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お付き合い編 忍 技を教える(完全にR18)その一

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 カナの部屋にて

 寝台の上に横になって本を読んでいるカナが振り返る。

 「え、忍、なに出張?」

 1日の汗を流すための湯浴みを終えて、半タオルを髪の毛に巻き、バスローブをつけたフェロモンが漂う忍が答える。

 「そうなの。カナちゃん。ぼくね、ちょっとマルトの方に、師匠に頼まれごとがあって出張するの」
 「そうなんだ。たいへんだね。でも、忍も偉いじゃん。きちんと仕事してんだね」
 「ふふ。そうだよ。この国のこともあっちの国のことも、カナのために頑張っているよ」
 「もう、私のためだなんて……」

 いきなり寝台の上に忍が上がってくる。
 ローブの間からただならぬ色気が見え隠れする。

 「カナちゃん。ぼく、しばらくカナちゃんに会えないから……今日は……甘えていい?」
 「!!(赤面)……ちょっとだけなら……」
 「やった~! ありがとう。カナ」

 言ったと同時に唇を奪われた。
 身体がしっかりと忍に抱かれた。
 ソープの匂いとコロンの香りが彼の体全体からする。
 本は手元からすり落ちた。
 はらりと、髪の毛に巻いていたタオルがほどけ、しなやかで美しい白銀の髪が滴り落ちる。

 「あ、やっぱりすごいね。その髪の毛。本物じゃないみたい」
 「だめ? カナ好きじゃない?」
 「ふふふ。意外と好きだよ。前にも言ったじゃん。ファンタジーだよ」
 「ああ、カナ。好きだよ……」

 いきなり男声の低温で耳元を責められる。

 「だめだって。忍。ずるいっ。そこ……よわぁいの……」

 あっと思ううちに耳を甘噛みされ、首筋をつーっと舐められる。
 甘い吐息が思わず口から漏れてしまう。
 どんどんと男の力に押されていき、知らない間に忍の舌が私の体のあちこちにキスを落とす。

 あっ痛いっと思っていると、忍がキスをしながら皮膚を吸い込んでいるのがわかった。

 「な!なにしてんの。忍。ちょっと!」
 「ごめんね。しばらく会えないから、マーキング」

 あれよ、あれよといううちに、夜着を全部、脱がされ、身体中にキスをされる。

 「ああ、カナ。綺麗だよ。大好き」
 「あ、やだ。なんか恥ずかしい…」

 案の定、足を全開に広げられ、自分の陰部に直接顔を埋められた。

 「うーん、おいしそう。この前はケヴィンに食べられちゃったね」

 と、言いながら、生柔らかな感触が自分の敏感な部分を刺激する。

 「はぁー、ああ、、そんなこと、言わないで」

 興奮と恥辱と快感が入り混じり、間が濡れてくるのがわかる。

 「いいんだよ。カナ。恥ずかしがらないで。ぼくはいいよ。カナがケヴィンに惹かれても。ぼくは、ぼくのやり方で君を愛す。でも、今だけ、カナはぼくのものだ」

 はぁーと、自分の口から快感の声が漏れてしまう。
 忍がそのイヤラシイ舌と指で一気に私を責めてきた。
 どんどんと自分の欲望が溢れてくるとともに蜜がもれてしまう。
 しかも、それを全部彼に吸われてしまう。
 ああ、なんてエッチなんだろう。
 こんなに忍やら、ケヴィンなどから追い求められて、それに応じてしまう自分が怖くなる。
 なんて痴女。
 なんてひどいやつ。
 その気持ちが体の反応に現れてしまったのだろうか、すぐに忍が聞いてくる。

 「カナ。もしかして……恥じている? ケヴィンとか、ヴァンとか、フェリスのこと?」

 私への愛撫をやめないで彼が悲しそうにこちらを見る。

 「ア……アぁぁぁぁ……だって、こんないやらしいこと…ふつう、みんな一緒にしないよ」

 快感と一緒に混じって、わずかな理性が声を出す。

 「カナ。いいんだよ。これで……みんなから愛されるべきなんだよ。カナは。それに、ここではそれが君には必要かもしれない……」

 それと同時に忍はもっと激しく私を攻め立てる。

 「ああああ……いやーーーーあああ、ひぃ……」

 カナが抑えられない衝動を感じ、体ごと弓なりに振動させ、快感を全身で発散させる。

 「カナ。ぼくに君のイク顔を見せて……」

 抗えない快感の電流が膣から頭へそして足先へと駆け抜ける。
 口元からは吐息か嬌声しか出てこない。

 ひくひくと下部から流れ出る愛液と快感に体を解放させる。
 そして、また忍に力強く抱きしめられた。彼の匂いとフェロモンが私をまた酔わせる。
 顎を上にくいっとあげさせられ、また甘いキスをされ続けた。
 彼からの唾液が唇と混じって口に注がれていく。

 「ああ、カナ。いやらしくてなんて可愛い」

 快感の余韻の真っ只中、言われた事にちょっとムッとする。

 「いやらしくて……かわいいって、なんか変」
 「いいの。いいの。気持ち、よかったでしょ?」
 「……うん」

 赤面しながら考える。
 いつも何回も気持ち良くしてもらって、忍には何もしてなかった。
 あのスプラッシュ事件以来だって、悪女って言われちゃったし……。

 「忍はいいの? 気持ち、良くならなくって?」

 「……カナ。ぼくを煽っている? 一応、の理性を試している?」
 「ええ?」
 「一応、カナちゃんの純潔は、まだ奪わないって決めたんだよ。カナの心が決まるまで」
 「しのぶ……」
 「それに、カナちゃん、決めたんでしょ。最初の人。ヴァンって言ってたし……」

 ちょっと珍しくムクれ顏の忍が、ちょっと悲しそうな顔をしながら視線を外す。

 「う……うん。そうだね……」

 そうだ。
 決めたんだ。
 穴を開けていただく、打たれ強い方を……。

 「……わかりました。お兄ちゃんの方針が決まりました」
 「え、なに? 方針って」

 「たぶん、男慣れしていないカナちゃんが、たくさんの猛獣系旦那さんから身を守る術を教えます」
 「え! なにそれ! 術!? 魔術? それとも忍術?」

 あやしいお兄さんの性教育がまた始まっちゃいました……。
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