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二度と失敗はしませんけど…

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 腕には自信があっても口下手くちべたなリュークのプロポーズは、とっても率直だった。

「俺と一緒に喧嘩しても仲直りできる家族を作らないか?」と言う言葉だった。
 あまり色気がない言葉だったけど、言われたときはあの寝台でまさに他のことで蕩けさせられ途中で、もう息も絶えだえに「うん」と言ってしまった。

 でも、今まで腹を割って喧嘩をできる相手などいなかったのは確かなことで、喧嘩しても仲直りできると言う確約はかなり惹かれた。

 さすが、総大将。意外にも交渉術は上手うわてだった。

 でもヤラレタと思ったのはその翌朝、リュークと自分が一晩過ごしたとわかった時だった。
 宮殿が大騒ぎとなり、さらにお祝いムードになってしまったのには、もっと驚かされた。

 どうやら、一晩一緒に過ごしたことによって事実婚?的な扱いにされてしまったようだ。
 本来なら、まあ一晩の甘い夜で終わりそうなものだが、女神様の一晩は、ただならぬ大ごとらしいと身を以て今回体験した。

「っええ!! なんか騙された!? 私!」と怒っていると、なぜかチュッとおでこにリュークからキスを受けて、「そう、そうやって怒ってくれ。そうしたら、また仲良しになれるな」などと言ってきた。

 結婚の報告をしたロアン殿下は明らかに不機嫌な眉を寄せ、シモンはちょっと落胆の表情をしてリュークに見つめた。そんなにこの結婚に反対なのかとちょっと心配になっていると、そこにエントが立ち入り、『リューク様は俺も認めます。でもなにせ咲様は女神ですから…』と意味深な一言言っただけで、二人は元気を取り戻した。

 その言葉の意図を知りたいのに、それを聞く前にリュークが自分の腰に回している手にぐいっと力を入った。体がロアンらの反対になり上手く話せない。抱き抱えられて肌にリュークの体温を感じる。

 リュークがボソッと耳元で言う。

「サキには驚かせたくなかったので、今まで言わなかった。でもこうやって一晩過ごすだけで、お前の夫として認められる」と告白される。

「でもお前が嫌ならそれを白紙に戻すことも可能だ」

 彼の耳元の囁きは、何を言われてもそのゾクゾクとしてしまう響きの低音だ。

「……だから、俺は急いで遠征から帰ってきた。他のやつにそれをされたら堪らんからな…」

 その言葉の内容を理解して、一瞬でその温かみが残っている身体に寒気を感じた。
 確かに寝込みを襲われて、奪われる可能性もあったのだ。

「嫌だったか? サキ。無理やり結婚する羽目になって…」
と心配そうな顔で聞かれる。まるで見捨てられるのを怖がる子犬みたいだ。
 告げられた事実はショックだったが、昨晩したことは…嫌ではなかった。

 本当に嫌だったら、エントも呼べたのだ。
 それを自分はしなかった。

 半ば諦めたように自分の気持ちを白状した。

「…び、びっくりしたけど、嫌じゃなかった…よ」

 自分の気持ちを素直に話す。
 強い抱擁はあたたかで優しい。そして、その頭上から降り注ぐ自分への視線も。

「…よかった」

 彼の安心した少しかすれ気味な声が漏れた。
 心がキュインと音をあげるぐらいに締め付けられた。

 すると、ふと感じた唇への柔らな彼の唇の感触が、ぎゅうっとまた心臓を鷲掴みにする。
 突然の恋人同士の行為に、恋愛初心者の自分の体が飛び跳ねる。驚いてその原因を作った罪深いプラチナ色の髪の毛の男を見据えた。にこりと微笑むリュークの姿が反射光を背に見えた。

 ただ言葉のならない想いがどんどんと自分の中に湧き上がっていく。

 すると、目の端に、ニコッとしているエントの姿が目に入った。

「あ、もしかしてエントが…リュークのいない間に…警護してくれていたの?」
「ああ、、まあな」

 ちょっと歯切れの悪い答えがリュークからかえってきた。

 地獄耳なのか殿下が一言、言い放す。

つただよ。蔓。エントがサキの部屋を外から毎晩グルグル巻きだよ」
「?」

「…そうだよな。シモン?」

 まるでお互いがその蔓を見た共犯者のような顔つきだ。
 一気にリュークの表情が険しくなる。その二人をジロッと睨みながら自分の頬にまた口づけする。ただ目だけはまるで自分の持っているお菓子をとられまいとする子供のようだ。

「あいつは、お前に見合うだけのやつを認める」
「……あいつってエントのこと? じゃあ、リュークはエントに認められたってこと?」

 リュークが最初は無言で頷いた。そして、それを羨ましそうに見ているロアン殿下とシモンに視線を向けた。

「──まあそうだな。でも、気をつけろ。俺はお前を他の誰ともシェアするつもりはないからな」
「え? シェアって?」

 恋人、いや婚約した女子に向かって、シェアとかの響きは何か不穏な感じがする。今時のシェアハウスとか、SNSのシェアボタンの話をしているとは到底思えない。

 何も答えないリュークの代わりにエントが「説明いたします」と言ってきた。
 リュークがエントに「お前、卑怯だぞ!そんな説明は必要がない」とか唸っている。
 エントはそんなのはお構えなしに、話をし始めた。

「サキ様、リューク様が不貞を働いた場合は、俺たちがすぐに成敗します」
「そ、そんなことするわけないだろう」

 リュークが吠える。そんな慌てているリュークを横目にエントは続ける。

「この世界では現在サキ様は女神扱いであるため、あがめられる地位においでです。もし他の方で見合う方がおりましたら、ことについては、俺は歯止めはいたしません」

 最近、まるで二枚刃のようにコロコロと話し方を変えるエントの性格はだんだんとわかってきた。
 彼はかなりの曲者だ。ただ自分を中立な立場で守ってくれているということだけは誰よりも理解していた。
 そんな忠実なちょっと変わり者の従者に質問する。
 
「え? 崇めるって、お祈りされちゃうってこと?」

「バカ!エント。変なことサキに教えるな! 耳が腐るだろう!」
とリュークが吠えている。

「お祈りって歌とかなの? ミサとか」

 話を続けるエントに邪魔するかのように人影が私たちの間に割りいった。

 金髪を揺らしながら、そのしなやかな姿を現した。ロアン殿下だ。後ろにはシモンも見えた。なぜか歩き方さえ気障に見えるのは、本当に王子ならではで、それが特技にさえ思えるくらいだ。本人がわざとやっているのかどうか聞きたいくらいだ。だけれども、その後の彼の発言はもっと自分を驚かせた。

「…そんな女神様を崇めることは、女神様に愛を囁き、営むこと。つまり、夜伽のことだよ。可愛いな、ピュアなサキちゃん!」

 いつもの王子の瞳がちょっと悪戯げに揺れている。

「…っ、サキちゃんだと?」と唸るリュークとロアンが睨みあいあう。
 
 横を見ると、今度は何気に咳をしながら、シモンも顔を赤らめて立っている。
 その後、体を硬直させながら、すっと背筋を伸ばしたリュークは静かに彼らを見つめた。
 その目は何か氷よりも冷たく、いや熾火のような激しさを籠らせていた。

「──殿下であっても神官であっても、渡しはしない。サキは俺のものだ。に触れて、タダで済むとは思うな…」

 まるで地響きが聞こえるようなリュークの怒りに、珍しく二人がゴクリと唾を呑む。
 エントが「世界で一番強い勇者もこれですか…」となぜか項垂れていた。

 そんな男たちが緊張感で溢れる中で、自分は一人で悶々としていた。

 よ、夜伽って…夜伽って
 つまり、逆大奥なのか!
 そうなのか!!

 うん、妄想はいいよ。モテモテでいいよね。
 だけど、それが現実となると冷や汗しか出てこない。

 ちょっとマジに怖くなってきて、リュークを掴んでいた手が震えてしまう。

 それが現在どうやら自分にベタ惚れしているっぽい総大将様の機嫌をかなり損なうことになってしまったのには、全くそのときは気がつかなった。
 
「……殿下でも俺は許さない。サキを怖がらすものは俺が成敗する…」
と言いながら、腰にあった剣に手をつけた。

「うわ、、総大将を怒らせることはやめましょう!!まずいですよ!!殿下」とシモンが叫ぶ。
「確かに、これは…まずい、ここは退散だな。やり過ぎたか…」とロアンが同調をした。

 知らぬ間にリュークの足元には小さな砂嵐が舞っている
 エントがしれっと「そうですね。早い退散をおすすめします。殿下、シモン様」
と告げる。

 そのさりげない助言が二人の慄く男たちの顔色をさっと青くさせた。

 エントが妄想に浸って失念している自分に話しかけた。

「サキ様、何かリューク様にお言葉を…。荒れると厄介ですので」

 よくわからないが我を忘れていそうな精悍な男の腕を掴んだ。

「リューク、大丈夫?」

 その言葉はリュークと自分への言葉でもあった。

「…あ、す、すまん。お前こそ大丈夫か?」

 先ほどの鬼の形相が静かに明るく優しく愛しいものに変化する。

 あまりにも睨みが怖いリュークを尻目に、さっさと殿下とシモンの二人は風の如く、逃げ去った。
 ただ二人が「お幸せに~!」とか「お前たちの式はやっぱり国を挙げてやるからな!覚悟しておけよ!」とか捨て台詞セリフだけを残していった。
 
 先ほどの逆ハーレム宣言にちょっと慄いていた自分も、彼らのなんだか可愛らしい退場姿にプッと吹き出した。
 逆ハーレムも嫌だし、大げさな結婚式もかなり凹みそうだ。

 
 けれど、リュークの腕がまた自分を力強く包み込んだ。
 この匂いが好きだ。
 そう思うほど、彼の全てに惹かれていた。

 彼の胸に顔が押しつぶされた。それだけで何か恥ずかしさとともに笑みが漏れる。

「大丈夫。俺がいつでもお前を守る」

 不思議だ。
 彼にそう言われて、そのあたたかい体温に包まれると、なぜか本当に大丈夫なような気がしてくる。
 今までにない、形の無いふわふわしたものが自分を抱きしめている。

 不思議な浮遊感。
 安心感なのかもしれない。

 聖女で転生した時に、実は殿下に命令されて、自分を犯す役がリュークなんだと久我山に言われたときは一瞬目の前が真っ暗になった。
 でも、彼はしなかった。
 筋書きに通りに彼は動かなかった。
 運命さえも、その意志で変えてしまったのだ。

 だが、そんな妄想を書きやがった久我山にはたっぷりとエントからお仕置きをしてもらう。

 グエッとかしか言えなくなった久我山が息も絶え絶えにただ「だからリュークはすごいんだよ」と言った。

 まあ結局、彼の愛に絆されて帰還後すぐにやられてしまったけれど、プロポーズされたし、合意のもとだったしと、恥ずかしながら振り返った。

「リューク…」

 彼の名前を呼びながら、初めて出会った日のことを思い出す。

「なんだ?」

 彼が自分の方を向いた。

「リュークが私を受け止めてくれてよかった」

 リュークには自分が細かく言わなくてもわかってしまうようなテレパシーがあるのかもしれない。
 彼が、いつもは睨むと大人まで縮こまりそうな精悍な顔だちを緩ませて、笑顔になる。

 それだけを見るだけで自分の心が弾む。

「ああ、俺もサキが俺の所に落ちてくれて、本当に嬉しかった」
とゆっくりと答えてくれる。

 目元に少ししわが入り、それを自分が好ましく思って見てしまう。
 彼をこんな表情にさせることの自分の存在が少し嬉しい。
 でも、今までちょっと疑問だったことを彼に質問する。
 今まで言えなかったことだ。

「本当は……あの聖女サキ様の姿でなくて、がっかりしているんじゃないの?」

 ふっとちょっと微笑んで彼がこちらを見つめる。額にちょっと手を当てていた。
 図星なのだろうか。
 ちくっと心が痛くなる。

 はあっとため息をつかれた。
 今度は空色の澄み切った目がこちらをじっと見つめている。会話に集中していないと、その色に自分の心まで吸い取られそうだ。

「…ごめん、サキ。不安にさせたか? 正直言えば、あちらは全く俺の好みではない」
「え?」

「煩悩な俺を許してくれ。でも、愛くるしい仕草や可愛い健気な性格には惹かれたよ。だが…」
「だけど…なに?」

 彼の微笑みがまるでお日様のように優しくて眩しい。

「お前が本当の自分を言った時があったんだ。酔っ払って…」
「え?」
「覚えていないだろう。その時のお前の本当の姿の描写が忘れられなくてな。それに恋してしまった部分はあったな」
「な、なにそれ!!」

 意外な告白にこっちが唖然とする。

「だから、俺は最高に幸せ者なんだ。妄想したままの女神がそのまま降臨してくれて、俺のカミさんになってくれるんだからな」

 ぎゅっと抱きしめられた。
 ふわっと彼の甘くスパイシーな匂いが自分を包み込む。
 逞しい腕の強さが、なぜか心地良いと同時にむず痒く感じる。

 胸の中にしまっていある温かさが、この男がもたらす体温と匂いに混じり、泣きたくなるような不可解な感情を自分に満たしていく。

 ああ今の感情を何と表したらいいんだろう。 
 この切なくて、もどかしくて、そして、愛しい感情って。

 そう思った瞬間だった。

 思ったままのフレーズが頭上から降って来た。

「──愛している。サキ。大事にする。だから…一緒にいてくれ」

 朝の宮廷内に刻を知らせる甲高い鐘が鳴り響いた。
 
 まるで自分の心に響いてくるかのようだった。
 喉がカラカラで声が出ない。

 ただ穏やかな陽だまりのような視線が自分を追っている。

「じゃあ、行ってくる」

 リュークが体を離した。
 もうすぐ朝の騎士団の朝礼が始まる時間だ。少しだけ離れる時間なのに、何か言い様のない切ない苦しい感情が溢れていく。もう自分は騎士団の独身寮に同居できないが、彼らのスケジュールはかなり把握している。だから、リュークがもう行かなくてはならない時間だとはわかっていた。すでに遅刻なのだ、彼は。

 彼はまたそっと自分の額にその愛の印を残していく。
 はにかみ屋の彼は、そっとまた「愛している」と付け加える。

 踵を返し、歩き始めた。
 ゆっくりと…。

 まだ自分はリュークに何も伝えていなかった。
 それは一気に荒波のように自分の心を捉えて、恥ずかしいとかそういう気持ちさえをも一気に飛び越えて、自分のもう口元までやってきていた。

 正装している彼はかなりかっこいい。しかもその中身も見た目の特上の男だ。
 時々振り返りながら、こちらに手を振る。
 その広い肩を見ていると胸が痛みを覚えるくらいの高なりを覚える。
 すらっと伸びた姿勢に、今までの戦闘に耐えてきた最強の肉体。

 でも心はまるで綿でできているかのように自分を優しく包み込んでくれる。

 彼の今までの優しさを思い出して、目元が熱くなる。久我山の言葉も心に残っていた。

「リューク、待って」

 その長い足によく似合っている皮製のロングブーツが立ち止まる。
 
 彼がこちらを振り向いて、はてな顔を向けてきた。
 急いで、早足で彼のところまで駆け寄り、彼の腕をぎゅっと掴んだ。

 もうバカな、リューク。
 きっと彼はこの言葉を望んでいるはずなのに、君はどう思う?とかは絶対に聞かないのだ。

 本当に、彼らしい。
 あんないつも激しく愛の言葉を自分にブチまけるのに。
 もう少しでこのプラチナ頭をワシワシと撫で回したい衝動に狩られた。

「ちょっと腰を曲げて…」

 自分の言葉を真剣に彼が聞く。
 子供ように目を見張って何も言わないで、リュークが中腰になる。
 
「なんだ? サキ…こうか? ゴミでも付いているのか?」と言っている途中の彼に顔を近づけた。

 彼の真空まそら色が自分を写していた。

 彼の整った顔に美しく存在する薄い唇に自分のそれをそっとのせる。

 まるで自分の切なくも満たされた気持ちが、彼の奥に深く浸透し、この唇の体温を通って届いてくれることを願って。
 
 ふんわりと柔らかな幸せが口元から広がっていく。
 
 そっとその唇を離した。
 
 切れ長の空色がかすかに光を帯びていた。
 だが、それがはっきりとしたものに輪郭を変えている。

 震えるような声で音を発した。

「リューク…愛している」

「!!!」

 驚きに見開いた青い瞳のまわりで、見る見るうちに彼の頬が赤くなっていった。そして、気がつくと、耳まで真っ赤になっている。

「ば、馬鹿! さ、サキなんてことを!」
「? ご、ごめん。嫌だった?」

 プロポーズも受けて、愛の告白も何回もされていたけど、自分の気持ちを正直に伝えていなかった。
 
 あとで、彼の言質を取ってみると、どうやら彼が女神の自分に愛を囁くのは当然で、私、つまり女神である自分は別にそれを享受すればいいだけのようなものだと思っていたみたいだった。だから、この時の行動は彼を芯から震え立たせるほど、感動させてしまったらしい。

 ガバッと急にお姫様抱っこをされた。

「い、嫌なわけないじゃないか!」

 知らないうちにいつもそばに鎮座しているエントに何か指示を出している。どうやら伝達を頼んでいるらしい。
 嫌な予感がちょっとする。

 エントが『総大将は今日は騎士団には行かないことを伝えてきます』と聞こえてきた。

「な、なんで?」
「もっとお前を甘えさせることにした…」

 その後、叫んでいる自分をそのまま寝室へと直行させた。
 ああ、昨晩のやり直しだった。

「だってそんなお仕事…ズル休みなんて」
「…バカだな。サキ、お前を甘やかせることが俺の一番の仕事だ…」

 自分は恥ずかしすぎる恋人の言葉を赤面で受け止め、彼の広い屈強な胸で顔を隠す。

「…いいな。俺の中で赤面するサキ。もっとそんな顔を見せてくれ。俺だけに…」

 ああ、バカップル。
 自分は自分を認定した。

 だってそんな言葉に「ばかぁ、リューク」と言いながら、頷いてしまったのだ。

 リュークにつられて赤面している私に追い討ちをかけるものたちがいた。
 ちょっと周りにできていた宮廷勤めの人たちに「わぁー!」と声を拍手を頂いてしまう。
 
 見られていた。 
 恥ずかしくて死にそう。

 せめてもう二度と失敗はしたくない。

 公衆でのキスはもうしばらく封印しようと思ったサキだった。
 



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