着きを取り戻してくる。
「ゆい、キス」
そんな言葉を投げかけられ後ろを振り返ればチュッて軽いキスをくれた。それが嬉しくて、恥ずかしくて、俺は大我の胸に顔を隠すために抱き着いた。そんな俺を大我はクスクス笑いながら抱きしめてくれた。
ホント…俺って二重人格じゃないだろうか?
最近それを真剣に考える俺なのでした。
もっと俺は普通に大我といちゃつきたいんだ!!
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