37 / 61
37話
しおりを挟む
傍に行っても大我は本当に死んだように眠ってる。
俺はベッドにうつ伏して座った。目が覚めて1人だったら大我が寂しいかな?って思ったのと、自分がそうしたかったから…。
そのままの体勢でどれだけいたんだろう?
そっと、優しく頭を撫でられて驚いて顔を上げて大我を見たら
「…ゆい…ごめんな…」
寝起きの掠れた声で謝られた。俺は思いっきり首を振った。
「…ゆい…中に…おいで…」
布団をあげ中にこいといわれ俺は迷うことなく中に入って大我に抱きついた。
「…寂しかっただろ…ごめんな…」
その言葉に首を振り
「いいから、大丈夫だから、今は大我がゆっくり休んでくれ…俺は大丈夫だから…」
自分のことよりも俺のことを優先するこの男を俺はどうしても休ませたかった。
「…そぉだな…ゆい…好き…だ…」
そんな言葉を残し大我は再び眠りの中に堕ちていった。
俺は大我にしっかりと抱きしめられていて抱き枕状態になっていた。
大我の行動に驚いたけど、俺が傍にいて安心できたならそれでいいと思う。
俺はいつも大我に助けてもらってるから、今は俺が大我を助けたい。
「…んっ…」
大我の温もりに包まれ、トクトクと心地い心音を子守唄にしてどうやら俺も一緒に寝てたらしい。
大我はまだ寝てるかなって確認しようと思って顔を上げたらバッチリ大我と目があった。
「なんで起きてんだよぉ」
ビックリしてそういえば
「少し暑いなって思って起きたら腕の中にゆいがいて、実は驚いてた。いつ来たんだ?もしかして俺が中に連れ込んだのか?」
どうやらさっきのやり取りを覚えていないらしい。
俺的にはそっちのが驚きなんですが?
「覚えてないのか?」
俺が聞いたらバツが悪そうに頷く。
ビックリだ!
大我が記憶にないだなんて本当にビックリだ。普段、寝起きで行われたことは大体覚えてる男が全く覚えてないだなんて本当にビックリだしレアだよレア!
「俺がここでうつ伏して1人で考え事してたら大我が起きて中にこいっていうから中に入ったんだ。そしたら俺もつられて寝ちゃったんだ」
今の状況を説明したら
「マジでか!悪い、全然覚えてない」
こんな大我も珍しい。それだけ疲れが溜まってたってことなんだろうな。
「ん、いいよ。別に大事な話をしてたとかそういうわけじゃないから。本当に布団の中に連れ込まれただけだもん」
本当にそれだけだから大丈夫だし。
「ゆい…多分また寝ると思うから好きなことしてていいからな」
俺の頭を撫でながらいう大我は本当にまだ眠そうで、このまま黙ってたらすぐに寝ちゃいそうな感じだった。
「ん、今はこうして大我にくっついてるのが俺の時間だから気にしなくていいよ」
っていったらクスッて笑って額にキスをくれた。そのまま抱き寄せられて俺も大我に抱きついた。
2人で何も言わないでいたら大我からまた静かな寝息が聞こえてきて、顔を見たら寝ていた。
本当に疲れてるし、寝不足だったんだなって思った。
俺は抱きついたままそっと目を閉じた。
もう少し、このまま傍で眠っていたいから。
この温もりを感じていたいから...
俺のために無茶ばっかりやるこの男の傍にいたいから...
起きたら絶対に文句言ってやるんだからな!
覚えてろよ大我!!
そして、次に目を覚ましたときに神尾大我が化け物だと再確認するのだった。
俺はベッドにうつ伏して座った。目が覚めて1人だったら大我が寂しいかな?って思ったのと、自分がそうしたかったから…。
そのままの体勢でどれだけいたんだろう?
そっと、優しく頭を撫でられて驚いて顔を上げて大我を見たら
「…ゆい…ごめんな…」
寝起きの掠れた声で謝られた。俺は思いっきり首を振った。
「…ゆい…中に…おいで…」
布団をあげ中にこいといわれ俺は迷うことなく中に入って大我に抱きついた。
「…寂しかっただろ…ごめんな…」
その言葉に首を振り
「いいから、大丈夫だから、今は大我がゆっくり休んでくれ…俺は大丈夫だから…」
自分のことよりも俺のことを優先するこの男を俺はどうしても休ませたかった。
「…そぉだな…ゆい…好き…だ…」
そんな言葉を残し大我は再び眠りの中に堕ちていった。
俺は大我にしっかりと抱きしめられていて抱き枕状態になっていた。
大我の行動に驚いたけど、俺が傍にいて安心できたならそれでいいと思う。
俺はいつも大我に助けてもらってるから、今は俺が大我を助けたい。
「…んっ…」
大我の温もりに包まれ、トクトクと心地い心音を子守唄にしてどうやら俺も一緒に寝てたらしい。
大我はまだ寝てるかなって確認しようと思って顔を上げたらバッチリ大我と目があった。
「なんで起きてんだよぉ」
ビックリしてそういえば
「少し暑いなって思って起きたら腕の中にゆいがいて、実は驚いてた。いつ来たんだ?もしかして俺が中に連れ込んだのか?」
どうやらさっきのやり取りを覚えていないらしい。
俺的にはそっちのが驚きなんですが?
「覚えてないのか?」
俺が聞いたらバツが悪そうに頷く。
ビックリだ!
大我が記憶にないだなんて本当にビックリだ。普段、寝起きで行われたことは大体覚えてる男が全く覚えてないだなんて本当にビックリだしレアだよレア!
「俺がここでうつ伏して1人で考え事してたら大我が起きて中にこいっていうから中に入ったんだ。そしたら俺もつられて寝ちゃったんだ」
今の状況を説明したら
「マジでか!悪い、全然覚えてない」
こんな大我も珍しい。それだけ疲れが溜まってたってことなんだろうな。
「ん、いいよ。別に大事な話をしてたとかそういうわけじゃないから。本当に布団の中に連れ込まれただけだもん」
本当にそれだけだから大丈夫だし。
「ゆい…多分また寝ると思うから好きなことしてていいからな」
俺の頭を撫でながらいう大我は本当にまだ眠そうで、このまま黙ってたらすぐに寝ちゃいそうな感じだった。
「ん、今はこうして大我にくっついてるのが俺の時間だから気にしなくていいよ」
っていったらクスッて笑って額にキスをくれた。そのまま抱き寄せられて俺も大我に抱きついた。
2人で何も言わないでいたら大我からまた静かな寝息が聞こえてきて、顔を見たら寝ていた。
本当に疲れてるし、寝不足だったんだなって思った。
俺は抱きついたままそっと目を閉じた。
もう少し、このまま傍で眠っていたいから。
この温もりを感じていたいから...
俺のために無茶ばっかりやるこの男の傍にいたいから...
起きたら絶対に文句言ってやるんだからな!
覚えてろよ大我!!
そして、次に目を覚ましたときに神尾大我が化け物だと再確認するのだった。
31
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
会長様を手に入れたい
槇瀬光琉
BL
生徒会長の聖はオメガでありながらも、特に大きな発情も起こさないまま過ごしていた。そんなある日、薬を服用しても制御することができないほどの発作が起きてしまい、色んな魔の手から逃れていきついた場所は謎が多いと噂されている風紀委員長の大我のもとだった…。
*「カクヨム」「小説家になろう」にて連載中
風紀“副”委員長はギリギリモブです
柚実
BL
名家の子息ばかりが集まる全寮制の男子校、鳳凰学園。
俺、佐倉伊織はその学園で風紀“副”委員長をしている。
そう、“副”だ。あくまでも“副”。
だから、ここが王道学園だろうがなんだろうが俺はモブでしかない────はずなのに!
BL王道学園に入ってしまった男子高校生がモブであろうとしているのに、主要キャラ達から逃げられない話。
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・不定期
笑わない風紀委員長
馬酔木ビシア
BL
風紀委員長の龍神は、容姿端麗で才色兼備だが周囲からは『笑わない風紀委員長』と呼ばれているほど表情の変化が少ない。
が、それは風紀委員として真面目に職務に当たらねばという強い使命感のもと表情含め笑うことが少ないだけであった。
そんなある日、時期外れの転校生がやってきて次々に人気者を手玉に取った事で学園内を混乱に陥れる。 仕事が多くなった龍神が学園内を奔走する内に 彼の表情に接する者が増え始め──
※作者は知識なし・文才なしの一般人ですのでご了承ください。何言っちゃってんのこいつ状態になる可能性大。
※この作品は私が単純にクールでちょっと可愛い男子が書きたかっただけの自己満作品ですので読む際はその点をご了承ください。
※文や誤字脱字へのご指摘はウエルカムです!アンチコメントと荒らしだけはやめて頂きたく……。
※オチ未定。いつかアンケートで決めようかな、なんて思っております。見切り発車ですすみません……。
総長の彼氏が俺にだけ優しい
桜子あんこ
BL
ビビりな俺が付き合っている彼氏は、
関東で最強の暴走族の総長。
みんなからは恐れられ冷酷で悪魔と噂されるそんな俺の彼氏は何故か俺にだけ甘々で優しい。
そんな日常を描いた話である。
坂木兄弟が家にやってきました。
風見鶏ーKazamidoriー
BL
父と2人でマイホームに暮らす鷹野 楓(たかの かえで)は家事をこなす高校生、ある日再婚話がもちあがり再婚相手とひとつ屋根の下で生活することに、相手の人には年のちかい息子たちがいた。
ふてぶてしい兄弟たちに楓は手を焼きながらも次第に惹かれていく。
普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。
かーにゅ
BL
「君は死にました」
「…はい?」
「死にました。テンプレのトラックばーんで死にました」
「…てんぷれ」
「てことで転生させます」
「どこも『てことで』じゃないと思います。…誰ですか」
BLは軽い…と思います。というかあんまりわかんないので年齢制限のどこまで攻めるか…。
とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~
無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。
自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる