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因果応報の終結 完
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「イーサン様?」
明らかに具合が悪そうな顔をして、そのしんと静まり返った部屋にいるイーサンにディアナが声をかけた。
ひと気のない寝室で、三刻過ぎの日差しは柔らかく、哀愁を感じさせるかのように、窓からふり注いでいた。
その穏やかな光とは対照的に、イーサンの顔の陰影が何かディアナをゾクっと不安にさせた。
「違う、遠征でも、視察でもない……。ディアナ、君はもう、私にかなり失望しただろう。説明はいらないよ。大丈夫だ。……同じ寝台が嫌だろうから、私は宿舎に戻る。将軍が寝れる部屋ぐらいはあるだろう……。何か君を騙していたような気分だ。悪かった……」
「!!!」
ディアナの息が詰まりそうになる。
「今後については、ディアナの好きなようにしてほしい。赤ちゃんも全て、ディアナも何も心配することはない……。俺はなるべくこの館に近づかない……安心してくれ」
やはり顔色は青く、手は微かに震えているようだった。
「な、何かをおっしゃっているんですか? イーサン様!」
「……ディアナ、君だけには、私の汚い心を……知られたくなかった……。こんな私に触れられるのも、もう嫌だろう……」
沈黙が部屋を支配する。
微動たりともしない蒼白な顔のイーサンと、なにか震えながら、出したい声が出ない感じの苦しそうなディアナが、二人で立ちすくんでいた。
ディアナはたじろいだ。
これは、イーサンの触れてはいけない深淵の感情に触れてしまい、自分は、嫉妬という名の元、大変なことをしてしまったと感じた。
何を言って、彼を信じさせたら、よいのだろうか?
ディアナの心中に、様々な文言が浮かんでは、消えていく。
ただ、イーサンはディアナの顔も見るのもつらいのか、床をじっと見ていた。
その男らしい拳が、震えるぐらいに握り締めていた。
その仕草が、先ほどの映像の中で、今まで何をしていても自分の名前を呼び続けるイーサンの姿が重なり合う。
さっきまであんなに私の名前を呼び続けていたのに!
他の女と一緒でも、しつこいぐらいに、私を呼んだのに!
ディアナの心中に、もやもやした感情とじれったい気持ちとが重なり合い、何かが体の中で爆発しそうになる。
ディアナがこれ以上深く考える前に、ディアナの口が勝手にでてしまう。
「イーサン様! 私はイーサン様に失望いたしましたわ! もっと気骨のある方だと思いましたわ?」
「え? ディアナ、何を」
「……そんなことで、この私を諦めるおつもりですか? それだけの価値の女なのですか? 私は?」
「ディアナ、何を言っているのだ? 君より大切なものなどないのだ……。大丈夫なのか? あんな酷い行いの数々を見ても?」
「映像は見ませんでした。それはちょっと耐えられません。でも、貴方が、絶望し悲しみながら、あの行為をしていたことを知りました。ごめんなさい……。イーサン様。貴方の一番傷ついた心に触れてしまったのです」
そして、ディアナは言わなかったが、最後に見たものは、あのガイザーとイーサンの剣による戦いだった。
皆が心配する中、イーサンが立ちすくむ姿を見て、ディアナは叫んだ。
もう過去のことなのに、ディアナがイブであったこと、純潔を奪ったのは自分、そして、ディアナが自分に好意を持っていたのに、全て自分とその周りが壁となり、運命に狂わされたこと……。
その真実を知ったイーサンが心が乱されているのが手に取るようにわかったのだ。
『イーサン様っ!!』
ディアナはその過去の映像に対して、心から叫んだ。
『正気になって! イーサン様!! どうか、私を探してっ! 捕まえて!』
身が捩れるような想いで、イーサンの名前を呼び続けた。
喉が枯れるくらいに、彼に叫び続けた。
『愛してるの! イーサン様! 今も……昔も……ずっと!』
すると、自分の頬に風を感じた。
現実の風のようにリアルだった。
まるで現実と過去が繋がるかのようにその風が大きくなり、イーサンを包んでいく。
その想いがまるで届いたかのように、落ち葉がイーサンの周りで回り始めた。
あの落ち葉で恋をしたと言ったイーサンの言葉が思い出された。
一枚の葉っぱをイーサンが掴んだ。
微笑みが見えたような気がした。
でも、今この前に立っているイーサンは、なにか魂が抜けたようだった。
「イーサン様、また私から叫ばせるつもりですか?」
ディアナがぷんと怒っているような素ぶりを見せる。
「……何を叫ぶのだ? ディアナ?」
てっきり自分の悪口を叫ばれると思ったイーサンは身構えた。
「イーサン様! 大好きです。愛してます!」
ディアナはにっこりとしながら、叫んだ。でも微かに目頭にうっすらと雫が溜まっていた。
「ディ、ディアナ!! なんで!!」
「ごめんなさい! 妬いちゃったの。もうヤキモチ妬かない、いや、妬かせないほど、イーサン様には愛してほしい……」
自分でものすごいことをいってしまったと思い、反省しながらも、顔を真っ赤にさせたディアナがちょっと下を見ていた。
足音がズンズンとして、ディアナの視界が真っ暗になる。あのイーサンの男らしい香りがいきなりディアナを包む。
ああ、これだ。この匂いと温かさ、これが自分には必要だったとディアナは思い知った。
イーサンが泣きながら、ディアナに顔を見られないように答えた。
「ごめん、本当に悪かった。俺の過去が君を本当に傷つけた。もう絶対にない。神に、いやあの怖いシルクに誓う!」
「イーサン様! そんな神様の方がきっと慈悲深いですよ。でも、私もごめんなさい。イーサン様の御心を勝手に見てしまって……私を守るためってまた、忘れていました……」
「……いいんだ。ディアナ。君がいつも一緒にいてくれれば………」
二人は抱きしめ合いながら、その柔らかな唇をそっと重ね合わせた。
それから、数ヶ月後、クロス公に新たな命が誕生した。
立派な体重で生まれた赤子は、母親譲りの見事な金髪の女の子だった。
生まれた吉報をその前の廊下でウロウロしながら待ち構えていたイーサンは、館が壊れんばかりの嬉しい悲鳴をあげ、ディアナとメイド長が部屋から押しやるくらいに、ディアナに抱擁とキスをしまくった。
ディアナの両親、イーサンの母親、ガイザーも、カイル殿下も、元副団長、そして、現騎士団団長ノアや、あのリアム、元見習いマークまで、お祝いを持ってクロス公邸に現れた。
人々が代わる代わるお祝いにやってきては、赤子と母親を称賛し、それぞれがどんだけイーサンがディアナに惚れているか茶化し終わると、母体を気にして、皆早く立ち去った。
そして、みんなが全員が帰り、ふと山のようにあったプレゼントの中に、季節外れの赤いみずみずしい林檎と一枚の手紙が置いてあったのに、イーサンが気づいた。
母乳をあげているディアナが、イーサンに読んでみてくださいとお願いをする。
そこには、こう書いてあった。
『ディアナ、イーサン、
おめでとう。
新たな家族が無事に生まれたようで、私も嬉しいです。
ディアナ、
やっぱり、林檎の味を二人で噛み締めてよかったでしょう? これからもお幸せに……
あと、嫉妬心はほどほどに。僕も経験して、散々でしたから………』
最後に送り主の名前はなかったが、誰だかは、すぐにわかった。
二人はそっとディアナの腕の中で、眠ってしまった赤ちゃんにキスをし、今度はお互いにそっと口付けをした。
「本当ね。イーサン様はイブの相手でよかったわ……」
詩の中で一人だったイブを思い出し、ディアナが呟いた。
「な、何を、ディアナの相手が私だ! まあ、イブも君だったけど……」
二人の笑い声がそのクロス公の一室から漏れていった。
はるか遠いディアナの故郷、シンロトスキー伯爵領地では、また今年の林檎を多く実らせるため、林檎の木達が、一生懸命に、その美しい白や薄紅色の花を咲かせていた。
明らかに具合が悪そうな顔をして、そのしんと静まり返った部屋にいるイーサンにディアナが声をかけた。
ひと気のない寝室で、三刻過ぎの日差しは柔らかく、哀愁を感じさせるかのように、窓からふり注いでいた。
その穏やかな光とは対照的に、イーサンの顔の陰影が何かディアナをゾクっと不安にさせた。
「違う、遠征でも、視察でもない……。ディアナ、君はもう、私にかなり失望しただろう。説明はいらないよ。大丈夫だ。……同じ寝台が嫌だろうから、私は宿舎に戻る。将軍が寝れる部屋ぐらいはあるだろう……。何か君を騙していたような気分だ。悪かった……」
「!!!」
ディアナの息が詰まりそうになる。
「今後については、ディアナの好きなようにしてほしい。赤ちゃんも全て、ディアナも何も心配することはない……。俺はなるべくこの館に近づかない……安心してくれ」
やはり顔色は青く、手は微かに震えているようだった。
「な、何かをおっしゃっているんですか? イーサン様!」
「……ディアナ、君だけには、私の汚い心を……知られたくなかった……。こんな私に触れられるのも、もう嫌だろう……」
沈黙が部屋を支配する。
微動たりともしない蒼白な顔のイーサンと、なにか震えながら、出したい声が出ない感じの苦しそうなディアナが、二人で立ちすくんでいた。
ディアナはたじろいだ。
これは、イーサンの触れてはいけない深淵の感情に触れてしまい、自分は、嫉妬という名の元、大変なことをしてしまったと感じた。
何を言って、彼を信じさせたら、よいのだろうか?
ディアナの心中に、様々な文言が浮かんでは、消えていく。
ただ、イーサンはディアナの顔も見るのもつらいのか、床をじっと見ていた。
その男らしい拳が、震えるぐらいに握り締めていた。
その仕草が、先ほどの映像の中で、今まで何をしていても自分の名前を呼び続けるイーサンの姿が重なり合う。
さっきまであんなに私の名前を呼び続けていたのに!
他の女と一緒でも、しつこいぐらいに、私を呼んだのに!
ディアナの心中に、もやもやした感情とじれったい気持ちとが重なり合い、何かが体の中で爆発しそうになる。
ディアナがこれ以上深く考える前に、ディアナの口が勝手にでてしまう。
「イーサン様! 私はイーサン様に失望いたしましたわ! もっと気骨のある方だと思いましたわ?」
「え? ディアナ、何を」
「……そんなことで、この私を諦めるおつもりですか? それだけの価値の女なのですか? 私は?」
「ディアナ、何を言っているのだ? 君より大切なものなどないのだ……。大丈夫なのか? あんな酷い行いの数々を見ても?」
「映像は見ませんでした。それはちょっと耐えられません。でも、貴方が、絶望し悲しみながら、あの行為をしていたことを知りました。ごめんなさい……。イーサン様。貴方の一番傷ついた心に触れてしまったのです」
そして、ディアナは言わなかったが、最後に見たものは、あのガイザーとイーサンの剣による戦いだった。
皆が心配する中、イーサンが立ちすくむ姿を見て、ディアナは叫んだ。
もう過去のことなのに、ディアナがイブであったこと、純潔を奪ったのは自分、そして、ディアナが自分に好意を持っていたのに、全て自分とその周りが壁となり、運命に狂わされたこと……。
その真実を知ったイーサンが心が乱されているのが手に取るようにわかったのだ。
『イーサン様っ!!』
ディアナはその過去の映像に対して、心から叫んだ。
『正気になって! イーサン様!! どうか、私を探してっ! 捕まえて!』
身が捩れるような想いで、イーサンの名前を呼び続けた。
喉が枯れるくらいに、彼に叫び続けた。
『愛してるの! イーサン様! 今も……昔も……ずっと!』
すると、自分の頬に風を感じた。
現実の風のようにリアルだった。
まるで現実と過去が繋がるかのようにその風が大きくなり、イーサンを包んでいく。
その想いがまるで届いたかのように、落ち葉がイーサンの周りで回り始めた。
あの落ち葉で恋をしたと言ったイーサンの言葉が思い出された。
一枚の葉っぱをイーサンが掴んだ。
微笑みが見えたような気がした。
でも、今この前に立っているイーサンは、なにか魂が抜けたようだった。
「イーサン様、また私から叫ばせるつもりですか?」
ディアナがぷんと怒っているような素ぶりを見せる。
「……何を叫ぶのだ? ディアナ?」
てっきり自分の悪口を叫ばれると思ったイーサンは身構えた。
「イーサン様! 大好きです。愛してます!」
ディアナはにっこりとしながら、叫んだ。でも微かに目頭にうっすらと雫が溜まっていた。
「ディ、ディアナ!! なんで!!」
「ごめんなさい! 妬いちゃったの。もうヤキモチ妬かない、いや、妬かせないほど、イーサン様には愛してほしい……」
自分でものすごいことをいってしまったと思い、反省しながらも、顔を真っ赤にさせたディアナがちょっと下を見ていた。
足音がズンズンとして、ディアナの視界が真っ暗になる。あのイーサンの男らしい香りがいきなりディアナを包む。
ああ、これだ。この匂いと温かさ、これが自分には必要だったとディアナは思い知った。
イーサンが泣きながら、ディアナに顔を見られないように答えた。
「ごめん、本当に悪かった。俺の過去が君を本当に傷つけた。もう絶対にない。神に、いやあの怖いシルクに誓う!」
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「……いいんだ。ディアナ。君がいつも一緒にいてくれれば………」
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それから、数ヶ月後、クロス公に新たな命が誕生した。
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おめでとう。
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